今年1月から8月までの経常収支赤字は、前年同期を260億ドル上回って580億ドルに達して、昨年1年間の経常収支赤字542億ドルをすでに上回っている。
6月の過去12カ月間の経常収支赤字はGDP比3.46%であったが、8月の過去12カ月間の経常収支赤字はGDP比3.6%とさらに悪化、前記同様に長期投資が見込まれる製造業部門への対内直接投資は、GDP比2.78%からGDP比2.2%に減少している。
今年8カ月間の対内直接投資は390億ドルと前年同期の432億ドルから減少、中銀は今年の対内直接投資総額は650億ドルを予想していたにも関わらず、600億ドルに下方修正している。
中銀の経常収支に関する前回の予想では、今年の貿易収支黒字を70億ドルと予想していたにも関わらず、僅か20億ドルの貿易収支黒字に下方修正している。
中銀の経常収支に関する前回の予想では、サービス収支の旅行部門の収支は167億ドルの赤字を予想、レアル通貨に対するドルの為替の大幅上昇でブラジル人の海外旅行が減少する可能性があるにも関わらず、172億ドルの赤字に拡大すると予想している。
中銀は今年の外資系企業の本国への利益・配当金の送金を前回予想の300億ドルから240億ドルに修正、ブラジル国債などの金融投資は120億ドルから300億ドルと大幅に上方修正している。
今年の経常収支赤字は前回と同じ750億ドルに据え置かれてGDP比3.35%に相当するが、対内直接投資はGDP比2.68%の600億ドルの予想で、2001年から初めて経常収支赤字を下回っている。(2013年9月25日付けエスタード紙)