米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策を決定する連邦公開市場委員会(FOMC)は、米国債などを購入して金融市場に放出する量的緩和政策について、 2月から毎月の購入額を100億ドル減らして650億ドルにすることを決定したために、今後は米国の金利上昇に伴って海外資金の流入増加に伴って、新興国から資金引揚げが継続しているために、連邦政府はドル以外の外債発行を予定している。
連邦政府によるドル建ての外債発行の償還期間は10年から30年物が大半であったが、ユーロ建ての外債の償還期間は5.7年から10年、円建ての外債の償還期間は3年から5年物が予定されている。
今回発行するユーロ建て外債発行総額は5億ユーロから7億5,000万ユーロが予定されており、すでにドイツ並びにフランス、オランダ、英国でロードショーを実施している。
現在はウクライナ情勢が不透明となっているために、ユーロ建てによる外債発行は3月末になると国庫庁のアルノ・アウグスティン長官は予定しているが、今年1月にブラジル銀行並びに社会経済開発銀行(BNDES)はヨーロッパで社債発行をしている。
国庫庁が最後にユーロ建ての外債発行したのは2006年1月で3億ユーロの外債を発行、償還期間は2015年2月で年利は5.448%であった。
今回のユーロ建て外債発行や円建て外債発行は、今後、ブラジル企業が海外での社債発行を促すための試みであり、ブラジル国内よりも低金利の資金調達をする。(2014年3月6日付けエスタード紙)