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業種別部会長シンポジウム

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2001年上期業種別部会長懇談会-貿易部会 2001/02/01
  • 昨年度輸出551億ドル、輸入558億ドル
  • 失敗に終わった“コーヒー版OPEC”構築
  • 01年貿易収支予測は10億ドルの黒字(中銀)
  • 懸念される米経済動向

 

●政府の予測はずれ 7億ドルの貿易赤字

司会 : ありがとうございました。それでは、貿易部会の能澤部会長お願いいたします。

能澤: それでは貿易部会から発表いたします。2000年度の輸出総額、551億ドル、輸入総額558億ドル。結果的に貿易収支は6億9100万ドルの 赤字という事になりました。伸び率は輸出14.7%増、輸入13.3%の増という事で、一言で申し上げますと、「輸出は約15%も伸びたが、輸入の伸びが 予想を遥かに上廻った為に貿易収支の赤字につながった」と言えると思います。2000年度貿易収支に対するブラジル政府当初の見通しは、50億ドル黒字で したが、年央には早くも疑問視されるようになった。9月以降年末にかけ、勢いを失った輸出に対し、旺盛な輸入がそれを凌駕し、一気に赤字基調に転じた。こ の間、黒字幅について政府見通しは当初の50億ドルから44億ドル、その後28億ドルと低減し、結局赤字が確定した年末に入り、やっと7億ドルの赤字との 発表がなされた。

しかし結果的には赤字で終わったものの、赤字幅としては95年以来の小幅なものにとどまった訳で、先ほど申し上げました通り、輸出の伸びよりも遥かに、輸入が大きく伸びてしまったという事が大方の見通しを覆す、赤字に終わった最大の原因だと思います。

貿易収支の予測と結果がここまで大きく乖離した主な理由として、次が考えられます。4つほどありますが、一番目は、なんと言っても国内景気が回復した事。 国内景気が回復しますと、企業はどうしても、国内市場を優先させ、余ったものを輸出にまわすという事で、どうしても輸出がおざなりになってしまう。それと 先ほど、田中先生が触れられましたけど、景気回復と共に、旺盛な原材料、中間材料を輸入しないと成り立たない産業構造ですから、そういうものの輸入が大き く伸びたという事です。

2番目は、一次産品で、国際商品相場の乱高下。まず原油価格、これが非常に高騰して、輸入価格を押し上げた。それから輸出の方では、農産物輸出、これが国際商品相場が低迷して、数量的には伸びても、金額的には低迷を強いられたという事です。

3番目は政府の政策に関係する事ですけども(後述)、稚拙な輸出政策。例えば主要輸出品のコーヒーでも失敗をしている、そういうこともございました。

それから最後に、天候不順による農産物の輸入増加です。去年の6月、7月、霜の害がありましてトウモロコシがかなりやられ、小麦も影響を受けたという事 で、金額的には大したインパクトはありませんでしたが、トウモロコシは99年比2%増えている。それから小麦は4%ですけども、金額的にはかなり大きく増 えてしまっているという事が重なりました。

 

●摩擦はあったが、 亜伯貿易は好調

それ からブラジルの貿易を見るときに見落としてはいけない、メルコスールとの貿易収支。2000年度輸出は77億ドル、前年比14.1%伸びております。それ から輸入は、78億ドル、これも前年比16%伸びております。貿易収支は6400万ドルの赤字ですけども、これは94年以来赤字だったのが、昨年やっと 5600万ドル黒字化し、 2000年度再び赤字に転落してしまった。メルコスールの取引の中で9割方を占めるアルゼンチンとの貿易は、アルゼンチンがあれだけ動揺したのにも関わら ず、ブラジルからの輸出は16.2%伸びた、輸入は17.7%伸びたという事で、アルゼンチンとの貿易、メルコスールとの貿易に限って言えば、非常に好調 であったという事が言えると思います。

それから輸出と輸入を分けてご説明しますけども、輸出は対前年比14.7%増加し、全分野で伸び た。全分野と申しますのは、一次産品・工業製品(半製品、完成品)・その他と分けてございます。とくに顕著な伸びを示したのは、工業製品の完成品であり、 中でも携帯電話を中心とする通信機器115,2%増、航空機72.3%増、乗用車55.3%増など、比較的付加価値の高い商品の増加が目立ちます。中でも 航空機は単独で31億ドルの輸出を記録しました。

