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業種別部会長シンポジウム

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2000年上期業種別部会長懇談会-金融部会 2000/02/01
  • 為替差益、高金利益享受
    ― 内資銀行
  • 自己資本為替ヘッジが奏効
    ― 外銀
  • 連結決算義務化で経営負担増
  • 金利は年間2%程度低下の見通し
  • 外資調達環境は昨年より好転
  • 世界の大手再保険がブラジル市場に参入見込み

 

取引規制緩和が進んだ年

山浦:金融部会の山浦でございます。金融部会は主に、銀行及び保険会社が部会員となっております。性格の異なる銀行・保険、2部門の回顧と展望につき、以下概観させていただきます。
最初に99年の回顧です。銀行業界を見ますと、ブラジル地場銀行は海外投資で大幅な為替差益をあげたイタウー銀行を始め、殆どの銀行が貸出よりも国債運用の比率を上げまして、高金利を享受しました。その結果、好調な仕上がりとなっているようです。

一方、外資系銀行につきましては、特に自己資本の為替ヘッジ等をしておりまして、これが功を奏したということでございます。同様に大幅な利益を上げ、銀 行業界全般で見ますと、ドル換算でも前年比で10パーセントから20パーセントの増益になるのでは、という予想まで出ております。

ま た、純資産利益率、いわゆる、ROEですが、平均では、通年で18パーセント程度という予想もございますし、また、自己資本比率も平均でこれは9月末の時 点ですが、20.3パーセントとのレポートもございまして、銀行システムの体質が全般的に1年間で強化されたと見ることが出来るかと思います。ただ、従来 金融機関には非課税でありましたCOFINSが、99年2月から、収入に対し3パーセント課税され、加えまして貸出金の分類化、及びそれに応じた引当金の 積み増しや、非金融子会社を含む連結決算の義務化など、銀行経営上の諸規制措置も制定され、今後に渡り、銀行経営上の負担は増加するものとみられます。

因みに99年中に起こりました特記事項と致しましては、預金準備率の引き下げなどの金融取引規制の緩和・自由化の進展、それから銀行の為替売持制限の廃止などの為替取引の規制緩和、これに加えまして外資銀行の新規参入規制方法の変更などが挙げられます。

強奪・盗難車35万台-保険

次に、保険業界ですが、クロスボーダーのリスク移転が現状ございませんので、99年年初に起こりました為替切り下げの直接的な影響はありませんでした が、経済停滞により、保険料が実質マイナス成長とパイが小さくなったこともありまして、競争も激化致しました。加えて、銀行と同様に99年2月より COFINSが保険料売上に3パーセント課税され、同時にIBNRと呼ばれる巨額の準備金積立てが義務付けられましたので、事業環境は極めて厳しい1年で あったと言えます。

なお、98年のブラジル全土での強奪、盗難されました車両数は約20万台であったものが99年、昨年は推計で35 万台と、同年中に隣国アルゼンチンで生産された車両数、これは前年よりも少なかったようですが、それが30万台でございましたので、これをも超える驚くべ き数字となっております。従いまして、自動車保険の収益性は極めて悪いものとなっております。また、一般治安の悪化を反映しまして、トラック一台全体、丸 ごとの盗難とか、事務所・工場への強盗等が頻発しまして、日系工場の殆どが被災したものと聞いております。

CDI金利平均17.7%予想

次に、2000年の展望について申し上げます。まず、金融環境について触れさせて頂きます。これは、田中部会長とちょっとダブルところがございますが、 99年下期の展望の際には、外資系金融機関、地場金融機関によるインフレ・金利・為替の予想値を平均して引用させて頂きましたが、今回は当金融部会の銀 行・保険会社10社にアンケートを実施致しました。「予想結果に責任を持つ」ということは、決して申し上げられませんが、参考になればと思います。まず、 インフレ率ですが、消費者物価指数で7.7パーセント、卸売物価指数で11.4パーセントとなっております。消費者物価指数につきましては、中銀の目標上 限である8パーセントまでには収まるということですが、引き続き卸売物価と消費者物価に乖離があるという結果になっております。

