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第5回日本語協議会 2007/01/01

(阿部)時間になりましたので、はじめさせていただきます。
最初に、ご参加の方々を簡単にご紹介します。私の左側の方から紹介させていただきます。当所所長の吉井でございます。それから、その隣りが今回初めて参加していただきますけれども――あとで各自自己紹介をしていただきますので、今は簡単にお名前だけ紹介しますが――杉本領事文化担当官。その隣りがやはり初めてのご参加にありまして、JICAブラジル事務所サンパウロ支所の石橋次長です。そのお隣りが、ブラジル日本商工会議所を代表されまして、遠藤副会頭でいらっしゃいます。遠藤副会頭は初めてでございます。それから今回はそのお隣りに、JETROサンパウロセンターの桜井所長に特別にご出席いただいております。そのお隣が、この日本語協議会の生みの親とも言えますサンパウロ人文科学研究所の宮尾進先生です。そのお隣りは、実はエリアス・アントゥネス先生といってリオ州立大学で教えている方なのですが、今日は突然来られないという連絡がございました。やはりオブザーバーとして参加していただくことになっています。それからそのお隣りが、日系団体の代表でブラジル日本語センター理事の諸川さんです。それからそのお隣りが大山多恵子先生。パラナ代表の日本語の先生ということで来ていただいております。そのお隣りが、リオ代表の柳井先生に来ております。その隣りが、サンパウロの代表として志村マルガレッチ先生です。その隣りが今日始めてお越しいただいていますが、お名前と自己紹介をお願いいたします。サンドラさんはパラナ教育局の外国語部門の担当していらっしゃいます。それからもうひと方、ずっと常連でいらっしゃいますけれども、シェイラさんです。シェイラさんには、もう3回以上も来ていただいています。それからそのお隣りがサンパウロの教育局の代表で、やはり外国語の担当のアルレッチさんでいらっしゃいます。そのお隣りが通訳をしています当センターの専任講師の吉川真由美エジナ先生です。その隣りが大学の日本語講座の代表としてご出席いただいているサンパウロ大学のモラレス松原れいこさんです。それからお隣りが、私立学校の日本語講座を代表していただいているマドゥエノ・ダ・シルヴァ川村真由美先生です。私は司会進行の阿部と申します。どうぞよろしくお願いします。それでは、さっそく、事務局を代表しまして当センター所長の吉井より挨拶をさせていただきます。

(吉井)本日はご多用の中ご参集いただきまして、誠にありがとうございました。JETROサンパウロセンターの桜井所長や商工会議所の遠藤副会頭など、新しい方々に参加いただいており、また先ほどもご紹介がありましたが、日本語協議会の生みの親である宮尾進先生にもオブザーバーとして参加していただき、大変光栄のことと存じております。先ほどもちょっと紹介を受けましたけど、改めてもう一度自己紹介をさせていただきます。サンパウロ日本文化センターの所長をしております吉井と申します。サンパウロに着任して丸1年が経ちまして、これから2年が過ぎて3年目に入ろうという時期でございます。
本日の本題の方の挨拶をさせていただきます。この協議会の部分のいわゆる日本語事業のみならず、いろいろな文化事業を通してブラジルを見てきたわけでございますが、どうも日本料理やアニメーションなど日本のポップカルチャーの人気が意外に息が長く、合衆国などの専門家がいみじくも言ったように「クールで格好よい文化」として、ますます注目度を高めているように見受けられます。折りしも、すでに配布の資料の通り、最近の国際交流基金の日本語調査によれば、ブラジルの学習者はいずれの分野でも顕著な伸びを示しており、復調したばかりか純増傾向を示しております。このことは、本協議会の発端となった学習者の激減が、一時的なものであったと思えます。そして、心配している学校教育以外の分野も依然として堅実な数字を示していることは、瞠目に値すると思われます。従いまして、学習者や日系人を中核として、学校経営の不安が強く認識された3年前の状況とは違う状況認識は必要ですが、初心に立ち返り、新しい息吹と新しい視野で改めてブラジルの日本語教育を考えていただければと存じます。今日の進行としましては、最初に協議会の成果物の紹介を事務局がいたしました後、やはり前回の協議会の決議でありました教師分科会代表の方々の紹介と、同分科会の成立をご承認いただき、その後皆様おひとりおひとりに新しい問題提起をしていただき、協議に入りたいと思っております。どうぞブラジル全体のことをお考えいただき、できるだけ広い観点からご発言をいただければ幸いです。最後に、会の終わりに簡単な懇親会(カクテル)を用意しておりますので、お時間の許す限りご参加賜れば幸いでございます。

(阿部)それでは、先に今日ご出席いただいた方々から自己紹介をしていただきます。最初に杉本領事の方から順番にお願いしたいと思います。

(杉本)先ほども紹介させていただきましたが、総領事館で広報・文化を担当しております杉本と申します。今日は初めての参加ということでいろいろ聞かせていただいて、しっかり勉強していきたいと思います。私はサンパウロに去年の5月に赴任しまして、その前はポルトガルで4年間過ごしました。それで、やはりポルトガルと比較した場合、サンパウロは日系人の方もたくさんいらっしゃるということで、本当に日本に対する理解が高いと思います。特に今年の5月にはルーラ大統領の訪日、また、2008年には日本人移民100周年を迎えるということで、これからはますます日本に対する興味を深めて、機運を高めていきたいと思っております。総領事館といたしましても国費留学生というのがございまして、その中に、日本文化ですとか日本語を研究するプログラム――1年間なんですけれども――もございます。また、学部と普通の研究留学制度もございますので、そちらの方も積極的に活用していただきたいと思います。詳しい情報等は、いつでも総領事館の広報・文化に連絡いただければと思います。
また、留学制度とは別にJETプログラムというものがございまして、こちらは残念ながらブラジルではあまり知られていないんですけれども、アメリカですとか英語圏の方では履歴書に書けるぐらい知られていまして、こちらは主に英語圏の方であれば日本の公立学校で英語の授業を行うと、ただ、ブラジルは、最近ブラジル人で日本で働かれている方が多いことがありまして、日本の各地方自治体の国際部で、国際交流員という形で最高で3年間まで働きながら日本に住むという制度がございます。ただ、こちらは日本語能力2級、できれば1級がないと仕事になりませんので、ちょっとバリアが高いですけれども、こちらの方もお知り合いの方がいましたら、どんどん積極的に知らせていただければと思っております。では、今日はよろしくお願いいたします。

(石橋)同じく始めての参加です。JICAの石橋と申します。ブラジル側の方もおられますので、 JICAというのは、日本のブラジルに対する技術協力が年間30億円、日本が外国に対する協力の中でブラジルは第9番目で、年間30億円の金額にして経済協力を実施している機関です。ただサンパウロにつきましては、ここに140万人の日系人がいるということで、日系支援という特別の仕事をしております。その日系支援のうち一番大きなものに、この日本語教育支援と高齢者対策というものがございます。実はJICAがやっている日本語教育支援というのは、具体的には日本からボランティアを50名ぐらい派遣して、主として日本語教師として各日本語学校に配属しております。それと本日も同席しているブラジル日本語センターというところに、助成金という形で3000万円ぐらいのお金を出しております。いつも基金さんとJICAとの日本語教育はどう違うかという話が出るのですが、この間来られた中本先生という方の説によりますと、JICAは継承日本語教育、基金さんは普及日本語教育、つまりJICAは日系人を対象とし、基金さんは非日系人を対象とすると、そのような区分けだということを私が吉井所長にお話ししたら、それはちょっと間違っていると。「基金には日系・非日系という区別はありません。外国語として学ぼうとする人に対する日本語の普及であって、日系・非日系というような区別は起きていません」というようなことで、またこれはちょっと困ったなと思って(笑)。ですから利用される側からすると、JICAの支援を受けるか基金さんの支援を受けるか、あるいは両方から受けられるか、そういったことに関心がおありだと思いますし、実は私たちもよく整理できないところもありまして、今日のような議論を聞かせていただいて今後の参考にしたいと思っております。よろしくお願いします。

(阿部)ありがとうございました。それでは、遠藤副会頭お願いいたします。

(遠藤)私は商工会議所で日系社会関係委員会の委員長をしています遠藤と申します。個人的には、この近くですけれどもYasuda Segurosという保険会社がありまして、そこの社長をしております。過去、私は海外勤務というのが3回目で、オーストラリアで4年間、シンガポールで4年間、その後ここに来てもう5年になるのですが、びっくりしましたのはやはり、日本語環境が他の国に比べてかなり進んでいる。私はポルトガル語がまったく分からずに来たのですが、私の秘書も、日系の3世ですけれども――日本語検定1級を持っていて、読み書きもまったく困らない。おかけで私のポルトガル語もだめなんですけれどもね。今日、初めてこういう会に参加させていただいて、今後我々日系進出企業としても、やはりこの日本語環境というのはどの程度キープされるかなと、非常に大きな興味となっていますのでよく勉強していきたいと思います。よろしくお願いします。

(阿部)ありがとうございます。それでは、桜井所長お願いします。

(桜井)ご紹介にあずかりましたJETROサンパウロの桜井でございます。JETROというのは政府機関なんですが、投資や貿易の促進機関であります。言葉との関係で言いますと、我々は東京の方で「ビジネス日本語テスト」というのをやっています。それでサンパウロでも、まあブラジルでもですね、数年前からやっていまして、一般の言葉というよりもビジネスに使われる日本語というものをやっているわけです。私自身、海外に結構長いのですが、日本語の普及だとかあるいは日本文化の普及については、個人的にも非常に関心を持っています。

(宮尾)私はサンパウロ人文科学研究所というところにおります。人文科学研究所、ポルトガル語で Centro de Estudos Nipo-Brasileirosと言いますけれども、何をしているかと言いますと、小さな研究所ですけれども、主として、日系社会におけるいろいろな問題の調査研究と、ブラジルの日本移民の歴史的な研究、その2つをやっております。それに関連したことをやっておりますので、先ほどその協議会の生みの親ということで紹介されましたけれども、実は今から5年くらい前ですか、日本の外務省の委託調査でJICAを通しまして、ブラジルの日系社会における日本語教育の現状と将来について調査して欲しいということで調査したわけですけれども、その時点で日系社会を対象にした日本語教育というのは年々学習者が減っていて、私たちの調査した時点で毎年12%ぐらいずつ減っていっていたと。この調子では、まもなくブラジルの日本語教育は絶えるんじゃないかということで、そういう報告書を出した上で、実は我々そういうふうに日系社会調査はしておりますので、その比較の意味でドイツ系の調査をしたことがあります。ドイツ系の人たちがどのようにしてドイツ語を普及、ドイツ文化普及のためにやっているかということで調査をしたのですけれども、その際にですね、ドイツ系ではいくつかの組織が集まって――フンボルトとか、ポルトセグーロ、ゲーテ基金、サンパウロドイツ商工会議所、それからサンパウロドイツ総領事館――そういう機関が集まって、そして最も有効にドイツ文化を普及させるための協議会を作っていた。それで、その協議会で決定したことをそのドイツ語のコースのある学校にずっと流して、非常に有効にドイツの教育ということを普及させておりました。特にドイツの商工会議所あたりが非常にお金を出して、ドイツの教育の普及のために力を入れていたというような調査もしましたので、そのJICAさんの調査を頼まれた折に、日系だけに限った教育ではどんどん減っているので、この際ドイツ系がやっているようなその協議会を日系も持って、今までばらばらにやっていた――それまで実に日本語の教育というのは、例えば日系の間ではアリアンサ日伯文化というのがあり日本語普及センターがありUSPの日本語学科があり、それからいろんな組織があったけれども、日本語教育というものをまったくそれぞれ勝手にばらばらにやっていて、横の繋がりが全然ないというような状況だったので、私たちはその報告書の中に提言として、「わが日系を日本語教育を有効に伝えるために協議会というものを作られたら如何ですか」ということを提言いたしました。その後、ここの交流基金の事業調査、どんなふうに利用されていることを調査した際にも、同じように協議会を作っては如何ですかという提言をしまして、それがもとで生まれたのがこの協議会なわけであります。今年で確か3年か4年目になると思いますが、その後どうなっていたか私もよく知らなかったので、今日は大変関心を持って、その後どう進んでいるかどうかということを皆さんにお聞きしたいということで、今日は出席させてもらいました。よろしくお願いします。

