大豆の国際コモディティ価格は、米国の穀倉地帯の旱魃やブラジルの南部地域の旱魃で大幅に上昇してブラジルの穀物生産者の収益を押し上げているため、国家配給公社(Conab)では、2012/13年の穀物生産は大豆の作付が増加すると予想している。
Conab公社では、2012/13年の穀物類の作付面積は前年比7.2%増加の5,090万ヘクタール~5,220万ヘクタールを予想、また穀物類生産は前年比10%増加の1億7,770万トン~1億8,230万トンを予想している。
大豆の2012/13年の作付面積は2,640万ヘクタール~2,730万ヘクタールを予想、大豆生産は8,010万トン~8,280万トンと前年比20.6%~24.8%と大幅に増加すると見込まれており、生産並びに輸出とも米国を追い越すと予想されている。
トウモロコシの2012/13年の作付面積は、1,460万ヘクタール~1,490万ヘクタールと前年の1,520万ヘクタールから減少するにも関わらず、生産は7,190万トン~7,320万トンの予想で前年の7,260万トンを上回る可能性もある。
南大河州並びにサンタ・カタリーナ州がブラジルの米の50%を生産、米の2012/13年の作付面積は、235万7,000ヘクタールと前年の242万7,000ヘクタールから僅かに減少、生産は115万2,900トンと前年の116万トンを僅かに下回る。
中西部地域並びにミナス州の2012/13年の作付面積は、トウモロコシが拡大すると予想されている一方で、米と共にブラジルの主食であるフェジョン豆の作付面積が縮小すると予想されている。
綿花の2012/13年の作付面積は綿作農家が大豆の作付面積を拡大すると予想されているために、101万2,000ヘクタールと前年の139万3,000ヘクタールから大幅に減少、綿花生産は148万5,000トンと前年の188万4,000トンから大幅に減少する。(2012年10月10日付けヴァロール紙)