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(特別記事)アナリストが4.5%のGDP成長率達成は不可能と分析 2012/05/16

銀行とコンサルタント会社のエコノミストが、政府の設定する目標を達成する見込みはないと判断、しかも2012年の経済成長率は3%を下回ると予想している。

ブラジルの経済成長は期待に反するものになり、ジウマ政権が掲げる2012年に4.5%の成長という目標は達成不可能。銀行とコンサルタント会社は先週、2012年の国内総生産(GDP)成長率の見通しをおよそ0.5パーセント下方修正し、3%を下回ることになるとの見方を示した。

1月から4月にかけての経済活動が低迷したことで、もし目標に到達するならば第2四半期には5%から7%の成長が不可欠な状況と民間のコンサルタントは試算している。RCコンスルトーレスの経営パートナーであるファビオ・シルヴェイラ氏は、「現在のペースからすると、オリンピック級の高跳びだ」と指摘する。

基本金利の利下げと、マクロ経済的に慎重な通貨政策の見直し、民間銀行に対する金利とスプレッドの引き下げに向けた圧力など、一連の政府の努力にもかかわらず、これらの対策に経済は反応していない。2012年の景気の低迷は、在任期間に年間平均4.7%の成長達成という、第2次ルーラ政権の平均4.6%の成長に匹敵する目標を掲げたジルマ政権目標を危うくする可能性がある。

政府経済スタッフですら、既に4.5%の成長率を達成するのは不可能ということを知っているが、民間部門に悲観的な見方を波及させないために、これを認めることは政治的立場から避けている。連邦政府の消息筋の言い方を借りれば、ジルマ政権の最初の2年間は、プライマリーバランス黒字の達成と利下げの保証にすべてを犠牲にした格好。この人物は、成長路線への復帰は2013年以降になるとコメント。

自動車工業など経済をけん引する重要な業種で、輸出の減速と国内消費の鈍化、在庫の拡大といった状況に陥っており、市場に冷や水を浴びせた格好。「4.5%の成長を記録することは、限りなくあり得ない。そんなに大きな需要がどこから生じるというのか?」と、LCAコンサルタント社のエコノミスト、フランシスコ・ペッソーア・ファリア・ジュニオル氏は疑問を投げかける。

同コンサルタント会社は先週、2012年GDP成長率の見通しを、3.0%から2.6%に下方修正した。この下方修正は、新車販売が4月に前年同月比で10.8%落ち込むなど、3月までの過去12か月間で1.1%落ち込んだ工業活動の低迷が理由。しかも、ヨーロッパの経済危機の悪化、アルゼンチン向けの輸出の落ち込み、ブラジル北東部の農家の所得に打撃を与える気候問題などが加わった。

4月の景気指数も、悲観的な兆候がみられる。コンサルタント会社テンデンシアスが季節的要因を修正した上で集計したデータによると、4月は3月と比較して、高速道路の大型車両の通行量が2.6%落ち込んでおり、波型ダンボールの販売も0.1%減、電力消費は0.4%減少している。エコノミストたちはこれらのデータを、GDPの先行指数として利用する。

RCコンサルタント社のシルヴェイラ氏は、経済成長の見通しを従来の3.0%から2.5%に下方修正した。同氏は、下方修正した主な理由として、自動車販売台数の落ち込みを指摘する。自動車のバリュー・チェーンは、最も長大かつ重要なものの1つであり、これが落ち込めば、小売業界だけでなく石油化学や製鉄、自動車部品など、その外の産業にまで波及する。「2か月前、既に自動車産業の一部が後退の兆しを見せていた。現在、その冷え込みはより大きなものになっている」と、シルヴェイラ氏はコメント。

クェスト・インベスチメントス社のファビオ・ラモス氏は、企業の投資や高額商品の購入など、クレジットに関連した活動のペースが減速していること、これと並行して、食料品や衛生用品といった労働者の所得に左右される業界の販売が堅調に推移していることに注目する。同社は経済成長の見通しを3.5%から3.3%に引き下げたが、数日内に更に下方修正することになる、と言う。

テンデンシアス・コンスルトリア・インテグラーダのラファエル・バキオッティ氏は、鉄鉱石などのコモディティーの値下がりと世界的な需要の縮小に伴う、輸出の落ち込みに着目。同氏は、「工業生産に対する国外の産業の影響は極めて大きい」と言う。工業部門が伸び悩んだ結果、テンデンシアスは、GDP成長率の見通しを3.2%から2.5%に下方修正した。

政府
もう1つ、経済活動に打撃を与えるとみられる要因は、会計操作を行わずにGDP比3.1%というプライマリーバランス黒字の目標を達成しようという、政府の財政努力だ。「政府の需要が一段落したことが経済活動に影響した」と、ローゼンベルグ・コンスルトーレス・アソシアードス社のエコノミスト、ラファエル・ビスタファ氏は言う。

同氏は、2011年8月に始まったSelicの利下げの影響が現れ、その後に通貨政策の緩和の影響が出ることで、下半期には経済活動も活発になると見る。しかしながら、こうした条件は4.5%の成長を達成するには不十分との認識だ。「今年、この水準の経済成長を達成するには、奇跡が起こる以外にない」。現状では、ローゼンベルグも2012年は3%の成長を見込むが、既に下げバイアス(傾向判断)を付与している。(2012年5月13日付エスタード紙 ラケル・ランジン、マルシア・デ・シアラ)



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