ブラジル地理統計院(IBGE)の発表によると、7月の製造業部門の生産は、前月比07.%増加して5カ月連続で減少していた減少傾向から一転して増加に転じたにも関わらず、6月はワールドカップの影響でメーカーの稼働日数が減少していたために、製造業部門の回復とは明言できない。
しかしギド・マンテガ財務相は、7月の耐久消費財並びに資本財生産が明確な回復傾向になっており、第3四半期の製造業は大幅に回復すると説明しているが、6月の製造業の生産は前月比1.4%と大幅に減少していた。
今年2月~6月の5カ月間の製造業部門の生産は前年同期比3.5%減少、今年7カ月間の製造業部門の生産は2.8%減少しており、みずほ銀行チーフストラテジストのルシアーノ・ロスタグノ氏は、8月並びに9月は再び減少に転じると予想している。
7月の情報機器の生産は前月比44.1%増加、砂糖の生産は食品工業の伸び率減少に伴って減少、石油派生品並びにバイオ燃料生産は2.6%減少、調査対象の26セクターのうち18セクターで生産が減少している。
7月の資本財の生産は前月比16.7%増加、前年同月比6.4%減少、今年7カ月間の累計では7.8%減少、過去12カ月間では0.1%減少、前記同様に中間財は0.3%減少、3.6%減少、2.5%減少、1.8%減少している。
また前記同様に消費財生産のうち耐久消費財は20.3%増加、13.7%減少、9.0%減少、5.1%減少、非耐久消費財は0.7%増加、0.6%増加、0.4%増加、0.6%増加している。(2014年9月3日付けエスタード紙)