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業種別部会長シンポジウム

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2000年下期業種別部会長懇談会-貿易部会 2000/08/03

● 上期は8.2億㌦の黒字
● 過去12ヵ月の累計では96年6月いらいの黒字化
● メルコスール貿易も1,4億㌦黒字に

 

輸出が伸びれば原材料輸入も伸びる
これはブラジル貿易の宿命

能澤:貿 易部会から発表させていただきます。副題の方ですけれども、時間的に部会発表が10分の中で収まらないかと思いますので、その場合には、副題をフリーディ スカッションのほうで述べさせて頂きたいと思います。われわれ貿易部会は7月20日に部会を開き次のようにまとめました。

まず上期の 回顧ですが、概況につきましては、先ほど田中先生が全部言われてしまったので、私が今更付け加えることは殆どございませんが、一言で申し上げますと、「輸 出が凄く伸びた」ということです。数字は、1月―6月で申し上げますと輸出が261億5300万ドル、輸入が253億3400万ドルで、輸出は前年同期比 16.5%と相当伸びております。

ただ、田中先生がおっしゃったように輸入も非常に伸びており、これが前年同期比やはり9.8%も伸 びています。貿易収支で見ますと、今年の1月―6月はわずか8億1900万ドルの黒字になりました。昨年の同期が6億2000万ドル赤字ですから、差し引 き14億3900万ドルの黒字化を達成したわけです。ただ、当初言われていた目標に比べますと、これは非常に低い数字であると言わざるを得ません。

ただ特筆すべきは、過去12ヵ月の累計という統計の取り方をしますと、今年6月の時点でやっと輸出・輸入のバランスが出超、つまり黒字に転じたというこ とで、これは96年の6月以来のことです。従って、過去12ヵ月の累計で見てもブラジルはやっと黒字体質に変わってきたかな、ということが言えると思いま す。

それから、上期の輸出増加の原因ですが、これは昨年1月に切り下げがあったものの、なかなか効果が出ず、いろいろ言われたわけでございまが、いわゆる Jカーブ効果ということで、やっと工業製品の輸出が数量的にも伸びてきました。これがかなり大きく寄与しております。

一方、ブラジルの伝統的な輸出産品、一次産品ですが、これは国際市況がまだ回復しない。あるいはコーヒーのようにさらに悪化してしまったという事もありまして、思ったほど増加しておりません。

それから輸入はブラジルの産業構造の宿命でもありますが、“輸出が伸びれば同時に原料中間財輸入も伸びてしまう”ということで、1月―6月は、資本財も 伸びておりますが、やはり原料中間財が相当大きく伸びています。特に原油価格の高騰が大きな影響を与えており、数字で申し上げますと、今年の1月―6月の 原油輸入はこれが数字を丸めますと15億ドル、昨年同期の約9億4000万ドルと比べますと、差が約5億5000万ドルの増加となり、これが相当大きく予 想を狂わせています。原油の輸入がこの様に対前年比60%近く増えこのため、貿易収支黒字も結局8億1900万ドルに留まったと言うことです。

もしこれがなければ、さらに5億、6億ドルは改善していたはずで、そうなると政府が当初見通していた数字に近づくのかな、と見ています。

 

摩擦はあるもののメルコスル貿易は伸びている

それから概況で申し上げると、メルコスールとの取り引きが気になるところですが、これも輸出、輸入ともに順調に伸びております。輸出が19%、輸入が12%伸びております。

メルコスールの内訳はほとんどがアルゼンチンとの貿易ですが、現在、為替問題を中心にアルゼンチンとかなりコマーシャルな面でもめております。

では実態はどうなのかと中を見ますと、当然ブラジルからアルゼンチンへの輸出、これは伸びております。前年比16%伸びております。一方、輸入のほうは 本来、アルゼンチンの主張からすると激減している筈ですが、逆にこれもやはり13%伸びている。伸びている中身は原油、自動車、トウモロコシ等。今朝の新 聞でもこちらの農務大臣が鶏肉問題を中心にかなりトーンを上げておりましたが、政治的なゼスチャーはともかく、実態ベースでは、もうメルコスール貿易は止 められない。どちらかというと、今まで「ブラジルは止められるけど、アルゼンチンは止められない」というスタンスだったと思いますが、ブラジルにとって も、これはもう止められない、ということで、政治的なギクシャクはあるものの、メルコスールは確実に伸びると見ています。

 

工業製品の輸出伸びる

それから1月―6月で見ますと、昨年は、メルコスール貿易は4000万ドル赤字でした。しかし、今年1月-6月は1億4000万ドル黒字になっていま す。昨年は上期赤字、下期黒字で通年で6000万ドルの黒字というパターンでしたが、今年は上半期から一応は黒字になっています。ただ実態は、VASP向 け航空機のリースを途中で、引揚げたということがありまして、この航空機2機がウルグアイへの輸出に含まれている。これが1億6000万ドルありまして、 これを引き、実態の商売収支はどうなったのかと言いますと、実態は上期でやはり2400万ドルの赤字です。ただ、申し上げた通り、傾向としては輸出がかな り伸びていますので、昨年同様のパターンで下期にまた盛り返すのではないかな、というふうに思います。

 

