韓国の鉄鋼最大手ポスコ製鋼はヴァーレ社が50%、韓国の東国製鋼が20%資本参加するセアラー州のペセン製鉄所に20%の資本参加でブラジルに進出することが決まった。
ヴァーレのアグネリ会長は世界金融危機後に世界的に鉄鉱石や鉄鋼需要が大幅に減少して価格が下落したために投資を中止して、ルーラ大統領からおおいに批判されていた。
ブラジルの国内経済の回復に伴ってヴァーレの今年の投資総額は129億ドル、来年は240億ドル、ペセン製鉄所建設には40億ドルの投資が予定されている。
アグネリ会長は鉄鉱石生産地のブラジルでの鉄鋼生産は低コスト、輸出先の欧州などに近いために世界で最も条件の整った国であり、また経験が豊富で技術力の高いポスコの参加は海外からの投資を更に促すと述べている。
昨年のポスコの鉄鋼生産は3,110万トンとアルセロール・ミッタル、上海宝鋼集団(Baosteel)に次いで世界で3位、2014年のペセン製鉄所の鉄鋼生産は300万トンが見込まれている。(2010年11月5日付けエスタード紙)