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業種別部会長シンポジウム

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2003年上期業種別部会長懇談会-化学部会 2003/02/06


新井部会長

 

司 会  ありがとうございました。時間の関係上、どんどん行きます。化学部会の新井部会長さん。

新 井   山田さんと柳田さんのほうからマクロの方のお話があり、これから具体的な、と言うことで化学品業界ですが、下期については、大統領選挙のクリスマス商戦へ の影響、並びに輸入原料を主体としているために、ドル高の昂進によってはかなり苦戦を強いられると予想した会社が多かったわけですが、結果として厳しい決 算を強いられた会社が殆どとなりました。

樹脂加工 - 自動車メーカー、化粧品包材向け好調

業 界別に行きますと、樹脂加工業界は、第三・四半期の急激なレアル安で輸入資材比率が高いこともあり大幅なコスト増、販売価格に転嫁できず大幅に採算悪化。 選挙後レアル安・政情不安は落ち着いたこともあり、このドル高をベースに値上げを行ったという状態ですが、販売先業界では、輸出が増大した自動車メーカー 向け、それから化粧品中心の包装資材、日用雑貨向けが好調。その他は家電、工業部品、建築資材等が後半に入り上昇傾向だったということです。

写真フイルム - 流通チャネル・モデルに変化

それから、写真フィルム・ペーパーですが、2001年並みの総需が維持出来ればと期待した通りで、ほぼ数量面では前年並み。ただ、このドル高、インフレの 昂進などで販売は第三・第四半期とも前年同期比低迷。年末にかけて前年を上回る小売りの伸びにより通年では前年並みを確保。
ただし、価格面では 為替安にコスト増を完全には市場に転嫁できず、更に新規参入により安値傾向も重なり総じて軟化。それから、流通チャネルのモデルが変わってきて、非写真店 ですね、"非写真店チャネル"へのシフトがより明確になってきており、全体の30%を超えてきたのが2002年の傾向でした。

筆記具 - 売上げ15%増

筆記具、ボールペン等の筆記具業界は、総じて8月から11月の4カ月間に売り上げの65~70%が集中。このためにレアル安に直撃された形で輸入資材仕入 コストも大幅増、資金を圧迫。さらに国内購入資材もレアル安・インフレの昂進で仕入れ価格が上昇。国内向けは、ボールペンみたいな安いものでR$1~2と いうことで、低価格品が中心でこれらの材料費の占有率が高いこともあって、コストアップで採算が圧迫された。11月に値上げしたこともあり、売り上げは前 年比15%増ながら出荷量は3%増に留まった。

水処理剤 -値上げで利益確保なるも為替損が経常利益を圧迫

水 処理業界、水処理剤ですね、2000年から2001年にかけて15%程度の伸長を示したが、これはインフレ・為替安要因によるもので、02年実績もポテン シャルは大きな変動はないものの、数値的にはR$2億4000万ぐらいの市場規模となっている。ドル高要因については上期3%、下期8%、通期平均5%強 の値上げを実施し吸収に努めた結果、営業利益は前年比大幅増なるも外貨借入などに伴う為替損が経常利益を圧迫したということでした。

接着剤・シール材 - 自動車、スピーカー関連好調

そ れから、接着剤・シール材は、コンシュマー向け瞬間接着剤は値上げを見込んだ大手流通代理店の前倒し発注、在庫の積み増しを行った事などで、数量面では大 幅増。工業材料は、海外輸出向けを中心にした自動車エンジン・シール材、オートペッサ、スピーカー製造業界向けのシール材と接着剤需要好調。これに伴う、 塗布用の塗布ロボットなど塗布機の売り上げも大幅に伸びた。ただし、レアル安の昂進で付加価値率がかなり下がったということでした。

化粧品 - 5,300億円市場

化 粧品業界ですが、2002年の化粧品市場は、大体化粧品市場の規模が5300億円とすれば、前年比10%くらいの伸長だった。スーパー、薬局での化粧品売 り場が拡大。米国の人気メーキャップ・ブランドがイグアテミ・ショッピング・センターで1号店。それから03年に更にあと2店くらい開店予定。ただし、ド ル高による原材料コストの上昇で国産品も含め大幅値上げとなり、輸入品は更に高価なイメージが増幅され、消費者は避ける傾向が強まった。レアルベースでは 売り上げ増なるも、売上原価の高騰に値上げが追いつかず、営業採算は大きく圧迫された。

農薬・飼料添加物 - 16億ドル市場

7 番目は農薬・飼料添加剤です。農薬業界はここ3年くらい大型合併が続いたわけですけが、これの後遺症で流通に溜まった過剰在庫の一掃・整理を2002年に なって各社が目指した事。それから、エルニーニョによる異常気象、市場価格が上がらない国内消費型の作物(トマトとか野菜類)での農家の防除意欲の後退、 販売のピークである下期を襲った為替安に伴い随時値上げを繰り返したけれども、為替実勢に追いつかず採算を悪化。大豆など輸出作物の好調はあったものの、 下期の新規出荷は全体として不調であり、業界のドル売上ベースでですね、2002年通期でも3年連続前年比割れで、前年の2001年比20%ダウンの16 億ドルくらいの売上に留まっています。

家庭用防疫薬は、需要家向け販売がドル建てとなっ ているため、下期の急激なレアル安で引き取り量は大幅減。更に支払遅延が目立ってきました。この家庭用防疫薬というのは蚊取り線香の中身とかエアスプレー ですが、それと、消費者の不快害虫への投資姿勢、要するに余分な出費を避けるという傾向もあって、下期の家庭用防疫薬は不調でした。

飼料添加物は、鶏肉・鶏卵の安値推移と主飼料のトウモロコシの生産減、まあ、栽培面積も減ったわけですが、それに伴う価格高騰で、コストを下げようと言うことで飼料添加物の使用が圧迫されました。
これが飼料添加材での状況で、いまマクロでは豚肉それからニワトリなんかの輸出増だといいながらも、周辺資材供給業界では、農薬・飼料添加剤は苦調。苦しかったということです。

2003年上期展望
新政府に期待するが閣内不一致を懸念 - 原油価格、インフレの行方も

2003 年の上期の展望ですが、為替の安定、ルーラ新政権の行政手腕などに期待しつつ、昨年の積み残し分の値上げ実施で採算の改善を目指す会社が殆どながら、新政 権発足後の6カ月を過ぎた当たりからの閣内不一致も含めた政策が振れる恐れ、それによる対外的影響、それと当業界が石油関連でもあることよりイラク問題の 進行状況、などをにらみながら、慎重な営業拡大政策、投資姿勢を採る会社が殆どでした。特にインフレの進行については各社の関心が高かったです。

この中にあって、今後さらに市場が拡大を見込める化粧品業界のように米国大手の新規参入、輸入品メーカーの投資拡大、およびスペイン、ポルトガルなどへの マスプロダクトの輸出ドライブなど経済変動に左右されない業界もあると。またちょっと特殊なのですがデング熱媒介蚊の防除など特需が期待される分野もあ り、まあ特需で増えちゃいけないんですけど、特需が期待される分野もあり、2003年上期は経済とくに為替、インフレが安定する前提で業績拡大を期待する 会社が大半でした。

以上のようなことです。一応、時間内だったと思います。(詳細は末尾の部会資料)

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