輸出の内訳

それから輸出、輸入に分けて発表しますと、内訳が、まだSECEXの資料が1月―5月間しか来ておりませんので、ここから1月―5月で申し上げますが、 輸出の中で特筆すべきは工業製品等が2ケタの伸び、一方、一次産品は先ほど申し上げたように市況の低迷もあり、前年比3.5%しか伸びていないということ でかなり低迷をしております。

輸出品目の主なものは工業製品。その主なものを申し上げますと、輸送関連機器、例えば航空機が 105%、自動車が66%、自動車用のシャーシが70%の伸び。それから通信機器、これは携帯電話ですが、146%と大幅に伸びています。繊維が29%、 化学品25%、等々がありまして、為替の切り下げもありましたがそれを、アドバンテージにして伸びている。それから一次産品では鉄鉱石、大豆、煙草等々が 順調に伸びておりますが、コーヒーが30%落ちています。その他の品目は概ね順調に伸びております。

それから地域別で見ますと、アメ リカ、ALADI、EU、アジア、いずれも増加しておりまが、特筆すべきはALADIが非常に大きく伸びています。 ALADIだけでみると、伸び率が前年同期比30.3%です。例えば、どういう所が伸びているのかと申し上げますと、チリ向け61%、ベネズエラが 44%、それからメキシコに至っては101%の伸びになっています。アルゼンチンが16%ということで、これらのかなりの部分が自動車の輸出だと言われて います。

 

今年は10-20億ドルの貿易黒字予想
自動車は強力な輸出商品になった

後ほど宇治さんのほうからご説明があると思いますけれども、1月-6月の自動車生産が約80万台、このうちに輸出されたものが17万台ということで 20%以上が実は輸出されている。自動車輸出は対前年同期比66%も増えておりますので、いつの間にか自動車がブラジルの強力な輸出商品になって来ている ということが言えると思います。

 

輸入の内訳

それから輸入に参りますが、これもやはり1月―5月で申し上げますと、やはり“輸出が伸びると原料中間財輸入が増える”宿命でございますが、特に先ほど 申し上げました燃料、これが1月―5月の時点で既に50%の伸びとなっています。それからその他の中間財は23%の伸びとなります。石油以外では、詳しい 中身は分かりませんが、中間財で鉱物が50%、中間資材、部品、これ自動車部品関連が20%、電子部品が71%と、合計しますと50%にもなります。

これはブラジル経済の回復と、それから先ほど申し上げた輸出の伸びに伴うものだと思います。それからこれはいい傾向だと思いますが、消費財の輸入が若干 減少して来て、食品が11%減、薬品が7%減、輸入自動車に至っては46%も減少している。それから資本財は6月、7月は増えていますが、1月―5月の時 点だけでは前年度比28%、減少しています。

あと地域的に申し上げますと、これもやはり先ほどのALADIとの伸びが非常に増えております。それから、前回の発表と同じですけれども、アフリカからの輸入が非常に伸びており、53%伸びています。これはやはり、アフリカからの原油輸入です。

 

通期は10~20億ドルの黒字?

下期の予想は、先ほど田中先生がおっしゃったように年初の通期見通しが50億ドルから44億ドル、さらに28億ドルへと貿易収支黒字予想が下がってきた わけですが、部会でのご意見をまとめた数字は、今年は10から20億ドル程度の黒字であろうということです。ただ原油については下期は、去年下期には既に 値段が上がっておりましたので、上期ほどの伸び率にはならないだろうという事で、やはり通期で10から20億ドルがいいところではないかな、という予想を しております。

 

資本財輸入更に増えよう

それから輸出について、やはり昨年同様に増加が見込まれるだろうということで、この理由として米国、それからEU,ALADIへの輸出が相手地域の経済 が引続き好調であるということで、これ以上大きく落ちる様子はないだろうと思われる事。それから一次産品については、下期の輸出がちょっと難しいだろうと 見ています。

それからさきほど部会の懇談会があったのは7月20日と申し上げましたが、たまたまその時、霜の影響が相当出ておりまして、特にコーヒー等、農産物の霜害の影響が分らないので、この辺はちょっと要注意だとの結論に至っております。

それから輸入については、輸入原油価格増は非常に不透明であるけれども、これから資本財の輸入がますます見込まれるであろうと思われます。その理由とし て特定の産業分野については能力いっぱいで動いているわけで、そういうところに対して政府が、輸入税の減免措置等出しておりますので資本財輸入は増え、輸 出も伸びるに違いないと思われます。

貿易を支配しますのはマクロ数字でございますが、部会の結論だけ申し上げますと、経済成長率は3 から4%ぐらい、インフレが6から7%、為替はインフレが安定することからR$1.80~1.85で推移するだろう。年末でもR$1.90に収まるのでは ないかという結論を出しました。

金利については、国内のインフレも若干上がってきているし、ドルのインフレもあるわけで、せいぜい下がっても16%が限度であろうという結論です。

国際収支については、貿易収支が改善したことによって経常収支も改善してきており、海外からの直接投資も順調に入って来てますので、おそらく経常収支の赤字分はカバーされるだろうと思われ、総合収支も2000年度は問題ないだろうと見ております。

かなり急ぎましたけれども以上でございます。



司会:ありがとうございました。それでは引続き化学部会の矢島さんお願いします。

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