10月の国庫庁並びに社会保障院(INSS)で構成される中央政府の財政プライマリー収支黒字は、54億レアルと2004年同月の44億レアル以降では10月としては最低の黒字に落ち込んでいる。
今年の中央政府の財政プライマリー収支黒字目標730億レアル達成のためには、今後2カ月間で400億レアルの黒字を達成しなければならないにも関わらず、国庫庁のアルノ・アウグスティン長官は、11月並びに12月の財政プライマリー収支黒字は記録更新するために、目標達成は可能であると楽観視している。
アルノ・アウグスティン長官は岩塩層下(プレソルト)原油鉱区の落札による150億レアルの臨時歳入、今年の危機のリファイル(Refis da Crise-負債返済額の低減)による臨時歳入を164億レアルと見込んでおり、またヴァーレ社は60億レアルの危機のリファイルの負債返済を発表している。
また一般消費者向け電力エネルギー値下げ並びに火力発電所の支出カバーのための電力エネルギー開発会計(CDE)は、すでに64億レアルを支出しているために、これ以上のCDEへの歳出は行わないとアルノ・アウグスティン長官は強調している。
今年10カ月間の国庫庁の歳入は前年同期比8.2%増加、歳出は14%と大幅に増加、ギド・マンテガ財務相は、財政支出削減のために失業保険給付の削減や法律で支出を義務付けされている賞与に関連する支出の削減などの実施を積極的に行うと発表しており、アルノ・アウグスティン長官は、連邦政府が歳出削減を積極的に行って今後2カ月間で大きな臨時歳入が見込めるために、今年の中央政府の財政プライマリー収支黒字の目標達成は可能であると見込んでいる。(2013年11月29日付けエスタード紙)