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業種別部会長シンポジウム

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2012年下期の業種別部会長シンポジウム 2012/08/21
  • 司会 小西輝久 総務委員会副委員長

    それでは、定刻を過ぎていることもありまして、ただ今より業種別部会長シンポジ ウムを始めさせていただきます。皆様におかれましては、本日、お忙しい中にもかか わらずご参加いただきましてたいへんありがとうございます。

    手元の資料で144名様のご参加ということで、たいへん盛大な会を催すことがで きまして、ご参加いただきまして本当にありがとうございます。私は本日のプログラ ム前半の司会を担当させていただきます、総務委員会副委員長の小西でございます。 どうぞよろしくお願いいたします。

    本日は在サンパウロ総領事館より小林首席領事、それから在ブラジル日本大使館 より山下一等書記官にご参加いただいております。あわせて御礼申し上げます。それ ではまず最初に、本日のアジェンダを簡単にご確認させていただければと思います。 冒頭、当会議所近藤会頭よりご挨拶いただきます。それに続きまして、大使館の政務 班長でいらっしゃいます木下様より基調講演を頂戴いたします。

    テーマはルセフ政権と今後の政治動向ということでございます。今年はブラジル で統一地方選挙が行われることもありますので、大変興味深いお話を頂戴できるので はないかと楽しみにさせていただいております。その後、11の部会よりそれぞれ本年 上期の回顧と下期の展望ということでご発表いただきます。

    途中ではコーヒーブレイクを入れながら進行させていただきます。最後に領事館 から講評、大使館からコメントを頂戴いたしたく存じます。その後、会議所企画戦略 委員会の澤田委員長より閉会の言葉をいただきまして、6時シャープに終了することを 目指して参りたいと思います。それでは早速ですが、会頭ご挨拶に移らせていただき ます。近藤会頭、どうぞよろしくお願いいたします。

     

     

     

  • 開催挨拶  ブラジル日本商工会議所 近藤正樹会頭

    小林サンパウロ首席領事、在ブラジル日本国大使館の山下一等書記官はじめ政府関 係者の皆様、ご多用の中ご臨席を賜り厚く御礼申し上げます。
    本シンポジウムは会議所のメインイベントの一つであり、2月と8月、年2回開催して おります。全部で11の部会があり、それぞれの部会はこのシンポジウムに向け、万全 の準備をして本日に臨んでおります。部会の活動の中で大きな柱と言ってもよろしい かと思います。

     

    このシンポジウムの良いところは、ブラジルのマクロ経済はもちろん、各業界、 産業の実態の動向、しかもホットな最新の状況を一度に把握できるということであり ます。特に今、世界経済の減速の影響がどれくらいあるのか、そしてブラジルの景気 回復はいつになるのか。今年後半なのか、来年なのか、とても関心のあるところでご ざいます。

    ブラジルの今年のGDP成長率、予想が出るたびに下方修正されています。昨年の 2.7%をすでに下回っております。また工業生産、新規雇用に関しましてもあまり芳し くない数字が出ておりますし、第2四半期の業績も減益・赤字の会社が多々出ています 。さらに業界によりましては投資計画を凍結・先送りというニュースもあります。た だ一方で、政府は減税・利下げを、次々と景気刺激策を打っております。その効果も 、一部ですけども、小売・自動車などの業界で出つつあります。

    また政府は8月に大型インフラ投資計画も発表いたしました。このように産業、 業界によりですね、濃淡があり、景気の波行状態があるとは思いますが、まさにこの 辺りですね、本日ご確認といいますか、色々ヒントがあるものと思います。

    また本日は木下様より基調講演をお願いしております。ブラジルはまあ課題が山 積しております。将来は政府の舵取り次第になっております。政権動向はとても重要 で、皆さんの興味あるところではないでしょうか。このシンポジウムは、全ての業種 と言いますか、ありとあらゆるものを網羅しておりますので、シンポジウムと言うよ りは、どちらかと言うと発表会のようになっておりますけれども、皆さんご遠慮なさ れずにですね、質問・コメント等をどんどん頂ければと思います。本シンポジウムが 皆様の経営戦略の一助になれば幸甚でございます。

    最後になりましたけれども、担当の総務委員会、企画戦略委員会、そして部会な らびに事務局の皆さんのご尽力と会員各位のご協力に対して御礼を申し上げ、私のご 挨拶とさせていただきます。どうもありがとうございました。

    司会:
    近藤会頭、どうもありがとうございました。それでは引き続きまして、在ブラジル 日本大使館政務班長でいらっしゃいます木下様に基調講演をお願い致します。木下様 、お願い申しあげます。

     

     

     

  • 基調講演 在ブラジル日本国大使館 木下義貴 政務班長

    基調講演

    日本大使館の木下と申します。政務班というところでブラジルの政治とか、環境と か、まあ外交も含めて、あと在日ブラジル人なども含めてやっております。本日はサ ンパウロにおいてこのようなシンポジウムにお招きいただきましてありがとうござい ます。大変光栄に思っております。

    ここにいらっしゃる皆様におかれましては、ブラジルの経済の制度とか政策につ いては皆さん新聞等で色々フォローされていると思うんですけども、政治ということ におきましては、つまり内政とか外交においてはですね、必ずしも慣れ親しんでいら っしゃらない方もいらっしゃると思いますので、本日はこの機会を利用させていただ いて、ブラジルの、まあ内政中心になりますけども、ちょっとご紹介をしたいと思い ます。

    つまりですね、毎日毎日ブラジルの新聞の1面2面3面ぐらいを読まれている方に とってはちょっとベーシックな話題が多いかもしれませんけれどもお許しいただきた いと思います。またちょっと、下の方に書いてございますけれども、役人的ではござ いますけれども、本日の発表内容につきましては個人的な見解であって、外務省ある いは在ブラジル日本大使館の見解を表したものではございませんので、ご了解いただ きたいと思います。では次お願いします。

    今日、短い時間の中なんですけれども、三つのテーマについてざっとお話をして いきたいと思います。まず、ルセーフ政権が発足して1年8カ月ぐらいになりますけれ ども、それを振り返った上で、今年の10月に行われます地方選挙、これは市長と市議 会選挙ですけれども、それに簡単に触れた上で、三つ目、2014年の大統領選挙と今後 の政治動向ということで、ご紹介というか、少し私の考え方を述べさせていただきた いというふうに思います。
    まずルセーフ政権の1年半ということでございますが、まずルセーフ政権がどのよう に誕生したかということをご説明をいたします。ブラジルでは2010年の10月に大統領 選挙が行われました。ここの選挙制度は50%の投票数を得られない場合は決選投票に 行くということになっておりまして、2010年10月の選挙の時も第1回の投票では決まら ず、上位を取ったルセーフ候補とジョゼ・セーラ候補というのが決選投票に至りまし た。10月31日に決選投票が行われて、ルセーフ候補が56%の得票率で勝利したという ことになっています。

    その右側にブラジルの地図がありますけども、ちょっとかなりざくっとした地図 ではございますが、赤の州がルセーフ大統領が勝利したところ、青の地図がセーラ候 補が勝利した所です。見ていただくと分かる通り、ルセーフ大統領、まあルーラ大統 領が応援したわけですけども、北東部、あるいは東北伯を中心に勝利していることが 良く分かります。また、同じく連邦議会選挙が行われましたけれども、これでも与党 、まあ与党連合ですけれども、与党連合が憲法改正に必要な5分の3を確保していると いう大圧勝をしています。

    憲法改正につきましては、ブラジルの場合は憲法修正というのは結構簡単にでき るんですが、憲法改正になると結構大変な労力が必要なものですから、それができる だけの大圧勝をしています。

    一つ、疑問というか、問題になるのが、2010年の大統領選挙でルセーフ大統領が 勝利したのか、あるいはそれを支援したルーラ大統領が勝利したのかということを考 えたいと思うんですけれども、この2010年の10月ぐらい、まだルーラ大統領の最終期 で、ルーラ大統領は約80%の支持率があります。その中で必死にルセーフ大統領はル ーラ大統領の横に立って選挙活動をしていたわけなんですけれども、必ずしもルセー フ大統領が今まで表立って有名だったということもありませんので、私としては国民 はルーラ政権、政策の継続を選択したということであり、必ずしもルセーフ個人が勝 ったということではなく、これはルーラ大統領の勝利だと言えるのではないかという ふうに思っております。次お願いします。

    ルセーフ大統領について若干ご紹介をしておきたいと思います。3つの写真を付 けておきました。一番皆様から向かって左が今ですね。真ん中が文官長時代。一番右 の方がゲリラ時代の写真です。ミナス・ジェライスのベロ・オリゾンテに生まれて、 ルセーフという名前はブルガリアの名前です。カンピーナス大学で経済を勉強してい ます。この頃にBNDESのコウチーニョ総裁なんかとお知り合いになっていて、いわゆる オーソドックスでなくて開発主義派の信仰をしております。

    また60年代にはゲリラ組織に参加していて、拘禁・拷問された経験を持つという ふうに言われております。拷問された後、出てからですけれども、リオ・グランデ・ ド・スール州で鉱山エネルギー長官に就きまして、そこでルーラ大統領に見つけられ て鉱山エネルギー大臣になります。

    ルーラ大統領が2005年に日本に来られて時にルセーフは鉱山エネルギー大臣とし てご訪問していますが、私その時に小泉総理の通訳をさせていただいたんですけれど も、非常にルセーフ、当時の鉱山エネルギー大臣ですけれども、非常に怖いなという イメージがやっぱりありました。眼光が強いというか鋭いというか、人をこうにらみ ながら話すようなところがあるので、非常に怖いなという印象を持っています。

    鉱山エネルギー大臣の後に文官長に、ルーラ政権の下で文官長になっています。 ご存知の通り、成長開発計画、PACの母というふうに言われていまして、あと政治的に 言うとですね、労働者党PTには99年に入党しておりまして、PTの中ではそれほど幹部 でもなくて、まあ新参者ということであります。また、選挙経験は2010年の大統領選 挙までありませんので、大統領になった時は政治家でもない人がうまく国を取り仕切 っていけるのかというようなことは報道等でも疑問視されたこともあります。では次 お願いします。

    今までは、略歴等を見ていただければ分かることなんですけれども、これからち ょっとルセーフ大統領の性格的な所をご紹介したいと思います。

    非常に、ルーラ大統領と比べてというのはあれなんですけれども、極めて仕事熱 心な方で、朝早くから夜遅くまで官邸で勤務されています。一応勤務時間は朝9時から 夜の21時までということで、昼も夜も官邸で食べるというふうに言われております。 あと、非常に細かいことまでこだわって、全て決済をするということのようです。な ので、普通であればですね、まあ大統領ですから、補佐官がこれ決済してくださいと 言ったものは、ほとんど見ないで決済するようなものもですね、ルセーフ大統領に限 っては全て見ないと気が済まないというような性格のようです。あと、説明は Powerpointを好まれるようです。また常に具体的な目標の設定とか、期限の設定とか 結果追求を怠らないというふうな感じで、必ず、プロセスではなくて、結果主義、成 果主義を求めているようです。

    また閣僚に対して、下にも書きましたけれども、閣僚は補佐官的存在で、閣僚に 対して徹底的に詰めるというか怒るというかという側面があります。一度新聞記者か ら聞いたことがありますけれども、農務大臣との会議の時にまったく会話の話題がず れて、農務大臣にブラジルの米の生産量はどれぐらいなんだと聞いたら、農務大臣が ちょっと今手元にございませんと言ったらそこでルセーフ大統領が切れて、あなたは ブラジルの農業をやっているんじゃないのと。米の生産量ぐらい知らなくて農務大臣 なんかできるわけないじゃないというふうに怒って、出直していらっしゃいというふ うに言ったということを聞きましたけれども、まあそういうのは多分日常茶飯事にあ るんじゃないかというふうに思います。

    あと、毎日、大統領府の日程なんかを見ていると分かりますけれども、まあ3、4 名の閣僚と会議を集中的にしています。また、ルーラ大統領と比べてプレスへの露出 は低下しています。あと人ともあまり会わないということです。人とあまり会わない というのは、ちょっと私たちも、大臣とか色々来られると、会っていただけないので なかなか困っているところでありますけれども。

    あと民間企業の皆様もですね、本社、日本から社長とか来られるとルセーフ大統 領のアポを申し入れたりされることもあると思いますが、まあもちろんルセーフ大統 領にとって良いことがあればそれはすぐ会ってくれるのかもしれませんけれども、な かなか表敬とか、今後の大きな話をしたいと言っても会っていただけないというのが 現状かと思いますので、逆に皆様の中で、社長等が来られた時にですね、ルセーフ大 統領に表敬が叶っているということであればですね、数件お伺いしていますけれども 、拍手を送りたいというふうに思います。次お願いします。

    ルセーフ政権の基本的な政策ですけれども、まあブラジルの発展という一言に尽 きると思いますが、基本的にはルーラ前政権の政策を継承しています。具体的に、社 会政策、これは貧困撲滅ですけれども、に重点を置きつつ、2014年のワールドカップ 、あるいは2016年のオリンピックに向けた安定した経済成長、雇用の創出、インフラ 抑制を目指しています。

    まあ具体的な政策として、Brasil Sem Miseriaとか、先程申し上げたPAC、ある いは産業政策でBrasil Maior、税制の見直し、これはPISとかCOFINSとかまあIPIなん かもそうかもしれませんけれども、税制の見直し、あるいは人材育成ということで今 Ciencia Sem Fronteiras、あるいは科学技術イノベーションなどへの重点を置きつつ 国家運営を進めております。次お願いします。

    ここからちょっと振り返るということをしたいと思いますけれども、簡単に申し 上げると、まあルーラ前政権の政策を踏襲して堅実な政権運営をしているというふう に考えております。ただし2011年、去年の6月に、非常に大きな権力を持っていたパロ ッシ文官長というのが汚職疑惑で辞任をしまして、その後1カ月に一人、あるいは1カ 月に二人ぐらいのペースで閣僚がバンバンと辞任をしています。

    まあ日本だったらですね、パロッシ文官長、つまり官房長官にあたると思うんで すけれども、汚職があったりしたらですね、大統領というか総理ですね、任命責任な んかが必ず問われると思うんですが、この国ではそういうふうにはならず、だからル セーフ大統領にとっては危機ではなく、逆に汚職は許さない、だからすぐ辞めさせた ということでイメージアップが図られて、この時期は非常にルセーフ大統領の支持率 が上がった時期であります。

    また、ここに今写真を載せている8人については、ほぼルーラ政権からの引き継 ぎの大臣でしたので、まあ少しルーラカラー、という言葉が正しいのか知りませんけ れども、を排除できたということ。あるいはそれの代わりとしてですね、ルセーフ大 統領がずっと、就任の挨拶から言っていた、専門的な人、いわゆる政治家ではなくて 、非常に専門能力のある人を起用したいと言っていたのが少しずつ叶ってきたかなと いうふうに思います。

    あと、先程ちょっと申しましたけども、やっぱりルセーフ大統領というのは政治 家じゃないので、議会対策をどうするかということがありましたけれども、まあ就任 当時は良かったんですが、その後国家陸運庁、ANTTと言いますが、の長官人事に見ら れるように、これは与党の第2政党であるPMDBというのが反対したというものなんです けれども、与党からもちょっと協力を得られなかった。こういう事案に見られるよう に議会の対策、あるいは、よく新聞なんかが言っているのは対話なんですけれども、 大統領と議員とかですね、大統領と政党が対話していないと、だからなかなか協力が 得られないということで、対話が疎かとして与野党から批判を受けたこともあります 。あと最後に、今日はあまり経済の話はしようとは思っていないんですけども、経済 は減速傾向にあります。2010年7.5%の成長率、2011年2.7%、2012年の予測、これは 先週の数字ですけれども、1.81%となっております。次お願いします。

    外交ですが、外交については引き続きブラジルはおそらく多くの国にとって重要 なグローバルパートナーということなんだと思いますし、日本にとっても極めて重要 な、中南米の大国ではなく、グローバルのパートナーとして位置づけられております 。ただし、ルセーフ大統領というのは、今まで文官長とか鉱山エネルギー大臣をやっ ていた関係で、国内問題については非常に関心が高いんですが、外交への関心は比較 的薄いのかなというふうに思っています。

    特に外交儀礼、外交セレモニーみたいなものについては全く関心がなくて、外遊 する時なんかも、じゃあ私が行って何がもらえるの、何があるのというような、結果 あるいは中身重視の考え方をされている方です。外遊についてもルーラ大統領に比べ て激減はしています。まあ多分、大統領になる前に健康問題がありましたのでそうい う影響もあるのかもしれません。ちなみにルーラは第1期の1年半で48回、ルセーフ大 統領は27回となっています。