地域別には、東欧・中近東向けを除き、平均的に伸びているものの、中でも経済が好調で あった米国とALADI諸国向けの伸びが大きい。一方、ブラジルの代表的輸出品目の一つであるコーヒー豆は「コーヒー版のOPEC機構」の構築を狙うブラ ジル政府が世界の主要生産国に呼びかけ、国際カルテルを結んだ。しかし、結果的にこれを守ったのはブラジルだけ。ベトナム、インドネシアなどの新興生産国 に市場を奪われるだけの結果となった。このため、99年には22億ドルあった輸出が、2000年は15.6億ドルまで、実に6億4000万ドル、29%の 落ち込みを強いられた。その他農産物も国際商品相場の低迷により、苦戦を強いられたものが多いということです。

 

●伯の工業製品輸出伸び 一次産品は全体の22.8%

輸出における特徴的な事は、やはり工業製品、その中でも完成品が非常に伸びて99年の対比で見ますと実に19%伸びている。それから一次産品は、金額で 落ちたけども、量でカバーしたという事で、6.2%伸びております。それからブラジルというと、10年、15年前までは一次産品の輸出比率が高かったが、 昨年度は22.8%しかない。一方、工業製品は74.5%まで増えてきた。先ほど申し上げた完成品は、実に59.1%で、ブラジルの輸出の6割は完成品に 変ってきているという事がいえると思います。

仕向け地別に2000年度の前年対比伸びたところを申し上げますと、1番は米国向けで 23.2%の伸び。これを金額で言うと約134億ドル。2番目がALADI向け。ALADIの中でメルコスールは 14.1%伸びておりますが、メルコスールではないALADI、例えばベネズエラ、ボリビア、チリ、メキシコとその辺が36.6%、非常に大きな伸びを示 しています。

 

●米、EU、ALADI 3地域に各25%の輸出比率

それからブラジル の輸出の特徴ですけども、大きく3つのブロックに依存しており、1番はEU、これが26.8%。それから次は米国、24.3%それから ALADI向けですが23.4%。ですから一言で言って、25%ずつ3つの地域に依存しておりまして、残り25%の半分がアジアになります。そのアジアの 約半分弱が日本だというご理解をいただければ正しいかと思います。

それから輸入も全分野で拡大しましたが原油相場の高騰に伴い、とくに 原油・燃料・潤滑油等、いずれも前年対比約50%増となった。原油は数量面では対前年比約16.9%減少しているものの、金額面では99年の22億ドルに 対し、2000年は32億ドルと47.1%の高い伸びを示した。これは平均単価が 99年はトン辺り119ドルだったものが2000年には211ドル、実に77%の値上がりとなった結果であります。

 

●今年の貿易収支 プラス/マイナス10億ドル?

また、これはブラジル産業構造に負う物ですが、国内経済及び輸出が伸びるに伴い、いまだ輸入品に大きく依存しているそれらの原料、中間材料の輸入も大き く増えて、対前年比18.6%と大きく伸びております。以上の理由により、輸入は2000年通年で13.3%と前年に続き、高い伸び率を示した。輸入で一 つ特徴的なのは、ただ今申し上げました通り、原油関連が非常に大きく伸びたという事と、輸出、とくに国内経済が順調に伸びたために、原料・中間財が 18.6%も伸びてしまった。一方、今まで高い伸びを示していた資本財がここにきて一服感があり、0.3%しか伸びていない。という事で、大型の設備投資 は一段落したかと思われます。

それから輸入についてはやはり、ALADIからの輸入が23.3%と非常に高い。これは原油関連、エネルギー関連が主因でございます。

それから2001年の貿易予測ですが、引き続き楽観を許さない。その理由として、主要輸出相手国の経済成長率が2000年度対比軒並み低下し、輸出の伸 びが不透明であること。例えば米国については経済成長率が去年5.2%、それが今年3.9%ぐらいに落ちるだろう、EUも今年3,3%ぐらいに落ちるだろ うという事で、それぞれに依存している比率が先ほど申し上げた通り、約25%ずつですので、相当苦戦するであろう、という事です。

それからメルコスール向け輸出の最大の相手国アルゼンチンが長期かつ構造的不況にさらされており、同国の景気回復は予断を許さない状況です。

アジア諸国は再び景気減速に転じており、為替も下落し、輸出競争力が相対的に高まりつつあります。ブラジルはそういう状況におかれており、今年の貿易収支の見通しはブラジル政府、今は10億ドルの黒字を予想しております。

あと金融機関のバンコ・インターアメリカン・エクスプレス、これが9億ドルプラス、シティーバンク、ここは非常にネガティブで、本年度16.9億ドルの マイナス、住友銀行さん、これがゼロから10億ドルの間であろうと、それから東京三菱銀行さん、これがゼロと予想されております。

それ でわれわれ貿易部会の中で、いろいろ話をしたのですけども、恐らく今年は思ったほど楽観できないという事で、10億ドルのマイナスから10億ドルのプラス の間に入るだろう。輸出入とも、去年に比べて約10%前後、600億ドルには手が届くであろうというのが結論でした。

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