ジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)の製造業部門の生産調査によると、10月の製造業部門の在庫は、前月比0.2%減少して5月以降では初めて減少に転じたにも関わらず、9月の企業経営者の景況感は前月比0.1%減少している。
1,238企業を対象の製造業部門の10月の在庫調査では、6.5%が過剰な在庫を抱えているにも関わらず、9月の7.7%から大幅に減少、しかし過去5年間の平均4.2%を大幅に上回っている。
10月の製造業部門の各セクターの中で10%以上の過剰在庫を抱えているセクターは、機械セクター並びに輸送関連セクター、繊維セクター、9月は機械セクター並びに輸送関連セクター、紙・パルプセクター、プラスティックセクター、衣類・履物セクター、生地加工セクターが過剰在庫を抱えていた。
10月の機械セクターの過剰在庫は15.5%であったが、9月の20%から大幅に減少、輸送関連セクターは、9月の25.9%から10月は20%まで減少したにも関わらず、依然として過剰在庫となっている。
10月の過剰在庫に近い在庫を抱えているセクターとして、プラスティックセクター並びに食品セクター、非鉄金属セクター、適正在庫まで減少したセクターは金属セクター並びに電気・通信材料セクター、家具セクター、紙・パルプセクター、化学セクター、医薬品セクター、衣類・履物セクターとなっている。
10月の製造業部門の設備稼働率は84.1%、9月は84.2%と6月から設備稼働率が低下してきて、製造業部門の回復傾向とはなっていないが、過去5年間の平均は83.4%よりも上回っている。(2013年10月30日付けエスタード紙)