    人権問題に対しては、自分も拷問された経験がありますので、少し政策が変化し て、かなりこまめにご覧になっているようです。日本との関係でいうと、2010年の11 月、これは大統領にもう選ばれているんですが、日本とEUでいつも、毎年ですね、国 連に対して北朝鮮の人権決議というのを提出しているんですが、この時まではずっと ブラジルは棄権票だったんですが、この2010年の11月からは賛成票に変わっています 。

    あと外交でいうと、先程もちょっと申しましたけれども、科学技術イノベーショ ンが大好きで、これまでブラジルと協力文書とかを結んだ国の中で科学技術イノベー ションの協力文書がない国はありません。

    あと、パラグアイの大統領弾劾というのがついこの間ありましたけれども、リオ +20をリオデジャネイロでやっている最中にありましたけれども、これについては少し 、まあパラグアイのimpedimento、これをブラジルは批判して、それに南米の多くの国 はルセーフ大統領の意見に従ったわけですけれども、これは若干、ブラジル外務省の 話なんかを聞きますと、ブラジル外務省はもう少しソフトランディングさせたかった と。ルセーフ大統領が最初にちょっと発言したためにちょっとラジカルな方向に行っ てしまったかなというような発言はしております。次お願いします。

    このような内政・外交、あるいは経済政策ももちろん含めてですけれども、を以 て、今支持率はどうかと言いますと、62%が良いと思っている。30%が普通だと思っ ている。7%が悪いというふうに今判断をしています。まあ多少、2012年の4月に比べ ると2ポイントぐらい下がっていますけれども、右にカルドーゾ大統領、ルーラ大統領 の支持率がそれぞれありますけれども、それに比べると極めて高い支持率なのではな いかなというふうに思いますし、まあ注目していただきたいのは、ルセーフ政権が悪 いと考えている国民は少ないということです。また、ルセーフ大統領個人の、政権で はなくて個人の支持率はちなみに、本年の4月時点で約70%あります。次お願いします 。

    これはルーラ政権との比較ということで支持率を書きましたけれども、ルーラ政 権を良いと思っていた人、38とか55という数字がありますが、今ルセーフ政権を良い と思っている人は64ということですので、ルセーフ政権の支持率というのはルーラ政 権の支持率よりも高いということが言えると思います。次お願いします。

    一番最初に、ルセーフ大統領についてはルーラ大統領の支援があって当選したと 、まあルーラ大統領の勝利だと考えていると。あるいは、政治の経験がないのでマス メディアなんかはルーラ大統領が院政を敷くんじゃないかという話も政権の当初はあ りましたが、少しだけルーラ大統領との関係についてご説明しておきたいと思います 。

    いずれにしてもルーラ大統領というのはルセーフ大統領にとっては恩人であるこ とは間違いありませんし、ルーラ大統領に対して義理とか仁義とかそういうものをち ゃんとしているということには間違いありません。ただし、ルセーフ政権が発足して からですね、かなり独自色が見えてきているのかなという感じはしています。

    つまり、議会対策というのはルーラ大統領とかPT、労働者党が全て担っていると いうことですし、先程申しましたように閣僚辞任の結果ルーラ・カラーというのをか なり排除しました。また今メディアで騒がれているカショエイラ事件とかですね、メ ンサロンというものでも、まあルーラ大統領とはちょっと距離を置いて自分には影響 がないように、まあ実際影響はないんだと思うんですけれども、影響がないようにと いうことをやっています。

    つまり、ルーラ大統領への相談とか説明はしつつ、ルーラ大統領からアドバイス は得つつもですね、自分なりの政権を確立しつつあるんじゃないかというふうに見て おります。これは先程も申し上げた通り、大臣に専門家を起用するとかですね、ある いは、これが自分なりの政権ということにつながるのかどうか分かりませんが、今、 大統領、副大統領を含め閣僚というのはこの国40人おりますけれども、彼女が花開い たリオ・グランデ・ド・スール州の閣僚と言うのが今9名おります。40人のうち9名な ので、ちなみにサンパウロは10人ですけれども、かなり自分の回りの人たちで非常に テクニカルな人たちを起用しているのかなというふうに見ております。次お願いしま す。

    今年10月に行われる地方選挙についてご説明をしたいと思いますが、その前に少 し、今の政界の構図だけご説明をしておきたいと思います。

    ちょっと複雑なんですけれども、一番左の方にPTという、ここからこっちが与党 、でこっちからこっちが野党です。上に行けば行くほど左になります。下に行くと右 派になります。ちょっと見てほしいのはここのPTですね、労働者党。あと副大統領を 持っているPMDB。最大野党であるPSDB。あとサンパウロ市長のカサビ市長が新しく作 ったPSD。あともう一つ、後から出てくるんですけれどもこのPSB、ブラジル社会党で すね。この辺だけちょっと覚えておいていただければと思います。

    ちなみにカサビ・サンパウロ市長は新しいPSDというのを結成しましたけれども 、一応インディペンデントという言い方をしていますが、実は与党寄りの考え方をし ています。つまりルセーフ大統領を応援するような形になっています。次お願いしま す。

    今年の選挙ですけれども、10月7日に第1回投票があります。これは4年に1回で 、ブラジリア、Distrito Federalを除く全ての州で約5500。ブラジリアというのは市 がありませんので、そのブラジリアを除く5560ぐらいの市長と市議会選挙が行われま す。過半数に行かない場合には10月28日に決選投票が行われます。次お願いします。

    では各市民がどのようなことを思って投票するかということですけれども、あな たの都市で一番の問題は、次期市長に優先でやってほしいことはというというと、大 体医療とか、教育とかですね、そういうことが出てきますので、ちょっとやっぱり国 政とは違って地元に密着した視点での選挙になるということがこういう世論調査の結 果から言えるのではないかと思います。次お願いします。

    それで、まあ皆さんサンパウロの市長がどなたになってもそんなに影響はないん じゃないかなとは思うんですが、ただ大統領の選挙とか州知事選にどのような影響が あるのかということについては、大統領選挙の中間選挙的な位置づけであって、色々 政治的な駆け引きもありますし、ですからルセーフ大統領とかテメル副大統領は私た ちは選挙キャンペーンに関与しないという立場を採っています。

    他方ですね、このあとちょっと触れますけれども、サンパウロとかベロ・オリゾ ンテの市長選というのは政治的には非常に面白くて、ルセーフ大統領も陰で応援する 、あるいは堂々と応援するということに最終的にはなると思います。

    あと、まあこれは結果論なんですけれども、与党、特にPMDBが優勢の状況であっ て、与党各党が大きく敗北しない限りは国政にはほとんど影響はないのではないかと いうふうに思っています。ちなみにさっき5000ぐらいの都市だというふうに申しまし たけれども、PMDB、第2政党ですね国会では、が1200ぐらいの首長ポストを持っていて 、次PSDB。野党第1党ですけれどもまあ780ぐらい。PTが550ぐらいの首長職を持ってい るということです。

    それではちょっとサンパウロを見ていただきたいと思いますけれども、サンパウ ロについては、たくさん候補がおりますけれども、基本的にはセーラ元サンパウロ州 知事・元サンパウロ市長というのが、まあ大統領候補でもあって多彩な政治経験もご ざいますので、かなり強い候補者であります。これは国政から見ると今野党の候補で す。でルーラ大統領が推薦したPTのアダッジ前教育相というのが頑張っています。

    あとTVアナウンサーなんかを務めたルソマノという下院議員、あとPMDBからシャ リタという下院議員が主要な候補者として名前が挙げられています。今、支持率はで すね、これよりちょっと新しい数字ももう一つあるんですけれども、セーラ候補が約 30%、ルソマノ下院議員が26%、アダッジ6%、シャリタ7%というふうになっていま す。次お願いします。

    ちょっとここからは分析なんですけれども、セーラ候補については非常に30%と いう支持率は高いんですが、拒絶率も高いのが現状で、37%の人はセーラには投票し ないというふうに言っているというような調査の結果があります。また、ルーラ大統 領と2回ぐらい大統領選を戦っていますので、ルーラ大統領の政敵のイメージが強い。 先程ですね、カサビ市長、PSDは与党寄りという話をしましたが、セーラがサンパウロ 市長をやっていた時にカサビが副市長をやっていた関係で、サンパウロ市においては カサビ市長がセーラ候補を支持することを決定しています。これが吉と出るか凶と出 るかというのはちょっとよく分かりません。

    アダッジ候補、これはルーラが応援しているPTの候補ですけれども、知名度が低 いことがちょっと今難点です。市民に聞いても45%の市民しかアダッジ候補という名 前を知りません。一方で99%の市民、94%の市民は、セーラ、ルソマノというのをそ れぞれ知っているというのはかなり強いんじゃないかなと思います。

    ただし、今日から政見放送が始まります。政見放送が始まると、貧しい人も含め てテレビを見ますので、アダッジ候補の横にルーラとか、まあルセーフが出るかどう かは分かりませんけれども、大統領が出てくると、そこでかなりの支持率の盛り返し はあると思います。今後どこまで支持率が伸びるかというのは注目点です。それと同 時に、40%のサンパウロ市民はルーラの候補に投票するというふうに述べています。

    あとルソマノ、これはさっきTVアナウンサーと言った候補ですけれども、政権放 送の時間がセーラ、アダッジはそれぞれ7分以上持っていますが、毎日7分以上の枠を 持っているんですけれども、ルソマノというのは2分程度しかございません。また、ほ とんど宗教票であり、連立政党もほとんどないので、これ以上支持率が伸びることは おそらくないと思います。あるいは、今後支持率というのは下がっていくんじゃない かというふうに思っています。

    あり得るシナリオというのは、セーラ対アダッジが2回目の決選投票に行くとい うような分析をしております。今後この政見放送等を通じてアダッジ候補がどこまで 支持率を伸ばせるかが鍵なんですけれども、ちょっと選挙までもう2カ月を切っており ますので、今の段階ではセーラ候補が優勢なのではないかというふうに見ております が、まあ何しろ選挙というのは水ものなのでどうなるかは分かりませんが、現状では セーラが強いんじゃないかなというふうに思っております。次お願いします。

    ベロ・オリゾンテについては、ルセーフ大統領の出身地ということもあり、また 伝統的に今、国政でいうと野党のPSDBが強いものですから、また面白いところであり ます。2008年以降PTとPSDB、これはお互いライバルなんですけども、協力関係にあり ます。具体的にどういうことかと言うと、今の開発商工大臣のフェルナンド・ピメン テルがベロ・オリゾンテの市長だった時にアエシオ・ネーヴェスという州知事と協力 関係にあって、現市長のPSBのこのラセルダというのを支持しました。

    ただし今回の選挙に向けてルセーフ大統領、つまりPTは、このPSBのラセルダ市 長の再選を支持せずアナニアスという独自候補を立てました。つまりこれはどういう ことかと言うと、まあ今までここで協力関係にあったんですけれども、PSDBとの距離 も置く、あるいはPSB、これは与党関係にありますが、とも距離を置くというふうに今 なっています。

    ちなみに世論調査はラセルダ、今44%、アナニアス27%ということですが、アナ ニアスについてはルーラではなくルセーフ大統領の推薦ですので、今後また政見放送 等で少し数字が変わるかもしれません。2014年の大統領選に向けてこのベロ・オリゾ ンテについては何が面白いかと言いますと、このラセルダというのが勝った場合には 先程申し上げたアエシオ・ネーヴェス州知事の基盤が強化されます。

    またペルナンブコの州知事である、あるいはPSBの党首なんですけれども、エド ゥアルド・カンポスという方の基盤が強化されます。アナニアスが勝つ場合にはルセ ーフ大統領の基盤が強化されます。このカンポスですけれども、今、2014年のルセー フ大統領の副大統領候補と言われていまして、ただしここで今関係を少し、まあ地域 的ではありますけれども切っていますので、今後副大統領、つまりPTにとって仲間と なるのか、それともライバルとなるのかということは注目点だと思います。

    ちょっと時間もないのでスピードアップしていきますが。最後にですね、2014年 の大統領選挙と今後の政治動向ということで、今後どうなっていくのかということを ちょっと見てみたいと思います。

    2014年の大統領選挙ですけれども、まあ基本的にはルセーフ大統領が再選を目指 して頑張るんじゃないかというふうに思います。ルーラ大統領については、多分出た いという気持ちはあると思いますけれども、現在の健康状況に鑑み、まあ声も出ない とかですね、まだ杖で歩いているとか、そういう健康状態に鑑みると2014年の大統領 選挙に出馬することはもしかしたら困難かなというふうに思っています。

    その対抗馬が今野党のネーヴェス前ミナス・ジェライス州知事です。先程申し上 げたペルナンブコのカンポス州知事というのが、まあふらふらしているというか、こ っちの方につくのか、あるいはルセーフ大統領に代わって与党候補となるのか、ある いは独自に立候補するのかというのはちょっと分かりませんが、いずれにしてもこの カンポスというのは若手政治家では非常に注目されている州知事であります。次お願 いします。

    ルセーフ大統領についてはまあ先程ご説明しましたけれども、ネーヴェス前ミナ ス・ジェライス州知事だけちょっとご紹介します。ベロ・オリゾンテに生まれて、もう 若くしてですね。おじいさんがタンクレード・ネーヴェスという元大統領で、1985年 の民政移管後の初めての文民大統領なんですが、大統領就任式の前日に病気で亡くな ったということがあって、若干こう非常にカリスマティックな、歴史上も捉えられて いて、それのお孫さんなんです。2001年と2002年にはもうすでに下院議長も務めてい て、現在上院議員です。ミナス州知事の時には非常に絶大な人気がありましたけれど も、全国的にアエシオ・ネーヴェスって知っていますかという世論調査の結果はそれ ほど高くはありません。

    まあbon vivantというか、非常に良い生活をする人として有名で、週末はほとん どリオにいるとかですね、まあ奥さんも2回ぐらい替えていて、彼女も毎月のように替 えているというのが週刊誌に出ていたりしますけれども、そういう感じの方です。ま あ州知事としては非常に行政能力も高かったんですが、ミナスの関係者とかに聞くと 、まあ長期的展望に欠けていてですね、一国の指導者としては未熟かなというような 意見も聞かれます。ただしこれも、まあ生まれながらの政治家ですので、野党ではあ りますけれどもルーラ大統領との関係は良好です。

    ではどうなるのかと、今の時点で言うことは時期尚早でございますけれども、基 本的には現段階ではルセーフ大統領の再選が高いというふうに考えております。これ は先程申し上げたような、個人の支持率70%とか、政権の支持率60%とか、非常に高 い支持率があるのと、あと強いライバルがやはりいないということが大きく挙げられ ると思います。ただこれにはですね、国民が実感する経済とか雇用状況が悪くならな いことが条件になりますし、先程申し上げたような、健康問題を少しルセーフ大統領 というのは抱えている可能性がございますので、その辺は懸念材料です。

    で、ルセーフ大統領の再選に向けては、もう既にチームが結成されておりまして 、同じミナス出身のピメンテル開発商工大臣、ベルナルド通信大臣、メルカダンテ教 育大臣、バディリャ保健大臣、ホフマン文官長というチームが組まれておりまして、 今毎日のように会議をやっていると、地方選を含めてですけれども会議をやっている というふうに聞いております。この4人については、ルセーフ大統領が政治的な経験が ございませんので、政治的な話を聞くときには必ずここがアドバイザーとして、この4 人については話を聞いているということを言われています。ちょっとこれは飛ばして 次に行きます。

    今後の政治動向ですけれども、今の金融緩和とか投資拡大等によって、安定的な 経済成長と貧困対策強化の両立というのは国民的コンセンサスがございますので、こ れについては政権が代わってもまあニュアンス程度が変わるぐらいで、ほとんどこの 政策自体は変わらないと思いますし、それが証拠にですね、コーロル政権の自由化以 降同路線の政治が20年以上続いていますので、ここはほとんど変わることはないんじ ゃないかというふうに思います。

    またルセーフ政権については貧困層から富裕層まで幅広い支持を得ているという ことです。世論調査等を見てもですね、全階層でルセーフ支持が最大ですし、あとボ ルサ・ファミリアなんかも今拡大方向にあってですね、非常に、貧困層についてはル ーラ政権、ルセーフ政権で最良の時代というふうに言われています。ただし一つ頭に 入れておかなくてはいけませんし、それが結構大きいんですけれども、欧州の経済危 機の影響とかですね、今借金漬けなんていう言葉がブラジルでありますけれども、こ ういういわゆる借金漬けになっているということが今後ブラジルの経済にどういうふ うに影響していくかというのは留意の必要があると思います。

