ブロードキャスト社の4月のインフレ率調査によると、インフレ指数である広範囲消費者物価指数(IPCA)は、食料品の値上がりが大きく影響して予想の0.48%を大幅に上回る0.55%に達している。
4月のグループ別のインフレは医療・医薬品は1.28%と最も値上がり、食料品・飲料0.96%、衣類0.65%、日用雑貨0.63%、住居費0.62%、個人支出(教養・娯楽)0.61%、教育0.10とそれぞれ値上がりしたが、公共輸送費はマイナス0.19%、通信費はマイナス0.32%であった。
しかし過去12カ月間のIPCA指数は、連邦政府の許容上限値6.5%を僅かに下回る6.49%に減少したが、今年8月までは継続して許容上限値6.5%を上回る可能性がある。
ブラデスコ銀行のチーフエコノミストのオクタヴィオ・バーロス氏は、「昨年下半期から継続している食料品価格の値上がりに対して、連邦政府は3月末に基礎食料品バスケットに対する減税政策を発表したにも関わらず、食料品の値下がりが予想以下」とレポートしている。
4月のインフレを押し上げた要因の一つである医薬品の2.99%の値上がりの終了や今年の穀物生産の記録更新の予想、また蔬菜類や果物の端境期の終了による値下げなどで、今後はインフレが減速すると予想されている。
記録を更新すると見込まれている穀物生産は、今後、食料品価格が徐々に値下がりすると予想されているために、今年のIPCA指数は5.5%から5.7%に留まる可能性がある。(2013年5月9日付けエスタード紙)