2013年にBTGパクツアル銀行は、ユーカリ並びにパラナ松の植林を行う2社を買収して植林関連事業の資産は30億ドルに達しており、世界の植林事業ではトップ五入りしている。
同社はブラジル並びに南アフリカ、東ヨーロッパ、米国などに71万6,000ヘクタールの植林地を所有、またパルプメーカーの植林地、鉱業メーカー、家具メーカー、木材メーカーに対して積極的に資本参加している。
同社では植林事業を年間の名目収益率が15%と非常に高い確定金利付き投資と見込んで積極的に投資を行っており、土地価格の値上がりをターゲットに投資は行っていない。
ブラジルのユーカリの成長率は、米国の3.5倍と非常に高くて収益性が大きなブラジル国内の植林事業は非常に有望であり、また中国企業がブラジルの耕作地を買い占め始めたため2010年に外国人による土地購入を禁止したことで、ブラジル企業の同社にとって植林事業は追い風になっている。
ブラジルの農産物が収穫されている耕作地面積は7,000万ヘクタール、植林地面積は700万ヘクタール、BTGパクツアル銀行は、木材を生産する世界の森林と、その森林から切り出された木材の流通や加工のプロセスを認証する国際機関FSC(Forest Stewardship Council、森林管理協議会)から認証を受けている。(2014年5月15日付けヴァロール紙)