サンパウロ州工業連盟(Fiesp)経済調査部(Depecon)の調査によると、2月のサンパウロ州製造業部門の労働人口の中で前月比マイナス0.53%に相当する1万2,000人が解雇されている。
また今年1月ならびに2月のサンパウロ州製造業部門では2万7,000人が解雇されて年初の雇用状況としては過去最悪、今後の改善見通しが立っていないとFiesp)経済調査部(Depecon)のパウロ・フォンシーニ取締役は危惧している。
過去12か月間のサンパウロ州製造業部門の労働人口の8.27%に相当する25万7,500人が解雇されており、調査対象の22セクターのうち17セクターで解雇数が雇用数を上回り、僅かに3セクターで雇用増加している。
2月のサンパウロ州製造業部門で最も解雇数が大きかったのは、金属セクターの4500人で解雇総数の37.5%に相当、雇用増加がトップだったのは砂糖・アルコールセクターの4,200人となっている。
また2月のサンパウロ州製造業部門の地域別雇用調査では36地域のうち26地域で解雇数が雇用数を上回り、僅か7地域で雇用が増加している。(2016年3月17日付けエスタード紙)