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業種別部会長シンポジウム

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2000年下期業種別部会長懇談会-金融部会 2000/08/03

● あのBOZANO銀行も身売り
● バネスパ民営化で業界地図変る
● 治安悪化が業績に影響 ― 保険
● 欧米企業成功例を参考に

 

昨年上回る利益の銀行も
中小銀行はきびしい環境下に

山浦:金 融部会の山浦でございます。当部会は主に銀行及び保険会社が会員となっております。従いまして銀行、保険2部門の「回顧と展望」につきご報告いたします。 最初に2000年上期の回顧ですが、銀行業界を見ますと混乱の1999年上期と比較しまして、国内経済、為替、金利など安定した経営環境下にあったわけ で、従いまして、今年については為替切り下げ、高金利等で潤った99年度のような高利益が享受できまいというのが大方の見方でした。

しかしながら最近の報道によりますと、本年上期中に前年を更に上回る利益額を確保している銀行も結構あるということのようです。これは即ち金利が低下して スプレッドも縮小するということによりまして、債権単位あたりの利益率が当然低下するわけですが、薄利多売ではございませんが、貸し出しのボリュームを膨 らませることにより、金利収入額の嵩上げを計るということと、手数料収入を積み上げること。その一方で、コスト削減に尽力するという経営方針に転換してい るようです。加えて景気が上向いていること、また昨年末に制定されました新貸倒引当基準、これが厳しくなったわけですが、これにより過去の問題債権につい ては、既に充分な引当金を積んだということで、本年は引き当てコストが大幅に軽減しているという点も利益額嵩上げに貢献しているようです。一方で、新貸倒 引当基準や金利リスクをカバーする所要資本金の新規設定ということで、競争力の劣る中小金融機関の中には経営がさらに厳しくなりつつある可能性がありま す。従いまして、場合によっては他行による買収の対象となる銀行が今後出てくるのではないかと思われます。

なお、M&Aでは スペインのBanco SantanderがBanco Bozano Simonsen及び傘下のBanco Meridionalを買収し、国内民間第5位、外資系でもABN Amroに次ぐ第2位に躍進しましたが、この買収劇は新ナショナリズムの台頭を刺激することにもなりました。

また、かねてより予定されておりましたバネスパの民営化は、入札資格者の審査を終え9行が選定されましたが、労組からの訴訟もあり、現在プロセス自体が止っております。

続きまして保険業界上期の回顧です。保険業収入は経済回復とリンクして比較的順調に伸びました。また損害率も前年を下回る成績で結果として保険本業での 赤字は前年よりも改善しているということです。一方、運用益は金融環境が荒れている方が積みあがりやすいのですが、本年は昨年のようなボラタイルな為替や 高金利とは残念ながらほとんど縁がなかったため、充分な利益は確保しがたく、本業、運用トータルで見た上期損益はなかなか厳しい環境にあったと言えます。

次に2000年下期の展望です。こちらはまた田中先生のところと重なる部分もございますが、まず前回同様に部会会員13社を対象に経済動向予想アンケー トを実施しました。その平均値をご報告します。まず消費者物価。IPCAで取りましたが、こちらは上期累積の実績が1.6%で、下期で4.0%積み上がっ て、年間で5.6%になるだろうという結果になりました。それから卸し売り物価は上期実績3.3%に対して、下期5.8%、年間9.1%となっておりま す。下期に上期の倍近い物価上昇が見込まれるものの、IMFと合意している目標は充分達成できるという結果になっております。

 

実質金利下げ傾向にあるが、一ケタ達成は微妙
金融部会のアンケート予想

次に予想外に早く中銀基準金利が引き下げられた国内金利の見通しですが、銀行間金利(CDI)で下期平均16.6%、年末には16.1%とのアンケート 結果となっております。従いまして、実質金利は年末10.5%と先程先生がおっしゃっていた、フラガ中銀総裁が言うところの実質金利が年末には一ケタとい うことが達成されるか否か、金融部会の総意としては「微妙」だということとなっております。

最後の対ドル為替レートの予想ですが、下 期平均1.84レアル、年末で1.88レアルという結果となっております。今年1月に同じ様なアンケートを実施したわけですが、それと比べましてインフレ 率、金利とも1、2%下方修正しておりまして、為替も4~5%レアル高修正となっております。これはインフレコントロールが予想以上にうまく出来たという ことと、米国経済、アルゼンチン経済等の外的環境も危惧したほどのマイナス材料となっていない、ということなどが理由として挙げられると思われます。しか しながら、今後の懸念材料としまして、引続き統一地方選挙、財政構造改革の遅延、汚職疑惑などの国内政治動向と、加えましてアルゼンチン経済、米国経済、 国際石油動向などがアンケートでは挙げられております。

さて、銀行業界の2000年下期の展望に移りますが、やはり再三延期されてお りますバネスパの民営化がどうなるか、というのが業界最大の関心事であります。民営化がもし実施されれば、業界地図に大きな影響が出てくることは必至です し、先ほど申し上げた通り、中小銀行の経営環境の悪化とも呼応しまして、市場の競争激化、合併吸収が更に進展することが予想されます。

また、ファイナンスの環境と致しましては、国内金利の低下傾向からレアル建てのファイナンスの需要供給が増加し、加えまして海外からのブラジル向け与信 のニーズ増加もございまして、借り手有利の金融状況へと更に変化しまして、金利スプレッドが更に低下し、ファイナンス期間も長期化するというような以前よ り好条件での借り入れの選択肢が増えるものと思われます。


海外が注目再保険院〔IRB〕の民営化

最後に保険業界の展望ですが、保険料収入は上期同様に増加するものと予想されますが、損害率のほうは治安悪化などに連動しますので、これ以上改善しにく いとの懸念がございます。また金融環境は、「残念ながら」という表現をしますが、安定化する見込みでありますので、運用収益もさらに圧縮されまして、厳し い経営環境が続きそうです。保険業界でもバネスパ同様にブラジル再保険院、IRBと称しますが、こちらの民営化が再三延期されております。IRBの民営化 と同時に海外再保険の一部自由化や外国再保険会社の国内営業認可、外貨建て取引に伴う外貨決済の制限の緩和などの自由化が進められることになっており、海 外からの注目も高いので、今後既定路線通りに進むことが望まれます。

以上で業界の「回顧と展望」は終りますが、副題の方につきましては、金融機関の対伯投資という観点からですとなかなか難しいのですが、やはりこれもアンケートを取りましたところ、総じてブラジル側に改善してもらえれば、というような内容が多かったわけでございます。

ブラジルコストを引下げて欲しいと言うことですが、ただ、ブラジルコストが下がれば投資が伸張されるのかというと、これは若干疑問な気がしましす。基本 的には儲かるのであれば、進出してくるだろうということで、ただ、一方で欧米の企業は進出してきているわけですから、おそらく儲かる仕組みが既にあると。 従いまして、一つの案としましては、公的資金等を使いまして、この儲かる仕組みをたとえばコンサルタントを雇用致しまして、欧米企業の成功例のスタディー だとか経営モデルの構築等をして、それをアピールしてはいかがかな、というふうに思います。以上でございます。

司会:どうもありがとうございました。では引続き行きたいと思います。貿易部会の能澤さんお願い致します。

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