連邦政府の経済班スタッフは、今年の財政プライマリー収支の目標黒字1,559億レアルの達成のために、2013年度の予算から公共支出を270億レアル削減すると予想されているが、詳細については今日発表が予定されている。
連邦政府は2013年度の予算指針法で総額652億レアルの公共支出を削除することが承認されているが、そのうち452億レアルは経済成長加速プログラム(PAC)向け投資、200億レアルは経済活性化のための減税政策による国庫庁の歳入減として認められている。
連邦政府の経済班スタッフは政府内で対立する2つの意見の板挟みになっており、一方のグループは予算の削減をより大きな350億レアル規模で実施し、インフレ対応は中銀だけでないことを示す必要性を強調している。
もうひとつの経済班スタッフの意見は、国内経済活性化するための公共投資拡大のために、各省庁への予算分配の削減を最小限にとどめるという意見に分かれている。
連邦政府は今年の国内総生産(GDP)伸び率を4.5%に設定、4月にジウマ・ロウセフ大統領は,予算法で4.5%のGDP伸び率を承認しているにも関わらず、大半のエコノミストは今年のGDP伸び率を3.0%から3.5%と見込んでいる。
ルーラ政権最終年の2010年のGDP伸び率が7.5%、インフレは5.9%を記録したために、ジウマ大統領は就任早々の2011年2月に、インフレ圧力を軽減するため500億レアルの公共投資削減の発表を余儀なくされていた。
また2012年2月には財政プライマリー収支の目標黒字の達成のために、550億レアルの公共投資削減を発表したにも関わらず、ヨーロッパの債務危機並びに国内経済が停滞している影響で、経済活性化のために公共支出が増加した経緯があった。(2013年5月22日付けエスタード紙)