(阿部)ありがとうございました。それから、諸川さんお願いいたします。

(諸川)皆さん、今日は。はじめまして。センターの書記副理事長をやっている諸川です。今日は、谷理事長が来られなくて申し訳ないのですが、私が代理させていただきます。センターというのは、今まで「普及センター」とよく言われていましたが、去年から名前が変わって「ブラジル日本語センター」になって「普及」はとったわけです。そしてブラジル語も変わって、Centro Brasileiro de Lingua Japonesaとなりました。今、どういう団体かというと、以前コロニアの日本語、日本人会というよくある学校の先生方、それからサンパウロの学校の先生、私立学校、とにかく学校の教師であれば、なにか会を作ろうということで会を作ったわけです。それが日語学校連合会というような名前があったのですが、正式にセンターを設立したのは20年前、南米銀行の橘さんという方が主体になって日本から援助を得て、今のRua Manoel da Paivaに本部を設け、今年20年になります。今のところ、先生が大体700人、それから会員に300の学校。ブラジル全土、遠くはベレンからポルトアレグレまで会員がおります。事業の内容というのは、そういうふうに教師のひとつの連合ということから生まれて、そういう組織が続いているわけです。事業というのは主に、今ここで言っていただいてるんですけど、JICAさんから援助を本当にいただいております。基金からもいただいております。基金も先週青年の集い、講習会がありましたけれども、それもやっていただいています。また、JETROさんも今ビジネステスト、それも協力させていただいております。その他、先生の育成、日本学校の先生の育成というようなことを事業としてやっています。その他にコンクールがたくさんあります。大体2000から3000人が参加する習字コンクールとか、絵画のコンクール、弁論、それからいろんな事業があり過ぎるぐらいあるわけなんですけれど、そのような事業をやっております。今のところ、JICAさん、基金さん、商工会議所でも応援して会員になる、それから先生方の会費で運営をしております。私たちが心配することはやはり、その日本からの援助が段々少なくなると大変なことになるんじゃないかと――センターもそれを心配しております。一方、私たちが感じることはやっぱりこの日本語というものは非常に大切だと、ブラジル人の中ではやはりこの日本の良さ、日本のいいところを見てですね、偉い人たちが日本の良さというものはそういう伝統的にはある良さ。良さというのはどういうことかというと、やはりその真面目で勤勉で、その社会で立派な社会人として社会の形成に役に立つ文化がある、ということが認識されているのではないかと思います。私も日本語がそんなに分かるわけではないのですが、やはり私の人間形成において日本語教育というのは非常に役立ったんですね。それで、私も何かお手伝いができればということで手伝っているのですが、そういうようにとにかく日本語の勉強をすれば、そして日本の良いところを学べば、ブラジルにも模範になるようなブラジル人が生まれてくると。そういうように私は思っております。そういうことでこの日本語、日本の文化、そういう良いところを吸収して良いブラジル人を作っていくと。こういうようなことがブラジル政府、ブラジル人からも認識されていると私は感じております。アメリカにしても日本の文化を今見習ってると。ブラジルも見習うところはやっぱり随分あるじゃないかと私は思います。また、出稼ぎの方々も随分大勢いるのですが、やはり日本語ができないと――仕事は確かにできます。けれども日本語はできるとなおいいわけですね。今出稼ぎの日本語教育ということを私たちも心配しております。私に言わせると、日本語を勉強して日本のいいところを習得すれば、日本に出稼ぎに行って絶対悪いことはしないと。そういうような考えを私は持っています。ところが、その日本語も読めない、書けない、話せないという人が日本に行くと、言葉自体で不自由になると、やはりコミュニケーションができないために悪くなったりまたは仕事がなかったり、そういうような状態があるということで、やはり日本との関係において今、出稼ぎの関係というのは非常に大きいんですけれども、それのためにもやはり日本語というのは、そういう人が日本語を習得すれば日本で結構いい仕事もするし、日本の方々に喜ばれるしですね。そういう考えがあるということを私たちは認識しております。宮尾先生が今おっしゃったように、日系の日本語習得者が少なくなっているということは確かです。しかし、私たちはやはりいつまででも、少なくなっても、必ずいいことは長続きするのではないかと、絶対に消えないと、2世になっても3世になっても。やはり今私が感じるところは、2世になって日本語はできない、しかし3世になって、また親父は日本語できないが日本のいいところが非常にあると、自分の血統は日本人だと、日本人の名前も入っていると、3世になってからまたもう1回日本語を勉強しようという人も出てきています。そういう風にですね、日本語を何年も続けていって欲しいと私は思っております。簡単ですけれども事業内容がたくさんあるものですから、あまりよく説明できなかったと思いますけれども、私の意向だけ発表させていただきます。どうもありがとうございました。

(阿部)進行次第の方からを申し上げますと、今は簡単な自己紹介と活動だけ言っていただきまして、そして次の議題がございますのでごく簡単にお願い出来ればと思います。

(大山)クリチーバから参りました大山多恵子と申します。以前は「クリチーバ日本語学校」という名称でしたが、最近ポルトガル語の講座も入れましたので一応名前を変えまして、単に「大山学園」ということにしております。私どもは日本語学校が主体ですけれど、その年によって非常に生徒が増えたり減ったりいたします。今継承の日本語とか何かおっしゃいましたけれども、私はそちらの方にはちょっと引っかかるところがありまして、単に外国語としてブラジルの中に日本語を広めたいという気持ちで、今そういう方針で日本語を教えております。南パラナには4校ほどがまとまって、大学、文化協会、それからいわゆるモデル校ですけれど、それからカトリックの純真会の純真学園、そして今公文でも、4校ほどの学校といいますか、塾で日本語教室が開かれているということです。そして、私がまとめましたところ、大体500人ぐらいの日本語人口といいましょうか、学習者がありまして、教師は40名ほどです。そして、その他近郊にポンタ・グロッサ、パラナグア、カストロ、当校はサンタ・カタリーナ寄りですけど、パルマスというところでも移住者の集団地で日本語学校が行われております。どうもありがとうございました。

(柳井)私はリオデジャネイロの日伯文化協会Instituto Cultural Brasil-Japaoの柳井麗子と申します。リオデジャネイロの文化協会は1957年に、当時の大使館、それからブラジル人、日本人の優秀な方たちによって設立されたというふうに聞いておりまして、2008年には50周年を迎えます。それで現在、私はその文化協会の日本語のコーディネイタ-をしております。私の方の学校では、設立当時から日伯文化協会ということで、その中の日本語講座なものですから、もうその継承日本語は一切無くて、最初からもう日本語普及、日本語としての教育をやっております。それでそのせいなのか、その一時激変した時期がございましたとおっしゃいますけれど、当協会ではそんなに激減したという思いはあまりないんですね。大体平均してむしろこの頃は、つい昨日、来る前の日なのですが、約170人ぐらいいますということで、ああ、それは良かったですということで、去年に比べると大分増えてるかなと思います。教師が9人おります。そして日本人の教師が3名、それから今のところ日系の教師がひとりなんですが、あとの5人は全部ブラジル人の、連邦大学の日本語科を卒業してきましたその教師なんですね。それで、文化協会が連邦大学を卒業された先生の現在のところ受け皿になっているような感がありまして、これからますますその傾向は強くなっていくと思います。それで文化協会の、一応私はリオデジャネイロからということでございますので、リオの活動についてちょっとお話したいと思います。私共の日伯文化協会、それから連邦大学の日本語科、2年前にリオ州立大学でもできました。それとJICAのモデル校、それに私塾、企業の公文もございます。割合、リオデジャネイロというのはこじんまりした街ですから、それで割りとまとまりやすいという利点がありまして、先生方とも話す機会があって、日本語学習者が教室以外で――先ほども言いましたようにリオデジャネイロはほとんどの場合、JICAのモデル校は継承日本語の方から来ておりますが、大体ブラジル人が多いものですから――家庭でほとんど日本語が使われない。じゃあ、その授業以外で日本語を使う機会を生徒に持たせたい、じゃあ、どうしましょう、どういうふうなことをやったらいいでしょうかというようなことで、じゃあ、楽しく遊びながら日本語を学べるような機会を私たちで作りましょうということで1998年に遊悠会、リオデジャネイロ日本語遊悠会という会を結成しまして、現在は5団体、その当時は4団体ですが、領事館のご協力のもとモデル校の場所をお借りして、そして日本商工会議所のご賛同、あるいは日本人学校の先生方に、ある時は阿波踊りですとか、ある時はそのフォークダンスですとか。まあ、いろいろなものを教えていただいたり――という活動をずっと毎年続けておりました。これは大体9月です。9月の土曜日の午後1時から大体4時半、5時頃までの僅か4時間の間なんですけれども、まあここにどういうゲームを入れましょうとかというような協議をしまして、現在では担当校を決めまして持ち回りでやっております。昨年2004年は参加者が279名全部でおりまして、楽しい一時を過ごしております。ただ、これが2004年で7回になりましたので今年は第8回になりますが、これをどのようにという今後の問題がありますけれども。それからもうひとつ、その遊悠会がきっかけになりまして、じゃ教師会を作りますよということで、2001年にリオ教師会というものが発会いたしました。ここでは隔月の会報を出しておりまして、現在のところ会員は大体20名くらいですが、会報を出すということの他にこちらの交流基金の方にもお願いしまして、その講演をいただく先生も送っていただいたりしております。一応以上言いましたようなものが、リオデジャネイロの大きい活動かなと思います。

(マルガレッチ)皆様、今日は。サンパウロ市内のパライゾ地区です。このすぐ近くで「のびる学園」という日本語学校を経営しております志村マルガレッチと申します。よろしくお願いいたします。のびる学園は18年前に開校いたしまして、現在百20人近くの生徒がおります。開園以来大体この生徒数です。その生徒数の60%ぐらいが大体ティーンエイジャーといいますか、12歳から17歳ぐらいの生徒です。それから、2、3年前からの傾向なのですが、非日系のティーンエイジャー、そして子供が学園に増えてきています。そして、中国人の子供も結構増えてきているんですね。勉強に来ている子供たちは、皆実業家の子供だったり有名人の子供だったりしてちょっと面白い傾向だなということを感じております。もうあまり時間がありませんのでこのくらいで、また後ほど何かございましたら、どうぞよろしくお願いいたします。

(サンドラ)私はサンドラと申します。パラナの教育局から参りました。私どもは現代外国語部(DELEM)で勤めており、扱っている8つの外国語のうち、そのうちのひとつが日本語です。そのコーディネイターであるシェイラさんから、私どもの活動について説明もらうことにいたします。

(シェイラ)皆さん、今日は。今回またここに来ることができたことをうれしく思います。この機会を利用いたしまして、パラナ州教育局のインターネットサイトなどの事業を説明したパンフレットを持って参りました。これをご覧いただきますと、皆さん自由にアクセスしていただけると思いますが、ひとつはAPCと申しまして、先生方の協力のもと、教育環境についてのポータルサイトを設けています。それから DELEMというページを近日設けることになっていまして、2番目のパンフレットにありますが、どのような形で8つの言語を教えているかを報告しております。是非皆様方にもこのポータルに参加していただき、必要な資料を提供していただければと思います。これは完全に自由のポータルでありまして、国内でも表彰されたものであります。これを通じて、日本語の普及というものにも、大変役立つのではないかと存じております。今、皆様方から、日本語の学習者が減ってしまうというお話をうかがいましたが、私はちょっと思いがけなく驚いています。というのは、パラナではむしろ、日本語を学習する人は多いのですが、残念なことに教師の数が少ないという問題があるからです。これは、パラナ州で日本語の教師を育成するコースがないということです。需要はたくさんありますが、それに対応できないのが実情です。さらに、私共は、感嘆をもって見ているのですが、日本語を習いに来る人たちが日系の2世、3世ではなく非日系のブラジル人であって、彼らは別に出稼ぎに行きたいということではなく、ただ日本語を習いに来ているのです。もちろん先ほど申し上げましたように、ドイツ語も習いたい人がたくさんいるということがあります。ですからパラナ州が必要なものは、まず教師育成に対する助成だと思います。これが皆様方に申し上げたいことだと思います。私たちは、それぞれの教師を採用するための州公務員試験を行いましたが、日本語教師枠の採用試験は実施できませんでした。なぜなら、希望候補者がいなかったからです。また、諸川先生がお話された「ブラジル国民として学生たちを育成するためにも、日本の文化を伝えることは重要」という意見を、興味深く聞くとともに、それがブラジルの若者に必要なことだとも思いました。パラナ州のいくつかの地域におきましても、また、都市部、地方にかかわらず、若者に関する問題を私たちは抱えています。日本の文化を社会に取り入れていくことは、若者たちになにか新しい価値観を与えるのではないかと信じていますし、恐らく彼らもそれを求めているのではないかと思います。だから彼らは、漫画や、まったく文化の異なる日本語というものに興味をもつのではないでしょうか。この評議会におきまして、私たちが1つの目的――その出身に関らずよりよいブラジル人国民を作り上げるという目的――をもって話し合いを続けていくことは、大変興味深いと思います。

(アルレッチ)皆さん、今日は。教育局を代表してひとことご挨拶させていただきます。78の言語センターがサンパウロ州にありますが、12から14のセンターで日本語を選択科目のような形で提供しています。およそ1000人の日本語の生徒がいますが、日本語教育を行っているセンターは、やはり日本人移民とその子弟の多いところに集中してあります。現在確認したところによりますと、いわゆる非日系の生徒たちもいるようで、4ヵ所のセンターのいくつかの初級クラスでは、比較的多い数の生徒たちがいるそうです。サンパウロの東部にもやはり日本語を勉強したがっている人たちがいるということで、昨年は初級クラスの存在を聞いたことがありませんでしたが、今年は30人の初級グループ2つがあることを聞きました。現在、半分以上の日本語生徒が非日系であると言えるでしょう。彼らは、特に漫画を通して日本語に関心を寄せているようです。シェイラさん、あるいは諸川さんがおっしゃったように、日本の文化というものが我々の生徒たちに、多くのよいものを与えてくるということに同感です。また、我々が奨励するのは、日本語学習を通じてその文化を普及させるということです。これは学校、地域コミュニティーということに限らず、週末学校というプログラムの中で、多くの人たちに日本語を普及しています。この週末学校には、家族でボランティアとして働いてくださる方々がいて、土日曜日のクラスを教えていただいています。また、日本語学習が進んでいる生徒や先生方にも地域コミュニティー向けに授業をしていただいています。今年私たちは、この新しく入った生徒たちに対して、強い学習意識を与える努力をしたいと考えています。なぜなら、落ちこぼれという大きな問題があるからです。大体、3、4級に来るころには、多くの生徒がやめてしまいます。現在センターは4つありますが、生徒が最後のステップまで残るところは、4、5ヵ所しかありません。それが私たちの心配なのです。今年はこのように初級クラスにたくさんの生徒が入ってくれたわけですが、彼らが最後まで日本語学習を続けるよう、私たちはどのようにして生徒たちに目的意識を持たせるか、それを考えてもいいのではないかと思います。

(吉川)皆さん。吉川真由美と申します。交流基金日本語センター創立から現在まで、11年間働いています。私たちは主に、CEL-CELEMおよび州立学校の日本語教師を対象とした養成コースのための援助を行っています。また、各地域コミュニティー向けにいくつかのコースを設けておりますが、石橋所長が説明されたように、日系・非日系を問わず、外国語として日本語教育をされている教師を対象としたコースや、今アルレッチさんがお話の中で触れられましたが、日本語生徒向けのいくつかの援助プログラムも実施しています。さらに、1年に1度、州立学校の生徒たちを先生方に選抜していただいて、サンパウロ市の文化研修に招待をするというような、懸賞に対する援助も行っています。他には、ポスターやカレンダーのコンクールも実施しています。今年は初めて、もう少し大きな援助ということで、州立学校の日本語生徒を対象に、日本の関西国際センターというところのプログラムですが、日本での研修旅行の懸賞を2人の生徒に与えています。これについては、後でもう少し詳しくお話したいと思います。

