ジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)の調査によると、過剰在庫となっている自動車業界を中心に在庫調整のために集団休暇制度並びにレイオフ、希望退職制度の導入などで在庫調整を余儀なくされており、また大半の製造業部門は下半期にかけて大幅な在庫調整に迫られている。
全国工業連合(CNI)の調査では、5月の製造業部門28セクターのうち過剰在庫となっているのは19セクターに及んでいると判明、5月の平均在庫指数52.4ポイントから6月には53.4ポイントに増加して更に悪化してきている。
4月の製造業部門の非鉄金属セクターの過剰在庫を抱えている企業比率は全体の24%であったが、7月には25.7%迄増加、前期同様に金属セクターは7.3%、22.7%、機械セクターは11.2%、19.7%とそれぞれ大幅に増加している。
また4月の製造業部門の電気材料セクターの過剰在庫を抱えている企業比率は全体の1.4%であったが、7月には13.6%まで増加、前期同様に輸送材料セクターは48.6%、54.2%、紙・パルプは15.8%、化学セクターは3.0%、3.9%、プラスティック材料セクターは8.7%、9.0%、繊維セクターは56.0%、58.1%、衣類・履物・皮革セクターは6.3%、17.9%、食品セクターは3.0%、4.6%とそれぞれ増加している。
4月の製造業部門の家具セクターは30.3%から27.2%に減少、医薬品・獣医セクターは17.8%から4.9%に減少、その他の製品セクターは24.0%から13.3%と大幅に減少している。(2015年8月3日付けヴァロール紙)