    いわゆる政治中心に考えた場合、現時点ではルセーフ政権にレイムダックの兆し はありませんので、高い支持率をキープしています。今メンサロンの裁判が進んでお りますけれども、これも国政への影響というのはきわめて限定的であると思っており ます。つまりルセーフ政権というのはこのメンサロン事件にほとんど関わっていませ んし、逆にルーラ大統領については少し、ルーラ大統領の時代に起こった事件ですの で、あるかもしれませんが、ルセーフ政権に影響を及ぼすことはないというふうに思 っています。

    まあ先程申し上げた通り、2014年にルセーフ大統領再選、ちょっと一応クエスチ ョンマークをつけさせていただきましたけれども、になった場合でもですね、まあ今 後の政策の大きな転換はないと思われます。メンサロンで今公判にかかっている人た ちというのは、労働者党の中で左派の主流派なんですが、これがもしかしたら弱体化 するかもしれません。そうするとルセーフ大統領の、ルセーフ政権というのはますま す、今PT内で影響力を持っているこの辺が弱体化すると、少しずつ保守化をしていく 可能性はあります。

    今後欧州経済危機の影響とかですね、今後の経済成長というのはやはり一番注目 して行かないといけないところだというふうに思っております。また構造改革、どん どんどんどん今外国から投資とか入ってきていますが、構造改革が進まないと今後経 済成長も進まないと思いますので、この構造改革、まあ税制とか社会保障とか労働法 とか、そういうものが進んでいくのかというのも注目していかないと、今後のブラジ ルの経済成長につながっていかないんじゃないかなというふうに思います。また、ま あちょっとここは非常にあいまいとした書き方ですけれども、長期政権となるとやは り死角がどうしても出てくるものですから、死角がないかということは一つ見ていく 必要があるのかなというふうに思います。

    最後のスライドですけれども、ルセーフ政権が続くにしろ、あるいは今の野党の 勝つにしろ、まあブラジル自身の強さという、こういったポイントがあってですね。 さらに政治構造自体は、まあ政権党が有利な構造に今なっておりますし、そうすると 勝ち馬に乗る傾向があるので政権は非常に安定していますし、ブラジルで政党が多い と言われるんですけれども、ただ多いのは多いんですが、実は政権交代可能な2大政党 制というのを実現しています。つまりPTとPSDBで基本的にやっていますので、そこは まあいつでも交代可能ですし、今のPTより左の党が政権を取ることはあり得ないと思 いますので、そこらへんは非常にまた政治の安定の要素だと思います。

    また、ちょっとこれはクエスチョンマークをつけさせていただきましたけれども 、まあ汚職等も少しずつ改善しつつあるのかなというふうに思いますので、基本的に ブラジルというのは、政治的に見るとですね、中期的には安定傾向にあるのかなとい うふうに判断しているところであります。以上です。どうもありがとうございました 。

    司会
    木下様どうもありがとうございました。時節がらもありまして大変興味深く拝聴さ せていただきました。それでは、若干時間が押しておりますこともありまして、早速 各部会からの報告に移らせていただければと思います。トップバッターは金融部会の 遠藤部会長にお願い申し上げます。

     

     

     

  • 金融部会   遠藤秀憲 部会長

    金融部会

    それでは今ご紹介に預かりました金融部会、南米安田の遠藤でございます。それで は金融部会より、マクロ経済、それから為替・金利の動向、銀行業界、保険業界につ いて簡単に発表させていただきます。それでは次のスライドをお願いします。

    まず本年上期のブラジル経済の動きについてでございます。国内経済を見ますと 、昨年、2011年半ば、ブラジル政府はマクロ経済の政策目標をこれまでのインフレコ ントロールから成長ならびに国内産業重視というものに転換をいたしました。具体的 には金利の引き下げ、それからIOF導入等のレアル高対策、ならびに各種の国内産業保 護政策を導入しました。

    しかしながら、ここにもありますが、金利の引き下げ効果が具体化するには一般 的にはまあ9カ月ないし12カ月かかると言われており、またレアル安の誘導も輸入から 国内生産への転換に時間がかかっており、現状ではまだ十分な政策効果が出ていると いうふうには中々申しづらいという状況かと思います。

    また、世界経済全般から見ますと、中国経済の減速によってコモディティ価格が 低下。鉄鉱石をはじめとする輸出も減少いたしました。またですね、昨年の夏以来の 欧州危機のよって、輸出の減少に加え世界経済の先行き不透明感が強まり、ブラジル の企業家には投資を大分と手控えさせたという結果になっております。またアルゼン チンの外貨不足、これが同国がブラジルの工業製品の大口輸入者であったということ もあり、ブラジルの工業製品の輸出には打撃を与えた結果となっております。

    また個別の産業を見てみますと、ミクロ要因ということで挙げましたが、農業分 野では南部の干ばつによる生産減少。これはブラジルのGDPを約0.4%引き下げたという ふうに言われております。また産業機器分野では本年度よりEuro5というディーゼル車 に対する環境規制が導入、これによってご承知の通りトラック・バスの生産ならびに 販売が急激に落ち込んだと。それから自動車分野では、自動車ローンのまあ不良債権 拡大、この問題によって貸す側融資姿勢が保守化し、自動車の販売ならびに生産の落 ち込みが発生をいたしました。

    総括しますと、そこのタイトルにございます通り、本年度上期のブラジル経済は 政策効果が見えない中、国内外の悪材料が、まあ言い方はちょっとあれですが、てん こ盛りで、経済が停滞した状況であったというふうに言えると思います。それでは次 のスライドをお願いします。

    こちらが主要なマクロ経済指標についてです。簡単にかいつまんでご説明を申し 上げます。本年第1四半期のGDPの成長率ですが、前年同期比対比で0.8%。また前期比 対比で0.2%ということで、今後の下期の回復を織り込んでも本年は1.8%程度。先程 木下さんから1.81%とございましたが、まあこの程度の着地となるというふうに市場 では予想をされております。これは年初に予想されていた3.3%という見込みを大きく 下回る現状でございまして、ブラジル政府は相当な危機感を持っており、成長率引き 上げのためにはあらゆる方策を検討しているというふうに言われております。

    また、国際収支に目を転じますと、第1四半期は輸出の伸びに歯止めがかからず 、レアル安に転じた第2四半期以降は世界経済の減速、特に中国経済の減速によるコモ ディティ価格の下落、これにより貿易取引が縮小。上期の貿易収支は71億ドルの黒字 を計上するに留まりました。

    本年通年でも173億ドル程度の黒字というふうに予想をされております。一方、 配当金の送金、リース料の支払い、観光収入のマイナス、こういったものを主要因と しまして、本年上期の経常収支は253億ドルの赤字と前年同期比ほぼ横ばいとの結果に なりました。リース料の支払いは石油開発関連の機器のリースを中心として増加した ものの、配当送金、観光収入はブラジル企業の業績の悪化、それから第2四半期のレア ル安を受けて非常に鈍化をしております。本年通年では605億ドルの赤字をまあ予想を しております。

    また本年上期253億ドルに上る経常収支の赤字、これはですね、297億ドルの直接 投資によってファイナンスされ、足元の成長率は鈍化しているものの、世界経済の中 では数少ない成長地域として引き続きブラジルが日系企業をはじめとする企業の直接 投資の対象となっているということを示しております。

    本年通年では前年比111億ドル少ないものの、約555億ドルの直接投資の流入が予 想されており、この直接投資で経常収支の赤字が緩和される構造というものは今年も 継続する見込みでございます。その結果、外貨の準備高は本年6月3739億ドルの水準ま で積み上がっております。

    市場が評価しておりますブラジルリスクの指標でありますCDSのスプレッド、こ れは6月末に153と若干改善しました。他国は、中国が121、メキシコ136、韓国123、ロ シア230、イタリア484、アルゼンチン1230、これらの国と比較してもまずまずの水準 ではないかと思います。さらに足下では8月に128とさらに改善をしております。

    本年上期のインフレ率はIPCA指数4.92%と、世界経済ならびに国内経済の停滞を 受けて極めて安定しており、本年度通年でも5.12%。一応政府のインフレ目標範囲内で はないかというふうに予想されております。

    また、5月の失業率ですが、5.8%と引き続き低い水準にあり、個人消費を底支え すると考えられております。しかしながら反面、労働コストの上昇という懸念もござ います。

    最後に株価についてですが、株価については年初来じわじわと回復を続けており ましたものの、3月13日に68933の高値をつけた後、3月の初めからの政府のレアル安誘 導の強化とほぼ時期を同じくして下落。6月5日には指数で52481の安値をつけ、1ドル が2.00レアルアから2.10レアルへの水準というレアル相場の安定に伴い値を戻し、足 下の先週末では約57250ぐらいまで回復をしております。

    結果としては、急速なレアル安を嫌った外国人投資家がいろんな意味の影響を発 揮したのかなということがうかがえる数字となっております。それでは次のスライド をお願いします。

    続いて金利ならびに為替の動向について簡単にご説明を申し上げます。金利は右 側の軸、グラフとしては赤のグラフでお示しをしております。景気刺激のために政策 金利は、ご承知の通り昨年8月末より利下げのサイクルに入りました。現在は史上最低 水準であります8.00%まで低下をしております。国内景気の低迷を受け、市場は金利 の引き下げが継続されるというふうに見込んでおり、本年末には市場平均で7.29%とい うのが単純な予想になっております。

    本年5月に、これまでブラジルの政策金利の加減要因と考えられていましたポウ パンサ預金の金利の決定方法を変更したことにより、技術的にはさらに引き下げ余地 が生まれているという現状でございます。ブラジル政府としましては、金利の引き下 げは消費それからならびに投資を刺激して、経済成長をもたらすと。さらに同時に過 度のレアル高を、これを是正する、この二つのメリットがあるというふうに考えてお ります。従いまして、経済が回復せず、インフレ率が目標上限以下であるという前提 条件がある場合においては、さらなる引き下げを続けるというふうにマーケットでは 受け止められております。

    次に左の軸、青いグラフでお示ししておりますのが為替レートの推移でございま す。こちらはブラジル経済の減速、コモディティ価格の下落を主因としたブラジルの 交易条件の悪化、ならびに、先程申し上げましたが、貿易収支の縮小、経常収支の赤 字の拡大、それから対内直接投資の減少、国内金利の低下と、こういったようなファ ンダメンタルズの要因からしてもレアル安になる要因が増加をしております。

    このようなファンダメンタルズの要因に加えて、ブラジル政府は各種の、ご承知 の通り各種外為の市場に対する規制を導入し、市場の介入を行っており、為替レート をまあ一定の幅でコントロールしようとし、実際にこれは成果を上げているというふ うに見られております。

    大きな流れとしましては、昨年7月の各種ポジションの規制、およびデリバティ ブへのIOFの課税、それから8月末の金利の引き下げというものがレアル高のまさに転 換点になりました。この結果として、その後2012年、再度レアル高が進んだことによ って、2012年3月には長期輸出の前貸しの禁止、その後解除したものの、対内借入の IOFの対象期間を2年から5年への延長と、こういったような規制を導入し、今のところ 足下は、多少の上下動はあるもののほぼ1ドル=2.00レアルから2.10レアルの範囲内で まあ推移をしているということが見てとれます。

    この水準ですが、ブラジル政府にとっては国内製造業を重視すると、こういう観 点から、まさに1ドル2.00レアルから2.10レアルの水準が非常に望ましいというふうに 考えており、この水準から乖離する場合にはまあ為替の介入等、一定の範囲に収める 手立てをかなり取るだろうというふうに言われております。はいそれでは次のスライ ドをお願い致します。

    続きまして、本年上期の銀行業界の指標の推移について簡単にお話をさせていた だきます。初めに貸金の残高でございます。これは法人向け、個人向けともに増加は しておりますが、前年同期比の伸び率で見た場合には、個人向け貸金は特に自動車ロ ーンにおける不良債権増加、これに伴う融資姿勢の変更の影響もあって伸び率が13%と いうふうに、前年比で低下をしております。また、法人向けの貸金は欧州の経済危機 、ならびに国内経済の低迷などによる国内産業全般を覆う不透明感、こういったもの により18%の伸びに留まっております。

    また、経営主体別に見ると、国営銀行の前年同期比の伸び率が27.1%であったの に対し、民間銀行は11.2%に留まっており、結果として国営銀行のシェアが高まってい るということ。ならびに、民間銀行は不良債権比率の増加に伴って、かなり慎重な融 資姿勢の継続を余儀なくされているということが見てとれるかと思います。ちなみに 本年6月の融資残高全体の対GDPの比率、先程借金漬けというお話ございましたが、こ れは50.6%になっております。次のスライドをお願い致します。

    こちらが貸出スプレッドの推移ならびに貸出金の質を示した各種の指標でござい ます。まず左上のグラフでございますが、これは個人ローンのレートと預金金利を比 較したものでございます。昨年後半に利下げのサイクルに入りましたが、その結果預 金金利、こちらはすぐに低下したものの、貸出金利は中々低下しないというギャップ が生じておりました。

    この結果、皆様ご承知の通り、政府は、大統領も含めてですね、銀行に対してか なりのスプレッド引き下げの窓口指導を強化し、その結果銀行スプレッドも急速に低 下いたしました。現在も政府は銀行に対してかなり強いプレッシャーを引き続きかけ ているというふうに言われております。

    右の上のグラフでございますが、こちらは銀行全体の不良債権の比率でございま す。こちらは2011年に入ってから、まあ言葉が良いかどうかはあれですが、一貫して 不良債権比率は拡大しておりますが、その内容を分解したものが左の下のグラフでご ざいます。これは個人向け融資のうち特に自動車ローン、下側ですね、の不良債権比 率が大きく増加しているということが見て取れようかと思います。

    ブラジルの大手行では既に100%を超える引当を行っており、健全性には特に影響 はないということでございますが、融資姿勢ということに関していきますと引き続き 厳格な姿勢が継続するのではないかというふうに考えられております。なお、本年6月 の全体の不良債権比率は5.8%ということで、5月の5.9%に対して0.1ポイントですけれ ども低下。ならびに自動車ローンの不良債権の比率も6.0%とこれも5月の6.1%に比較し て0.1%低下をしております。

    また右のグラフにあるように、自動車ローンの月間の不良債権の増加額、これは 、足下ですね、急速に低下しており、新規発生がかなり抑えられているということを 示しており、今申し上げました6月の不良債権比率の低下が一時的なものであるのか、 もしくは不良債権の増加の傾向が転換点を迎えたのかという点が今後注目をされると ころかなというふうに思います。それでは次のスライドをお願い致します。

    以上を踏まえてですね、今年度下期のブラジル経済の展望についてお話をさせて いただきます。まずは本年下期の世界経済全体ですが、ここを展望しますと、まず初 めに中国です。中国につきましては、これまでよりは減速はするものの、7.8%程度の 成長率で安定成長をするであろうというふうに言われております。これに伴い商品価 格が安定し、世界のインフレ率には好影響を与えるのではないかというふうに考えら れております。

    次に米国経済です。米国はマクロ経済の各指標、これは底堅く比較的安定してお り、経済活動自体は底堅く推移をしております。しかしながらご承知の通り、今年の 秋に大統領選挙がございますので、こういった政治要因がリスクというふうに見られ ております。

    それから欧州ですが、欧州は経済危機回避に向けて今関係諸国がまさに交渉作業 をしている段階でございます。解決策を何とか見出そうという方向感はまさにその通 りでございますが、実際の実現可能性とういうことに関してはかなり難しい点もあり 、当面はボラティリティの高い状態が続くのではないかというふうに考えられており ます。

    以上を踏まえて、下期のブラジル経済でございます。まずですね、政府は成長並 びに国内産業重視、この経済政策を継続をしていくであろうと。したがって投資なら びに消費の刺激のために政府ができることは何でも行うというものというふうに考え られております。

    その結果、政策金利の引き下げは今後も継続し、まあ今月末に7.5%になるので はないかという予想もありますし、マーケットの年末の市場平均金利は、先程申し上 げましたが7.29%ということになっており、逆に言いますと7%まで下がるというふう に見るエコノミストの方がかなりいるということを示しております。

    金融緩和の効果は実際に消費にはもう出てきており、投資への波及効果、これが 期待される状況でございます。銀行スプレッドの引き下げ、それからBNDESを含む公的 な金融機関を中心とした融資の拡大等々、金融緩和の効果を強化する対策も逐次とら れております。

    また、財政政策という面では、自動車ならびに白物家電のIPIの引き下げ、これ が実施され、この結果、例えば自動車の在庫水準は従来40日を超えていたものが3週間 強、24日程度に低下するなど、売り上げの拡大、在庫水準の適正化の効果が出てきて おり、今後は生産の回復ならびに拡大につながることが大いに期待されております。

