クレディ・スイス銀行チーフエコノミストの二ルソン・テイシェイラ(Nilson Teixeira)氏を中心とした経済班の調査によると、今年の国内総生産(GDP)伸び率は前回予想のマイナス1.8%からマイナス2.4%に下方修正、また2016年のGDP伸び率はマイナス0.5%に下方修正している。
今年から来年にかけてのブラジル経済は、1929年のウォール街大暴落に端を発した世界恐慌直後の1930~1931年以来の2年連続の経済リセッション入りが濃厚となっているとクレディ・スイス銀行経済班は指摘している。
また応用経済研究院(IPEA)の統計では、1930年のブラジルのGDP伸び率はマイナス2.1%、1931年はマイナス3.3%と2年連続でマイナスを記録していた。
イタウー銀行は今年のGDP伸び率をマイナス2.2%、2016年のGDP伸び率をマイナス0.2%、前期同様にブラデスコ銀行はマイナス1.8%、0%、サンタンデール銀行はマイナス1.9%、唯一0.1%増加を予想している。
ブラジル地理統計院(IGBE)のGDP伸び率の発表前に、中銀は先行指標として経済活動指数(IBC-Br)を発表、クレディ・スイス銀行経済班は、今年第2四半期のIBC-Br指数は前四半期比マイナス1.9%、第3四半期のIBC-Br指数はマイナス0.4%、第4四半期のIBC-Br指数はマイナス0.1%とそれぞれ予想している。(2015年7月25日付けエスタード紙)