就労・失業者管理センター(Caged)の2月の労働手帳に記載される正規雇用調査では、長引く経済リセッションの影響を受けて失業者が新規雇用者を10万4,600人上回り、1992年2月の7万7,600人を大幅に上回る記録となっている。
また今年1月ならびに2月の正規雇用の失業者総数は、経済リセッションによる商業部門の売上げ減少などの要因で20万4,900人を記録、AJ Projeçõesの予想の失業者数8万人を大幅に上回っている。
ラヴァ・ジャット作戦汚職問題の影響による公共事業プロジェクト停止や新規インフラ事業取消、住宅ブームの終焉などの影響で特に建設業部門の失業率が増加、また国内経済リセッションによる消費減速で商業部門やサービス部門への雇用に影響がでている。
2月の商業部門の失業者は、昨年末のクリスマス商戦の大幅な販売減少も後押しして5万5,500人に達して1992年以降では最大の失業者を記録、昨年2月に記録した3万人の倍増に近い雇用減少となっている。
経済活動のバロメーターとなる建設業部門の雇用状況では、17カ月連続で失業者が新規雇用を上回っており、2月の建設業部門は1万7,100人が新たに失業している。
また2月の製造業部門の失業者は2万6,100人に達しており、特に食品・飲料セクターの失業者は1万2,400人に達し、また今年初め2か月間では1万8,700人の失業者を記録している。
2月のサービス業部門の失業者は9,200人、今年初め2か月間では2万7,000人、教育サービスセクターの新規雇用は3万2,072人、医療・歯科サービスは1,136人それぞれ増加、しかし金融サービスセクターの失業者は989人に達している。
2月の公務員の新規採用は8,500人、しかし今年初め2か月間では8,000人の増加に留まっており、今年初め2か月間の農畜産部門の雇用は4,800人増加、しかし2月は3,600人が失業している。
GO Associados社エコノミストのルイス・フェルナンド・カステリ氏は、今年の失業総数を150万人と予想、LCA Consultores社エコノミストのファビオ・ロマン氏は今年の失業総数を125万人と予想している。(2016年3月23日付けエスタード紙)