連邦政府は今年の財政プライマリー収支黒字を達成するには7月から10月にかけて567億レアルの歳入が必要となっているために、インフラ整備コンセッション入札並びにロイヤリティ、Refisなどの臨時収入の増加が必要となっている。
今年上半期のインフラ整備コンセッションの入札並びにロイヤリティ、Refisなどの臨時収入総額は282億レアルに留まっており、連邦政府の今年目標の689億7,000万レアルを達成するためには、上半期の2.5倍に相当する臨時歳入が必要となっている。
連邦政府は8月並びに9月の臨時歳入は225億レアルを目標に掲げており、8月の企業の負債返済額の低減措置を利用したRefis da Criseの臨時歳入目標を145億レアルに設定している。
連邦政府は4Gサービス向け700MHz周波数帯域の最低入札価格を60億レアルから80億レアルに引上げていたにも関わらず、連邦会計検査院(TCU)は4G移動体通信向けとして700MHzの周波数帯の入札公示を禁止したために、入札による臨時歳入は大幅に遅れる可能性がある。
今年の中銀並びに国庫庁、社会保障院(INSS)で構成される中央政府の財政プライマリー収支黒字目標は808億レアルを見込んでいるが、7月から10月にかけて黒字目標の引上げをしなければ目標達成は不可能となっている。
今年上半期の中央政府の財政プライマリー収支黒字は僅かに154億レアルに留まっているために、下半期の財政プライマリー収支黒字は654億レアルに達する必要がある。
連邦政府の今年の財政プライマリー収支黒字目標を達成するためにGDP伸び率を1.8%に設定しているにも関わらず、中銀の最終フォーカスレポートによると今年のGDP伸び率は僅かに0.81%に下方修正されている。
今年のロイヤリティ収入目標は前年比31.6%増加の479憶8,000万レアルとなっているにも関わらず、今年上半期のロイヤリティ収入は前年同期比11.6%増加の199億5,000万レアルに留まっている。(2014年8月13日付けヴァロール紙)