(松原)サンパウロ大学の松原と申します。初めまして。よろしくお願いいたします。私が大学に所属しているのはまだ3年ぐらいで、非常に新しい新米教師なのですが、15年間日本語学校をずっと経て、様々な文協の学校から自分の学校まで持ちましたので、それからまた少し勉強をしようかなという感じで大学院に戻って大学に入ったわけですけれども、日本語の教育には非常に興味がありますし、いろいろな場所で―― 幸い大学というのはとてもニュートラルなところなので、普及センターにも行かせていただいておりますし、こちらのセンターの方でもお手伝いさせていただくこともあります。最近のサンパウロ大学のことで簡単にご説明できることは、毎年新入生の席が55名分あるのですが、それが残念ながら満たないんですね。47、48名ぐらいは満席になるのですが、7、8席ぐらいが余ってしまうんです。最近サンパウロ大学の入試システムというのが変わりまして、昔は日本語学科だけを目的に学生が入っていたのですが、最近はもう文学の方全員の中から優秀な生徒を取るというシステムに変わりまして、非常に成績のいい日系・非日系の生徒たちが来て下さるようになりました。これが本当に実質的な向上がめっきり見えてきているんですね。それ以外に、私たちには選択科目が55あるのですが、これが非常に満席になって毎年毎年増える傾向なんです。殆ど非日系の人たち、あるいは日系でも日本語が話せない人たちで、学部以外の医学部とか法学部とか他の学部からも申込みが殺到するんですね。昨年から私共では席の数を少し増やして、選択科目の方をもっととるようにしているのですが、残念ながら全員はお応えできないという状態になっております。昨年のデータでは、165人が正式に申し込んでいるというい状態でした。今までサンパウロ大学の傾向としまして、知識の注入というか、知識をしっかり教えようというのがメインだったと思うんですね。皆さんご存知だと思うんですが、それが学部の中でどんなに頑張っても、先にアルレッチ先生がおっしゃったように、ドロップアウトは非常に高いんです。50人入りますと10数名しか卒業できない年もあり、そういった悲しい現状があります。ですから、大学という場合、やはり知識とかそういう難しいところなので、楽しいだけじゃできないんですね。それでも私、学部で出来ない日本語の習得というものをどうやってカバーしようかと思いまして、学部以外の時間で課外講座というのを2年前から設けました。1年目はただ15人の申込みでひとコースしか設けられなかったんですけど、それから3人のモニターの先生を採用することができました。ただ今、コース会話Iが18名、会話IIが15名だったと思うんですけど、会話IIIが6名、全部で39名の申込みがあり、非常に関心度は高まっていると思います。否定できない現実と申しますのは、教師の向上としまして、外国語としての教授法の確立もあるんですが、JICAの石橋所長が今おっしゃった継承語という部分も否定出来ない現実だと思います。

(川村)日本語を必須科目として取り入れているブラジル学校を代表しております大志万学院の校長のまゆみ・川村・マドゥエノ・ダ・シルヴァです。現在のところ、この協議会に参加している、日本語を必須科目として取り入れている学校は、5校です。その中で私のところは、今年から落第対象にもなりました。日本語が出来なければその次の5年生とか6年生になれないということになりましたので科目としても大変真面目に考えていかなければならない状況になりました。全人教育をもとにしてやっております教育なので、地球が西洋と東洋で出来ているということならば、人間の形成のためにも西洋と東洋があったらその人間はより良い人間になるのではないかということを信じまして、私も3世ですが、3世の中にブラジルのものも一杯入っていますし、日本のいいところも一杯伝えられて教えられてきました。今ある自分はやっぱりそういう教育を受けたからだと思いますので、これからも日本語学校は大切ですけれど、そこに通わないブラジル人、非日系人、また日系人でありながら日本語は大切ではないんだという考えを持っている人たちも対象にしながら、ブラジル学校の中で日本語を取り入れていくことにしています。以上です。

(阿部)どうもありがとうございました。ちょうどいいところに、ブラジル日本語センターの丹羽事務局長が到着されたようでございます。いつもお世話になっておりますけれども、ちょっとご挨拶いただきたいと思います。マイクをすみませんがお願いできますでしょうか。

(丹羽)日本語センターの丹羽でございます。遅れて申し訳ございません。ちょっと急用があって、ご容赦下さい。重なるといけないのですが、先生方とか日本語学校の方を、日本語の先生を支援するという形でテストしているというと、日本語能力試験をやらせていただいているのは、JETROさんの、今桜井所長がいらっしゃいますけどビジネス日本語テスト、それとJICAさまの助成を受けて子供日本語テストというテストをまずやっています。それ以外にイベントということでは、幼少年作品コンクールということで児童画、毛筆、硬筆、作文、この4つを実施しています。あとスピーチコンテスト、これは基金さんの助成を受けてやらせていただいています。それとコンクールの入賞者を対象に、入賞者の表彰を兼ねて日本文化に触れていただくということで、毎年10月に日本語祭りを実施しています。あと、日本語イマージョンとまで行かないのですが、それを意識して日本語触れ合いセミナーというものを3泊4日で毎年1月実施しています。これは、120人ぐらいの参加者がありまして今年はボリビアとパラグアイから参加者がありました。イベントとテストに加えて研修、養成ということで、例えば汎米研修会などを各地域で実施します。この汎米研修会というのは、カナダから南のアメリカ大陸までの9カ国から、30人の研修員を集めてやる研修会です。10日間実施しています。その他、各地域で実施する研修会、そういったものもやらせていただいています。この研修会は主にJICAさまの助成金でやらせていただいているのですが、今年は約50回、いろいろな地区で開催させていただいています。以上に加えて、会報や、日本語、日本文化に触れていただきたいということで「A Cultura Japonesa」という雑誌を――今日ちょっと持って参りました――作って日本語の学習者を増やしたり、日本語を勉強している人たちのための読み物というんですか、関心を高める。それと、先生方に情報を提供するというような仕事をしているところです。私は事務局におります。もうひとつ、今年はセンターが出来て20周年になるので、触れ合い日本の旅ということで40人を7月に1ヶ月間、日本語の学習者13歳から17歳までの方を送るということで今その準備をしているところです。忘れていましたけれど、JICAが実施する訪日研修ですね、5種類の選考と推薦をブラジル日本語センターでさせていただいています。以上です。

(阿部)それでは皆さんの顔が大体見えてきたと思いますので、第2段階に移らせていただきたいのですが、その前に、日本語の協議会3年間の活動で、一体何をしたのかということなんですが、もちろんこういう会議をして、ネットワークそれからコミュニケーションの場を広げたということはもちろんございますけれども、決議したものについて応えた作業がございます。これはブラジル日本語教師のための専門講座の「シラバス草案」というものでございまして、このお手元の資料のところにあるものでございます。草案そのものは前回の協議会で既に提示されているわけでございますけれども、今回少しずつ現場の日本語の先生の感想とコメントをいただきました。それが付け加えてございます。それは担当の吉川講師の方からご紹介させていただきます。そして、その後、何かコメントがありましたらいただきまして、コーヒーブレークということにさせていただきまして、その次に教師専門部会と新しい日本語協議会の課題についてまたもう少しご議論いただくと――、こういう進行にさせていただきたいと思います。それでは、吉川先生お願いします。

(吉川)阿部主幹が今申し上げましたように、私どもの仕事は今まである期間展開をしてきて、第4回目の協議会のときに、なにかもう少し日本語の先生方のために援助が必要ではないのかということになりまして、日本語の専門の方々にいろいろなご援助をいただきまして、それに基づきましてシラバスを草案いたしました。シラバスは日本語教師を対象とした専門講座のカリキュラムで、今皆様のお手元にございます。それをご覧になっていただくとおわかると思いますが、青いページの2番目にポルトガル語で書いてありますが、教授法については、日本語訳が裏側に書いてあります。このパンフレットを何人かの日本語教師、学校の理事の方々に配布いたしまして、皆様のご意見をうかがいました。いくつかのコメントをいただきましたので、私の方から紹介させていただきます。コメントは1番目の青いページの裏側にありまして、ポルトガル語に続いて日本語で書かれています。内容はポルトガル語、日本語、まったく同じものです。私は今、ポルトガル語で説明いたします。はじめに大学文学部の先生方から、教授法について、次のコメントをいただきました。「ブラジルの日本語教育の歴史を含めた、とても幅広く面白い内容である。すべての項目が将来、日本語教師になる者にとって大切な情報である。初級、中級段階の日本語教育のみの問題ではなく、別のレベルに関するものを含めることも大切なことである。私たちも『文型』を教授法の内容として入れないことに賛成する。『文型』は教授法の部分に入れるべき内容ではない」。続いて、日本語文法に関しては、「よく考えられた内容であり、特に言語、言語行動、言語のバリエーションに関する項目は、教師が既に持っている情報をいかに生かすかを考えた上でのプログラムである。日本語とポルトガル語の対照に関する項目を含めたことはとても大切である」。日本文化に関してのコメントは次の通りです。「文化に関する項目はとても幅広く及び、これから日本語教師になる者にとっては、その養成に大切で必要な内容である。政治や経済など、現代に関する項目の導入もいい発想である」。その他のコメントとしては、「全体的には、このシラバスは日本語教師養成のために、最低必要な項目を含んでいると思われる。幅広く、かつ浅く、全体をカバーする内容だということが分かる。このシラバスについて議論した後、いかに大学および交流基金の日本語講師が、これを採用するかを考え、いかにこのシラバスを使用した講座を実行するかが考えられるのではないかと思う」。次に、州立学校の日本語講座担当教師のコメントは、次の通りです。まず、日本語教授法について、「コースデザインと評価に関する項目には充分時間をかけるべきである」という意見をいただきました。日本語文法に関してはコメントはありませんでした。日本文化に関してですけれども「J- POP、カラオケ、アニメ、ゲーム、日本人の生活などに関する情報も入れるべき」との意見でした。続いて私立の初等中等学校の先生にコメントをお願いしたところ、全体意見として、逆に次の質問をいただきました。「この内容は将来修士課程、または博士課程で勉強を続ける日本語教師のための内容であるのか、または、現在いろいろな学校で日本語を教えている教師のための講座内容であるかをお聞きしたい」。また、次のように続けています。「対象が後者である場合、この内容を再考する必要があると思われる。日本語教師の日常と現状を調査し、幼児・初等教育の生徒向けの日本語教育の実践と、これを裏付ける理論的な部分の指導を考えるべきである」ということです。次は、いわゆる私塾の日本語教師からの意見です。日本語教授法に関して、次のようなコメントをいただきました。「『文型』という項目は文法の部分と教授法の部分で扱われてよいのではないか。これに関しては、今後議論すべき点である。『文法積み上げ』、『媒介語の使用』などについても、どこでどの程度触れるかが、今後具体化の段階で論議されるべきである」。日本語文法と日本文化に関してはノーコメントでした。その他のコメントとしては、「ここで使用される用語の定義、そしてその翻訳についても、複数の視点で論議が交わされてるべきものかと思われる」ということです。――以上が私どもが受け取ったコメントですが、全体的な私の分析としまして、大学サイトからはこの提案内容について同意をいただいたわけですが、実際に日本語を教えている先生方のコメントを読むと、その他にもまだ付け加えなければならない部分があるということで、もっと細かい調査と分析が必要とされているのだと思います。そのためにも今後私どもは、さらに議論を深めて、シラバスを磨き上げなければならないと考えます。シラバスは国際交流基金のサイト上でも発表されますが、これがより多くの方々に配布されるよう、可能な限りよりよい形のシラバスが編纂されることを、私どもは強く望んでいます。

(阿部)時間はちょっと限られておりますが、これが協議会の成果の、またその後の検討の結果ということでございます。ちなみに申し上げておきますと、協議会はもちろんこれだけのためにあったわけでは決してございませんでした。たくさんの課題が提起されたわけですけれども、何を1番先に議論しましょうかと3年前に事務局からお聞きしましたら、先生の育成が第1だと、こういう決議でございました。ですから、協議会といたしましてはただちに専門部会を設置いたしまして、このシラバスの作成の研究を行って、これをまとめ上げ、そして、その後コメントをどんどん集めていって、最終的にもう少し整理した段階で小冊子にいたしまして、そしてホームページでも公開していこうと。このようなことでございまして、これはひとつの協議会の作業の結果であると、こういう風にご理解いただければと思います。この場でたくさんの時間がございませんけれども、もし特にコメントをいただけるのであれば、是非ご発言を挙手のあとマイクでもってご発言をいただければと思いますが如何でしょうか。

(視聴者)シラバスについてどこにあるんですか。

(阿部)これでございます。青い紙で仕切っておりまして、2番目の仕切りのここから始まるものでございます。
資料の中にシラバスがどこにあるかということでございましたので、ちょっと補足の説明をさせていただきますと、この資料の日本語協議会「ブラジル日本語教師専門講座シラバス草案」、これの1番の最後の部分がそのシラバスの全体になっておりまして、残念ながら作業がポルトガル語で行われて、日本語で完全に翻訳をするというのは、非常にこの種の作業の場合は、なかなか議論がたくさん行われていて、なかなか訳が確定しないということです。翻訳が逆に難しいということで、翻訳がすべて揃っているわけではありませんが、日本語の教授法、それから日本語の文法、それから日本文化というような3つの分野について、日本語の先生が学ぶべき学習内容といいましょうか――、そういった内容が盛り込まれているわけでございます。ちょっと補足ですが、1部教授法だけは、取りまとめた方々が日ポ両方で取りまとめたということで、教授法の分野についてだけは、日本語が最後のほうに付いているということになっております。内容構成はそのようになってございます。もし、今の時間にコメントがない場合は、あとで、事務局までお寄せいただければ、これを反映させていただくという、そういう方向で考えていきたいと思っております。
コメントがあれば皆さまの前でコメントをお願いいたします。

(松原)今、このコメントを読ませていただいたんですけれども、はたしてこのコメントって、代表的なコメントなのでしょうかということを、ひとつ疑問に思ったんですが-。どういう風にアンケートを取られて、どういう風にコメントを収集したかというのを、もしこれを代表にするならば、少し気になった点なんですけど皆さん如何でしょうか。

