昨日、中銀の通貨政策委員会(Copom)では、政策誘導金利(Selic)を国内景気が減速しているにも関わらず、インフレ指数が連邦政府の許容上限値6.5%近くで推移しているために全会一致で11.0%に据え置き、Copom委員会で は3回連続で11.0%に据え置いている。
次回の通貨政策委員会は、大統領選の第二次決戦投票終了後の10月28日並びに29日に開催されるために、Selic金利の引上げの可能性も否定できない。
しかしFranklin Templeton社のエコノミストのカルロス・タデウ・デ・フレイタス・フィーリョ氏は、2015年初めまでSelic金利は11.0%で推移すると予想している。
インフレ分を差引いたブラジルの実質年利は4.48%と世界で最高金利を継続しており、2位は中国の3.41%、インドは2.27%、ロシアは1.98%とBRICS諸国4カ国が高金利の継続を余儀なくされている。
BRICS諸国4カ国に続いて5位はハンガリーの1.79%、コロンビアは1.55%、インドネシアは1.22%、ポーランドは1.08%、台湾は1.07%、10位はギリシャの0.55%となっている。
インフレ分を差引かない名目年利ではヴェネズエラが16.56%でトップ、アルゼンチンは15.61%、ブラジルは11.0%で3位、トルコは8.25%、インド並びにロシアは8.0%、インドネシアは7.5%、中国は6.0%、南アフリカは5.75%、コロンビアは4.5%となっている。(2014年9月4日付けエスタード紙)