今年の上半期の中銀並びに国庫庁、社会保障院(INSS)で構成される中央政府の財政プライマリー収支黒字は、僅かに今年目標の21.3%に相当する172億レアルで2000年同期以降では最低の黒字幅となっている。
6月の中央政府の財政プライマリー収支は19億レアルの赤字を計上、5月の国庫庁の赤字は105億レアルで1996年から統計を取り始めて最高の赤字を計上していた。
今年の中央政府の財政プライマリー収支黒字目標は807億レアルを見込んでおり、企業の負債返済額の低減措置を利用したRefis da Criseの臨時歳入を前回発表の180億レアルから60億レアル上積みの240億レアルに上方修正して、財政プライマリー収支の黒字達成を図る。
また連邦政府はデジタルTV放送への移行で空きとなる700MH帯をモバイルブロードバンドに割り当て、コンセッションによる入札で80億レアルの臨時収入を見込んでいる。
今年上半期の公社から連邦政府への利益・配当総額は、前年同期比36%増加の104億レアルに達しており、上半期の財政プライマリー収支黒字の61%に相当している。
今年の連邦政府の財政プライマリー収支の目標黒字はGDP比1.9%に相当する990億レアル、そのうち地方政府(州・市)の財政プライマリー収支の目標黒字は183億レアル、中央政府は807億レアルとなっている。(2014年7月31日付けエスタード紙)