    また、インフレ率ですが、景気低迷の影響もあり、安定推移の見込みでございま す。失業率が依然低水準な中、実質賃金のまあ引き上げ効果ももたらし、消費にも好 影響を与えるのではないかということが期待されております。またレアル安の影響で すが、輸入品の国内生産への代替と、これを通じて国内産業を長期的には活発化させ るというふうに期待されております。

    加えて、ブラジル経済の構造改革、これについても諸政策が講じられるものとい うふうに大いに期待されております。例えば公務員の年金改革というのは既に実施を されましたが、他に労働コストの削減ならびに電力コスト、それからインフラ投資の 拡大というものがさらに行われることが期待をされます。特にインフラ面では先日、 鉄道、道路、空港等の大型投資のパッケージ、これが既に公表されており、今後の投 資の促進が期待されている状況でございます。

    上期にですね、問題になった個別産業分野について申しますと、農業の生産は回 復、逆に、ご承知の通り米国の不作、これによる穀物価格の急騰によってむしろ逆に インフレ要因、もしくはインフレリスクを警戒すべき状況になっております。また、 自動車ローン、これの不良債権の処理は一巡し、新規の不良債権の発生が低下してき たということで、今後一定のペースで融資は行われていくものと考えられております 。

    以上を総合しますと、本年の下期、ブラジル経済は政策効果が実現され、上期の 一過性の要因が解消されることによって、上期よりは回復するであろうと。ただ引き 続き世界経済の状況に影響されて、ボラティリティが高い状態が続くものというふう に考えられております。以上がですね、銀行業界ならびに経済の状況でございます。

    次に、簡単にですね、保険業界の状況についてご説明をさせていただきます。ブ ラジルの保険監督庁でございますSUSEPの統計データによりますと、本年1月から6月ま での保険料収入の伸び、ですからマーケット全体の伸びが12.3%ということで、前年 同期比12.0%に比べてもまだまだ引き続き堅調に推移をしているという状況でござい ます。また種目別に見ましても、こちらにある通りですね、11%から14%程度と比較 的順調な拡大を見せております。次のスライドをお願い致します。

    こちらが損害率、損害の発生状況でございますが、全体としましては前年同期比 で改善が図られているものの、最大種目であります自動車保険、これにつきましては 損害率が悪化しており、自動車保険ウェイトが高い保険会社にとっては収益に影響が 出始めております。逆に言いますと、保険料の引き上げもなされております。次のス ライドをお願い致します。

    以上を踏まえますとですね、損害率につきましては中々予想が立ちにくいところ ではございますが、保険料収入というものにつきましては下期も引き続き堅調に推移 していくものと予想されており、市場も今後も拡大するものというふうに見ておりま す。

    最後にですね、シンポジウムではいつも簡単に触れさせていただいておりますが 、ブラジル国内の再保険規制というものについてもう一度ご説明をさせていただきま す。2011年4月から再保険の規制というものが変更・強化され、そのまま今年も引き続 き変化のない状況が続いております。

    ご承知の通り、再保険というのは保険会社が他の保険会社にさらに保険をかける という仕組みでございまして、これをすることで自ら持っている保険の引き受けの能 力を補完・拡大し、さらに大型のまあ案件を引き受ける能力を持つということでござ います。で、多くの国ではですね、基本的に保険会社が世界中の再保険マーケットか ら自由にこのキャパシティを買うことができる状態でございますが、ブラジルにおい ては国内のまあマーケット保護という観点で以下の二つの規制がございます。

    一つはブラジル国内の再保険会社と40%の再保険の取引をしなければならないと いうもの。二点目は同じ同一グループ会社間の再保険取引、海外も含む再保険の取引 については20%までしかできないということでございまして、この結果ですね、ブラ ジル国内の有力再保険会社が再保険の保険料の水準を決定するということになり、結 果それが元請けの保険料の価格形成に影響を与え、それぞれの保険会社が持っている 各グループでの引き受けキャパシティ、こういったものの活用が中々難しく、大規模 物件の再保険の手配について一部、まあ支障というかですね、難しさ、困難さが出て いるというのが現状でございます。

    本件につきましても、引き続き今後の展開を注意していきたいというふうに思っ ております。以上を持ちまして、金融部会の方の報告とさせていただきます。ご清聴 本当にありがとうございました。

    司会
    遠藤様どうもありがとうございました。本来でありますれば、冒頭会頭からもござ いました通りで、ご質問、コメント等を頂戴したいところではございますが、若干時 間の関係で次に進めさせていただければと思います。後ほどまとめてご質問、コメン ト等頂戴できればと思いますのでよろしくお願い申し上げます。それでは、コンサル タント部会にお願い申し上げます。澤田部会長よろしくお願いします。

     

     

     

  • コンサルタント部会      澤田吉啓 部会長

    コンサルタント部会

    コンサルタント部会の澤田でございます。よろしくお願いいたします。できるだけ 時間を取り戻すように努力したいと思います。コンサルタント部会でございますが、 このシンポジウム全体を通している、上期の回顧と下期の展望というテーマから、 2011年の2月のシンポジウムからだったかと思いますけれども、この部会は若干はずれ まして、その時々のコンサルタント部会の議論の中で出てきたトピック的なテーマを 取り上げて紹介させていただくということでさせていただいておりますので、ご了承 いただければと思います。それでは最初のページをお願いします。

    今回はですね、今後の日本企業の皆様のブラジルにおける活動のご参考にならな いかなということで、中国企業の投資動向というものをご紹介させていただきたいと 思います。中々資料がなくてですね、若干ちょっと、公表しているデータも若干古う ございますけれども、まあ何らかの参考になれば幸いでございます。使っております のは3種類のブラジル政府のデータと、中国ブラジル企業家委員会というところが出し ている資料から関連データを抜き出しまして、ご紹介させていただきます。

    まずブラジル商工開発省の投資促進政策を担っているRENAIという部局が発表し ている2種類の資料ですが、これは投資を行う企業が記者発表などを通じて公表したデ ータに基づくもので、個別の案件の投資金額と、どの地域への投資なのかというのが 分かるデータになります。

    ただこのデータの欠点といたしましては、公表された通り投資が実行されたかど うかは検証できないということと、公表された金額がまあ一度に実行されるとは限ら ず、場合により数年に分散される可能性もあるということでございます。

    一方、その後にご紹介する中央銀行のデータは、実際に投資が実行されて、中央 銀行にそれが登録されたデータに基づいており、間違いなく投資が行われたことは確 認できるのですが、こちらは中国一国のトータル金額しか発表されておりませんので 、どのような内容でどの地域に投資されたかは分かりません。また、そのデータをご 紹介する際にも申し上げますが、第3国経由の投資は中国のデータの中には反映されな いという欠点がございます。

    次、投資件数でございますが、このデータの下の出所が書いてありますデータで ございますが、一貫して2003年から2011年3月までの期間について発表された投資案件 について見ているものでございます。これは部門別の投資の件数ですけれども、件数 の多い上位10部門をグラフにしたものでございます。特にオートバイ、電気電子部門 が多く、共に20件弱に達しております。次に多いのが金属・採掘・加工部門で11件。 そして自動車部門が7件と続いております。次お願いします。

    こちらは投資金額での上位10部門を見たものですが、金属・採掘・加工部門が圧 倒的に多く、この部門への投資金額は200億ドルに達しております。件数では8番目と 少なかった石油・ガス・石炭部門が金額では第2位で、100億ドル弱の投資が見られま す。同じく件数では1件しかなかった電力部門が第3位、自動車部門は件数でも金額で も第4番目の投資部門というふうになっております。次お願いします。

    まあご参考までにそれ以外の、上位10部門に入らなかった投資されている部門と いたしましては、ここにありますように化学品、プラスチック、消費財、金融向けサ ービスといった部門への投資も見られます。

    投資件数では、総トータルでこの期間中で86件の投資がございまして、金額では 371億ドルとなっております。ちなみに、同じ期間で日本の投資はどうであったかとい いますと、152件、金額で418億ドルと、件数、金額とも日本が中国を上回っておりま す。次お願いします。

    この図はブラジルを5地域に分類した場合、どの地域に対して投資が行われたか を示しております。投資金額全体に占める各地域の割合で示しておりますが、ここに ありますパーセンテージの数字を全部足しましても92%にしかなっておりませんで、 100%じゃないかというご指摘をいただくかもしれませんが、発表されている中の8% 相当はどこの地域に投資するかというのが明確になっていないというのがあるためで ございます。

    サンパウロ、リオ、ミナス、エスピリト・サント州で構成される南東部への投資 、これが全体の7割弱を占めることが分かります。また、南東部と中西部、南東部と北 東部にまたがる複数地域への投資案件もあることがわかります。北部は基本的にパラ ー州とマナウスへの投資となりますが、日本との違いで注目すべきは北東部への投資 が見られることです。これは日本では見られない特徴と言えるかと思います。もちろ ん日本の投資が北東部に過去全くなかったという意味ではありませんが、少なくとも この期間中には、公表された投資は日本の場合は見られなかったということでござい ます。次お願いいたします。

    主な投資の受け入れ州でございますけれども、その投資割合を示したものですが 、日本企業は南東部への投資というと圧倒的にサンパウロ州が多いかと思いますが、 中国の場合は南東部といっても実際にはリオデジャネイロが1番であり、2番もサンパ ウロ、リオ、エスピリト・サントにまたがる、複数州にまたがる投資というふうにな っております。

    リオ州は石油・ガス、薬品分野が主で、3州にまたがるものは中国の石油企業 SINOPECによるスペインの石油企業REPSOLへの資本参加が含まれていると考えられます 。ちなみに3位はエスピリト・サント州、4位はミナス・ジェライス州であって、日本 と違いましてサンパウロ州は主要な投資対象の州とはなっておりません。

    それでは地域別にどのような部門の投資があるのかを見ていきたいと思います。 まず南東部ですが、金属・採掘・加工部門と石油・ガス・石炭部門への投資で同地域 全体の94%を占めております。ほぼこの二つの部門のみと言っても過言ではないくら いですが、次にシェア4%で自動車部門、そしてわずかシェア1%に過ぎませんが、工 業用機械機器部門がそれに続いております。

    北部ですが、ここも金属・採掘・加工部門が約7割のシェアを占めております。 これはパラー州での鉱山開発と見られます。次に二輪部門が2割、電気電子部門が1割 を占めております。これはアマゾナス州マナウスへの投資と見られます。そのアマゾ ナス州での投資ですが、2003年から2010年の期間において、2006年まではほとんど意 味のある投資が行われてこなかったことがこのグラフから分かりますが、それが2007 年以降に増え始め、翌年に集中的な投資が行われ、それ以降も一貫して投資が増加す る傾向にあることが分かります。

    それではアマゾナス州でどのような部門かということでございますが、二輪部門 、これが6割を占めているというのが特徴となっております。次いで電気電子部門が約 3割、自動車部門が7%と続きます。二輪部門への投資がいつの時点で行われたかにつ いては、これらの資料では明らかになっておりませんが、別資料で後ほどご紹介する 具体的な投資案件で、少なくとも2011年は発表が見られませんので、実行はそれ以前 であるということが言えます。先程のグラフで投資が急増している2008年あたりでは ないかというふうに推測されます。定かではございません。

    北東部ですが、金属・採掘・加工部門が全体の76%を占めております。そのほか 食品、たばこ部門が15%と続いております。この2部門で北東部への投資の9割を占め ます。まあそのほかここにあるような部門への投資もわずかではございますがござい ます。南部ですが、電力部門への投資が単独で9割を占めております。それ以外ではご くごくわずか、消費財部門、電気電子部門への投資が見られます。

    ここからはまた別の資料を出所としておりますけれども、2011年通年ですね、こ の1年間での具体的な投資案件を公表ベースで抜き出してみたものでございます。まず 北部ですが、この年に1件の投資が見られました。車載用DVDプレーヤー・ラジオが搭 載されたナビの生産というものでございます。場所はもちろんマナウスでございます 。この年日本企業によるマナウスへの投資というのは計15件が見られておりまして、 たいへん活発だったと言ってよいかと思います。金額でも中国の530万ドルに対しまし て、日本からは1億4600万ドルが投資されたようでございます。

    北東部ですが、いずれも新設で3件の投資プロジェクトが発表されております。 内容としましては、電動バイクと家電の工業団地造成、それから500ヘクタールの工業 団地の造成、大豆の搾油など加工工場と肥料工場の建設という案件でございまして、 金額の総計は29億8000万ドルに上ります。2011年に限定して見ると、中国の投資は金 額ではこの地域に集中していると言えまして、全体の約7割に相当いたします。

    ちなみに先程も申し上げましたように、日本のこの地域に対する投資実績は2011 年はございません。南東部でございますが、北東部ほどの金額的な大型案件はありま せんが、件数としてはかなりあったということが分かります。具体的には、クレーン ・ローラーショベル等の生産のための工業団地造成、あるいは鉄鉱石の試掘、技術協 力に基づく鉄道車両製造基地の建設と近代化等々ここにある通りでございます。

    それで、ちょっと先程のスライドが目いっぱいで入らなかったものですから、一 部こちらの方に、下の方に書かせていただいておりますが、南東部への日本の投資で すけれども、中国の6件に対しまして日本は13件、金額で中国の11億4400万ドルに対し まして36億8600万ドルと、やはりこの年も日本の投資の中心は南東部であるというこ とが分かります。最後に複数の地域にまたがる案件といたしまして、ここにあります 28の市町村で52カ所の販売代理店の整備と、バルエリ市に部品ストック倉庫の建設と いう自動車関係の案件がございますが、その後の報道ぶりからすると実際これは動い ていない可能性もございます。それで、南部が抜けておりますけれども、実は南部に つきましては中国の投資案件はこの年ありませんでした。ちなみに日本は2件、3億ド ル強の投資があったようでございます。

    中国の公表ベースの投資金額を全て積み上げますと、42億6730万ドルに上ります 。一方日本の公表ベースの投資金額は総額で41億7400万ドルですので、中国が金額で わずかに上回るものとなっております。しかしながら、先程申し上げました中央銀行 への届け出ベースでございますけれども、2011年は中国はわずかに1億7900万ドルしか 投資をしていないことになっております。先程の41億ドルからすると大きな開きがご ざいます。

    まあその要因を推定いたしますと、中国本国ではない第3国経由の投資がかなり の割合を占めることが考えられるということ。さらには、発表はしたけれどもまあ実 際には投資は実行されなかったですとか、あるいは計画変更がその後行われた。また は、まだ実行されていないけど今後に伸びているとか、あるいは複数年にわたって分 割しているというようなことも考えられるかと思います。

    一方日本の場合は中国とは全く逆で、届け出ベースの方が、ここにありますよう に75億ドルと、発表ベースの41億ドルよりは多いというのが特徴的でございます。発 表ベースの数字というのは届け出ベースの6割にも満たないというものになっておりま す。これも逆に日本の特徴ということが言えるかもしれません。

    これはご参考までにお付けしましたが、Conselho Empresarial Brasil-China、 ブラジル中国企業家協会とでも訳すんでしょうか、という組織が発表した資料の中に ある1枚でございますけれども、世界に対する2005年から2010年の間の中国の投資金額 を表したものでございます。これを見ますと、アメリカを除く南北アメリカ、このア メリカ大陸ですね、ここへの投資金額というのは約62億ドルございまして、決して少 ない投資ではないということがこれからは見て取ることができます。

    最後でございますけれども、同じ、先程申し上げました中国企業家委員会の資料 によりますと、中南米への投資、この2年間の投資を100といたしまして、どこの国に 主に投資が行われているかというのをまとめたのがこの表でございます。

    2010年はブラジル、アルゼンチンということがほぼ全てといっていいぐらい、99 %ですね、ブラジルが62.7%を占めるという状況でございますが、2011年になります とここにペルーが加わってまいりまして、ブラジル・ペルー・アルゼンチンといった ところが主な投資先ということになっております。まあコスタリカにつきましても、 わずか3%でございますが、投資が見られます。ちょっと早口で大変失礼いたしました けれども、以上で発表を終わらせていただきます。ありがとうございました。

    司会
    澤田様どうもありがとうございました。時間調整をいただきましてありがとうござ いました。それでは引き続きまして自動車部会に移らせていただきます。久保部会長 代理、よろしくお願いいたします。

     

     

     

  • 自動車部会   久保晶 部会長代理

    自動車部会

    紹介にあずかりました久保でございます。今日これからの説明の内容ですけれども 、四輪車、二輪車、部品業界という順番でご説明いたします。

    最初に四輪業界の動向でございます。上半期におきまして二つの大きな政策変更 が四輪業界に影響を与えております。まずその第一でございますけれども、メキシコ とのFTAの改定でございます。急増するメキシコからの完成車輸入に対しましてブラジ ル政府がメキシコとのFTAの改正を要求し、交渉を重ねました結果3月に合意に至って います。で3月から発効されております。

