中国農業大手の北大荒集団(Beidahuang)グループが穀物栽培では非常に乾燥しているために、手付かずのアルゼンチンのパタゴニア地方で灌漑施設を導入して、中国向け穀物栽培を予定している。
中国の二桁台に届く経済成長率で国民の食生活が向上して食糧確保を余儀なくされているために、先を争って農産物生産のためにアフリカ諸国をはじめ、世界各地で投資を展開、しかし既存の生産地での食糧確保が困難になってきているために、今まで開発されていなかった乾燥地での農産物生産を余儀なくされてきている。
同グループの昨年の穀物生産は7,500万人を養える1,750万トンを生産、アルゼンチンでの穀物生産は3年間の交渉の末に締結、パタゴニア地方は乾燥がひどいために大豆生産には不向きであるが、食肉生産用のトウモロコシは可能である。
中国はアルゼンチンには電力エネルギー並びに鉱業部門への大型投資を行っており、今回は食糧確保に農業部門に投資、今後10年間にリオ・ネグロ州に15億ドルを投資する。
リオ・ネグロ州の州政府関係者は中国企業の灌漑によるトウモロコシ、小麦、ジャガイモ、玉ねぎ、オリーブや果物の生産に注目しており、10年以内に100万トンの生産を見込んでおり、サン・アントニオ港から中国向けに輸出が予定されている。(2011年7月6日付けヴァロール紙)