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2001年上期業種別部会長懇談会-コンサルタント部会(レポート) 2001/02/01

2000年回顧

●工業主導の成長

99年後半より回復を始めたブラジル経済は、2000年に入ってから一段と上昇速度を速めた。99年の成長率0.82%に対し、2000年は、 3.89%成長(第3四半期まで累計前年度比)した。しかも内訳は、99年は+8.99%という農牧畜業に支えられ、工業は-1.66%とマイナス成長で あったのに対し、2000年は、農牧畜業も+3.36%成長したが、工業が+4.62%で主導的役割を果たした。

レアル・プラン以降で見ると、工業成長率は97年に次いで2番目に高く、GDP成長率でも、95年に次ぐ年であった。

(註)工業生産1~11月累計では前年同期比+6.4%(IBGE)。

 

●財政目標達成確実

IMF救済契約初年度の99年に引き続き、2000年も一次収支黒字目標367億レアルに対し、11月までの累計で、415億レアルの黒字と、すでに48億レアル突破している。

IMF関係救済融資殆ど返済

98年12月のブラジル危機にあたり、IMF、各国中銀(日銀を除きBIS経由)から320億ドル(これとは別に、世銀、米州開銀90億ドル計410億 ドル)の緊急融資を得、200億ドルを引き出したが、すでに182億ドルを返済、現在18.2億ドルを残すのみとなった。

 

●コントロールされたインフレ

99年1月のレアル切り下げにより、インフレ昂進が懸念されたが、IPCA(拡大消費者物価指数)は8.94%と、目標8%(上下2%ポイントのアロウアンス)に収まった。

2000年も、異常干ばつ、異常寒波による食料価格値上がり、国際原油価格高騰による燃料等、公共料金大幅値上げなどにより、インフレ再燃が懸念されたが、後半以降軌道に乗り、目標6%に対し5.97%で収まった。

 

●適切な金利政策

99年1月のレアル切り下げによる混乱回避のため、45%まで引き上げられた基礎金利Selicは、99年末には19%まで引き下げられていた。 2000年に入ってからも、原油価格上昇は継続、更に米国経済の先行きに対する不透明感、株価の変動、年後半のアルゼンチン危機の深刻化、トルコ危機の発 生など海外情勢の不安定要因のため、中銀は慎重な金利政策の運営を行った。しかし、国内経済の良好なパフオーマンスにより、2000年は年間5回の引き下 げを行い、15.75%と1986年クルザード・プランいらい最低の金利水準で越年した。

 

●不満足な貿易収支

2000年の輸出は551億ドルで、99年比14.7%とレアル・プランいらい最高の、しかも97年いらいはじめての2ケタ増加率となった。今日のレー トで75%に高止まりしている大幅なレアル切下率などによる、工業製品輸出好調がその主因である。一次産品輸出は、コモデイテイ価格引き続き低調のためも あり、伸び悩んだ。

輸出好調にもかかわらず、輸入も558億ドルと、前年比13.3%と大きく伸びたため、政府の黒字期待にもかかわらず、貿易収支は7億ドルの赤字となった。

輸入増加の主な理由は、原油輸入額増加と工業生産拡大による原材料、部品など中間財及び設備増強のための資本財輸入増加によるものである。

 

●引き続き順調だった直接投資

直接投資は306億ドル流入し、99年の300億ドルを上回った。

 

●海外不安定要因により上昇した ドル・レート、下落した株価

石油価格上昇、米国株価下落、アルゼンチン経済不安などの海外不安定要因は、ブラジルの実体経済には殆ど影響なかったが、ドル相場上昇、株価下落と金融市場にはインパクトを与えた。

2000年ドル・レートはR$1.802でスタート、3月はR$1.721まで下落した。その後上昇に転じ、R$1.951で越年した。

BOVESPA(サンパウロ株式)指数は99年末の17,091から2000年末は15,259へと10.7%下落した。

 

2001年展望

本年経済も昨年同様の好循環パターンが続くというバラ色の見方が多い。すなわち、インフレ低下、財政収支改善、金利低下などを前提として、農業生産も増加するが、工業主導で4―4.5%程度の成長がつづくものと見ている。

しかし、昨年の海外不安定要因は、殆ど未解決のまま本年に持ち越されている。とくに、米国経済の動向が不透明であるが、成長率が昨年より落ちる可能性が 高い。したがって、世界全体の経済も何らかの形でインパクトを受けることは避けがたい。 [註:IMFは本年の世界成長率見込みを4.2%(昨年9月プラハ年次総会時点)から3.5%(本年1月ダボス会議)に変更した]

 

ブラジルの場合、貿易収支改善の難しさ、経常収支赤字と直接投資流入逆転の可能性など、対外依存度の上昇が予想される。  いずれにしても昨年ほどの濃いバラ色は期待出来ない覚悟も必要であろう。

以上

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