(阿部)事務局の方から回答させていただきます。実はコメントは、ずっと1年間満遍なく取ったものではございません。これからもう少し取りながらですね、むしろそういったアンケートの取り方についてもご意見いただきながら完成版に漕ぎ着けたいと、こういう風に考えて途中経過ではございますけれども、これをご披露したということですので、これを見てコメントが終わりという意味ではございません。この場で実はコメントをいただくのが協議会の仕事とは事務局は考えておりません。むしろ持ち帰っていただきましてゆっくり読んでいただき、そして専門部会でそれを受けて、また作業を再開するということと、その仕組みを作ることが協議会の仕事だと考えております。まだ議題がございますので、むしろ宿題としていただいて読んでいただいて、何かお気づきの点があれば言っていただく。そして、各分科会に配布していただき、つまり分科会の方々にこういったシラバスがあるけれどもどう思うかと、こういうことをむしろ声をかけていただきたいというのが、この場でのお願いになるかと思います。こちらに事務局の担当の吉川真由美のメールアドレスが書いてございますので、こちらの方にメールでコメントをいただければ、もちろん事務局宛てのファックス、電話、何でも結構でございますが、そのようなお願いを各方面に、各分野の方々にやっていただくのが協議会の役割ではないかと、そういう風に考えております。今回はこのシラバスについての急な議論の場を設けてはございませんので、こういったものがあってそういう状況にあるということを、関係の方々にお知らせいただくと、こういうお願いを協議会ではやっていきたいと考えております。

(コーヒーブレーク)

(阿部)それでは、第2部、後半を引き続き始めさせていただきます。後半については先ほど申しましたように新しく作られました日本語教師分科会3名の先生がパラナ州、サンパウロ州、それから――実はそれ以外全体だったんですけれども――リオを代表していただきまして、3名の先生が新しく参加していただいているわけなんですが、この経緯を事務局から報告させていただきます。これは協議会は4年前に発足した当時からの懸案事項として、先生たちのできるだけ生の声を聞こうということがございまして「教師分科会」というものが提唱されておりました。ところが、ブラジル全国に教師会は20ぐらいありまして20人の代表に参加してもらうことは、不可能ということで悩んでおりまして、そういう歴史がございます。ずっと第1番目の課題を優先してきたのですが、そろそろこのシラバスの草案ができた段階で先生の代表の方々をお呼びしようと、こういう決議をしました。そして、20名は無理でも2、3名はどうかということになって、教師をたくさん会員に持っていますブラジル日本語センター――今日この新しいパンフレット、ニュースレターをいただいておりますけれども――そこからご紹介いただきました。ご紹介いただいた何人かの中から事務局の方で、仮にと申しましょうか、選ばせていただいたわけでございます。ですので、3名の方々のご感想、それからこれについてのコメントもいただくと同時に、皆様方の協議会としての決定、つまり教師分科会の代表としてここにいらっしゃっている3名の方々を認めていただき、そして教師の分科会の活動を少なくとも今後1年やっていただく、というお願いをするのが次の議題でございます。その後、新たな日本語の協議会としての新しい課題の取り組みについて、ご自由にご発言いただきたいと思っております。これを一緒に、各ご参加の方々から発言していただくようにしたいと思います。まず3名の方々にもう1度この教師分科会についてコメントなり、恐らくほとんど、これまでの経緯を詳しくまだ説明していない段階でありますので、そういう状況であるということを前提に、改めてご3名の方に言っていただいて、それからこのことについて、それから新しい日本語教育の課題について順番にご発言いただきたいなとそういう風に思います。よろしくお願いします。大山先生からお願いします。

(大山)今日のこのお話とかそういうものの中で、これからの日本語の教育に対しての方向付けというようなことで受け取ってよろしいのでしょうか。

(阿部)そうでございますね。大学の代表の方、それから私立学校の代表の方と同じように、できるだけその日本語の先生の意見を汲み取っていただいて、そしてそれを代弁する役割として、協議会にご参加いただけるかどうかということでございます。

(大山)私どものパラナ州は、北パラナと南パラナに分かれて活動しております。そして、1年おきに全般的な日本語研修会というのがございます。それは伝統的な行事で33回、34回ぐらいになっております。しかし、私どもはそれを、昔は北パラナの方で全体に行われておりましたけれど、ここ10年前から北パラナの方から要請がありまして、みな州都クリチーバで合流して研修会を行いたいという要望がありましてから、1年おきに北と南で研修会を行っておりました。そのうち、ブラジル日本語センターの方からJICAの助成をいただいて、いわゆる地域的な研修会も行うようにということで、そういう制度が出来ましたから、それを利用させていただいて、南の――いわゆる小ブロックと言いますね――小ブロックで研修を行っております。正直申し上げまして、地方型と都会型という風に分けたら言葉が悪いかも知れませんけれど、学習者が南の方では非日系人が多く、そして北パラナの方では、やっぱり日系人がまだ多いところで、合同に研修会を行いましても何か噛み合わないことがいろいろありましたので、小ブロックの地域の研修が非常に私たちには歓迎されて、教師の間でも歓迎されております。ですから、そういう点また、違った方向付けが必要になってくるんじゃないかなと感じております。そして、私も南の方に関しましてはいろいろ情報など収集してお届けすることができると思いますけれど、北パラナの方も入りますと非常に範囲が広いので、あちらの方は別にどなたかにお願いしていただければありがたいと思いますけれど。

(柳井)リオから参りましたが、先ほど活動も申しまして、この協議会というお話がありました時に、実はもっと軽く考えておりましたけれど、後ほど受け取りました資料なんかを見ましたら、これは大変だなと思いました。今後の日本語教育をどのようにやっていったらいいのか、先生の要請というような面からもこういう会議にお呼びいただいて大変ありがたいと思っております。私の経験やその考えなりが何かお役に立てばと思いますけれども、以上です。

(マルガレッチ)実は先週、事務局の方から招待をいただきまして、この日本語協議会がまだどういうものなのかはっきり把握できていない状態なのでご了承下さい。私はずっと18年間、教師歴はもう23年間ですが――実際に子供たちまたはティーンエイジャーに教えています。それで、よく気付くことなんですが、例えば教科書が出来た ――立派な教科書が専門家によって作られているんですね、でもそれを実際に子供たち、また成人に使おうとすれば使いづらい。特に子供、ティーンエイジャーですね。成人の場合は、ちょっと違うんですね、形が。でも、何となくその教科書が成人は使えるけれども、子供またはティーンエイジャーにはちょっと向かないような、教科書ができているんですね。その第1の問題といいますか、確かに実際に子供に教えている教師がそのグループに加わっていない、また加わっていてもあまり教師歴のない先生、また大学でとても頭のいい、偉い専門家の方々などなので、やはりこの協議会が実際に日本語を教えている教師を招待してくださったということは、非常にいいことだと思いました。私たちが実際に抱えている問題というのが、なんとなく発表できる、そして今回はシラバスですけれども、またこれからずっと教科書とかいろんなことに繋がっていけば非常に使い易いいいものが出来上がるのではないかなと思います。そして、また私はブラジル日本語センターで教師理事をやっていますので、センターの先生方にこういうシラバス草案などをお見せいたしまして、いろいろとご意見などは聞くことができると思います。でも、頭のいい方ではないので――よろしくお願いいたします。以上です。

(阿部)ありがとうございました。大山先生の方から、北パラナの方にもう1人必要のではないかというようなご意見を協議会に対して承ったと、このように理解できると思います。後の二方は、とりあえずお付き合いをいただけるとの声だったと、このように理解してよろしいかと思いますが。それでは、また先ほどの順番で、この教師分科会の3名の方にこれから頑張っていただくべきかどうか、それからもう1つは、これは協議の場ですからどうしてもそのプロセスを経なければいけませんけれども、もう1つ新しい課題は、今ご担当されている分野からどのように新しい課題、日本語に対するブラジルの課題は一体何かというふうなことを2つ、それぞれコメントをいただいていきたいと考えます。杉本領事からよろしくお願いします。

(杉本)私としましては、今先生がおっしゃられたように、実際に現場を知っていらっしゃる先生の参加は不可欠だと思いますので、ご協力をいただけるということでありがたいと思います。ちょっと個人的な意見になるかも知れないんですけれども、やはり先ほど教育省の方がおっしゃられたように、途中で辞める人が多いというのはよく耳にしますので、それがなんとかできればいいんじゃないかと思います。あとは総領事館にしましても国際交流基金さんもJICAさんも、皆さんそれぞれいろいろなスキームがありまして、日本を知る留学制度ですとか短期のプロジェクトがあるんですけれども、一部の方にしか伝わってないと。それは私たちの課題でもあるんですけれども、もう少しその先生方と協力して、例えば1番思えますのは日本文化、日本研究の留学制度がありながらそれに応募すべきようなレベルの方が、これだけ日本の外で最大の日系社会があると言われながら、あまりにも少ないと。JETプログラムにしましても、私どもの広報が至らないというのも1つあると思うんですけれども、まあJETプログラムでいけるぐらいのレベルの方がいないと。少し日本語を学びたいとか始めたという方はたくさん聞くんですけれども、なかなかそのレベルまで達しないというのが課題ではないかと思います。実は移民100周年に向けまして、日本文化の大きな美術展等を開催したいと思うんですけれども、がっかりしましたのはやはり、その日本文化についての専門家というのはこちらではいらっしゃらないんですね。
本当に専門家という、その文化的な面から見てそういうのは、やはりまだまだ今ある制度が十分利用されていないのではないかと思っております。私たちも広報に向けてもう少し頑張っていきたいと思っていますし、やはり実際に現場で教えていらっしゃる先生方と総領事館ですとか、そういう機関がもう少し連携できればというふうに思っています。

(石橋)私はJICAですので、その継承日本語教育の方をやっております。各地の日本語学校に青年やシニアのボランティアを派遣して、そしてその日本語センターさんを通じて教師の育成、教師の研修会に対する助成に最近大きなウエイトを置いております。私はこの青年とかシニアから上がってくる報告書をつぶさに読んでいます。そして、できるだけその現場に出ていこうということで、現場への巡回指導も私自身が実際にやっています。その中で感じることが2つありまして、1つは継承日本語教育ですから、自分の意志で自発的に来ている子供はあまり見られないんですね。非日系の方みたいに自分が日本語を習得したいと、そのためにちゃんと月謝を払って行きたいと。例えば、レシフェなんかにある日本語学校では8割までが非日系だそうですけれども、きちんと月謝が払われて、見事にその学校が再生したというような――つまり意欲の表れですね。ところが、残念ながら今のその継承教育の方では、来ている子供たちが3世ぐらいで、親にお尻叩かれて来ているという子供が結構多く、教室の中はやっぱり雑然としている印象を受けますね。そういう悩みは多いですよ、現場の先生からですね。それで、私はそういう子供たちを相手にやっていくためには、ひとつはやはりその授業に集中、学校に関心が向くような、それをね、パウリスタにある先生は邪道だというふうにおっしゃっているらしいですけれども、例えばアニメを取り入れるとか、音楽を取り入れるとか、それから体操だとか、あるいはその極端な場合、手品を取り入れるとか・・・ともかく学校に関心を向けるといったことから、中身の授業のカリキュラムだとかそういうことに入る以前ですね、問題として、ともかく、関心を持たせるという、まあそのためには何の技術もない人については、若干ですね、やはり自分自身が身に着けていかなきゃならないことがあるかも知れません。せめてちょっとそのピアニカぐらい引けるようになるとか、ハーモニカぐらい吹けるようになるとか、そういう自分自身の向上も必要だと思います。それともう1つは、これはうちの青年に対していつも言っていることなんですが、教師である以上、教育者である以上、やはり人間的な魅力を備えて欲しいと。やはり先生と知り合えてよかったと、自分の人生の中でこの先生と出会ったことが1番の幸せだったとか、そういうやっぱり教師になって欲しいと・・・。教育という仕事は本当にやりがいのある仕事だと思います。やはり自分自身の人格を磨いて、そしてより魅力のある先生になっていただきたいというような・・・。今申し上げた2つのことですね、自分が現場に出ていてあるいはボランティアからの報告書を読んでいて感じるところは。

(遠藤)1つは、先生方のご参加というのは、やはり日本語を勉強する生徒のレベルもいろいろバラつきもあるでしょうし、それから先ほど領事館の方もおっしゃっていましたけれども、いわゆる日本語を勉強する動機、モチベーションですね、この辺の問題というものにはいろんな対応性があるかと思うので、そういう意味では現場の声を数多く聞くべきだと思います。それからもう1つ、私は企業を経営していますのでビジネスの点から日本語という面を考えた場合には、実は現状はなかなか難しいと思います。難しいというのは、昨今はもう、いわゆるEメールが飛び交っておりまして、内容は日本語でやりとりをするわけですね。従って、ビジネスで日本語を使うと思うと、これはもう読み書きまでできないと実際は使えないという現状を、はっきりと申し上げておきたいと思います。

