昨日、世界銀行は2014年の世界経済の見通しを発表、2014年の世界全体の実質国内総生産(GDP)の前年比伸び率は3.2%と前回の2013年6月時点の予想3.0%を0.2ポイント上方修正している。
ブラジルの2014年のGDP伸び率は、イランの1.0%並びにエジプトの2.2%を上回るにも関わらず、発展途上国の平均GDP伸び率5.3%を大幅に下回る2.4%に留まると予想している。
またブラジル中央銀行の最終フォーカスレポートでは、2014年のブラジルのGDP伸び率は1.99%と世界銀行の予想を大幅に下回っているが、世銀では今後2年間のブラジルのGDP伸び率は今年開催のワールドカップ並びに2016年のオリンピック、輸出の増加や公共投資の拡大で、平均GDP伸び率を2.7%と予想している。
世銀では2015年の世界平均GDP伸び率は3.4%、発展途上国の平均GDP伸び率は5.5%とそれぞれ予想、2016年のブラジルのGDP伸び率は、3.7%と世界平均3.5%を僅かに上回ると予想している。
米連邦準備制度理事会(FRB)は、連邦公開市場委員会(FOMC)で現在継続している月間850億ドル規模の量的緩和策について、労働市場の回復で小幅な縮小が可能と判断して、2014年1月から750億ドルに縮小することを決定、世界的な金利の上昇と資本フローのボラティリティの可能性による向かい風の影響を受けやすくなると世銀では予想している。
2013年の米国のGDP伸び率は国内消費が牽引して1.8%、今年は2.8%、2016年は3.0%とそれぞれ増加が予想されており、ヨーロッパ連合は、ようやくリセッションから抜け出して今年のGDP伸び率は1.1%が予想されている。
世銀では今年のラテンアメリカへの対内直接投資は2013年の2,900億ドルから2,780億ドルに減少すると予想、しかし2015年には2,950億ドルまで回復すると予想している。(2014年1月15日付けエスタード紙)