国際通貨基金(IMF)では、今年並びに来年の世界各国の国内総生産(GDP)伸び率の見通しを発表、今年のブラジルのGDP伸び率は、国内景気の回復が予想よりも遅れているために1月の前回予想の3.5%から3.0%と下方修正、昨年10月の予想4.0%から1.0%と大幅な下方修正となっている。
ブラジルよりもGDP伸び率が大幅に下方修正をされたのは、旧ソビエト連邦を構成していたアルメニア並びにタジキスタンで、前回予想の4.3%から3.5%と大幅に下方修正され、一方で最も上方修正されたのは日本やドイツであった。
またIMF基金は、2014年のブラジルのGDP伸び率を前回予想の4.0%から3.9%に下方修正しており、今年のラテンアメリカ地域の平均GDP伸び率は、前回予想の3.7%から3.4%に下方修正、2014年は前回予想の3.9%を維持した。
今年並びに来年のメキシコのGDP伸び率は3.4%、今年の世界の平均GDP伸び率は前回予想の3.5%から3.3%に下方修正、新興国のGDP伸び率を牽引しているのは継続して中国となっている。
今年の新興国の平均GDP伸び率は前回予想の5.5%から5.3%に下方修正、中国のGDP伸び率は前回の8.1%から8.0%と僅かに下方修正、先進諸国の平均GDP伸び率は前回予想の1.3%から1.2%に下方修正されている。
今年の米国のGDP伸び率は、公共支出の削減などで前回予想の2.1%から1.9%に下方修正されているにも関わらず、先進諸国の平均GDP伸び率を押し上げている。
今年のヨーロッパ連合国の平均GDP伸び率はイタリア、スペイン並びにギリシャなどのリセッションの影響でマイナス0.3%に下方修正、2014年は1.1%の伸び率が予想されている。
多くのヨーロッパ連合国がマイナス成長になるにも関わらず、今年のドイツのGDP伸び率は0.6%増加を予想、イタリアは前回予想のマイナス1.1%からマイナス1.6%、スペインはマイナス1.6%となっている。
今年の日本のGDP伸び率は、デフレ脱却のための想像以上の金融緩和政策の導入効果予想により、前回予想の1.2%から1.6%と上方修正、2014年は0.7%から2倍の1.4%に上方修正されている。(2013年4月17日付けエスタード紙)