3月のドル通貨は、対レアルでR$1.80を上回っていた影響で本国への利益・配当金の送金が減少したために、連邦政府の3月の経常収支赤字は、33億2,000万ドルと予想を10億ドル下回った。
3月の本国への利益・配当金の送金は、ドル安の為替になるのを待って先送りされている影響で、前年同月比47%減少の19億6,000万ドル、第1四半期の累計では前年同期比58%と大幅に減少している。
3月の経常収支赤字の縮小の要因として、ドル高の為替によるブラジル人の海外旅行での支出の減少や輸入製品の減少も赤字の縮小に拍車をかけている。
中銀はレアル通貨の為替安を誘導するために、3月には総額30億ドルの為替介入を実施、4月初めの20日間には55億4,000万ドルの為替介入を実施、先週はレアル通貨がR$1.90に接近したために、介入総額の80%に相当する43億8,000万ドルの為替介入を実施した。(2012年4月25日付けエスタード紙)