フランス資本のハイパーマーケット網のカルフール社と実業家アビリオ・ジニス氏が経営審議会長を務めるパン・デ・アスーカル社は1か月前から水面下で、合併について話し合っている。
パン・デ・アスーカル社の66%の株を所有するカシノ社もフランス資本で合併話はスムーズに進むと予想、カルフールは2009年には経営が思わしくない中国もしくはブラジルからの撤退で、経営陣は大きな圧力を受けていた。
カルフール社のEBITDA(利払い前・税引き前・償却前利益)はパン・デ・アスーカル社よりも劣っているが、2008年にアタカダンを買収してから収益が改善してきている。
パン・デ・アスーカル社はブラジル最大のスーパーマーケットチェーンで昨年の売上は361億レアルと2位のカルフール社の290億レアルを上回っているが、カルフール社の食品部門の売上は278億レアルとトップとなっている。
パン・デ・アスーカル社のスーパー網は149店舗、傘下にCompre Bem113店舗、Sendas17店舗、Extra Super101店舗、Extra Facil68店舗、Extra Hiper110店舗、Assaiを57店舗擁している。
一方、カルフール社はCarrefour Hiperを114店舗、Carrefour Bairro49店舗、Atacadão72店舗 並びにRede Diaを409店舗擁している。(2011年5月24日付けヴァロール紙)