ブラジル地理統計院(IBGE)の調査によると、一般家庭の実質収入増加に伴って若者を中心に慌てて就職する必要がなく、就職活動から遠ざかる傾向となってきているために、10月の就職活動を停止している労働人口は、前年同月比4.9%増加の1672万6000人に達して、10月の失業率は5.2%と統計を取り始めた2002年以来では過去最低を記録している。
また国内経済の停滞に伴って製造業並びに建設業では解雇が徐々に増加してきている一方で、クリスマス商戦向けの商業部門の雇用が増加傾向となっているが、10月の過去12カ月間の就職活動を停止した労働人口は、78万9,000人増加して労働市場への参入の先送りをしている。
10月のインフレ指数分を差引いた実質平均サラリーは、1,917.30レアルで前月の1,920レアルから僅かに減少したにも関わらず、前年同月の1,883レアルから大幅に増加している。
10月の製造業の雇用数は前月比マイナス2.4%、前年同月比マイナス2.4%、前記同様に建設業の雇用数はマイナス2.8%、マイナス4.0%、商業の雇用数は3.9%増加、1.0%増加、アウトソーシングの雇用数は0.7%増加、1.5%増加している。
また前記同様に教育・保健・公務員の雇用数は1.3%増加、3.1%増加、ハウスキーパー(家政婦)の雇用数は0.1%増加、マイナス8.4%、その他のサービス部門の雇用数はマイナス1.0%、マイナス0.9%となっている。(2013年11月22日付けエスタード紙)