次に 金利ですが、指標としては銀行間金利、えー、CDIと言いますが ― を予想して貰いましたが、年間平均で17.7パーセント、年末時点で16.6パーセントとの結果ですので、年末にかけて低下傾向との見通しです。ただ、現 時点で銀行間金利は18.7パーセント程度でございますので、年間で2パーセント程しか下がらないとの見方です。また、消費者物価指数で算出した実質金利 に置き換えてみますと、大体7パーセントから10パーセント位という結果となっております。

バネスパ民営化が焦点

最後に為替ですが、年間の平均で1ドル1.82レアルから2.1レアルの範囲に落ちまして、平均で1.88レアルとなっております。ちなみに年末値の方 は、平均で1.96レアルとなっておりまして、従いましてレアルはジワジワと切り下がっていくというシナリオです。なお、以上の予想に関わる撹乱要因とし て注意すべきこと、ということで皆さんにお伺いしましたところ、財政構造改革の遅延、それから米国経済の動向、メルコスル経済、特にアルゼンチンペソの動 向、との意見が太宗でございました。

次に、業界の展望でございますが、まず銀行業界につきましては、5月に予定されております、資産 規模6位のバネスパの民営化。こちらには地場大手および100パーセント出資を認められました外資系がしのぎを削って応札するものと予想されますが、誰が 落札しましても、業界地図の変化、市場の競争激化など大きな影響が出るものと考えられます。因みに、残念ながら邦銀で民営化に手を挙げるところはなさそう です。銀行界の世界的な流れでもございますが、ブラジルでも年間を通しまして合併や吸収などによる規模拡大競争が引き続き繰り広げられるものと思われま す。ここで、ブラジル国内での資金調達への環境につきまして若干付言させて頂きますと、先ほどの予想通り、レアルの基準金利は穏やかな低下となる見込みで すが、国内経済の回復傾向が明確になってくれば、中銀による最終貸出金利引き下げ誘導策も効果を見せ、また銀行サイドも貸し出しに昨年より重心を移すこと になろうかと思われます。 

カントリーリスク落ち着きスプレッド更に低下予想

一方、外貨につきましても、1月のユーロ建てボンド、及び20年のグローバルボンドの起債成功に見られますように、ブラジルのカントリーリスクが落ち着 くに従い、スプレッドはさらに低下するものと見られまして、調達環境は昨年に比べれば大幅な改善を示すことになるだろうと思います。

次に、保険業界の展望ですが、IRBと称する国家再保険院の民営化、加えまして再保険規則の公布が予定通りに実施されますと、世界的な大手再保険会社がブ ラジル市場に参入し、資本額で既に3割弱ある外資保険会社の比重がさらに上昇すると共に、本格的な自由競争が開始されるものと見込まれます。

一方で、保険監督行政の相当部分が、既に先程のIRBからSUSEPという大蔵省監督局に移管され、併せて監督の高度化、詳細化、強化が実施されており ます。従いまして、競争激化に対応した情報システム面での投資と、技術革新に取り残された会社は、行政の要求規準の高度化と相俟って、脱落を余儀なくされ る可能性があります。以上で、金融部会からの報告を終わります。

司会:あ りがとうございました。田中部会長、それから山浦部会長のお話を総合しますと、今年は金融、経済環境はかなり期待できると。さきほど、田中部会長があまり 明るい見通しの時はよくないと言われました。それが一番不安ですけれども、いま山浦さんの報告にもあるように、アンケートでは、かなりいい数字が出ている と思います。私、個人的には、こんなにうまくいくのかなあとは思っておりますけれども。

それから、金利も、年末で16.6%と、いう ことになりますと、インフレから逆算すると、ドル金利で9パーセント弱という金利、低金利ですね。今のブラジルからみると、低金利だと思いますけれども、 予想されるということで、山浦さんの話をずっと延長すると、かなり今年は期待できる。ただ、田中部会長の話だと、年初にいいという時は、「必ずなにかある よ」ということなので、楽観はできないだろうという、非常に分かりにくい、いや分かりやすいご説明でした。もうちょっと各産業界のお話を、具体的に聞いて いく中で、みなさんのご感想なり、自分の業界の見通しはこうだよと、色々、意見を言っていただきたいと思います。それでは、能澤貿易部会長お願いします。

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