(桜井)私は昔メキシコに駐在していまして、そのとき文化の普及について各国の大使館が、どういうような形でやっているかということに、すごく関心を持ったのです。それで7つの日本大使館を回りました。それでいろんなことを聞きまして、あなた方、どういう方法で何をやっているんだということを聞いたんですが、最終的に行き着いた結論というのは、やはり言葉の普及というのはイコール文化の普及ということで諸外国はやっていると。それで、先ほど先生からお話しがあった、例えばゲーテ基金、それからイタリアだとダンテ基金、Alliance Francaise, アテネ・フランサ、イギリスはブリティッシュ・カウンシル、それから在アメリカン・カルチャー・センターというのがありますし、そういう形で彼らは、それを通じて言葉の普及をしっかりさせて、それを通じて言葉を勉強すると、その文化を当然ながら勉強をしたくなりますので、そういう形でやると。従って言葉の普及というものが、ものすごく大切な要因であるということを、ひとつ理解する必要があるのかなと思います。
それから2番目は、今日本語が一時ものすごく普及したということで、それは日本が70年代80年代90年代にすごく経済が好調であったと、それによって世界で2番目になって、日本語を勉強すればもっとビジネスに繋がるのではないかと、あるいは就職に繋がるのではないということで皆勉強したわけですね。それが日本はバブルが崩壊して、ちょっと経済がおかしくなった、それが一時落ちていると。しかしながら、今私は、何か第2次ミニ日本語ブームというのが起こっているなと思う。それは、日本の文化というのは、やはりなにか相当優れていると、面白いという形で・・・。それはまぁ、アニメでもあるし、漫画でもあるんだけれども、それが今、まあ侍もあるし小説もあるし吉本ばななとか去年一杯いろんな人が出てきているということがあって、日本の文化というのはやはり面白いんだぞ、というのが、そこからですね、日本語を勉強しようというのが出てきているんですね。これはブラジルのみならず他のところもそうですね。従って、ブラジルについては2世もいらっしゃるし、今純粋なブラジルの人――といったら可笑しいですけれども、ブラジルの人が日本語を勉強しているという状況になっています。従って、そこはなにか第2次ミニ日本語ブームであると我々すごく認識して、自信を持って進める必要があるということですね。
それから3番目はですね、出稼ぎの人は今28万人とか、場合によって30万と言われていますが、これはすなわちその人が、自動的に日本語を勉強しているという話ですよね。ですからそこは、今なにかブラジルにとっては、日本語はすごい追い風であるということですよね。ですから、今度出稼ぎから帰って来られたときに、やっぱりキープしていただくという努力も必要かなと思います。それからもう1つはですね、先ほど「日本文化の専門家がいない」ということなんですが、その大使館巡りで分かったことですが、諸外国というのは、その大使館の文化担当というのがまた、これもプロなんですよね。それで、例えば、イタリアでいうとローマ大学の先生とか来ているわけですよ。それでちゃんとダンテの話だとか、ボッカッチョの話だとか、そういった話をよくやるんですね。日本もやはり何か――杉本領事はたまたま文化担当していらっしゃると思いますが、本来からいうと、もう少し文化を専門にする人を派遣するということ。その点では、交流基金はそれでやっておられるか、そういう形でやることは必要ですね。それからもう1つは、協議会では今回シラバスの件でそれも具体的な成果なんですが、やはり先ほどちょっとそちらの方からお話があったように、例えば今使っているテキストは本当に使い易いのかね、というのがありますね。それは私も確かにそうだと思うんですね。いろんな問題が出てくると思うんですね。それで私は実際にイタリアにいたときに、Bocconi大学と言って日本の一ツ橋大学みたいな立派な大学――ミラノにあるんですが―― そこで日本語を教えていたのですが、そこの先生がいろいろビジネス日本語を教えているんだけれども、日本で作ったテキストは、全然イタリア人に合わないと言うんです。それで例えばビジネスなんか、たとえば鉄鋼の話とかそういうものは出てくるんですね。「いいえ、イタリアは繊維の方がいいですよ、ファッションの方がいいですよ」って、そういうことを含めて、「ああ、分かりました」、じゃあそれを作って下さいと言って、うちもお金があったんですね、ポンとお金を渡して作ってもらったんです。それで、そのときにありとあらゆるテキストだとかそういう教材を全部日本から取り寄せて、それでいろいろ分析して作って、それが今Bocconi大学で売られています。それで、我々はテキストを作って出して、売るのは向こうが- Bocconi大学が印刷してそれで作った、そういう話ですよね。それで、Communicare in Giapponeseという内容ですが、だから協議会なんかでも今のテキストは可笑しいという話であれば、それは作ればいいんですよ。我々が作れば、我々というか、お金はみんなして分担して出せばいいという話ですね。交流基金が1番で、JICAもJETROも商工会議所も出すという形で出して、それで具体的に、例えば1年後にこういう資料を作るというような成果物を出すのは、非常に重要かと思います。ちょっとすみません、長くなりました。

(宮尾)先ほど申し上げました、我々が調査した時点では毎年1~2%ずつ減っていたというのは、あくまでもJICAさんは日系社会だけを対象にしているわけでして、それの調査では1~2%減っていたと。ところが、最近になりまして徐々に非日系の人たちの日本語学習者が増えてきて、私たちが調査した時点ではずっと減ったのが、最近上向きになってきた。それは、非日系の人たちが日本の文化、日本語に関心を持って増えてきたということなので、中南米のこれまでの日本語教育というのはアジア地域とは違って、大体日系人が対象だったわけですね、今までの日本語教育というのは。それがようやくそのよそのヨーロッパとかアジアとかと同じようにその国々の人たちの間で、日本語学習者が増えてきたということで、本来のあるべき姿に変わってきたんだと思って私は喜んでいるわけです。けれどもその中で、最近やはり非日系の、しかも子供じゃなくて大人、まあ成人の人たちが日本語を学習してということになりますと、先生の質もただ子供に日本語を教えているだけではだめで、必ずその生徒の人たちが日本のいろんなことを聞くらしいんですね。例えば、日本の歴史だとか、地理だとか、日本の文学のこと。実は、この前もサントスで日本語を教えているという戦前に日本語を習ったというご夫人、60いくつかだったと思いますが、実はサントスで5人ぐらいに教えていると。皆偉い人ばかりだと言って警察のDelegado(警察署長)だとか、サントスのどこかドックで働いている人とか弁護士とか、そういう人たちに教えていると。ところが、授業があったときに1人の学生というか日本語を習っている人からですね、一体日本はいつ発見されて、いつから日本という国になったかと聞かれたけど私は答えられなかったと。それが慌てて走ってきて「先生、どう教えたらいいか」と。「私は、戦争の前に教わったのは、確か神武天皇というのがいて、2600何年経っていると教わったんだけどそれでいいんでしょうか」というから、「うーん、それはちょっと困りますね」と。だけど、皆さんも教えていて、もし日本がいつ出来たかと言われたら、答えるのはそう簡単ではないと思います。そういう知識が青年を対象にして、しかも非日系の人たちに教えるとなると知識も非常になければならないということになってきて、これから皆さん、先生やってもなかなか大変だと、いろいろやっぱり日本のことについて勉強しなきゃならないんじゃないかという風に私は最近そう思っているんですけれど・・・。そういうことで、やはり本当の、ちゃんとした日本語の先生をこれから育成していくというのは、非常に大変なのではないかということは考えているわけで、そのためには、やはり日本語のちゃんとした先生を育成するためのこういう協議会が、どうしたらいいかといことも検討して、そういう組織の上で先生育成のためのことも考えていくことも必要ではないかと・・・。
実はドイツ系を調べていたときに、先ほど言いましたように商工会議所あたりのドイツ語教師育成のために、私たちが調べた時点で5年間に200万ドルぐらいのお金を出して、ドイツ教師育成のための、ゲーテ基金がそれをやっていました。その後聞きますと、南リオ・グランデあたりではUNISINOSというんですか、あれはドイツ系が始めた大学ですけど、その中にはもうすでに大学の中にドイツ語教師育成のためのコースまで作ったということを、ゲーテの人に聞きました。それほどまでにしてちゃんとした教師を育成するために活動していると。先ほどシェイラさんの方からもお話がありましたように、パラナ州ではこれから成人教育ということでどんどん日本語を学びたいということで、公教育の中でも日本語を学びたい人は増えていくわけですけれども、それには日本語の先生が足りないと。ドイツ系の先生は随分やっぱりちゃんとした先生がある筈なんですね。ところが、やはり日系の場合には、日本語の先生というのはこれからやっていかなきゃならないと。そういう点も協議会でどのようにしてやっていたらいいかというようなことも、検討していただくことが必要ではないかというふうに考えております。以上です。

(阿部)諸川さん、お願いします。

(諸川)私はあまり日本語勉強というと、ろくに勉強していないわけなんですけれども、夜学で2、3年、奥地で勉強しただけで、教授法とかいろいろいっても、なかなか私には分からないんですけれども、確かにこの協議会が今その教授法というようなことを言っておられますけれども、そしてその教師育成の方向を取って、協議会がそれを検討するというのは、結構な筋になっているのではないかと思います。それから、日本語の文化、その中にその教授法という、その専門家はこちらにおられますけれども、それに付け加えて今言っておられる日本の良さというものを伝えられるというその教授法、そのことは非常に大事だと思います。学校を経営しておられる川村真由美先生とか、非常に今ブラジルの学校の中に日本語を取り入れてやっていくというそういうシステム、それにどれだけ興味を持って生徒が参加しているかということは非常に見るべきことが多いのではないかと思います。私はちょうど落成式にも行きましたけれども、非常に皆喜んで参加しているわけですね、生徒たちが。ブラジルの学校でありながら日本の文化を取り入れた学校というのは、非常に魅力があると私は感じるんですね。そういう魅力を作っている先生が現におられるわけですね。ですから、そういう人にもっともっと発表していただいて、ここにマルガレッチさんもおりますけれども、やっぱり今も言っておられるんですね、小さい子供たちが日本に興味を持ってその勉強ができるような学校を作ると。それは非常に大事なことだと思いますね。マルガレッチさんも非常に経験が深いですね、私が見ているところでは、そういう子供たちの興味を引き付けて、それに日本語を教えているようなやり方で、生徒も大勢おられるんですけれども、川村先生でもマルガレッチ先生でもそういうようなことをもっともっと発表していただいて・・・。私の関係している人も、川村先生にお世話になったんですけれども、まあ、この大志万小学校はいい学校であると。今まで他の学校に行っていたんですけれども、私は興味が湧いたというんですね。そういう興味が湧く学校を作るというのは非常にいいことだと思います。もう1つは、この協議会では、こういう風に、私たちがセンターの中では見ることのできない発言が見受けられるわけです。こちらのパラナの方で先生がいないとか、それから教育局の方の人たちがこういうふうに来て、そして私たちと一緒に、どういうような方向でそういう教育の方々が日本語の教育について思っているかというのを聞くだけでも、私はこの協議会の意義があると思うんですね。だから、やはりここの教育方法の意見というのを聞きながら、それに川村先生でも、まああれですけれども、今後ますますですね、ブラジル語の学校の中に日本語を取り入れ、その日本語がその興味ある生徒たちに____に取り付くというような方向で、それがブラジル人をよりよいブラジル人の形成に繋げるというような方向で検討していくというのが、この協議会ではないかと私は思うんですね。私も教育の方の専門家でもないので詳しいことは分からないんですけど、私の意見だけ述べさせていただきます。

(丹羽)それでは、少し付け加えます。先生方の参加についてなんですけど、北パラナからも参加をしたらどうかという大山先生からお話があったんですけれども、大山先生が所属されている南パラナ教育センターというところの組織の、会長さんをやられている斉藤みよこ先生が、今ちょっとここにあるCELEMの資料を見ますとCELEMの先生を対象とした研修会っていうんですか、研修会にも講師として参加されているようだし、クリチーバにたくさんCELEMの学校もあってさらに北パラナと南パラナでは年に1回ぐらい共同研修会をされているというふう認識していますので、北パラナがいないと自分は発言できないなんておっしゃらずにパラナを代表して発言するという形でされればいいんじゃないかなと個人的に思いました。その他の先生方を見ますと、団体でやっている学校の現場の先生だとか、私塾でご自身で学校を経営している先生方とか、子供を主にやっている先生方とか、成人に教えている方、両方をやっている方、様々なので非常にいいメンバーではないかなというふうに感じました。課題についてなんですけれども、是非ともそういった現場でのご発言が大事なのかなというふうに思いました。
協議会の課題ということなんですが、先生のレベルアップということで教師の養成ということですか、この養成のカリキュラムができたと思うんですけれども、そのレベルアップの中でも教科書を作った、じゃ今度作るときに、先ほどお話がありましたけれど、どういう教科書を使って見せていったらいいの、現場で様々です、という問題も出てくるでしょうから、例えば教科書という問題も出てくると思います。それで、また教科書の内容についても先ほど現代日本の紹介というものもあった方がいいんじゃないかという意見が、カリキュラムをご覧になってそういう意見があったと聞いていますし、という発言もありましたので、そういうことも入れる必要があるのかなと。ただ、中心に持っていくのであれば子供、ティーンエイジャーという発言もありましたけれども、子供という言い方がいいのか、幼少年・青年という言い方がいいのか分からないんですけれども、その成人というところであれば教材は出来上がっていると思うので、それよりは今ブラジルが抱えている――ブラジルはという言い方は良くないかも知れないかも知れないんですけど――私たちブラジル日本語センターに加盟している先生方が抱えている問題は幼児教育というんですか? 10歳ぐらいから上を教えていた先生方が、幼稚園の方へ生徒を拡大するために向かっているという流れがひとつあります。だから、幼児というか、5、6歳から、幼稚園というレベルを1つ考えなきゃいけないというのを思います。もう1つは、それらを養成していただければということを感じます。もう1つは、養成した先生方の待遇の問題を考えていかなかったら残っていかないという風に思いますので今センターに加盟している先生方の中でも大学へ行って自分の資格を取ろうと。それは将来的に長く教師を続けようという意志を持っていかれる方が3人いらっしゃいます。だから、そういった先生方に対する支援というのも必要なのではないかと。だから、レベルアップの部分では教科書とかそういった教材の部分へ進む必要があると。中でも、子供を中心にしたらどうか。それで、もう1つはそういった先生方を育てる意味では、待遇を改善していかなきゃいけないので、そういった生徒を拡大するというんですか、あるいは地域で学校を効率的に運営できないかということを考えていく必要があるんじゃないかなと思います。長くてすみません。

(阿部)それでは、順番としては先生方のご承認をいただくという点から言って、サンドラさんの方にずっと順番を回していただければと思いますけれども。もちろん、3名の先生方にも新しい課題、それに協議会でどのようなことをやっていったらいいかということについてはもちろんご意見を後でいただきたいと思います。

(シェイラ)もちろん、私共といたしましては、これら3名の方々の指名を承認したいと思っております。皆様方は日本語教育に必要なノウハウを持っていらっしゃると思います。ここでちょっとお尋ねしたいのは、教科書のことですね。この教科書、どこに焦点を当てるかということなんです。どのような局面からこの教科書を唱えるのでしょうか。まず第1に、私どもが外国語を教えるという時に、大変旧弊な教科書になっているということがあります。つまり我々の生徒の現実に即していないという問題があるということです。また、ちょっと批判的な言い方になるとは思いますが、私どもが外国語を教える場合、特に日本語の場合には、これはビジネス向きの日本語教育ならば、また違う教科書の形になると思います。外国語として日本語を教えるという時には、また焦点が違ってくると思います。また、日本の文化の普及という時にはやはり焦点が変わってくると思います。焦点の当て方によって、様々な種類の教科書が出てくると思うんですよね。ですから教科書に投資する場合、実際に我々が何をしたいのかということを良く考える必要があります。なぜなら、少なくとも公共教育の場合、経済的問題から私立の学校で外国語を習うことができない生徒たちを相手しているわけです。つまり、彼らが得られないチャンスを、公立学校でも私立学校と同等のクオリティーをもって与えてあげたいということです。ですから、公教育のための教科書の場合、我々公教育関係者の間で議論を重ねてその焦点を探るとともに、公教育の立場からの提案を持たなければならないと思います。

