ブラジル地理統計院(IGBE)のGDP伸び率の発表前に、中銀は先行指標として経済活動指数(IBC-Br)を発表、第1四半期のIBC-Brは、前四半期比では僅かに0.15%の増加に留まり、3月のIBC-Brは、前月比マイナス0.35%と3カ月連続でマイナスを記録している。
今年初めの国内総生産(GDP)の伸び率が予想よりも低調で推移しているために、4月の国庫庁のインフレ指数を差引いた実質歳入は、前年同月比3.49%増加の926億2,000万レアルに留まっている。
第1四半期の国庫庁の歳入は前年同期比7.5%増加、今年4カ月間では6.28%増加の3494億7,000万レアル、また今年4カ月間の自動車部門の工業製品税(IPI)は、前年同期比マイナス19.75%の20億2,000万レアルに留まっている。
4月の法人所得税(IRPJ)や純益に対する社会納付金(CSLL)は31.6%と大幅に減少、特に資本財部門並びに食品部門、金属部門、自動車部門、鉱業部門、金融部門の歳入が大幅に悪化している。
4月の自動車部門のIPI税は、国内の新車販売が7.6%減少した影響で31.5%と大幅に減少しているために、21日、連邦政府は新車販売の売り上げ増加のために、経済活性化政策を発表している。
今年4カ月間の個人所得税(IRPF)は11.1%増加の87億8,400万レアル、法人税は9.2%増加の483億2,100万レアル、源泉徴収所得税は430億1,900万レアル、そのうちキャピタルゲインは3.71%増加の91億100万レアルに留まっている。
輸入税(II)は11.9%増加の92億3,000万レアル、IPI税は1.62%増加の159億8,600万レアル、金融取引税(IOF)は8.59%増加の108億600万レアル、社会保険融資納付金(Cofins)は1.6%増加の544億1,600万レアル、一般的に燃料税と呼ばれる経済支配介入納付金(Cide)は、マイナス45.75%と大幅に減少している。(2012年5月23日付けヴァロール紙)