ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、7月のインフレ指数を差引かない名目サービス部門の伸び率は前年同月比4.6%増加、過去12カ月間のサービス部門のインフレ指数は8.44%と全体のインフレ指数6.5%を大幅に上回っているために、7月のインフレ指数を差引いたサービス部門の実質伸び率は、マイナス3.4%とテンデンシア社では試算している。
過去12カ月間のサービス部門の名目伸び率は7.6%増加、実質伸び率はブラジル地理統計院が統計を取り始めた2012年1月以降では最低の伸び率となっており、全国商業連合(CNC)のファビオ・ベントス氏は、今年のサービス部門の伸び率はマイナス成長になると予想している。
ブラジル地理統計院では7月の製造業部門の生産は前年同月比マイナス3.6%、小売部門はマイナス0.9%とそれぞれ減少したために、主に法人向けサービス部門が大きな影響を受けている。
また7月はワールドカップによる営業日数の減少や航空利用客が名目で6月の4.5%増加から一転して2.5%減少したこともサービス部門の伸び率にブレーキをかけた要因となっている。(2014年9月17日付けエスタード紙)