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(論評)近視眼的成長モデル 2012/05/08

2011年の1月から10月までで、ブラジルの貿易収支は、基本産品で752億米ドル、半完成品で220億米ドルの黒字だった。一方、サンパウロ州工業連盟(Fiesp)の推定によると、工業製品については同期間で759億米ドルの赤字で、2011年だけで累計赤字は1000億米ドルになる。ブラジルの製造加工産業の歴史と比較すると、これらの数字には驚かされる。ブラジルの工業が競争力を失い、脱工業化が遠慮なしに進んでいることの、明らかな兆候である。

問題を和らげようと、企業グループらの計画的投資に関する情報を引き合いに出す人たちがいるが、真実は、製造加工産業はGDPにおけるシェアを年々減らしているのだ。2010年は16.2%で、2011年は14.6%に下がった。さらに悪いことに、現在わが国の生産のわずか7分の1を担っているだけなのに、全税収の3分の1を支払うという、耐え難く不当な負担を負っている。

重大化する脱工業化の問題を抑えるために、為替に介入するのは短期的な一時しのぎである。競争力のある為替というものは、価格の不安定化を避けるために、税制のバランスを要する。問題は、膨れ上がって能率の悪い公的機関の経費をカバーするために、ブラジルという国家が国の開発レベルに合わない税負担を社会に課していることだ。それだけではない。外国からの大量の投機的資金を引きつける金利とともに、投機的な政府歳出が多すぎるために価格指数にかかっている圧力を抑えなければならない。こういった問題で結局ブラジルの生産がひどい目に遭っているのだ。

インフラ、金利、税負担、時代に合わない労働法という不利な立場から、ますます激化する国際市場で競合することは、企業とブラジルにとって途方もない挑戦である。コモディティと半完成品を国内で生産する、限られたわずか1つのグループだけが、ブラジルの持つ相対的に強力な国際優位性ゆえ、この環境内で歩みを進めることができている。公的権力は、その他の生産チェーンがこのような舞台でも生き残れるように、その宿題をこなす必要がある。

幸いにも、自然は我々に、他の国々が大いに必要とするものを豊富に与えてくれた。疑いを待たず、我々は、中国が引っぱる世界のコモディティ市場の購買力が高いこの好機をものにしなければならない。しかし、だからこそ、経済のもっともダイナミックでテクノロジーが集中する諸部門を統合する製造加工産業を看過してはならないのである。これらの諸部門が、ブラジルが長い年月をかけて作り上げた重要な基礎、いくつもの政権・諸企業・社会のもつ資金と多大なエネルギーを費やしてきた重要な基礎を形成しているのだから。輸出農産物・鉱産物の高価格に影響された経済情勢的要因から来る見かけの成功ゆえに、ブラジルの構造改革への挑戦について我々は必要な注意を払ってこなかった。このような近視眼では、今後ブラジルの成長は危うい。

生産チェーンの競争力がますます失われるのを抑えるため、政府は数少ない部門に対して恩恵とインセンティブを与えてきたが、その措置は国全体の税制バランスと経済競争力をますます歪めてきている。国の財政に必要な調整がつかない間は、他の経済的要因とともに取り戻さなければならない資金も危うい。調整とはつまり、健全な形で、保護主義的措置をやめ、熱病を抑えるがその原因を攻撃しないという調整だ。安定した計画を立てるには、政府と議会のやる気がないとだめだ。

カルロス・ロドルフォ・シュナイダー:ジョインヴィレのCISER社副社長、MOVIMENTO  BRASIL EFICIENTE「能率ブラジル」運動のコーディネーター

(2012年5月5日、エスタード紙)



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