就労・失業者管理センター(Caged)の統計によると、3月の製造部門の雇用は5,048人減少、世界金融危機の影響を大きく受けた2009年3月に次ぐ雇用の減少を記録した。
LCAコンサルタント社のエコノミストのファーヴィオ・ロマン氏は、製造業の雇用減少は憂慮されるべきであり、特に食品セクター並びに飲料セクター、エタノールセクターの雇用が2万5,211人と大幅に減少しているとコメントしている。
2001年から2012年までの3月の鉱業並びに製造業などを含む工業部門の平均雇用は2万3,000人、今年3月は2,423人の減少を記録している。
製造業部門の平均サラリーは伝統的に最も高かったが、3月は1,011.69レアルとサービス部門の1,046.1レアル並びに建設部門の1,066.36レアルをそれぞれ下回った。
サービス部門の労働者の大学進学が大幅に伸びて平均サラリーを押し上げており、サービス業並びに建設業が雇用の創出を押し上げている。
3月の建設部門の雇用は、大衆住宅プロジェクトやインフラ整備プロジェクトなどが目白押しで3万5,935人と前年同月の3,315人から大幅に増加、サービス部門の雇用は、8万3,182人と前年同月の6万309人から大幅に増加している。
3月のブラジル全体の雇用は188万1,000人、失業は176万9,000人と前年同月比20.5%増加の11万1,700人の新規雇用となっているが、2月の15万6,000人から大幅に減少している。
3月の商業部門の平均サラリーは869.68レアルで農畜産部門の790.96レアルを上回っているが、鉱業部門の1,690.64レアルを大幅に下回っている。(2012年4月17日付けヴァロール紙)