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業種別部会長シンポジウム

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2003年上期業種別部会長懇談会-機械金属部会(資料) 2003/02/06

ま と め

2002年の下期は正にPTショックの影響に振り回され、2003年の上期はそのPT政府の手腕に期待するというのが部会メンバーからの報告で共通した点であった。

2001年の電力不足問題、アルゼンチン危機、米国同時テロの影響などブラジル経済の足を引っ張った諸問題が解決方向に進み、2002年の景気は確実に回復すると期待されていた。更に選挙特需というプラス効果もある事から2002年の下期は絶好調であるはずであった。
しかしながら、大統領選においてルーラ候補の優勢が明らかになるにつれ事態は急変した。レアルは予想以上に暴落し、金利は一旦下げたものの再び上昇していった。景気バロメーターの一つである自動車の生産も2001年を下回る結果となった。

2002年下期は為替ヘッジ、在庫、コスト、値上げ、資金繰りなど従来以上にリスクマネージメントが重要であった。

2003年はルーラ内閣が順調な滑り出しを見せている事からブラジル経済はより安定するものとの期待が部会メンバーには大きくあるが、一方で不安定要素も沢山あり引き続き慎重な経営を継続していく事になると思われる。
特に2003年上期中に金利が下がるかが大きなポイントとなる。現状の金利では自動車の販売は多くを期待できず、現実に自動車業界が2月以降の生産見通しを下方修正した事などからも2003年の上期は引き続き難しい経営環境が予想される。

以下業種、業界別の報告です。

 

プラント業界

2002年下期は業種別に見ると上期に続き好調であった業種と案件はあるが凍結されたままで進展しなかった業種があった。
好調な業種としては紙パルプ、石油化学、アルミなどがある。紙パルプやアルミは輸出が引き続き好調で増産傾向にあり、石油化学はペトロブラスを中心に好調であった。
一方、停滞気味であったのは電力、港湾荷役設備、製鉄などであるがブラジルの政治経済の先行き不透明が案件の進捗にブレーキをかけた結果であった。
電力プラント案件はルーラ政権が安定し国内産業が発展を再開すれば、再び急速に進展する可能性があるが現状は案件の凍結、中断などが継続している。又、港湾設備の投資は輸出の拡大が見えている事からルーラ政権への信頼性さえ確認できれば再び活発化するものと期待している。
鉄鋼の設備関係は大型案件が一巡したところで一服感があるが、輸出が好調のため今後設備投資の案件が活発になる事が予想される。
日系プラントメーカーとしてはルーラ政権の失業対策で国産化率upや輸入機器の輸入税増加などが打ち出される事を懸念している。

鉄鋼業界

2002年のブラジル鉄鋼生産は約3千万トンで2001年に対し11%の増となった。
一方輸出は24%と伸び、輸出が生産増加の最大の理由であった。
現 時点での2003年の鉄鋼生産予測は5%増の31百万トンで増加の大半は輸出(+11%)によるものである。為替メリットやセーフガードなどの制限が少な いことからブラジル産鉄鋼製品は強力な輸出ドライブがかかっている。メーカーによっては国内市場軽視の傾向があり需給はタイトになっている。
国際的な鉄鋼市場は中国が牽引する形で需要が伸びているが、一方で競争力のない欧米では鉄源設備を休止する傾向が出ている.それを補う目的でブラジルの鉄鋼産業は注目をあびており欧米企業の進出や企業の統合、再編など今後大きく揺れ動く可能性がある。

建設機械

大 統領選挙の年は通常上期に対し下期は20%以上の販売の落ち込みがあるが今年は10%強の落ち込みにとどまった。パワーショベルに関しては3%の販売増加 を記録した。ブラジル市場が先進諸国なみにブルドーザーやホイールドーザーなどからパワーショベルにシフトしている傾向がはっきりしてきた。
輸出は南アや中近東向けが健闘したが米国の回復遅れや欧州最大のドイツ市場の冷え込みなどがあり上期横ばいを予想していたが結果は15%減であった。
2003年についてはルーラ政権の建設需要に関する方針が必ずしも明確でなく、又道路工事の入札の一時停止命令などもあり対前年比では15%減を予想している。今後ルーラ政権の動きを慎重に見極める必要がある。
輸出は米国のイラク攻撃が始めれば当然中近東向けだけでなく世界的にも景気が停滞することのなるため2003年の上期に関しては益々悲観的である。

電動工具

2002年下期はドル高で大幅なコストupとなった。コストを売価に転嫁したが競争の関係でフルには転嫁出来ず、利益率のダウンとなった。又売価が上がったことから業界全体では個人向けの販売量も落ち込む結果となった。
上期に好調であったプロフェッショナル向けやインダストリアル向けも下期は伸び悩んだ。
2003年上期については、ルーラ政権はまだ不安定要素が多い事、金利の急激な下落も期待できないことなどから需要は低迷すると見ている。為替ヘッジや在庫の削減などを徹底していく必要があると考えている。

汎用エンジン

主力の汎用デイ―ゼルは大統領選挙の特需を期待したが2002年は前年比5%の減であった。その中で中国製のもが43%増と台頭してきており脅威となっている。
ヨット用やパワーボート用デイ―ゼルは需要は小さいながらも横ばいであった。
2003年の上期も需要の拡大要素は小さく、一方で中国製の進出が激しくなって来ており環境は残念ながら好転しないと見ている。アプリケーションの追加や他社との補完関係の構築などの努力を一層推し進める必要に迫られている。