    主な内容は輸入規制、メキシコからブラジルへの輸入規制で、前年比3割減です 。それから部品の現調率におきましては、現状30%のメキシコの現調率が義務付けら れておりますけれども、それが16年以降は40%までというふうな内容になっています 。これは3年間の今予定になっておりまして、これがブラジルの自動車業界の戦略に非 常に大きな影響を与えております。

    続きましてIPIの減税でございます。こちらは皆様ご存知かと思うんですけれど も、5月、今年上半期まで自動車の販売あまり伸びておりませんでした。まあ一般経済 の停滞というのを含めて、影響もあるんですけれども、自動車業界も伸びが緩んでお りまして、まあブラジル自工会の陳情などもありまして、雇用確保とメーカーの一部 負担というのを条件に5月21日に刺激策が実行されております。

    内容は以下のようになりまして、まあIPIの税率が5.5から約7%、逆にメーカー の負担の方としまして小売価格の1.5から2.6%の値下げということで、まあ消費者に とりましては7から大体10%近くの値引きと、を引き出しております。これは今月末ま での予定になっておりますが、延長するかしないかというのは、マスコミを非常に騒 がせておりますけれども、まだはっきりしておりません。

    それらを受けました四輪の販売台数の状況でございます。これは2010年までは非 常に順調に成長しておったんですけれども、11年にやや伸びが鈍化しまして、今年の 上半期は171.702万台ということで、前年同期比でいいますと約99%ということになり ます。単純に倍しますと、343万台ということで、前年割れなんていうことも想定され るんですけれども、先程のまあIPIの減税導入後、市場ちょっと戻っております。次お 願いします。

    これが昨年からの月度別の販売台数でございます。これが、棒グラフが販売台数 で、ちょうど1年ぐらい前から、これ対前年100%という線でございます、青いのが前 年比ですけれども、ちょうど1年ぐらい前から前年割れがほとんどという状況でござい ました。ただ先程ご報告しましたIPIの減税後、6月には市場急回復しまして、まあ確 実な状況という位置づけになります。オレンジが輸入車の前年比でございます。こち らは昨年末のIPIの増税が新たに発表されて継続しているということ、それから先 程のメキシコからの輸入が減っているということがありまして、減少傾向にございま す。

    それを踏まえた在庫でございますけれども、今年年初から、これ台数でございま す、先程も説明ございましたけれども、ピーク時には40万台ほどの在庫がございまし た。日数にしましても43日ほどということでございましたが、IPI減税後は台数・ 日数とも減少する傾向でございます。

    続きましてブラジルの特徴でございます1リッター車の販売状況でございます。 かつては7割強あったんですけれども、どんどんどんどん減っております。大きくはや はり1リッター未満の特別減税が終わったということ、それから消費者の方がより、1 リッター超の排気量を望んできたということもありまして、まあ昨年からは5割を割っ ているというような傾向でございます。

    続きまして、四輪車を買っていただくお客様の支払い形態でございますけれども 、下からリース・ローンとございます。リース・ローンを入れますと大体50から60% ぐらいで推移をしておりますが、特に近年ローンの方の比率が高まっております。

    これは自動車だけではございませんで、クレジット、要はローンの全体金額でご ざいます。これはブラジルのGDPの約半分に相当するというような勢いでどんどん ローン販売が拡大しています。うち、この部分は自動車ローンでございまして、自動 車ローンも全体ほどではございませんがやっぱり着実に増えてきているというのが見 て取れます。

    反面ですね、先程もありましたけれども、支払い不履行、これが昨年でいいます と、額でいうところ、それから率でいうと5%ということで最高になり、6月には6%を まーくことで、5月よりは落ちているんですけれどもやはり高い数字にあることは間違 いございません。で、昨年まで、例を出しますと、頭金ゼロ、支払い回数は60から84 回ということが大体主流でございましたけれども、今サンプルで見ますと、大体頭金 が4割、支払い回数は40カ月ということで、合格率も大分落ちてきているというような 状況でございます。

    続きまして生産でございます。生産もやはり国内販売の動向等に似ておりますけ れども、10年までは伸びてきて、11年に鈍化し、今年も上半期は落ちておりましたけ れども、先程のIPI減税等の刺激策の影響もあり、今年は何とか102%、前年比102 %ぐらいで行く予定でございます。

    ということを総評しまして、四輪車の今年の見通しでございますけれども、国内 の販売ということでいいますと373万台ということで、103.8%。これは過去最高には なります。輸出は伸び悩んでおります。生産はまあ販売に準じて微増と、102%という ようなことで、上期は相当落ち込みましたけれども下期は回復傾向ということで、通 年では若干のプラスというような見通しを今立てております。

    続きまして二輪でございます。これは高さですけれども、濃い方が二輪の生産、 ここの数字が通年の販売台数でございます。こちらから水色の方が上半期の生産台数 と販売台数です。ご覧になっていただくと分かるように、今年は販売が前年比87%、 生産も約90%ということで、まあ四輪同様に落ち込んでおります。

    これも二輪のお客様の支払い形態別でございます。こちらは、まあコンソルシオ というのが多数を占めておったんですけれども、近年、やはりこちらもローン、ファ イナンスが増えてきておりました。ところが四輪同様、ファイナンスの引き締めとい うそういう状況になっておりまして、今年の上半期でいいますとローンの比率が下が ってきているというような同じような状況になっています。

    月度別に見ますと、やはり3月ぐらいから改善・値上がりを繰り返しておりまし て、ちょっと6月に至っては77%ということでここはファイナンスの引き締めの影響が 相当出ているというふうに見ています。ちなみに通年の予想でございますけれども、 昨年が205万台に対して、今年は180万台ということで、二輪は突然値上がりをするん じゃないかというふうに業界では、自工会では見ております。

    最後に部品業界でございます。簡単でございますけれども、昨年、一昨年までの 数字でございます。まあ10年は輸出が伸びたということで、かなり伸びましたけれど も、11年はやはり鈍化しています。それでも900億レアルという過去最高の売上という ことで、伸びているのは伸びているという状況でございます。

    以上、簡単ではございますが、説明といたします。どうもありがとうございまし た。

    司会
    久保様どうもありがとうございました。それでは引き続きまして、次にコマを進め させていただきます。機械金属部会、西岡部会長よろしくお願いいたします。

     

     

     

  • 機械金属部会     西岡信之 部会長

    機械金属部会

    機械金属部会の西岡でございます。それでは機械金属部会、まあいろんな業種がご ざいますので、ここに書いてございますように、鉄鋼、電力、プラント機器、建設機 械、産業用圧縮機、農業機械、各種切削工具、機械部品、潤滑油、こういった分野に 分けてお話をさせていただきたいと思います。

    まず鉄鋼ですが、上期の回顧といたしまして。国内の粗鋼生産量ですが、上期は 1739万トン、これ前年同期比でマイナス2.5%。一方国内の販売量といたしましては上 期で1109万トン、前年同期比でプラス1.8%。したがって上期の生産はまあ経済活動の 減速等により減少しまして、販売量の方は逆にちょっと増えていると、まあこんな状 況でした。

    その中で輸出について見ますと、6月までがなくて1月から5月の統計になります けれども、439万トン、これは前年同期比でマイナス5.2%と減少しております。中身 ですけれども、半製品が363万トンと大体8割ぐらいを占めています。で鋼板類が65万 トン、条鋼類が40万トン、二次製品が6万トンと。まあしたがって輸出というのは、鉄 鉱石から少し形を変えたスラブとかインゴットとかまあ半製品がほとんどという構成 になっています。

    輸入の方につきましても、やはり1月から5月の統計ですが、161万とこれは前同 期比でプラス14.2%とかなり増加をしております。中身の方は鋼板類が86万トン、条鋼 類が52万トン、2次製品が21万トン。つまりブラジルの構造というのが、鉄鉱石とか 半製品とか、まあ原料を輸出して、逆に鋼板類とか製品、加工度の高いものを輸入し ていると、まあこういう構造になっております。

    それでは下期の展望でございますが、国内の粗鋼生産量としては、現時点の予測 では 3600万トン。まあこれは過去最高の去年の3520万トンから増加はしているんです けれども、まあ年初は実は3750万トンという予測をしていましたので、これからかな り減少しているということになっています。

    輸出につきましては、まあ鋼塊、スラブですね、それから半製品の輸出、これは 引続き高水準で推移すると見ております。一方、鋼板類、製品類といったところは、 まあ欧州危機等の影響で横這いあるいは減少していくものというふうに見ています。

    輸入につきましては、昨年並みの水準で推移するか、あるいは、まあ景気の具合 によりますけれども若干減ることもあり得ると、まあこんなふうに見ております。ま あ希望を込めてですね、ブラジル政府の国内産業保護とレアル安で下期の需要回復に 期待するというのが鉄鋼の状況でございます。

    続きまして電力と社会インフラでございます。上期につきましては、ペトロブラ スの大型投資が継続されまして、経済のけん引役、原動力としてまあ波及効果が大で ございました。ただ、プレサル等の上流部門に偏っておりまして、まあ造船なんかの 投資には積極的なんですけども、プラント機器への投資としてはまだ不十分という状 況です。

    それから、電力関係では昨年ペトロブラスが2016年までガス供給を保証しないと いう発表を行っておりまして、ガス火力の入札はほぼ停止をしております。送電関係 についても、需要は低迷をいたしました。それからインフラ関係ですけれども、大型 プロジェクトは入札が遅れておりまして、まあ高速鉄道も昨年スキームを変更してか ら上期では進展はございませんでした。サンパウロメトロはまあ工事を再開しており ます。

    下期の展望でございますけれども、ペトロブラスの大型投資は、まあご存知のよ うに計画に対して実施率がかなり低いということになっておりますけれども、まあ額 そのものが大きいので、引続き国内経済の牽引役としての期待が大ということでござ います。

    それからブラジルの造船所への日本の造船メーカーの協力が具体化してまいりま す。まあこれによって、今色々トラブルが起きている造船が本格化して船ができてく れれば、舶用機械の需要が増えてくるのではないかというふうに期待をしております 。

    それからガス火力については、A-5電力オークションでガス火力の応札の見込み がありませんので、全体には低調というふうに予測をしております。それから送電関 係でも低迷が継続するものと予測をしております。

    高速鉄道は上下分離での入札が年内に発照する見込みでございまして、その他の 都市交通、それから道路、交通拡張等の社会インフラ関係もまあ進展する見込みでご ざいます。まあこれは先程近藤会頭の挨拶の中でも触れられていました、まあ8月15日 にジルマ大統領が発表した大きな額のインフラ整備というものが進んでいくものと期 待をしております。

    続いてプラント機器でございますが、上期の回顧といたしましては、まず紙パル プ業界。この業界はかなり国際競争力のある業界でございまして、まあ新興国の需要 拡大に支えられまして各社とも設備投資を進めてまいりました。

    石油化学業界につきましては、まあペトロブラスの設備投資は相変わらずなんで すが、まあ意欲があっても遅れが顕著と。それから鉄鋼・非鉄業界、この業界につい ては先程の鉄鋼でも触れましたけれども、まあ国際競争力が低下しているということ で、ブラジルでの製鉄所案件、これは軒並み中止または延期になっております。

    それからエタノールにつきましては、これも砂糖価格の影響で生産コストがまあ 上昇して、競争力が低下しております。したがって設備投資には動いていませんでし た。セメント業界につきましては、ワールドカップ、オリンピックに向けての設備投 資を積極的に行ってまいりました。

    続いて下期の展望ですが、紙パルプ業界につきましては今後10年で生産力は約倍 増する見込みで、大型ソーダ回収ボイラー等の案件が出てきております。石油化学業 界につきましては、まあペトロブラス向けの商談は今後も好調な見込みでございまし て、ペトコーク焚ボイラー等の具体化が期待をされております。

    鉄鋼・非鉄業界、こちらについては、世界的には供給能力の過剰ということと、 まあ競争力の減退ということで、下期での好転は期待できないものと考えております 。エタノールにつきましては、まあ業界の競争力向上のためにBNDESの融資枠というの が拡大してあるんですけれども、まあ先程申し上げたように生産コストが上昇してお りますので、こちらについてはやはり期待薄かなと。それからセメント業界について は、あいかわらず好調で、まあ排熱発電設備等の販売拡大が期待されております。

    続いて建設機械です。上期につきましては、総需要台数が第1クォーターで2198 台、これは、一昨年ですね、2010年比でマイナス4%。2011年比、昨年比でいきますと 、マイナス14%ぐらいになります。それから第2クォーター、これはまだ第2クォーター 全部が出ておりませんけれども、4月5月の統計で1698台。これもやはり前年同期比で いうとやはり減少傾向になっております。したがって、6月を入れて、第2クォーター は、見込みでいいますとマイナス20%ぐらい昨年比で減少するものと見ております。

    全体といたしましては、まあ経済全体が停滞したということに加えまして、公共 工事あるいはその社会プロジェクトの遅延によりまして総需要は減退をいたしました 。また、先程から二輪四輪で話が出ておりますけれども、銀行の融資姿勢も厳しくな っております。したがって全体として減ったと。ただまあ鉱山用の建設機械について はこれは堅調に推移をいたしました。

    続いて下期の展望でございますが、総需要台数としては、12年トータルで1万400 台というふうに見られておりまして、昨年の11214台に比べて8%の減少となる見込みで ございます。まあ中長期にはワールドカップ、オリンピックをにらんだインフラ関係 工事による需要増が期待されておりますけれども、目先、年内は需要の減退が継続す るものと予想をしております。

    産業用圧縮機です。上期につきましては、食品業界では上期で前年同期比マイナ ス30%という結果になりました。これはビール、清涼飲料水等の飲料業界の設備投資そ のものは堅調なんですけれども、まあ昨年ほどには伸びなかったとそれから鶏肉につ きましては、日本市場でのだぶつき、それから為替の影響によりまして、鶏肉産業の 設備投資というのはまあ大手の企業のみで、まあ鶏肉・牛肉・豚肉いずれも苦しい状 況でございました。

    ぺトケミ業界につきましては、昨年比プラス30%ということで、ようやくペトロ ブラスのプレサル案件がまあ動き始めまして、プラットフォーム計画が進んで重要が 出てきたという状況でございます。飲料業界の伸びを受けまして、CO2の製造装置、そ れから冷却設備、この辺の受注が好調でございました。

    下期につきましては、食品業界についてまあ昨年同期比でプラス30%、これはか なり期待を込めてですけれども、予想をしております。これは飲料業界では引続き設 備投資案件があり、継続した引合いがございますので、まあ昨年よりは伸びるだろう と。それから鶏肉業界、それから牛肉・豚肉業界、これらはいずれも大手のみの設備 投資でございますので、いずれも低調と。でこれ以外の業界に期待をして販売をかけ ていきたいということでございます。

    ペトケミ業界につきましては、昨年比プラス20%を予想しております。これはま あプレサル案件がかなり上期で出ましたけれども、まあ2012年としてはほぼそれで終 わっておりまして、まあ年内の受注というのはあまりないと。逆に引き渡しが年内に 来るというような状況でございます。それ以外のケミカル業界ではガス圧縮機の受注 に期待をしております。

    続いて農業機械です。まずエンジンビジネスにつきましては、昨年比台数でプラ ス3%、金額がプラス4%とほぼ同じようなレベル。農業用の4輪車向け多気筒エンジンの 販売が伸びましたけれども、一方で単気筒エンジン販売というのが昨年同様に低迷を いたしました。

    トラクタービジネスにつきましては、昨年比マイナス1%、これは台数レベルでご ざいますが、とほぼ同レベルでございます。小規模の農家支援策というのが継続され てはおりますけれども、小型トラクターにつきましてはほぼ農家に行き渡ったという 感じがございます。小型建機のビジネスにつきましては、昨年比マイナス5%、台数ベ ースでございます。

    下期につきましては、まずエンジンビジネスですが、下期のエンジン販売は農業 用4輪車向け多気筒エンジン等の好調維持で若干の回復を期待しております。一方で単 気筒エンジン販売につきましては、これは安価な安い中国製エンジンの流入がありま して、低迷が継続するものと予想しております。トラクタービジネスにつきましては 、下期の小型トラクター販売が昨年とほぼ同じレベルという予測をしております。小 型建機ビジネスについては、下期は若干の伸びを期待しております。

