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業種別部会長シンポジウム

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2001年上期業種別部会長懇談会-繊維部会 2001/02/01
  • FTAA(米州自由貿易圏)
    a)発足で米市場がのぞめる
    b)化合繊維独占供給に断
  • 課題は原綿の品質改良
  • 為替面でも伯繊維業界有利
  • 米景気悪化すれば東南アに攻められる

 

●予想を上回る景気回復示した年

司会: 非常に景気のいい業界という事で、ありがとうございます。続きまして繊維部会の名取部会長お願い致します。

名取:繊維部会には11人の委員がおりまして、綿糸とか生糸、あるいは布と各分野で詳しいレポートがございますが、これは後で事務局に提出いたします。 今日は大掴みなお話の中で、去年から今年あるいは来年、近年の動き、外的要因が与えるリスクに、それに伴う、しなければならない事、そういう事を申し上げ たいと思います。

まず、ブラジルの繊維産業ですが、これは日本と異なりまして、日本は10大紡を中心とした原糸・紡績糸の供給メー カー、戦後は東レ、帝人など化合繊の巨大メーカーが頂点となって、その下にそれを縫製する、あるいは仕上げる、製品につくる、そういうピラミッド型の構成 になっておりますが、このブラジルは繊維業界全体を大きく、サンチスタ、ビクーニャのような一貫メーカー、原綿糸から製品まで一貫につくるメーカーと我々 紡績産業のような紡績・織布・マリヤリア、網ですね、それから仕上げ製品、そういう分業体制の、大きく市場を分けておりまして、およそ半分、折半してい る。その半分の分業体制の中の市販糸市場、ここに日系紡はその約25%を占めている、こういう位置付けでご理解頂いたらいいと思います。

このブラジルの繊維産業全体が、私は去年も申し上げたと思いますが、4つの理由によって、今後世界の、いま世界の繊維の3大中心地は、中国と東南アジ ア、そしてインド、トルコ、パキスタンという中東ですが、これに加えてメキシコあるいはブラジルを中心としたこの南米がですね、四大供給市場のひとつに発 展する可能性があるとそういう風に私は思っております。

上記の四つの原因というのは、一つは堅調な内需です。ブラジルの人口は1億 6000万人ですが、2020年には2億3000万人になると予測されています。紡績業界による需要予測では1997年を100として、1997年をとる のは、後から申し上げますが、これは色々な意味でこの製造業におけるエポックの年だったのですが、これを100といたしますと、2005年にはこれは色々 な分野別に分れるのですが、我々の原糸供給市場においては39%、それから、それを布地にしたり、ニットに織るその業界では41%、それを製品につくるコ ンフェクソンの業界では38%。およそ40%増と、つまり年々4%,5%の堅実な増加が見込まれている訳です。

これがメルコスール及び中米、更に2005年に発足が予定されておりますALCA(FTAA)、これの中に入りますと、比較相対的に東南アジアよりも有利になりますので、巨大なアメリカ市場も視野に入ってくる。


●2005年に110万トン生産 綿花輸出国になる可能性大

そういう意味でブラジルの繊維産業は需要の面でまず有望である。第二に原綿の動きです。この原綿が近年、非常に顕著な動きをしております。かつてブラジ ルは、80年代、大体、年間国内で消費する80万トンあるいは90万トンの綿花を生産しておりましたが、90年代に入り、国内の諸産業が発達したせいだと 思いますが、その時点では手摘みによっていた訳です。手摘みの労働者が不足しあるいは賃金が上がって、手摘みを主体としているサンパウロ、パラナ州の綿作 が衰退して行きまして、その底が1997年です。これが実に年間30万トンまで落ちました。

ところが、パラナ、サンパウロでいわゆる大 学を修めた学士の経営者が、お金を持って、マットグロッソ、南マットグロッソ、バイアの方へ進出いたしまして、巨大なプランテーションを展開しておりま す。これはかつては土地が痩せていて天候が乾燥しすぎているために、適していなかったのですが、かえってそれが機械化に適しており、1997年を底に一昨 年が52万トン、昨年が70万トン、そして今年の見込みは82万6000トンと、年々25%から30%の伸びを示しておりまして、いずれ2005年には 110万トンになり、これまで綿の輸入国だったのが輸出国になるという動きをしております。

問題点はあり、また後で申し上げますが、国 内原綿の増加というのは非常に、繊維産業にとっては有利なファクターです。先ほど申し上げました世界の3大産地、中国もインド、パキスタン、トルコも自国 の中に綿花を持っているために、例えば日本の繊維産業はパキスタンの綿糸に非常に苦戦を強いられた記憶がありますが、これはブラジルの将来にとって非常に よい。