(阿部)ありがとうございました。それでは、アルレッチさんも同様に3名の先生方についてのご承認とそれから新しいサンパウロ州から見た日本語の課題お願いします。

(アルレッチ)はい、分かりました。まず、3名の方々は、十分な資格を備えておられると思いますし、それぞれがご自身の日本語教育の方向性と指針を追求していらっしゃることに、私も感心しております。教科書について、私もシェイラさんの意見に同感です。また、日本語を継承語として教えるのか、または現代外国語として教えるのかということをもうもう少し考えなければいけない気がします。また、そういった意味では、なぜ、何のために日本語を学ぶのかということも同時に考える必要があるでしょう。または、日系子弟にとっては継承語になるのでしょうけど、かと言って習わなければならないという義務はありませんが、それぞれの好みや、日本語に対する近親感のようなもので習う人もいるでしょう。いずれにしても、現代外国語としての日本語と、継承語としての日本語と、両方の問題が上がっているわけですね。でも、だからと言って区別する必要もないし、両輪の如く一緒に進むこともできるわけです。その意味では、教科書というのは、知識、言葉としての知識を伝えるものですし、いく種類のものの教科書がなければいけないと思います。私どもの経験から言うと、我々と教科書との関係においては、パラナの方々と同じ姿勢にあります。教科書という教材とは距離をおいています。たとえば我々の英語教育の場合、教師育成のオリエンテーションについてはテクノロジー分野を多く利用していますし、教師自身が生徒に合った教材を用意しています。教師は生徒たちをよく知って、彼らが学習するために必要な教材を持たなければなりません。その中で各教師は、それぞれのカリキュラムのようなものを選択しているわけです。また、現在の傾向としては、実用的な教育環境を組むということですね。現代外国語教育においては、教育環境自身に特性が与えられるというか・・・それは、各先生方がそれぞれご自身のカリキュラムを組み利用するということですが、例えば、インターネットでは生徒が自由に出入りできて、なにかをすることができるわけです。私どもとしては、その方向性で試行錯誤しています。今後の課題はまだたくさんありますが、日本語教育において、私はその生活体験はありませんが、文化、知識の面でもその他の現代外国語と同様な姿勢を持って取組まれるべきではないでしょうか。

(松原)今考えますと、もっと広く捉えないと不足している部分がたくさんあると思うんです。特に外国語教育の基本的な考え方、そしてどなたか今おっしゃった教育の面からの基本的な考え方、恐らくそういう部分が抜けていると思うんですよね。どんなに技術とか教授法を確立しようと思っても、継承の教育という部分も残っていますし、それは否定できない部分でありますし。それをどうやって持っていくかというのは、外国語というスタンスで見ますと名前が違うと思うんですね。継承語=Lingua Herdadaと普通言われていますけれど、言語と文化、言語と少数民族のコミュニティーとか、言語とアイデンティティーとか、そういう名前においてアカデミックには整理されていると思うんですが、本来は同じことを言っていると思うんですね、私たち。ですから、そういう意味で捕らえられるならば、教授法の確立だけでは日本語教育は成り立たないと私は思います。もう少し広い意味で、今ポルトガル語でも言われている文化リテラシー、Literamento cultural e diferente de alfabetizacao、文盲の人を文字化、文字を習得させるというのと、大変違うことだと思うんですよね。ですから、多分、桜井所長がおっしゃった、言葉を教えるイコール文化を継承するというのは、大変きれいなことなんですけれども、実際やろうと思うとそういうふうになっていないんですね。その辺は私たちが、もう少し教師としてプロとして・・・これはいつも私は丹羽さんに言っていることなんですけども(笑)、これは多分ブラジル日系人としての立場なんですが、日本語を日本語で教えようと思うと無理がきます。日本語は絶対、日本語で日本語を教えられない言語だと思うんですね。バックグラウンドの文化がとても違うので・・・。ですからその文化を、やはり説明できるぐらいのレベルの高い教師を育てようと、私たちは恐らく皆全員ここで来ていると思うんですが、そのための、やはり移民の話とかもっと簡単に本にしたものをポルトガル語版で作って、どんどんこれから作って・・・。移民がどうだったの、100年祭を迎えようとしている、そういう絵本がないんです、ブラジルでは。どんなに立派なイソップ物語を日本語で紹介して、日本から送ってもらっても意味がないと思うんですよね。日本語を読めないんですよ、子供たちは。ですから、そういうポルトガル語で日本の文化を紹介できる、また、我々の日本の移民に関するものも、少しは子供たちが親近感を持ってもらえるような・・・そういう教育をしてこそ、言語プラス文化、継承語の教育があるように思います。アルレッチさんが言われたように、別に日本語を教えようではなくても、やはりブラジル人でも非日系人でも日本語に親近感を持ち漫画とかアニメを通して日本の価値観というものを取り入れてるんですよ。そういうところがやはりもっと自分の母国語であるポルトガル語で把握してもらえる・・・そこからやはり日本語に対する親近感や日本への理解が生まれるのではないでしょうか。大学でもそうです。どんなに私が古文分析を立派にやって講義をしても、ちょっとそこから脱線して、文化的なバックグラウンドからの説明をすると、学生の目がぱっと光るんですね。やはりそういうポルトガル語で日本語を説明できる、そういう資料とか教科書・教材を我々は揃えていかなきゃ・・・。あまり、今こうして議論していても、バベルの塔のような、皆同じところに着きたいんですけど話している言語が違うというようなイメージで、少し心配というか、懸念を今持っています。

(マドゥエノ・ダ・シルヴァ川村)じゃ、私、ポルトガル語で話しましょう。まず始めにですね、協議会の発足から参加させていただいておりますけれども、日本語教育というのはまことに複雑なもので簡単なものではないということなんです。今ここで議論されています、日本語教師の知識向上についての話は、ほぼ1年間ここで話し合われてきたことですが、なぜなら、CEL-CELEMが抱える現実が我々の抱える現実と、ほぼ同じ問題だからです。私どもは大卒の先生方、あるいは経験豊富な日本語教育者をを必要としています。そうでなければ、正式に先生方を雇うことができません。けれども、実際には700人の日本語の先生がいらっしゃるわけで、この先生方と一緒に、なにかできないか――ということで、1年間話し合った結果、この先生方のレベル向上を図りましょうということになったわけです。ところが、この話し合いついて、私たちはかなり時間を要している状態です。教科書の問題についても同様に、教科書の編集というものは、それほどたや易いことではないということです。なぜなら、言語と文化というものは、両者に混在していて、例えば、我々が日本製の教科書を手に入れるとします。ところが、それは結果的に高い代償を払うことになってしまうのです。なぜなら、言語および文化は、生きものだからです。言語は5年間止まったままではいません。私は10年前に1冊の教科書を作りましたが、もう10年間も同じものを使っているわけです。言語は完全に生きたもので、文化についても少しずつ変化していきます。ですので、理想的には、各種の本国の教科書を使いつつ、また、英語の場合と同じように、1部については、それを補足するような冊子を補助的に利用するのもいいと思います。まるまる1冊の教科書を作成することを、私たちはあまり考えていません。そうなると、2年に1度は、その教科書内容を更新していかなければなりませんし、現実的問題として、先生方にはその作業をする時間はないと思います。現在学校において、私が欠けていると思うことは、例えば、遊びだけを与えていると、1ヵ月ぐらいは子供の気持ちを惹くことができますが、それ以上となると無理なんですね。そういうときは、マルチメディアの教材を使うのですが、今の子供たちはパソコンが好きですから、例えば、反対語、同義語、漢字などを学習するのに丁度いいと思います。ところが、そのマルチメディア教材が非常に少ないんですよね。日本でも探しましたが、なかなか見つかりませんでした。日本語を「話す」ということについて、子供たちは日本語を理解できても、話すということができないんです。聞き取りと発声の練習になるような教材がひとつもありません。例えば、分かってもしゃべれないとかということ。いわゆるその教材というのがないんです。ですから、この協議会では例えば、聞いて話すことができるためのその教材がないんです。ですから今回、協議会には実際に現場で働いている先生方がのいらっしゃるわけですから、そういった意味のたくさんの教材、そして私たちはなにかひとつ、教科書を補足するものをつくってみてもいいと思います。それが大きな成果につながると思います。私たちも、この結論にたどり付くまで1年、1年半の時間を要しています。その中で話し合われたことは、「ひとつ講座を作りましょう」といった単純な結論ではなかったと思います。その他にもたくさん重要な事柄もありましたし、私たちが話し合った中で最も重要なことは、教師のレベルを高める、あるいは少なくても同等のレベルにするための試行錯誤にあるように思います。

(阿部)ここまで大変活発なご意見をいただきました。ありがとうございます。もう少し時間がございますし、3人の先生方のご意見も、ちょうど承認が済んだ後でございますので改めていただくということにして、そしてその後で今日の決議、つまり協議会として次の協議会まで何をするかという、今日の決議をやらせていただきたいなと考えております。それではご3人の先生方にまず、このお話の流れから、今度は正式の協議会のメンバーとしてご発言をいただきまして、その後皆さんで、今度の協議会の優先課題はこれだというものをご決議をいただくと、こういう流れにいたしたいと思います。記者の方々ももうお待ちかねでございますのでこの決議を待っていらっしゃるところだと思われます。それでは、大山先生からお願いします。

(大山)今うかがっておりまして、教材のことも出て参りましたけれど、私どもも実際いろいろな教科書、日本のを使ったり、あるいはコロニア版と言われます教科書を使ったり、いろいろしておりましたけれど、やはり自分たちが教えるために生徒に合った教科書を作りたいということで、手作りの教科書を長年使っておりましたのを、直し直し(笑)改訂しながらやっと今、「日本語入門」“Lingua Japonesa para Brasileiros”という本を出版するように手配しております。
ですから、それをいろいろな学校で使っていただけたら、もっと日本語に親しんでもらえないか、という期待をしております。ですから、私事で失礼ですけれど、いろいろな学校に送らせていただくつもりでおりますし、公教育の機関で日本語を教えておられるところにもお送りしたいと思います。それともうひとつ、昔は日本へ研修に行く場合、あるいは文部省、文部科学省ですか、今は――かつてはその研修には日本語もテストに入っておりました。ですけれど、もう10年以上になると思いますけれど、日本語のテストが省かれました。ですからせめて、日系人に限ったらいけないかも知れませんけれど、そういう日本語のテストも入れていただいたら、もっと日本語に関心を持って日本語を学ぶ人たちも増えるのではないかと思います。3年前に学校から受けた大学卒業生が、2人とも非日系人でしたけど、日本語の勉強をやっておりましたので、英語の他にも自分たちに日本語を挑戦してみたいと言って挑戦して、2人とも国費留学に参りました。そういう例もありますので日本語奨励という意味で、そういうものを復活させてもらいたいなという希望もございます。

(柳井)先ほどから教科書のことは話題になっておりまして、日伯文化協会では約10年ぐらい前から、実は「独自の教材を作りましょう」と先輩と私で、主に2人でこの10年間ずっとやってきてるんですけれど、やっぱりなかなか大変なんですね。その間に、日本語を教えておられる先生ならご存知だと思いますけど、「みんなの日本語」という今かなりたくさんの方がお使いになっている教材がありますが、「みんなの日本語」のような既成のものでいい本を使ってやった方がいいと。語彙数も違うし絶対それがいいという声は聞くんですけれど、10年ぐらい前からも手を付けまして。先ほど先生がおっしゃいました2年ごとに改訂したらというお話でしたが、実は私たちは毎年やっておりまして、使ってみてここはこの方がいいとか、他の先生方の意見も聞きまして、このようにした方がもっといいんじゃないかとか、いろいろな考えを取り入れまして、毎年お蔭様で夏休みはほとんどないんですけど、毎年それを10年来やっております。でも、やればやるだけのものは、私自身の勉強にも実際になっていますし、それはやっただけのものはあると思います。ただ協議会でこの教科書を作るということは大変なことだと思います。いろいろな作業があります。ですから、どのように具体的にやっていくかということまでいくと、かなりこれは大変ことじゃないかなと思いますし、実際に交流基金の方から「教科書を作ろう」という教材も出ていますね。ああいう教材、私たちが教材を作るときに参考にするように、というような教材も交流基金から出ておりますけれども、そういうものを参考にしたらもっと速くできるかしらと思いますが、それにしてもブラジルに合った――ブラジルでもいろいろやはり地域によって事情が違いますからそれをどのようにするのか。また、ブラジル全体でと言っても、先生方の頭にはサンパウロというのがやっぱり一番先に来るかも知れませんけれども、実はブラジルはいろいろなところがありますので、やはりサンパウロだけでは解決できないというか、サンパウロの話題になるもの、リオの話題になるものやっぱり違いますから、その辺も違ってくるという問題があると思います。それから、私がこの日本語協議会で是非やっていただきたいのは、教員養成講座なんですけれども、以前国際交流基金の方でありましたよね、集中講座。3日とか、4日とか、2週間ですか。もっと短い期間でありませんでしたかね。・・・巡回セミナーではないんですが。

(阿部)学生のですか、それとも先生のですか。

(柳井)先生のです。近年ないように思います。

(阿部)先生の研修として当センターでやっていますのは、CEL-CELEMだけでございます。

(柳井)2001年にやったのは最後ですか。

(阿部)あれは巡回セミナーと言いまして、日本のプログラムを当センターが協力してコーディネートするというプログラムでございますが、それは当センターのものではなく日本の東京本部プログラムに協力しているだけでございます。

(柳井)分かりました。そういうなんか集中講座的なものが作れたらいいんじゃないかな。さらに、その中には日本語だけではなくてやはり文化を取り入れて、文化の専門の先生に来ていただいて、文化も学べるというようなものを是非作っていただきたいなと思いますけれど。