    それから各種切削工具その他でございますが、まず上期につきましては、切削工 具については2月までは堅調でございましたけれども、それ以降はまあ自動車販売の伸 び悩みによりまして、上期全体としては昨年同期に比べて低迷をいたしました。ただ 耐摩耗工具、それから鉱山用工具については堅調に推移をいたしました。ねじ切り工 具につきましては、これはアメリカへの輸出をしておりまして、アメリカでの販売好 調によりまして輸出が昨年同期比プラス70%と進捗をいたしました。セラミック部品等 につきましては、一般消費者向けは昨年比でプラス20%。ただしプラスチック成型品、 これは自動車向けが主体ですけれども、マイナス13%、縮小でございました。

    下期につきましては、切削工具では自動車販売の大幅な伸びが期待薄でございま して、上期よりも好転するものの大きな改善は期待できないものと予測をしておりま す。耐摩耗工具、鉱山用工具、これらは堅調を維持するものと予測をしております。 それからねじ切り工具につきましては、輸出が更に伸びまして、国内販売も上期から 若干は回復するものと予測をしております。セラミック部品等につきましては、一般 消費者向は下期も増加するものと見ておりますけれども、増加率は上期に比べて下が るものと予測をしております。

    次に機械部品・計測器具でございます。上期につきましては、チェーンでは2011 年比でプラス20%。これはまあ食品包装機械展示会への出展等により知名度がアップし て販売が好調だったと。軸受につきましては、自動車・二輪車向けはメーカーの生産 が減少したため売上が減少しております。農機・産業モータ向けは昨年と同レベルで 堅調に推移をしております。ただしメンテナンス用というのが大幅に減少をいたしま した。計測器具につきましては、まあ上期の中で波はあったものの、結果的にほぼ昨 年同期と同じレベルというふうになりました。

    下期の展望ですが、チェーンにつきましては本格的な在庫販売の開始、北東部等 の代理店強化、特定業界への売込み強化、こういったところで更に伸びるものと予想 しております。軸受につきましては、下期での自動車販売の好転、および日系自動車 メーカーの現地生産開始等で、下期では売上増を期待、まあ予測といいますか期待を しております。農機・産業モーター向けはまあ横這い。メンテナンス用は低迷が継続 するものと見ております。計測器具につきましては、レアル安での輸出環境好転等に より下期では増加するものと予測をしております。

    次に潤滑油と金属加工油ですが、上期の回顧につきましては、潤滑油では市場全 体としては昨年同期比プラス4%で堅調に推移しております。ただし、その中の工業向 けでは昨年同期比マイナス2%と落ち込んでおります。またベースオイル生産につきま しても、在庫調整等がありましてマイナス8%と低下をいたしました。金属加工油につ きましては、昨年同期比でマイナス10%。主要なお客様であります自動車部品製造業で 自動車の販売低迷により生産量が減少して、金属加工油の販売量が減少をいたしまし た。

    続いて下期の展望につきましては、潤滑油では自動車バイク用等、これらは経済 動向次第でございますが、ほぼ同レベルを予測しております。工業用潤滑油について は大きな伸びが期待できません。高機能ベースオイルの輸入についても減少を予測し ております。金属加工油につきましては、2012年の通年予測としてマイナス5ないしマ イナス10%を予測しております。下期にも自動車生産の大幅な増加は期待できませんの で、下期は概ね昨年同レベルという予測をしております。

    以上が各部門別の回顧と予測でございまして、機械金属部会全体として見た回顧 と展望をご報告いたします。

    まず上期につきましては、自動車等の一般消費者向けの製品の販売が低迷したた めに、これらへの部品・材料供給が低迷ないしは減少をいたしました。これは主とし て、先程から話に出ている欧州財政危機による世界経済低迷、それからレアル高、こ ういったものが効いたものと考えております。

    一方で、遅れていたペトロブラスの大規模投資、それから社会インフラ投資、こ れらが本格化しつつありまして、まあ好調なパルプ業界の投資もあって、一部ではご ざいますけれども大型設備の投資案件が動き始めました。また、日本造船界のブラジ ル進出が本格化しつつなったということでございます。

    それから下期の展望でございますが、政府・中銀が金利を下げて、レアル安への 誘導を行って国内産業の保護を強めておりますけれども、まあ内需の大幅な伸びとい うのはやはり期待できないのではないかというふうに見ておりまして、農産品の価格 上昇が内需に良い影響を与える可能性がある一方で、まあ国際的な景気減速が内需に マイナスの影響を与える可能性もありまして、予断を許さないものと考えております 。

    一方で、社会インフラ関係・プラント機器関係では、遅れてきた案件で実現する ものが出てまいりまして、これらではまあ下期に大型受注の可能性があると考えてお ります。また、造船関係での進出が本格化してくるというふうに考えております。以 上で機械金属部会の報告を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました 。

    司会
    西岡様どうもありがとうございました。それでは続きまして、電気電子部会にお願 い致します。篠原部会長、どうぞよろしくお願いいたします。

     

     

     

  • 電気電子部会        篠原一宇 部会長

    電気電子部会

    皆さんこんにちは。電気電子部会の篠原です。

    本日の発表内容でございますけれども、上期の回顧と下期の展望に、業界のお話 を若干追加させていただきたいというふうに思います。次お願いします。

    電気電子部会はですね、約30社の登録会社様がございまして、アンケートでこの 上期の回顧についてお願いしましたところ、大半の方から回答をいただけまして、な おかつですね、事前の準備会議にもご参加いただいて非常に貴重な情報等をいただき まして本当にありがとうございました。

    業種が、電気電子部会の中でも様々でございまして、それをまとめるのは非常に 難しいんでございますけれども、こういった方たちになっておりまして、かなり、赤 色が強い、要するにまあポジチブ要素、それから青い色のポジチブ、赤のちょっと、 まあネガチブとは言いませんけども、そういう観点で見ますと、色のバランスからい くと上期はかなり、まあ低迷とは申しませんけれども、伸び悩みがあったと。まあマ クロ経済色々とすでにご説明がありましたけども、そういう要素でですね、市場はか なり、今までのピッチの伸び方にかなりブレーキがかかったということが言えるんじ ゃないかなというふうに思います。

    市況の主な要因としましては、電気関係もですね、IPI税、要するに消費の刺激 策、まあ白物は昨年度からIPI税率を10%ダウンして消費を伸ばし雇用の維持を図ると いう政策がございまして、まあ8月末に切れるんですが、それがやはり需要を維持した と。それを政府として、そういう恩恵を出す必要性があったということでですね、市 場は数量的にはかなり維持できたというような結果が出ております。

    それから、やはり中国製品で低価格の商品がかなり出回りまして、これは完成品 および、中間財といいますか材料にも起こることなんですけれども、そういうデータ が、MDIC、通産省の方でございまして、その内容を見ましても、かなりこの上期はボ リュームが急増していると、前年比ですね、そういうことが見られます。

    それからですね、主には、為替の変動がやはりコストアップになりまして、まあ 電気製品はご存知の通りそのコストアップを売価に転嫁するというのが非常に難しい 要素がございまして、転嫁どころかですね、プライスエロージョンが引き続き起こる というような類のですね、品目を我々は取り扱っているという要素がございます。ま あ販売の実績・業績評価の面では、通信インフラの分野、これはやはり市場が拡大し ているということがございます。

    それと、企業努力で国内のパートナーを見つけられて、事業の拡大をやられてい るというメーカーさんがございます。ということで、上期は、回答いただきましたア ンケートの結果としまして、販売の実績は67%が拡大していると。まあ人員はですね 、ほぼ、増員と維持が同じような感じですね。投資はですね、維持が67%で拡大が33 %。昨年度と比べるとやはり、拡大という回答を出された会社の比率が減っていると いうことが言えると思います。次お願いします。

    まずマナウス製品の生産状況をご説明いたします。これはSUFRAMAから出ており ます1月から6月までの生産実績。まあ生産と需要と同じような見方をしていただけれ ばいいと思うんですが。テレビでございますけれども、テレビはご存知の通り薄型に 移行しておりまして、ブラウン管テレビというのが去年は、これは1-6ですけれども、 去年もですね、需要はブラウン管というのはすでに270万台レベルぐらいに落ちており まして、それがですね、今年はおそらく100万ぐらい、100万を切るぐらいの数になる と思います。

    それに比較しまして薄型の方はですね、去年は1130万台ほどで、今年は1400万で 、テレビの2012年の総台数は1500万ぐらいの数になるであろうということですね。昨 年の1400万に比べて100万台ほど増えるという見通しが立っております。

    それから、下の方に電子レンジとエアコンというのがございますね。電子レンジ も中国からの輸入がかなり増えておりまして、これは伸び悩み。それからエアコンで ございますが、エアコンは昨年度の末にですね、中国からすごい量の完成品が入りま して、これが何と40%に下がっておりますね。

    まあそういうことが起こりまして、南の商品に対してはIPIを下げてボリューム を稼ぐといいますか増やすという政策がとられたわけですけども、逆にマナウスのこ の二つのアイテムはIPIと輸入税を上げてですね、中国からの輸入に対抗するという政 策がとられまして、その税率が上がるのが9月1日からなんですね。ですからこの効果 は、効果といいますか、下期は若干改善される要素としてあります。まあ売上の金額 等々はよろしいですね。雇用は同じようなレベルで推移しております。次お願いしま す。

    次は白物関係なんですけれども、先程のマナウスはエレクトロニクス商品が主体 ですね。白物はほとんどマナウス以外といいますか、南部の方で生産されております 。まあブラジルの白物はですね、日本の冷蔵庫と洗濯機とエアコンの3品目にプラスし てブラジルの場合はガスレンジの需要が非常に大きいという要素があります。まあ冷 蔵庫は大体年間600万台の需要なんですね。上期は12%伸びたという数字。これは、IPI の率のところがずれておりますけれども、冷蔵庫は元々15%のIPIなんですね。それが 5%に今下がっていると、8月の末まで、ということなんです。

    洗濯機はですね、この数字はオートマチックの台数上げで、年間需要は約600万 台です。オートとセミオートを入れますと。ブラジルの洗濯機の600万台というのは、 これは、出張などをして色んな方とお話をしますと、今電気製品であなたはどういう ものを買う予定をされていますかという質問を女性にしますと、かなり洗濯機が欲し いという方がおられるんですね。ブラジルとインドの比較をしますと、インドはあれ だけ人口が多いんですけれども、洗濯機の需要というのはブラジルの50%です。

    まあこのIPI税に関しまして、ちょっと下に書いておりますけれども、これ税金 の交渉をする時にですね、政府と業界とそれから最近は労働組合が入っておりまして 、労働組合から、そういうその恩恵を与えるのはいいんだけれども、とにかく国産部 品を、強制的にですね、この恩恵に対する条件として、ローカルコンテンツを上げる ようなプロポーザルが出ておりますね。ですからかなり話はややこしいということな んです。次お願いします。

    変わった写真が出てきましたけれども、これはあくまでも業界、要するにメーカ ー協会の資料をちょっと私もらってきまして、ブラジルの、要するに、これは白物で すから、ブラジルの白物はどういった努力をして、省エネとか製品開発をしてきたと いうちょっとお話をさせていただきますと。まず、洗濯機から行きましょうか。

    洗濯機ですね、この写真に近い洗濯機がですね、皆さんご存知かどうか知りませ んけど、南のポマローデというサンタカタリーナの町がありまして、ポマローデはブ ラジルで最もその、ドイツの文化がですね、根付いている、ドイツ語がかなり通じる 町がございます。その隣にチンボーという小さな町があるんですが、そのチンボーに ですね、Mieleという白物のメーカーがあるんですよ。で私は、ドイツのMieleかと思 ってその会社を訪問することにしたんですけれども、といいますのは、スティーブ・ ジョブス、アップルのスティーブ・ジョブズが若いころ、最も世界でデザインの素晴 らしい会社はドイツのミレだということで、そういうことが本に書いてあったので私 はミレを訪問したんですね。そうしますと、そのミレ会社の入り口のところにですね 、これに近い、写真といいますか、物がちゃんと置いてあったんです。これ以上です ね、鎖をつけて何かそのごっついあれなんですよね。1951年に作られたブラジルの、 ブラジル開発の洗濯機がありました。そのMiele社はですね、現在はフロントロードの 立派な洗濯機を作られているんです。この写真より立派な洗濯機を作られているんで すね。

    まあそういうことで、とにかく、大学の技術とかいうことも活用されてブラジル で立派な白物製品の開発をされておられます。そして、ブラジルの白物のメーカーと いうのはですね、やはり高い電気代のブラジル、それから家庭製品が、電気消費量の 約4分の1が家庭で使われているわけですね。だからその家庭で使われている電気の消 費の内訳というのは、80年代ではですね、3分の1が冷蔵庫、3分の1が照明関係、それ から3分の1がシャワー。今は当然その構成は変わっているかもしれませんけれども。

    ですからそういった電気製品の省エネが進みますとですね、冷蔵庫の場合はもう すでに80年代から半減しているという数字が出ています。そうしますとですね、電気 消費、家電の消費が半減することで全国の消費量の二桁、10%以上の省エネができると いう要素を持っていますので、例えば電気会社がですね、売り上げの1%を省エネに充 当しなくちゃいけないと、それは冷蔵庫の買い替えとかですね、そういうことを含め て省エネのプログラムを推進しなくちゃいけないという要素から、ちょっとこのお話 をさせていただきました。次お願いします。

    まあテレビは省エネというよりは、これもずいぶん古い写真ですよね、まあはっ きりしていますのは、CRTが薄型になって、29インチのCRTというのは大体40キロ近い んです、重さが。32インチですと8キロを切りますので、皆さんもショッピングセンタ ーに行かれたらよくあるじゃないですか最近、テレビをかついで車に持っていくとい うような、そういう事態になっておりますね。まあテレビの使い方が、基本的にです ね、まあ端末とは申しませんけれども、色々な、スマートテレビとしての使い方です ね、というふうに変わってきているということですね。次お願いします。

    それから、通信分野で、下の方にapagãoと書きましたけれども、日本でいるじゃ ないですか、招き猫、招き猫はこうしているんですけれども、ブラジルの場合はまあ 電気代が高い、それから送電にすごくロスがあると。送電のブラジルのロスは15%で 、世界の平均の倍と言われているんですけれども、その中にやはり盗電もあると。で すから、マナウスとか地方に行かれますと、電線にガットという、ガットというのが ここの盗電の意味なんですが、ガットは猫なんですね。まあそういうことがですね、 通信はすごく伸びておりまして、民営化されてすでに14年になるんですけれども、販 売は4倍ほど上がっているんですかね、14年ほどで。それに対して投資がやはりついて いっていない。

    テレビのことをもう一度お話しますけれど、要するに、2億5600万ですか、のサ ブスクライバー、要するに携帯の使用者に対してですね、まあ日本とかヨーロッパで は1本のアンテナにつながれている携帯の数というのは約500本と言われていますけれ ども、ブラジルの場合はそれは5000本だと、10倍だというようなことでですね、ひと 月ほど前ですか、オペレーターがペナルティで営業をストップされたということが起 こった内容の記事がですね、Exameに載っておりましたので紹介させていただきました 。次お願いします。

    簡単に、リバースロジですが、要するに、2010年にですね、固形物廃棄処理法が 出まして、11年に細則が出まして、現在どうなっているかと申し上げますと、5つのテ ーマに分かれておりまして、その内容というのは家電であり、ランプであり、梱包材 であり、潤油、オイル、もう一つありましたね、そういうグループで細かいスキーム に関して検討されているということですね。

    ですから、その中でひとつ面白いなと思いましたのは、ランプの関連のテーマグ ループではですね、新しい税金を設けて、要するにランプを購入される方にはリバー スロジのコストをオンしてですね、販売するという結論がそのグループから出ており ます。それが通るかどうかは別としてですね。まあ他のグループは色々検討しており ますけれども、やはり消費者様とですね、それから流通、メーカーのそれぞれの責任 と負担のところで折り合いがまだ中々つかないというのが現状でございます。

    サンパウロ州も家電関係ではサンジョゼ・ドス・カンポスとソロカバの二つの町 をパイロットプランの町として設定してですね、リバースロジをやってみようという イニシアチブが、まあこれは案として出ておりますけども、実際にそうなるかどうか ははっきりしておりません。次お願いします。

    GINGA、GINGAと申しますのは、カポエイラの動き、こう右に行くか左に行くかと いう相手を惑わすような、ある程度ブラジルの北部の文化を象徴していると思うんで すけれども、要するにデジタルテレビ化されまして、要するに双方向性ミドルウェア を強制的に搭載すべきだというのが政府の指導でございます。