ポンプ

2002 年の下期は一時PTショックの影響を懸念したが選挙後から需要は一気に拡大した。理由としては農牧畜業が拡大しつづけたことや旱魃による灌漑、水道需要の 伸びに加え、期末予算消化と見られる水道ポンプの入札が例年以上に大きかった事があげられる。又レアル安による輸出競争力upで輸出が伸び売上増に貢献し た。
2003年上期はルーラ政権が上下水道の整備に力を入れる可能性が大きい事や農業分野の成長が継続する事、恒常的旱魃の傾向などプラス要素が大きく前年比で15%程度の需要の伸びを期待している。
輸出についてもこの為替が続けば更に拡大することが出来ると考えている。
輸入品代替や輸出力upの為国産品の生産を拡大していく計画である。

工業用ネジ

2002年の下期は主要需要業界である自動車、自動車部品、電子電気業界が低迷し上期に比べ数量ベースで約10%の減となった。
2003年の上期はPT政権の経済政策が取り敢えず内外から認められていることからブラジル産業、経済が安定すると期待している。上期の販売は前年同期比横ばい、下期に対しては10%の回復を見込んでいる。
為替や現地材料費のupをカバーできるだけの外売り値上げが出来ない状況にあり採算は2003年も厳しいと見ている.

精密測定機器

急激なドル高で販売減を覚悟していたが精密測定器の需要の拡大傾向は継続し、2002年下期も販売増となった。国産品はコストが上がったものの他社の輸入品より価格競争力が増したこともありPTショックや為替の悪影響は最小限にとどめる事ができた。
しかしながら輸出は米国向けが昨年比40%減、ベネズエラ向けのstopなどがあり98年以来初めてマイナスとなった。輸出関係ではアルゼンチン向けの回復が唯一のプラス要素であった。
2003年の上期も精密測定機器の国内需要の増加傾向は変わらないと見ているが米国向け輸出の回復は期待できず全体で5%程度の伸びにとどまると予想している。

超硬工具

ドル高や自動車業界の伸び悩みなどネガテイブ要因はあったが鉄鋼製品向け超硬ロール、鉱山向け工具などが好調で全体では2002年下期は上期に比べドルベースで14%の販売増となった。
2003年の上期は自動車向けが引き続き期待できないが超硬ロールや鉱山、建設関係向け工具には期待している。

切削工具

大統領選挙前の一時的混乱はあったが大勢が決まった10月以降は比較的順調に推移した。自動車向けも予想したよりは好調であった。2001年の同時多発テロ前の状況に戻りつつあると言う感じである。結果として2001年が悪かっただけに昨年は明らかに需要が拡大した。
為替の関係からブラジルでの生産を拡大して輸出に向ける対策を取っている。
2003年はルーラ政権が予想以上に安定する気配であり景気は徐々に拡大していくと見ている。

金属加工油

2002 年下期の潤滑油の需要は前年同期比で増減は無かったと考えられる。問題は潤滑油材のコストに関係する石油価格が上昇しコストupとなったものの価格転嫁が 十分出来なかった事です。コストダウンではカバー出来ないレベルの材料費upは2003年になっても続きますので経営が益々圧迫される心配がある。
2003年上期に市場が成長する可能性は少ないというのが業界全体での見方となっている。

軸受

2002年下期は大統領選挙の影響で為替や金利が大きく変動し客先への影響が心配されたが結果は比較的安定したものであった。
昨年下期の自動車の生産は対前年同期比9%増、対前期4%増と軸受工業会の予想よりは堅調であった。二輪車は前年同期比25%増を記録し相変わらず絶好調であった。
ブラジルのモーターメーカーも輸出の拡大に成功し軸受需要拡大につながった。
家電など低迷している業種もあるが日系メーカーが現地生産している標準玉軸受の需要は20%程度増加しフル操業に近い状況であった。
しかしながらドル高による輸入部品のコスト高や強引な値上げの続く鋼材などによるコストupにたいする売価への転嫁が難しく採算は悪化した。

輸入軸受が主体の補修市場(代理店)は昨年上期からの在庫調整とドル高での買い控えが下期も続いた。但し11月頃からは回復傾向が出始め2003年には補修需要は本格的に回復すると期待している。
現地生産品の2003年の見通しは引き続き好調との見方であるが、自動車の2月以降の生産調整の動きに見られるように不安要素は残っている。
ルーラ政権が安定し、その結果為替の安定、金利下落という流れになるまでは安心出来ないと考えている。

 



日伯間FTAに関するアンケ-ト結果

下記項目で〔良し〕とするものはどれですか?(複数回答可) ブラジルで生産している企業
9社回答
していない企業
2社回答
出来るだけ早期にFTA締結交渉にはいる。 4点 2点
ALCAの進捗状況を見て判断する。 2点  
EUとのFTA進捗を見て判断する。 2点  
韓国、インドなどアジア諸国との進捗を見て判断する。    
当面ブラジルとのFTA締結を望まない。    
日伯FTAは当社には影響が無い。 2点  
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