ジェツリオ・ヴァルガス財団(FGV)並びにジューク大学、CFO Magazine社の共同調査によると、今年の第3四半期のブラジルの最高財務担当者の先行き景況感は、大半のラテンアメリカ諸国、米国、ヨーロッパ諸国の財務担当者よりも悲観的な見方をしている。
この調査は世界の1,212 人の最高財務担当者(CFO)を対象に実施され、ラテンアメリカは246人の最高財務担当者、ブラジルは90人の最高財務担当者を対象に実施された。
ブラジルの最高財務担当者が悲観的となっている要因として、第3四半期の年末商戦向け発注が減少しており、3カ月前と比較すると71%の最高財務担当者が悲観的となっているが、楽観的にみているのは僅かに8.0%に留まっている。
また3か月前に純益が増加すると予想していたブラジルの最高財務担当者は19.7%であったが、今では14.4%と大幅に減少、また前記同様に売り上げ増加を予想していたのは14.9%から7.8%に減少している。
今後12カ月間に臨時職員を採用すると回答したブラジルの最高財務担当者は、5.3%と3カ月前の2.1%、今年3月の1.8%をそれぞれ大幅に上回っており、国内経済の停滞が継続すると予想して、正規雇用を控えている。
ペルー並びにメキシコの最高財務担当者は67ポイントと最も楽観視しており、続いてコロンビアの65ポイント、チリ62ポイント、米国58.2ポイント、ヨーロッパの55ポイントに次いでブラジルは54.7ポイント、アジアは54.3ポイント、アフリカは52.8ポイント、ヴェネズエラは45ポイント、最も悲観的なのはアルゼンチンの43ポイントとなっている。(2013年9月12日付けエスタード紙)