    デジタルテレビは現在のカバー率が大体46%ほどなんですよ、全国で。まあおそ らくインストールベースで8000万台ぐらいのテレビがあるかと思いますけれども、デ ジタルテレビにはそのチューナーですね、ビルトインのチューナーあるいはセットト ップボックスを付けないと見れないんですけれども、まあ大体今までメーカーが生産 してきました累積生産台数と言うのは大体2000万台なんですね、この上期で。それと 、そのカバー率が46%ということで、まだまだ、まあ2016年に完全にアナログがなく なるわけですけれども、政府の焦りもこの中にございまして、早く全てのテレビに、 まあデジタルテレビのチューナーに関しては既に今年から100%マナウスで作られてい るテレビにはチューナーが付いているんですけれども、プラスそのGINGAを付けよとい うことになっておりまして、このGINGAに関しましてはその、テレビですか、T-safeと かですね、それとかT-learningとか、そのTを色々付けてですね、GINGAを色々活用し なさいという指導が入っております。次お願いします。

    要するに下期は、上期の赤っぽい資料から少し、各社様が、ほとんどの回答にも ございますように、ほとんどの会社様が下期は販売は拡大を見込めるというデータを いただきました。まあワールドカップとかオリンピックとかですね、大きなイベント ももうかなり動き始める気配でございますので、ビジネスチャンスを生かして事業の 拡大を図る努力が必要じゃないかなというふうに思います。次お願いします。

    もう終わりですね。とにかく家電商品というのは今、家族の絆を高めるとかいう 要素も持っておりますので、一緒にテレビを囲んで団らんするとか、料理を一緒に楽 しむとか、アミーゴスを呼んで目と目でお話するとかいうことを、まあそういった生 活環境、生活レベルの貢献に役立てればですね、非常にメーカーとしてはありがたい なというふうに思います。どうもご清聴ありがとうございました。

    司会
    篠原様どうもありがとうございました。それでは、これまでの前半の範囲の中でご 質問ですとか、コメントですとか、頂戴できればと思いますが、ご参加の皆様からい かがでしょうか。かしこまりました。それではこれで一応前半とさせていただきます 。残る6部会の皆様にはコーヒーブレイクの後プレゼンテーションをお続けいただきた いと思います。後半の開始は当初予定通りの午後4時スタートということでお願いした いと思います。どうもありがとうございました。引き続きよろしくお願いいたします 。

    (コーヒーブレイク)

     

     

     

  • 司会 澤田吉啓 企画戦略委員会委員長

    皆様、時間通りお戻りいただきまして誠にありがとうございます。大変司会進行と しては助かります。後半司会進行をさせていただきます、企画戦略委員会の澤田でご ざいます。引き続きましてよろしくお願いいたします。それでは早速でございますが 、後半は6部会から発表いただきます。最初でございますけれども、貿易部会でござい ますが、伊吹部会長様からお願いいたします。

     

     

     

  • 貿易部会 伊吹洋二 部会長

    貿易部会

    今年4月から貿易部会長を務めさせていただいております、丸紅の伊吹と申します 。よろしくお願いいたします。では早速ですが、12年上半期、ブラジルの貿易動向に ついて発表させていただきたいと思います。

    まず上半期の貿易額の推移をご覧いただきます。左の青の棒グラフが輸出額、右 の紫の棒グラフが輸入額で、折れ線グラフが貿易収支になります。グラフ左の目盛が 輸出入額、右の目盛が貿易収支の額となっております。リーマンショック直後、09年 の上半期以来輸出入とも増加が続いておりましたが、2012年上半期では輸出・輸入い ずれも前2011年下半期をこの段階で下回っております。ただし、前年同期であるここ の11年上半期、こちらの12年上半期と比べますと、輸出は減少、輸入は増加するとい う結果になっています。以下、前年同期比ということでですね、さらに詳細を見てい きたいと思います。

    これより輸出・輸入の取引形態ごとにそれぞれ違った角度からご説明させていた だきます。まずは輸出に関してですが、12年上半期の輸出総額、1172億ドルは、前年 の1183億ドルから0.9%の減少となっております。カテゴリ別に見ますと、表に記載の 通り、一次産品が562億ドルから558億ドルへ0.6%のダウン。半製品が162億ドルから 152億ドルへ5.8%のダウン。工業製品が434億ドルから433億ドルへと0.2%のダウンと いずれも減少しています。景気の冷え込みの要素が目立ちまして、レアル安の影響が あまり見られない結果となったと言えます。

    次に商品別で主な項目についてご説明差し上げます。

    まずは第一次産品ですが、こちらの鉄鉱石の落ち込み、19.1%が目立っておりま す。最大の輸出国である中国が前年同月比20.4%減を記録しております。2位の日本向 けも同23.4%減となっております。次に大豆の輸出ですけれども、前年同期比33.5% 増となっております。その要因は、最大の輸出先の中国向けが前年同月比45.5%を記 録したことによります。やはり最大の輸出国である中国の動向が大きく影響している ことがここで裏付けられます。次に工業製品ですが、こちらの段に参ります、0.2%と わずかにダウンしております。自動車・トラクター部品の減少が目立ちますが、一方 で燃料や航空機は二桁成長を見せるなど、好調な製品も存在します。

    それでは、輸出の最後にですね、相手国別輸出額についてご説明いたします。輸 出相手上位10カ国はこの表の通りでありますが、輸出相手国第1位の中国は2009年以降 その地位を継続しております。シェアも年々増えておりまして、11年上半期には16.9 %だったシェアが、今季はここに18.1%まで増加しております。

    2位のアメリカですが、順には変わっていませんが、シェアは11年度上半期9.9% から、ご覧の通り11.7%まで増加しております。金額も前年同月比17.4%増の137億ド ルです。主に原油輸出が伸びたものです。一方3位のアルゼンチンですが、同国の打ち 出した輸入規制施策もあり、自動車部品や大型貨物自動車の二桁の減少が目立ちまし た。また、日本も13%の減少となっておりますが、後ほど対日貿易というくくりでご 説明いたします。

    そのほかに増減の大きなところは、ドイツの18.7%ダウン。これはコーヒーや鉄 鉱石の減少によるもの。インド、97.9%アップ。これは原油の増加のようです。ベネ ズエラの31.8%アップは肉、牛肉関係、鶏肉製品の増加によるものです。

    このスライドは全輸出総額における地域別シェアを示しております。緑色の表記 の中国を含むアジア向け金額が30.6%。ピンク色の中南米・カリブが20.8%。黄色で 表しておりますEU諸国が20.4%となり、全体のおよそ7割を占めています。この構図は 近年大きく変わっておりません。

    そして次に来るのが、11.8%のブルーの米国でありまして、ブラジルの米国への 依存割合は決して高くないことがここで読み取れると思います。シェアの割合は変化 しているものの、ブラジルの輸出先はこのように地域に分かれておりまして、バラン スが取れた状況になっていることがこのパイグラフよりお分かりいただけると思いま す。

    アジア向けは鉄鉱石と大豆で過半を占めておりまして、他には原油や鶏肉も上位 を占めます。中南米・カリブは鉄鉱石や原油、燃料のほか、航空機、鉄鋼製品、食肉 など多様です。EUは鉄鉱石、大豆、原油、コーヒーといったブラジルの主要輸出品が 上位に並びます。東欧の大幅減はロシア向け砂糖輸出の落ち込みによるものです。

    次に輸入についてご説明いたします。12年上半期の輸入総額は1101億ドル。前年 度1053億ドルから4.6%の増でした。輸出が減少し輸入が増加したため貿易収支が減少 する結果となっております。カテゴリ別では、資本財が5.6%増の240億ドル。原料・ 中間財が0.4%増の481億ドル。消費財が5.1%増の192億ドルとなっています。

    輸入を商品別に見ますと、目立ちますのが、この一番下なんですけれども、燃料 および潤滑油の14.6%増、24億ドルの増加となっています。一方で減少要因としては、 耐久消費財で、乗用車にて4億ドルほどの減少となっています。乗用車の7.1%の減少 が耐久消費財全体のマイナスの要因ともなっています。一部輸入車に対する工業製品 税の35%引き上げの影響が出ておるようです。

    次に輸入を相手国別に見てみたいと思います。輸入相手国上位10カ国は表の通り です。若干先程の輸出国とは違った入り込みがあるようですけれども、11年上半期ま では米国が1位でしたが、今期初めて中国が161億ドルと、米国の160億ドルをわずかな がら上回っております。

    中国からの輸入増加の主な項目としては、携帯電話部品、パソコン、パソコン部 品などが挙げられます。米国からの輸入をけん引しているのは燃料です。3位のアルゼ ンチンは7.8%のマイナスとなっており、自動車や小麦の減少が目立ち、4位のドイツ と僅差になってきました。韓国の減少は自動車輸入減が主な原因です。ナイジェリア の減少分は原油の輸入減に起因しています。40.7%と飛躍的に伸びている8位のメキシ コですが、主に自動車の増加です。9位フランスはヘリコプターの増加、10位インドは 燃料の増加によりそれぞれ大きく伸びています。

    では、次に輸出同様に地域別シェアについてご説明いたします。緑で表記のアジ アからの輸入が地域別では最も多く31%。その後ピンクのEUが21。次に黄色の中南米 ・カリブが17。米国が15と続きます。アジアからの輸入商品は多様ですが、半導体や 自動車、自動車部品、機械部品、燃料等が中心になります。欧州は医薬品や自動車、 自動車部品などです。中南米・カリブはアルゼンチンとメキシコからの自動車が最も 多く、続いてボリビアからの天然ガスや、アルゼンチン、ベネズエラからのナフタも 上位に来ます。

    次に対内直接投資についてご説明いたします。左側のグラフですけれども、半期 ごとに見ますと、12年上半期は前年同期比および前期と比べても実績は下がっており ます。金額は11年が322億ドルから5億ドルダウンしまして、270億ドルとなっています 。すいません、ちょっと数字が間違っていますね。日本も66.7%減の大幅減となってお ります。

    右の表では各国別の投資額を記載しておりますが、ご注意いただきたいのは、こ の数字は先程もお話ありました通り直接投資ベースになりますので、低税率国を経由 した間接投資の場合などはその当該経由国の投資額となり、必ずしも実態に即さない 形になっているという点です。すなわち、オランダ、ルクセンブルグ、ヴァージン諸 島など、上位の国には低税率国が多くなっております。オランダ、スイスなどは税制 優遇を狙いとしたSPCやファンドなどを通した投資であると推測されます。

    ご覧頂いている通り中国がこのリストの上位には入っておりません。これは中国 が第三国経由の間接投資を行っている可能性が高く、今の中国のブラジルへの進出具 合からいっても、実態としては上位に入っているというふうに考えられると思います 。

    国ごとの投資企業や投資分野のブレークダウンはないため、具体的な投資の中身 は確認できませんが、例えばここでチリが、去年はなかったんですけれども、入って おります。5.5倍もの増加になっておるんですけれども、これはLANとTAMの経営統合に よるものではないかというふうに推測されます。

    次のスライドは、直接投資の業種別の表になります。ブラジルで最も強みのある とされてきた、ここの一番上の農業・畜産・鉱業については最近は投資がそれほど行 われていないことが確認できます。最も大きな落ち込みは43%ダウンのサービス業へ の投資です。実体で777億ドルのダウンです。その中でも最も顕著な分野は55%、151 億ドルダウンの電気・ガスとなっております。

    一方、投資が増えている分野は、10億ドル増の食品です。2倍以上の伸びとなっ ております。こちらのラインですね。11億ドル増の医薬品では、次のラインなんです けれども、何と12倍と大きく増加しております。医薬品の伸びには今年5月に発表され た武田薬品による中堅製薬会社マルチラブ社の買収、約200億円も寄与しているかと思 われます。

    次に12年度対日貿易についてご説明いたします。まず左側が輸出品目を表してお ります。鉄鉱石がダントツで、構成比約40%を占めており、このダウンで4億ドルの落 ち込みとなっております。次が13%を占めるチキン、7%のコーヒーですが、それぞれ 28%、13%のダウンとなっております。全体では41億ドルから36億ドルへ13%の落ち 込みです。

    右側が輸入品目を表しております。圧延機およびそれら部品、この一番上のライ ンですね、ここがトップで伸び率なんと7万%強です。次に構成比7.7%の自動車・トラ クター部品が7.9%の伸びとなっています。全体としては40億ドルから42億ドルは2億ド ルの増、5.8%の増加となっています12年上期は輸出36億ドル、輸入42億ドルで、ブラ ジル側の貿易赤字となっていますが、11年上期は輸出41億ドル、輸入40億ドルで黒字 となっていました。

    では総括のまとめに入らせていただきます。11年度の総括で書いた記載なんです けれども、輸出が26.8%、輸入が24.5%、輸出入とも過去最大の大幅増でしたが、12年 度上期、前年同期比対比で輸出は0.9%減、輸入が4.6%増で輸入増加幅が大きく、貿易 収支は45%悪化しております。対内直接投資は過去最高の前年度から陰りが見えており 、12年度上期は16%のマイナスとなっております。対日貿易は輸出13%の減少、輸入は 5.8%の増加となっております。

    12年下半期の見通しですが、簡単に触れますと、踊り場に来ていると言われてい る経済を、現在行われているSelicの引き下げ、減税等各種景気刺激策がどこまで影響 を与えるかが最初の関心事項かと思われます。また、一時は1.5レアルまで行った対ド ルレートは2.05レアルを挟むまでに安くなりましたが、これが輸入を抑制し、輸出を 活性化するものになるかも見極めが必要になるというふうに思われます。貿易黒字額 は12年上期は71億ドルで、前年同月比45%のダウンをしております。通期でも40%のダ ウン、となると中央銀行が予想しております。

    日本とブラジル、補完関係にある国同士であり、ブラジルの日本におけるプレゼ ンスを高め、逆に日本のブラジルにおけるプレゼンスも高め、さらなる関係強化を図 り、その結果の実現を切に望みつつ貿易部会のプレゼンを終わらせていただきたいと 思います。ご清聴ありがとうございました。

    司会
    伊吹部会長ありがとうございました。それでは続きまして、化学品部会、藤下部会 長様よろしくお願いいたします。

     

     

     

  • 化学品部会 藤下温雄 部会長

    化学品部会

    化学品部会の藤下と申します。化学品部会の2012年上期の回顧と下期の展望につい て発表させていただきます。化学品部会では本回顧と展望を発表するに際しまして、 毎回会員各社にお願いいたしまして、各社の動向についてのアンケートをお願いして おります。化学品部会の現在の会員数は55社ですけれども、そのうち日本語でアンケ ートを依頼できるのが39社ありまして、39社にお願いしてうち20社から22の回答をい ただきました。うち一つの会社が3業種を事業をやっておられますので22の回答になっ たもので、業種としては18業種あります。

    2012年上期の売り上げにつきまして、22回答中増収15回答、不変3回答、減少3回 答。1社が本年から事業開始したためにちょっと比較ができないということで、増加を 不変を合わせますと82%、利益に関しましては増加9回答、不変4回答、減少8回答。や はり1社が今年からの事業開始なので回答ができないということで、増加と減少がほぼ 拮抗する結果となりました。

    本年の下期の展望に関しまして、まず売上ですが、増加予測が14回答、不変予測 は3回答、減収予測が5回答で、増加と不変と合わせますと77%。利益に関しましては増 加予測は12回答、不変予測が4回答、減益予測が6回答で、増加と不変を合わせますと 73%となりました。

    これだけでは業界の傾向が理解できないと思いますので、今回のアンケートでは この22回答18業種を4分野に分けまして、結果を見てみました。化学品というのは非常 に多岐の分野に使用されておりますので、はたしてこのような分類方法がよろしいの かどうか分かりませんが、これである程度の傾向はつかめるのではないかと思ってお ります。

    まず工業材料分野、これは非常に範囲が広いわけですけれども、樹脂用着色剤、 ロジンおよび誘導体、潤滑油、合成樹脂、自動車用ポリウレンタン、水処理薬品、化 学製品全般、架橋ポリウレタンフォーム、接着剤およびシール剤、印刷インキ、おの おの1社ずつ合計10社10回答がございました。

    次に農業・畜産分野では、農薬が3社、飼料添加物が1社、合計4社で2業種の回答 がございました。

    一般消費財分野では、一般医薬品が1社、高級化粧品が1社、写真・デジカメ1社 、文房具2社、家庭用防疫薬1社、合計6社5業種の回答がございました。

    商社の分野では、2社から回答がございました。

    それでは分野別にちょっと集計結果を見ていきたいと思います。

    .工業材料分野では、2012年の上期の回顧は、売上では増加7回答、不変2回答、 減少0回答、増加と不変を合わせますと100%。利益では増加5回答、不変2回答、減少2 回答で、増加と不変を合わせて70%となりました。

