四半期ごとの正式な国内総生産(GDP)は、ブラジル地理統計院(IGBE)から発表されるが、中銀はIGBE統計院のGDP伸び率の発表前に、先行指標として経済活動指数(IBC-Br)を発表、第1四半期のIBC-Brは、前四半期比では僅かに0.15%の増加に留まった。
3月のIBC-Brは、前月比マイナス0.35%と3カ月連続でマイナスを記録、特に今年から排気ガス規制が変更になるために、昨年末にトラック販売の駆け込み需要が大幅に増加した影響を受けて、今年のトラック販売が大幅に落ち込んでいる。
中銀は、今年の国内総生産(GDP)伸び率を3.5%と予想、何時でも楽観的な予想をするギド・マンテガ財務相は、今年のGDP伸び率を2.7%と大幅に下方修正している。
MB Associados社のチーフエコノミストのセルジオ・ヴァーレ氏は、今年のGDP伸び率を3.0%から2.5%に下方修正、またMCM Consultores社のエコノミストのジョゼ・ジューリオ・セーナ氏は、今年のGDP伸び率を3.2%から2.7%に下方修正している。
MB Associados社のセルジオ・ヴァーレ氏は、ギリシャがユーロ圏を脱退した場合にブラジルの今年のGDP伸び率は1.0%まで落ち込むと予想、LCA Consultores社は鉱工業部門の落ち込みが予想を上回っているために、今年のGDP伸び率を3.0%から2.6%に下方修正している。(2012年5月19日付けエスタード紙)