(マルガレッチ)今後の課題というようなことは、ちょっと今日は述べることができないのですが、2、3私が日ごろ感じていることを述べさせていただきます。まず教科書のことなんですが、やはりアルレッチ先生がおっしゃられたように、そしてまたれいこ先生がお話しなさったように、私の学園でも教科書が1つではなく、生徒のレベルによっていくつか作っております。テキスト方式で、とにかく毎年改訂しております。改訂している部分は、文型とか改訂しなくてもいい部分ももちろんあります。でも、内容ですね。やはり2、3年経つと内容が随分変わってくるんですね。それから、川村真由美先生がお話しなさったように、やはり生きている言語なので、いろいろと新しい外来語として外来語辞典に入ったような――外来語ですか、そういうのもどんどん取り入れていかないと日本へ行った留学生が、いろいろと恥ずかしい目に合っているケースがあるんですね。「ポット」を「魔法瓶」だと言って、日本で通用しなかったというようなケースがいろいろありますので、私の教科書はとにかく外来語も外来語辞典に入ったものはどんどん取り入れています。それで、やはり非常に大変仕事なんですね。れいこ先生がおっしゃったように夏休みはないという感じなんですけど、そのおかげでとにかく生徒は減らないんですね。そして、興味を持たせるというのか、石橋さんがお話しなさったように、学生が喜んで来ないといような学校が数多くあるようなんですが、やはり教師がただじっと座って「どういういい教科書が来るのかな」って待っている姿勢ではだめなんですよね。やはり私は経営しながら教えているので、少しその点違っているのかも分からないんですけど、じっとものを待っているのではなくてどんどんこの世界の流れ、時の流れを感じながら新しいものをどんどん取り入れていかなければならないんですね。ブラジルでインターネットが入ったとき、まず初めてインターネットを入れた学園が、私のところ、(のびる)だったんですね。それで、一時私は、コンピュータで日本語を教えるのにこってしまって、そういう教材も自分ではなくてスタッフを雇って作ったりしてみたんですけど、やはり言語は教師なんですね。教材でもコンピュータでも、そういうものでできるものではないということを実感して感じたんですね。副教材としてはインターネット、コンピュータは最高だと思います。でも、やはり今後の課題というか教師養成は非常に大切なことだと思います。教師に柔軟性があるというのか、ポルトガル語でjogo de cinturaのある教師を作らなければならないですね。するとある程度の文型があれば、それで自分の教えている学校、地域に適した教科書、教授法を作って自分でどんどんやっていける、そういう教師を養成するようにしなければいけないのではないかなと思います。それから、最後に日本語を勉強しているメリットというのをよくブラジル日本語センターでもディスカッションするんですけど、やはりどういうメリットがあるのか、せめて2、3でも、はっきりしたメリットがあれば、私たちも日本語を教え甲斐があるのですが。すると、子供たちにほらこういうメリットがありますよ、頑張りましょうというようなことも言えるので、そういう点も・・・。

(阿部)はい、大変な積極的なご発言を方々からいただきました。ありがとうございます。そろそろ決議の時間帯でございます。これまでの流れとしましては、引き続き教師養成についてのなにがしかの政策を行うこと、それから、大変多くの方々から教科書についての協議会としての政策を講ずること、こういうふうに、非常にアバウトでありますけれども、テーマを搾ることができるように思われます。もし、これの他にどうしてもこれが・・・もちろん桜井所長からもう大変大事なご指摘があったり、様々な大事なご指摘、アイデアはもちろんございますけれども、協議会としてもし何かを行う場合においては、専門部会と言いましょうか、作業委員会を形成しまして、なにがしかのことをやるわけでございますけれども、これ以外に協議会として、絶対この2つより前にやらなければいけないと思われる方がいらっしゃれば、ご意見をいただきたいと思います。

(桜井)決議というのは、何を決議にするのか分かりませんが、1つはこういう形あればいいと思いますよ。例えば、なにが問題かというと、日本に行く研修というか先生になるために向こうでなにか留学生というか、それは例えば今10人いるとすればですね、この協議会としては少なくても15人にして下さいと、20人にして下さいと、あるいは日本から来る専門の人で、まあ2週間か1週間か知りません、そのコースをやる今1回しか仮にないとすれば、今の現状から言って3回ぐらいやって下さいと、それをこの協議会の意見として出して、例えば交流基金の本部に言ってもらうと。それで予算要求に繋がるかどうか知りませんが、そういう形でなにかやった方がいいのかな。私、今日協議会で決議して、それはちゃんとやってくるかどうかそういう形で何かやると。それからもう1つですが教科書の話をしましたけれど、要は教師を作るのはめちゃくちゃ難しいというのは分かっているわけですね。ただ、これはあくまでも今までの経験から言うと、じゃ、私がやりますと、私におまかせ下さいと言う人が出ないと、これ全然うまく行かないんですよ。まずなにか失敗するんですね。イタリアで作ったときはそのBocconi大学の女性の先生がいて、今こういう問題が抱えているから私は自分でイタリア人向けの教科書を作りたいと。ついては手伝って下さいということで、じゃ私はちょっと予算があるからそれを渡しましょうと、そういう話でできたんですね。ですから、多分協議会で、じゃ作りましょう!と言っても、じゃ誰が作るんだという話になるから多分だめだと思います。ですから、あくまでも私がやるんだと、あるいはこのグループでやりたいと、そういうなんか強いイニシアチブがないと、物事って動かないということですね。だから、例えば今のあれで決議しましょうと言っても、そういう形で決議しないと、物事って進まないと思います。

(阿部)ちょっと事務局が決議を急ぎ過ぎたためにちょっと混乱を生じさせた観がございますけれども、確かに桜井所長がおっしゃる通りだと思います。皆さんもご納得いただけているのではないかとお察しいたしますけれども、実際問題として、確かに協議会の場はこういう予算要求とか大きな声として提言をしていく場であるという、いわゆる「初心に立ち返る」という吉井所長の言葉を今思い出すわけでございますけれども、そういう場でございました。ですから、基本的にはそのような、もちろん提言をまとめたものにしたいわけですけれども、この議事録がまとまりますと提言が基本的にまとまっていくと思います。そのような形でよろしいのかどうかと、つまりこの議事録をまとめた形でそれを協議会の協議結果ということで、そういう予算要求ないしはその日本語教育に関する総意として発表してもよろしいかどうかとこういうことになるかと思いますが、こういうことで如何でしょうか。

(諸川)今教科書の話は聞いておりますけれども、今マルガレッチさんが言ったように、やはり日本語を教えることについて、やはりコンピュータでもない教科書よりも応用性のある先生を育てなきゃいかんということを、私はしんみり感じたように思うんですけどね。その難しさというのは、今、川村先生もね、そういう先生を育てるというか、そのようにいかに応用性のある魅力的な先生を増やしていくかというのは、1つの大きな課題だと思います。それで、やはりその日本の、それから日本文化の専門家が欠けているということについて、基金さんを通して先生方が応用できるその日本文化を学べる専門講師というようなこと、それで講演していただくと。そして、それが日語教師の応用性、教師たちが子供たちの興味を惹きつけるための1つの武器になるというようなものを、その日本の専門家に来ていただいて、その教師たちに講演していただくと。または質疑応答としてやるのもいいんじゃないかと私は思います。もう1つは、教育というのはやはり投資だと思いますね。ルーラ大統領もこの前「教育は投資だ」と言いましたけれども、投資なんですね。だから、急に何かぱぱっとイベントをやっても、結果というのはすぐに生まれないんですよね。根気よくやらなくちゃいかないという姿勢で、やはりその長いスタンスで、今後5年、10年、20年と、この日本語を続けていくような立場を持って、日本語教育を進めていくという考えでいっていただきたいと思うんですね。教育は1つの投資だというんですけど、まだまだね、やはりこの前、ここに私1回来たんですけど、そのときに、商工会議所からの代表で富士フィルムの岡田さんが来ておられたと思います。それで言われたことは、「投資というよりも国策として考えられるのか」ということを言われたわけです。私は黙って聞いていましたけれど、岡田さんが日本政府にもっともっとこの日本語教育に投資をしていただきたいと、日本政府に訴えるべきだという。そしてそれをここでやるのがこの協議会だと。協議会こそそれだけの力があると。ブラジルの140万の人たちの要望だと。もっともっと投資をしていただきたいということを岡田さんは言おうとしたんですね。そのときは梅宮所長だったんですけれどもね。先週のブラジルのO Estado――私はO Estadoを読むんですけれども、O Estado で見るとブラジルで一番多い外国人はどこか、移民として今残っている外国人では一番どこかということでは、日本人なんですね。約9万人の日本人がおると、ブラジルには。O Estadoでその貢献を、いろいろ出ていましたけれども、それに教育ついても発表しているわけです。やっぱりそういうような長い目、それから投資、そういうvisaoのもとでこの協議会の力を発揮して、日本の政府に是非お願いしたいと私は思っています。

(桜井)先ほど松原先生が非常にいいことが言われたと思うんですが、それは今100年なりますと、移住はですね。それで私なんかもすごく関心があって、100年の移住でいかにその頃の方々が苦労されたか、本当に勉強したいですね。それはなんか今・・・例えばこれにいろいろ書いてあります、南米銀行50年史とか、なんとか100年史とか出てくるんですが、こういう本って全然面白くないですよね。歴史的な価値としては非常にいいし、すみません宮尾先生に申し訳ないんですけど(笑)。そういうのはあるのですが、やっぱり200ページぐらいで易しく、東京にいる日本の人も分かるように、それでここのブラジルの人もすぐに分かるように、コロニアの人ももちろん分かると思いますが、そういう人たちにも分かり易く書いて、それをポルトガル語にして、それで例えばいろんな人に読んでもらうと。それで例えば、若い2世3世の人にも「日本人というのはかくも苦労してブラジル社会に立派な足跡を残したんだよ」というのを示すと。例えば、Brasserにあります移住博物館を見ますと、日本人というのは140万人とも言われていますが、そういう140万人は非常に少ない――1億7千万から言うと少ないですが、すごくいいポジションに日本の移民が入っていますね。例えばイタリアとドイツと交えて真ん中の方にぽこっと置いてあって、これはブラジル社会でも相当認められている証拠なんですね。ですから、やはり日本の2世・3世・4世・5世の人には、やはり日本の人が一生懸命に頑張ったんだよと分かり易く、この何百ページとか何千ページのやつではなくて、もうさっと読めるやつを作ると。そのために例えば来年度は交流基金の方でちゃんと作業をしていただいて宮尾先生が・・・。

(阿部)ありがとうございました。大変難しい決議よりは分かり易い提言をいただいたような気がして、協議会の姿としてはこんなふうな提言をたくさん集めて、少しでも実現していくべきなのかなというふうに、桜井所長のお話を聞きながら思ったんですが、吉井所長、如何でしょうか、予算の方は? (笑)

(吉井)予算に関しては桜井所長のよくご存知の通りで、独立行政法人という立場になりましたので、3年半経って、2007年ですか、各独立行政法人が全部日本の外部の人から評価を受けて、この団体は存続する理由がないあるいは存続する意義がある、そういう評価を受けた上で、また新しい国際交流基金がもし存続を認められていれば、また5年計画の事業計画方針が出て、それに基づいて国際交流基金が事業計画を立てることですので、なかなか今この時期では予算要求は非常に難しいので、一応は東京の方には予算要求の部分で一応打診はしてみたいとは思っております。

(阿部)はい、多少可能性が残るというお話を聞きました。一方、日系社会の支援という点で大変莫大なる予算、私たちの恐らく数10倍にのぼるだろうと思われる予算をお持ちの石橋次長にもコメントをお聞きしたいなと(笑)。

(石橋)冒頭挨拶しましたようにですね、ブラジルに対する日本JICAとしての事業費は30億円ぐらいですね。毎年やっておりますけれども、この日系支援はですね、この前も東京から厳しい調査団が来まして平成17年度には5000万円削減いたしますと、全部でその対象の団体が51団体ございまして、トータルで5000万円削減しなければならないということで、とてもそんなに新しく予算要求するとか、そういう、むしろ全体として大きな技術協力予算という大きなパイがあるわけですから、これを何とかして工夫して、何かその方法に取り組めないか。これには連邦政府から、今日はちょうど州政府から来ておられますけれども、州政府が要請を上げて、Itamarati A、B、Cという役所が上がって、日本側に要請が来ればこの大きなパイの予算が使えるわけですね。まあ、それがダイレクトにその日本語教育の普及だとかそういうことになるかどうか、そこはやはり皆が知恵を出し合ってやっていかなければならないことだと思いますけれど。なかなか日系社会支援という範疇でこの日本語教育支援を捉えていくのは、数少ない日本語教育支援の日系支援の事業の中で最優先課題として、この日本語教育支援と冒頭に申しました高齢者対策、この二本柱は依然としてJICAとしては強化していきたいという考えでおりますけれども、なにしろ全体として5000万円を削れという強いあれですので、なかなかそういう中でこの新しいものを提案していくというのは・・・。場合によってありうるのは、100周年絡みのような形で何か上げていけば、可能性はあるかも知れませんけれども。経常予算では難しいと思います。

(阿部)ありがとうございました。せっかくですので、州政府というか、政府機関のお話しをちょっとしていただきましょう。

(アルレッチ)この経費との関係においては、私たちは教科書などに対する助成として、予算を獲得できる手段はありません。私たちは、ポルトガル語の書籍の配布に携わっていて、それらの大半は連邦政府の教育文化省から来るものです。これら書籍に対する予算は、教育文化省から指示がありまして、州政府におきましては、1部は教科書に、また1部は教科書以外の一般図書に投資され、各学校に配布されるわけです。ただしこれらの図書はすべてポルトガル語に限られています。その他の外国語のものはありません。その他、私たちは教師養成・育成などにも予算を使っていますが、現在のところテクノロジー関係の方に経費が多くまわされています。ただ、一般教科書自体も政府から配布されるのではなく、外国語教育の教科書と同様に、通常は各教育機関がそれぞれに購入しなければならないことになっています。使い捨ての消費教材に対しては、1度だけですが、助成金がありました。同様に教科書に対しての助成金も考えられましたが、とりあえず実現しませんでした。