それから東南アジアは、東レ・帝人などが非常に優秀な工場を向こうに進出させまして、原綿と原料を折半している化合繊の分野で非 常に有利で、東南アジアが強いのですが、綿というのは皆さん戦後、東レテトロンとか帝人テトロンとかで化合繊に追いまくられたという風にご記憶かと思いま すが、昭和40年代後半をピークに50%の線を前後して、そこから完全に化合繊と役割分担をしております。つまり今後やはり綿糸は伸びる、更に50年ぐら いの長いスパンで見ますと石油が枯渇して参りますので、原綿供給というのは非常に大切なファクター、そのファクターというのが、近年ブラジルにおいて非常 に力強い動きをしているのは、特筆すべき事だと思います。

なお、機械化により、生産性も例えばマットグロッソなどは、植付け面積は 60% 伸び、生産性は150%伸びたと、そういう動きをしております。第三の要因は為替と通商政策の問題。日本の繊維産業は、かつての繊維王国から現在は、その 5分の一から6分の一になったと言って過言でないと思います。これは何が原因かといろいろいわれておりますが、産業が決してさぼっていた訳でなくて、やは り一にかかって、為替レート360円が110円になった。ハンディ10くらいの人が集まってゴルフをする時に、あなたはご兄弟が皆シングルだから、あなた も10でやりなさい、とさせられているようなもので、これはもう勝負にならない。逆にブラジルの為替は今後ドルに対してR$1.9が1に逆戻りするという のは、相当先でないと無いと思います。それから通商政策も非常に機敏に対応してくれている。そういう面で、繊維産業には有利な面があります。繊維産業とう いうのは、昔からある産業でして、為替と政策によって左右されます。


●東京についで世界第5の ファッション発信基地

第四はファッションです。現在このモルンビー、私の工場のある目の前に、モルンビーショッピングというのがあって、そこで発信されるファッションが、 ニューヨーク、ミラノ、パリ、東京に次いで、世界第5のファッション発信基地という風に、近頃もてはやされており、ラテン民族特有の豊かな色彩感覚なり、 あるいは斬新なアイディア、更にこれは余談めいた話かもしれませんが、本当ににびっくりするようなモデルが沢山います。(笑い)

そうい う事でいろんな意味で繊維産業というのは有望であると思っています。輸入の浸透率を申し上げますと、輸入は去年一年間で、輸出の方が数量で 28%、金額で26%伸びたのですが、輸入が数量で36%伸び、金額で16%伸びた。これはどういう事かというと、安い品物が沢山入って来たということに なるのですが、輸出・輸入ともに伸びております。しかし、国内産業における輸入浸透率、先ほどの為替あるいは通商政策の関連もありまして、まだ輸入浸透率 は現在において10%程度、2005年においても15から20%程度に収まるものと見られています。

欠点がありまして、ネックは入口と 出口にあります。まず、入口の原料の段階なのですが、原綿はそういう形で非常に伸びているのですが、品質がイマひとつ。これは今後の課題です。これは政府 と業界の努力が今後必要だと思います。もうひとつは化合繊。先ほど東南アジアの化合繊が非常にいいと言いましたけど、ブラジルはロージアという会社が一社 独占でありまして、輸入最低価格を設けたり、非常に我々はその点で苦労している。で、品質でクレームをつけても、日本だったら担当者が青くなってすっ飛ん でくるような事を、鷹揚に構えて、「おまえらが悪いと、つくり方が悪い」というような事で、やはり大変残念なのですが、1970年代に東レ、帝人が進出し ようとして挫折した。あるいは仄聞ですが、私の会社東洋紡もロージアが一緒にやろうと言った時に、できなかった。そういう面がありまして、これは、これか ら化合繊が進出するのは大変ですから、ALCA(FTAA)が出来上がって、まだメキシコとかアメリカに化合繊のいい供給があります。それを期待したいと 思います。

出口の事はですね、繊維というのは、アカバメントと、この仕上げが非常に大事でして、詳しくは申し上げられる時間がなくて残 念なのですが、1990年のコーロルの全面的な輸入開放政策と1.2ぐらいに保ってきたレアル高のために、仕上げの所の業者がたくさんつぶれてしまったの ですね。これは非常に大きな痛手でして、今後その辺の再建が繊維業界にとって重要かと思います。

カントリーリスクで言えば、やはり我々 にとって1番大きいのはアメリカの景気です。アメリカが悪くなると、それまでアメリカに行っていた東南アジアがこっちに攻めてくる。それからアメリカに輸 出していた中南米がヘタってきて、その中南米に供給している我々がちょっとそこに輸出しにくくなる。こういう事がありまして、これもある程度、ALCAの 発足の待たれる所であります。

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