(シェイラ)2つの点についてお話したいと思います。1つは、我々の提案を州政府を通して Itamaratiに要請することです。我々が提案することが、言語教育へのさらなる援助へつながるでしょうし、連邦政府も大変興味を持つのではないかと思います。私が興味深いと思うことは、ブラジルの外国語教育における展望が、大きく変化してきたということです。今まではブラジルには、外国語を習うという文化がありませんでした。ところが今日の若い人たちは、自発的に外国語を勉強しています。かつては小学校5年生から、ただひとつの外国語として英語教科が義務付けられていましたが、現在は英語以外にも選択肢が増え、コミュニティーごとに各外国語を選択できるようになりました。ルーラ政権においては、1年生から4年生までのバイリンガル教育の提案も出されていまして、ブラジルの外国語教育の展望は大きく変わりつつあると言えると思います。ですから我々は、この開かれたスペースを最大限に利用すべきだと思います。そしてもう1つ提案として、皆さんの協力をお願いしたいのですが、教育文化省に働きかけて、パラナ州の大学に教員免状の取れる講座を開講して欲しいということです。なぜなら州立学校においては、国の教員免状を持たない教師の採用が禁じられているからです。つまり、その教師がもし、日・ポ語の教員免状、あるいは英・ポ語の免状がない場合、州立学校では授業できないということになります。日本語の検定試験はブラジルでまだ認められていません。英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語においては、教育文化省の認可があるのですが、日本語を含めたその他の言語は、残念ながらまだ公式な資格として認められていない状態です。私たちパラナ州は州教育審議会と共同して、その認可要請の提案をしておりまして、州協議会の決議では、教育局が大学側と、日本語検定の認可に向けた協定を結んでもよいということになりました。それで我々は、少なくとも一校、パラナの大学において日本語教育部門を立ち上げてもらい、この言語の公式認可を実現したいわけです。日本語検定試験は世界的にも公認されているのですが、ブラジルで認知されていないのが残念です。以上が私どもの提案ですが、是非ここにいらっしゃる先生方のご協力をお願いしたいと思います。それから、教科書の話題に少し戻ります。私たちの計画の1つにProjeto Folhasというものがありまして、このプロジェクトでは、先生方にそれぞれ教育資料だと教材についてのレポートを書いていただいて、それをプロジェクト担当の先生方に送っていただきます。そしてこれが集まれば、インターネット環境の中で、教科書として機能するわけです。つまり、先生方自身に教科書を編纂してもらうということですね。このプロジェクトについては全州で、各分野の先生方に参加を呼びかけていますが、ひとつの提案として、日本語の先生方もこのポータルが活用できるのではないかと思います。科学、数学など様々な分野がありますが、日本語教育も同様に扱うことができると思います。またこのプロジェクトには、協力いただいた先生方を対象に特典がありまして、このレポート1枚1枚が評価されれば――2年ごとに審査があるのですが、修士号が与えられるということになっています。ですから、様々な新しい事業がありますし、私たちも同じような形で日本語教育ができるのではないかと思うのです。誰が何のために日本語を学ぶのか――それは生徒自身知っていることで、私たちから「日本へいくために日本語を勉強しましょう」とか「いろいろなことができるから日本語を習いましょう」というのは意味がありません。そういう意味では、生徒たちの声を聞く必要がありますね。もちろん今話し合われている提案に反対するわけではありません。教科書編纂に対する助成において、それが検討される方向に進むことはできると思います。ただ現実には、教育局の方針が、テクノロジーを利用して教師の育成を図るという方向に傾いていまして、遠隔操作による育成といいましょうか・・・。先生方は州全体に散らばっていますので、この遠隔育成システムを上手に利用できると思いますし、そういった可能性についての検討も必要なのではないでしょうか。ひとつおたずねいたしますが、今年中に我々で教科書を1冊作成するということに決まりつつあるのでしょうか? それが我々協議会の提案なのですか?

(阿部)決議であるというわけではなくて、決議であるかどうかをお聞きしていたという状況でありまして、ちょっと分かりにくいかも知れませんけれども、事務局で決議をするということはないわけでございます。皆様方が、つまり多くの方が同意したかどうか、これをお聞きしたかったわけでございます。つまり、最も大切な協議事項の1つとして、教科書の問題をもっと突き詰めて考え、あるいは専門家の方の研究をしてもらって、もっとより良い教科書開発の道を、例えば探るだとかそんなふうなイメージで、皆様の同意はいかがなのかということをお聞きしていたわけですけれども。まあ、振り返ってみますと、協議会というのは提言をまとめて、これを皆さんの重要なものとして世の中に発表するとこういう機能が元々主でありますから、予算はすぐには分からないものでありまして、それから作業そのものもすぐできるわけではございませんので、そういった皆様方の重要な提言の要点をまとめるということで、今回の協議会の提言とさせていただきたいなと思いますけれどもいかがでしょうか。

(松原)ちょっと少し前の質問に戻りますが、私どもは今年、サンパウロ大学で初めてのワークショップを行いまして、交流基金から3人の先生方を派遣してもらいまして、サイトの方でも宣伝していただきました。CEL-CELEMの先生方にも無料の席をいくつか用意させていただいたのですが、恐らくその広報の時間がなかったのだと思います。こういうことを話すのは、前向きな話につながらないかもしれませんが、そういう問題であるならば、メディアを通してその助成をすることができると思います。なぜなら、先生方がサンパウロに来ていただけるためには、見返りというかカウンターパートが必要なんですね。多くの先生方が地方に住んでいらっしゃいますし、それできちんと機能するか、あるいはそれが先生方の助けになるかどうかはわかりませんけれども。我々には広報宣伝をする時間があまりありませんでしたし、USPにはひとつサイトがありますが、私には今のところサイトがありません。でも、Eメールがありますし、どんなことでも皆さんと連絡を取っていきたいと思います。私たちの学生の中に、何人か日本語学科の卒業資格をもったひとたちがいますが、彼らがもしパラナに行った場合、そちらの教師になることは可能なのでしょうか? 彼らはパラナの州立、あるいは連邦大学で認可されるのでしょうか?

(シェイラ)どこのブラジルの大学であっても、教師資格を取得した先生はブラジル全土どこでも教えることができると思います。今年は教師の採用で、いくつか問題が発生しましたが、クリチーバ日本総領事、また交流基金の方々から新規採用の要請があって、さらに、サンパウロの先生方が寒いクリチーバでも働いていただけるというのであれば(笑)、可能性はあると思います。

(サンドラ)先生方も、サンパウロよりそちらの方が、いい生活ができるでしょうから(笑)。

(シェイラ)現在の優先課題は、先生方の採用という問題です。雇用することは禁止されています。

(視聴者)予算の問題ですか。

(シェイラ)お蔭様で今年は、予算の面で問題がありませんでしたが、先生方の採用という面で困難を感じています。第1に、公務員として先生方と契約することは禁じらています。私たちの場合は特別なケースであるため、国家試験で教師を採用できませんので、契約教師という扱いになると思います。

(阿部)話しが尽きない状況になってきましたけれども時間となりましたので、先ほど申しましたように皆さん特に反対はなかったと思うんですが、今ひとつひとつ申し上げた提言・提案を箇条書きで今まとめる時間がございませんけれども、これは議事録として残しましてこの第5回の提言として、いろいろな点で活用させていただきたいとこういうふうに考えます。よろしいでしょうか。それでは、どうもありがとうございました。
それでは、これから記者会見をするのですがこちらの方に座っていただきます。

(後藤記者)サンパウロ新聞の後藤と申します。先ほど日本語を学ぶメリットを3つぐらいはっきりしていただければ、学ぶ生徒さんとか日本語に興味ある人にとはっきりした形で言えるんだよ、と先ほど多分おっしゃったと思うんですけど、例えば日本語を学ぶメリット、3人ぐらいの方にちょっとお聞きしたいですけれども・・・私の方から3人選ばせていただければよろしいですかね。その3人の個人的な意見で結構ですけど、こういうことをすると日本語を勉強するメリットがあるんじゃないかなというふうな考え方を、お聞きしたいなと思うんですけど。そうですね、 JETROの桜井所長と実際その言い出しっぺというか、こちらの方、あとサンパウロ州政府の方に、ちょっと日本語を学ぶとこういうことはいいんじゃないかなということを、3つぐらいあったら教えていただきたいんですけど。

(桜井)私自身は例えば言葉というのを、あまり功利的に考えない方がいいと思いますよ。例えば、これができるとどこかに就職できるとか、これはドイツ語でも英語でもなんでもそうだと思いますが、よっぽどマスターしていないとそれは難しい。先ほど遠藤さんもちょっと言われましたんですが。だから、むしろ何か日本語を勉強すると、日本の文化というのは、私は世界でもユニークな文化だと思いますね。それで、1億3千万ぐらい人口もいますし、非常に面白いですよね。それはアニメでも漫画でもそうだし、その他映画も最近すごく面白いし、それから他の小説、音楽の分野でも皆活躍していますよね。そして、勉強することによって、やはりなんか日本文化がある程度分かってくるというところが1番面白いというか。そこを私は1番強く言った方がいいと思います。就職の話とかいったことなると、やはりそこまで考えなくても、もっと大らかに勉強するという方がいいと思います。他になんかありましたけ?

(マルガレッチ)私もメリットを探している段階なので3つも上げることはできませんが、やはり子供たちに教えていて、皆日本文化にもちろん興味を持っているので、特にティーンエイジャーは日本文化に興味を持っているので日本学校に来ているんですね。すごく熱心なんです。私たちが教えていて、別にはっきりした目的がないのによく勉強をやっているなと思うくらいなんですけど、やはり皆日本へ1度行きたい、日本国が知りたい、という興味がすごくあるんですね。ですから、例えば留学なんかみんなすごく留学はいつかしたいなと思っているんですね。ですから、その留学のときに、もう県費などは今どんどん切られていますね、ですから文部省からの留学のときに、やはり大山先生がおっしゃられたように、もし日本語ができると少しはプラスになるというようなことがはっきり日本政府の方から出てくれば非常に・・・なんというんですか、押し易いというのか、子供たち、特にティーンエイジャーは日本語の学習にモチベーションを持つのではないかなと思います。

(アルレッチ)質問というのは、どういうところから子供たちが日本語を覚えるモチベーションをもらえるか、ということなんですよね。私共の立場として日本語の授業を与えるというのは、これはコミュニティーが日本語を覚えたいという意思があるからで、それに対応して私共は日本語のコースを与えているわけなんです。つまり、私共はこれとこれの言語があるから覚えなさいと言ってるのではなくて、そして教えるときに先生方はこの言葉をどうして子供たちが覚えたがってるかということを、模索して教えなければならないんですね。ときに日系の子供であるということでもって、日本語を覚えたいから日本語を選ぼうということもあるんですけれども、その他にあらゆるマスコミにおきまして、日本に行くあの人たちのことが随分報道されていますよね。それでもってブラジル人、つまり非日系のブラジル人も日本語を覚えてみたいな、どうして日本人が日本に行きたがるのか、というその国はどういうものかなということで、日本語を覚えたいと思うんですね。ですから、ニーズに応えて我々の可能な範囲の中から日本語を教えている点ですね。これで100パーセント答えになっているでしょうか。

(桜井)メリットと言いますと、これはその国の文化を知るということなんですね。そういうことによって我々の生徒たち、よってその市民として日本語の本を読んだり映画を見たり、それでもいいんじゃないでしょうか。留学の問題といえば、私なんかはつくづく思うんですけど、例えば、日本政府がお金を出すのはひとつの方法ですけれども、それ以外に、ここにコロニアがまあ、140万人いらっしゃいますね。それから、出稼ぎの方が28万人いらっしゃって、一説によると25億ドルぐらい送金になるか、あるいは収入があると聞いていますが、そういったもののコロニアの資金をちょっと集めまして、それで年間何人かぱっと先生とかその他派遣すると、そういうメカニズムというのを、ここにいるブラジル日系の方がやはり考えるというのもひとつ方法で、それを背景として日本政府にもある程度支援して下さいというやり方で、1番いいのかなという気がします。

(古杉記者)ニッケイ新聞の古杉と言います。この前僕、確か取材をさせてもらったんですが、この前のときは確か教師の養成のためになんかシラバスを作ると。それが今回どの辺まで進んだのかと思って・・・。あと今回教科書に、もっと重点的に視点を置くということが提案されたんですけど、その理由はどの辺から来たのかと。もうひとつ、この前やったのが1年か1年半ぐらい前だったんですけど、今回結構これだけの時間が空いたというのはどうしてなのかなと思って。

(阿部)それでは、事務局を代表しまして回答させていただきます。最初の質問でございますけれども、ブラジル日本教師の専門講座のためのシラバス草案ということでございますけれども、これは提出されてからどういうふうにするか議論はいたしまして、それでいろいろ各方面からコメントをいただこうと、それからそれによってもっともっと専門家の方々あるいは現場の先生から叩いてもらおうと、いうことで現在まだ進行中でございます。それはそのコメントの1部分を今回ご紹介しつつ、将来の方向性としてはもう少し完成したら冊子としてまとめて、それからホームページでもWeb公開をして皆様のお役に立てよう、とこういうご報告をして今回は終わって、これについて審議の時間はございませんでした。
2番目としましては、教科書に重点が置かれているのは、やはり今日の話題の中で、それは一般論なんですけれども、たくさんの方々が教師についてのご提言をされていたということがあります。しかしながら、それはやはり教師養成という1つの大きな課題の流れの中で、教科書の難しさとかそういったことが話題になっていたので、同じ教師養成の流れの中で、教科書の問題をもう少し突き詰めて考えようではないか、というようなことは一般的には言えると思いますが、協議会の提言そのものではなくて、協議会の提言そのものとしてはいろんな重要な提言をそのまままとめまして、それを今後いろんなところに活かしていこうという提言になると思います。
協議会が1年半以上空いていたと。これは、まさしくその通りでございまして、前回が2003年9月でございますから、確かに1年半空いているのでございますが、これは予算的な問題と事業上の問題がございまして、さらには、一旦提出された成果物であるシラバス草案の今後の処置と、ブラジル日本語学習者の動向の変化の中で、協議会自体の新たなる段階を模索してたかとも思います。

(阿部)受付の方に簡単な日本料理のカクテルが用意してございます。どうぞお時間の許す限りお願いいたします。ありがとうございました。



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