    下期の展望では売上で増加予測6回答、不変2回答、減少2回答で増加と不変合わ せて80%となり、利益では増加5回答、不変3回答、減少2回答で増加と不変合わせて同 じく80%となりました。

    次に農業・畜産分野では、上期の売上では増加2回答、不変1回答、減収1回答で 、増収と不変合わせて75%。利益では増加0回答、不変2回答、減少2回答で、増加と不 変合わせて50%でした。

    12年下期の展望では、売上で増加2回答、不変0回答、減少2回答で、増加と不変 合わせて50%。利益では増加2回答、不変0回答、減少が2回答で、増加と不変合わせる とやはり50%となりました。

    次に一般消費財ですが、上期の売上では増加5回答、不変0回答、減少1回答で、 増加と不変合わせて83%。利益では増加3回答、不変0回答、減少3回答で、増加と不変 合わせて50%となりました。

    下期の展望では売上で増加4回答、不変1回答、減少1回答で、増加と不変合わせ て67%。利益では増加3回答、不変1回答、減少2回答で、増加・不変合わせると同じく 67%となりました。

    最後に商社ですけど、上期は増加1回答、不変0回答、減少1回答で、増加と不変 合わせて50%。利益でも増加1回答、減少1回答で、やはり増加が50%。

    下期の展望では、売上で増加2回答、不変0回答、減少0回答で、増加と不変合わ せて100%。利益でも同じく、2社とも増加という回答でした。

    総括いたしますと、上期の回顧では、工業材料分野、一般消費財分野が売上・利 益とも比較的好調。農業・畜産分野はまずまずの結果。商社は会社によって好不調が 分かれる結果だと思います。

    下期の展望では、工業材料分野、一般消費財分野が売上・利益とも比較的好調な 見通しで、農業・畜産分野はちょっと見方が分かれると、そういう結果になりました 。これがアンケートの集計結果です。

    それではご参考までに、各社から出ましたアンケートの結果につきまして急ぎ足 で業種別に見ていきたいと思います。

    まず工業材料分野の樹脂用着色剤、1社ですけど、回顧は増収増益でした。プラ ス要因として、ドル高による輸入品の流入の抑制、新機械による新市場の開発、値上 げ交渉努力、人員削減効果。で、欧州の経済危機、アメリカの景気回復の遅れ、ブラ ジル経済の失速などがマイナス要因だったと。

    下期の展望としては、売上利益ともに減少の見込みということです。プラス要因 としては、安定したドル高傾向、新規導入機械による市場の開発。マイナス要因とし ては、欧州経済の危機の継続、それから米国経済の回復の遅れ、ブラジル経済の失速 などが挙げられるそうです。

    次にロジンおよびその誘導体ですけども、1社ですけど、上期の回顧としては増 収増益でした。プラス要因としては、2大需要分野の一つである塗料・接着剤分野が堅 調だったこと、また原料価格は年初下降気味だったことで、マイナス要因としてはも う一つの大きな需要分野である製紙業界が不調だったということです。

    下期の予想としては減収減益の予測で、マイナス要因としては製紙業界の不調に 加えて塗料・接着剤業界も不調になる可能性があるということ、また原料価格の下落 が止まって逆に上昇傾向になってきたという、この二つが挙げられます。

    続いて潤滑油ですけど、上期の回顧としては増収増益だったそうです。プラス要 因は、ユーザーに対する販売奨励策が効果を上げていることと、それから旧来品から の切り換えが促進できていることということだそうです。

    それから下期の展望としては、引き続き増収増益の見込みで、プラス要因として は引き続き販売奨励、それから旧来品からの切り換えを促進していくと。マイナス要 因は特にないそうです。

    続きまして、合成樹脂の輸入販売をやっておられる会社さんですけども、上期の 回顧としては利益・売上ともに不変だったそうです。プラス要因としては、新規案件 の増加、市場の成長で、マイナス要因はレアル安、顧客の信用不安などだったそうで す。

    下期の展望は、売上利益ともに引き続き不変だそうです。プラス要因として引き 続き新規案件の増加、参入事業の増加などで、マイナス要因はレアル安、顧客の信用 不安、需要の減退などの心配だそうです。

    それから自動車用ポリウレタンフォームを作っておられる会社ですけども、この 会社は今年から始めたのでちょっと比較はできないということで、回顧はあれなんで すけども、下期の展望としてはですね、今の販売の状況が続くんだろうということだ そうです。

    それから、水処理薬品を製造されている会社さんですけれども、上期の回顧は増 収だったが減益だったそうです。プラス要因としては、値上げの効果、それから販売 代理店を通じて食品、飲料工場や製糖工場などの新規顧客開拓で、マイナス要因は原 料価格の上昇、石油化学コンビナートでの競争の激化、販売管理費の増加などだった そうです。

    下期は売上利益とも増加の予測とのことです。プラス要因としては、上期と同じ で、値上げの実施、食品、飲料工場、製糖工場での新規顧客の開拓。マイナス要因と しては、レアル安による原材料価格の上昇、石油コンビナートでの競争激化などだそ うです。

    それから、化学品全般の輸入販売をやっておられる会社ですけれども、上期は増 収増益だったそうです。新しく農薬などの新規用品の取り扱いを開始されてですね、 それから食品包装市場向けの製品などの新規商品が比較的予想通りの好調だったとい うことで、マイナス要因としては、ヨーロッパ経済の低調、それからまあブラジルの 自動車産業の不調とのことです。

    下期の展望としては、売上利益ともに引き続き増加の予測とのことです。プラス 要因としては、新規取り扱いの農薬その他の季節的要因、それから自動車産業がおそ らく復調するだろうということで、マイナス要因としてはヨーロッパ経済の動向で、 ブラジル経済に対する影響だそうです。

    それから、架橋ポリオレフインフォームを作っておられる会社ですけれども、上 期は増収減益だったそうです。プラス要因は新しい用途の開発、それから新しい製品 の立ち上げ。マイナス要因としては、レアル安による為替差損、それから自動車産業 の販売の減退、原料の輸入コストアップなどだそうです。

    下期は売上利益ともに増加の予測で、プラス要因は新規商品の、取り扱い商品の 拡大、それからマイナス要因としては国内需要減退の恐れということです。

    それから、接着剤・シール剤を作っておられる会社さんですけれども、上期は売 上利益ともに不変で、プラス要因は販売促進活動の結果、自動車市場向け販売の拡大 。マイナス要因としては、原料・材料の値上がり、それからコンシューマーの商品買 い控えなどを挙げておられます。

    下期の展望としては、増収で利益は変わらない予測とのことです。プラス要因は 販売キャンペーン活動の実施、新商品の市場投入、自動車の新工場の立ち上がりなど 。マイナス要因としては、景気低迷、為替問題、海外輸出環境などの悪化を挙げてお られます。

    印刷インキの輸入販売をやられている会社さんですけれども、上期は増収増益。 プラス要因として品質の差別化、ラインアップの増加などで、マイナス要因は円高に よるコストアップ、ユーロ安による欧州品、競合品の低価格攻勢などということです 。

    下期の展望としては、引き続き売上利益ともに増加の予測で、プラス要因として は引き続き品質の差別化、ラインアップの増加。マイナス要因としては円高によるコ ストアップ、ユーロ安による欧州品の低価格攻勢などを挙げておられます。

    農業畜産分野に移りまして、農薬を作っておられる会社、3社さんございますが 、3社のうち増収が1社、不変が1社、減収が1社、利益は不変2社、減益1社でした。プ ラス要因としてはブラジル農業・農薬市場の拡大、農産物価格の好況の継続、農産物 作付面積の増加などを挙げておられます。マイナス面として、綿価格の低下による綿 作付面積の減少、円高、レアル安による輸入原価の高騰。要するに、作物によって面 積が増大しているものと減少しているものがあるんだそうです。

    下期は、売上が増加1社、減少2社でした。プラス要因としては、要するに好況な 作物のブラジル農業・農薬市場の拡大、それから新農薬製品の上市、好調な大豆面積 の拡大、それからジェネリック製品の上市が遅れていること、農薬対象病害の登録拡 大。マイナス要因としては、不調な綿、オレンジの作付の面積減と価格下落、それか ら円高などを挙げておられました。

    同じく農業畜産分野で飼料添加物1社ですけれども、上期は増収減益だったとの ことです。プラス要因としては国内および輸出需要に対応した鶏肉・卵の生産量が増 加したこと。それからマイナス要因には、レアル安による輸入原価の高騰、円高によ る日本品の欧米品に対する優位性の低下だそうです。

    下期は増収増益の見込みということです。プラス要因としては鶏肉・卵市場のさ らなる成長で、マイナス要因としては競争の激化だそうです。

    続きまして一般消費財分野に移りまして、一般用医薬品を作っているメーカーさ んですけれども、増収増益だったとのことです。プラス要因としては購買層の拡大、 販売促進活動の成功。マイナス要因は、ANVISAという国家衛生監督局というのがある んですけども、ここに新しい医薬品を売る場合は登録しないといけないんだそうです けど、その登録審査の遅れだったそうです。

    下期も引き続き増収増益の見込み。引き続き需要は好調、それから拡販活動を継 続するということで、マイナス要因としては原料、物流費の高騰による経費増、 ANVISAの審査の遅延だそうです。

    同じく消費財分野で高級化粧品。上期は増収減益だったそうです。プラス要因と しては2つの新ブランド投入による売上増。マイナス要因としては、新ブランド直営店 2店をオープンしたことによる経費増。

    下期は同じく増収減益の見込みとのことです。プラス要因としては2つの新ブラ ンドの投入で売上増が期待される。マイナス要因はまた新たに新ブランド直営店のさ らなる3店をオープンするための経費増とのことです。

    それから同じく一般消費財分野の写真・デジカメ。増収増益だったとのことです 。プラス要因は好景気による市場拡大および、レアル安による原価上昇の価格への転 嫁で、マイナス要因はレアル安の進行、ユーロ安による欧州品の価格競争力のアップ とそれから市場の競争の激化だそうです。

    下期も引き続き増収増益の予測とのことです。引き続き市場が拡大するであろう と。それから市中金利がさらに低下して需要が拡大する見通しで、マイナス要因とし ては競争が激化することだそうです。

    一般消費財分野の文房具ですけど、2社ともに売上は増加で、利益は1社増益で1 社減益だったそうです。プラス要因は新学期セールスの好調と市場の拡大。マイナス 要因は為替の変動による原価の上昇と人件費、材料費のアップだったとのことです。

    下期は売上利益ともに、1社は不変、もう1社は減少の見込みとのことです。プラ ス要因としては特になく、マイナス要因として欧州、中国などの景気の影響によるブ ラジル経済の鈍化、人件費、材料費などのアップ、それから為替などを挙げておられ ます。

    同じく一般消費財分野の家庭用防疫薬。上期の回顧としては売上利益ともに減少 だったとのことです。プラス要因は特になく、マイナス要因としては冷夏、多雨によ る消費者の殺虫剤使用の低下と、流通在庫の増加、レアル安による輸入原価の高騰、 それから中国製のジェネリック商品などとの競合だったそうです。

    下期は売上利益ともに増加の予測で、プラス要因としては、流通在庫が一掃され たこと、それから製品ポートフォリオを拡大されるということですね。マイナス要因 は、引き続きジェネリック商品との競合の継続だそうです。

    最後に商社ですけど、上期の回顧としては1社減収減益、1社増収増益だったとの ことです。プラス要因としては、市況の堅調と新規取引の開始、レアル安などで、マ イナス要因としては取引数量の減少、新規取引開始の遅延などを挙げておられます。

    下期の展望としては、2社ともに増収増益を見込んでおられます。プラス要因は 取引数量の増大、新規取引の増大で、マイナス要因としては市況の軟調、為替の不安 定化などを挙げておられます。

    以上駆け足で各業種のアンケート結果について報告させていただきました。以上 が化学品部会からの報告です。どうもご清聴ありがとうございました。

    司会
    藤下部会長どうもありがとうございました。それでは続きまして、運輸サービス部 会、森田部会長様よろしくお願いいたします。

     

     

     

  • 運輸サービス部会 森田透 部会長

    運輸サービス部会

    運輸サービス部会の森田です。よろしくお願いします。運輸サービス部会、ここは 約6業種、物流業界全般、それと構内物流、機工、整備作業、航空業界、海運業界、そ れと旅行・ホテル、通信・IT業界というこの6分野で一応ご説明させていただきたいと 思います。

    まずサマリーとして物流業界全般ということで、大体今までの皆様のご説明お聞 きしている通り、上期に関しましては貨物の動きは鈍化傾向と。けれども物流インフ ラはパンパンであるという状況ですね。

    構内物流、機工、整備業界。これは鉄の構内という中での構内作業なんですけど も、ここは粗鋼生産の減少等に伴って、構内物流・設備保全作業が減少傾向にあった と。

    その次、航空業界ですけども、旅客はほぼ横ばい、貨物も減少傾向であると。

    その次、海運業界ですけども、コンテナ船、之に関しましては輸出が約7%の増加 と、で輸入は4%の増という形になっております。

    次にばら積み船ですけども、船腹増加による運賃が低下傾向であるということで すね。それと次に旅行・ホテル業界ですね。客室稼働率が約3.4%ほど低下していると 。ただしルームレートが上がって実質的には利益も上昇していると、まあ非常にいい 傾向ですね。

    その次、通信・IT業界。これは携帯電話の加入者数の増加があるということです ね。まあ伸びていると。IT業界は好調、ただし人材の確保が難しいという状況です。 では次お願いいたします。

    まずここで個別にそれぞれの業界を若干細かくご説明していきたいと思いますの で。まずは物流業界の上期の回顧ですけども、物流業界は大体その時の時代、景気を 反映するバロメーター的な動きを示していますけれども、本年も大体3月までは大体通 年と同じような傾向で動いていましたけれども、その後やはり貨物量、これが落ち込 んできているという状況ですね。

    ただし、給与レベル、特に業界の中での給与レベル、これはもう全体の業種に言 えると思うんですけれども、非常に人件費が高騰してきていると。これによってコス ト高を招くということと、まあ人材の流出、でその品質を維持するためにやはり給与 を上げていって引き留めなきゃいけないとかそういったことが起こっておりまして、 そういったものが非常に収益性を圧迫すると。とくにこうやってサービス業ですので 、これを中々価格転嫁にできない部分が非常にあるということで、非常に苦しい状況 です。

    それとあと、空港・港ともインフラ改善せずということで、これはもうご存知の ように、ブラジルはいつも、貨物の量に対してインフラが中々追従してこないという ことで、このへんの問題が非常に、相変わらず継続しているというところですね。

    それとあと、Maré Vermelhaというこれ言葉がありますけれども、これは今年の3 月19日より税関が貨物の通関検査において、通常現品検査というのは大体輸入申告の 20%から10%ぐらいが現品検査となるんですけども、その割合を5割に高めたと。この5 割に高めたという根底的な理由は、中国からの貨物をよく監視するという目的でやっ ております。その結果、まあ我々日系企業においても、やはりその確率的に5割という 形の現品検査が出てくるということで、これで非常に貨物の、現品検査をするとリー ドタイムが長くなるというようなことで、若干貨物が滞貨してきていると。

    それと、また輪をかけて、税関職員の順法闘争ですね。これはスローワークとい う形で、5月の30日からですか、現在も継続しておりますけども、こういったものが始 まりまして、まあ輸入通関、こういったものに遅れをきたしている状況であると。こ れとあと、上の方の貨物インフラですね、このインフラがやはりパンパンの状態です 。さらにこういったことが起こって、もうどうしようもない状態が続いているという ところです。

    次に構内物流、機工、整備業界ですけれども、これはまあ鉄鋼関係のコスト競争 力、これが非常に現在、ブラジル、低下しているということで、我々、製鉄所構内に おける保全業務とかをやっているわけなんですけども、やはりコスト切り詰めという ところでそういった部分の契約に非常に厳しさを増してきているということで、先方 客先からもその、コストの削減提案、こういったものを常に要求されてきているとい うふうな状況です。次お願いします。

    次に航空業界ですけれども、航空業界に関しましては、旅客ですけれども、まず 国内線。これは上期の伸びが7.3%とそれほど伸びてはいないと。そのほか新しいキャ リアとしてAZUL、TRIPといったLCC、格安料金ですね、これがシェアをアップしつつあ り、 TAM、GOL、まあこれは非常に高い航空券を売っていますけれども、彼らがやはり 3%ダウンしているという状況らしいです。その次、国際線ですけれども、これがまあ 前年比1.2%と、ほぼ横ばい状況ということです。

    貨物につきましては、国内はほぼ横ばい。これは特に、貨物の場合国際線の落ち 込みが激しく、ヨーロッパ、アメリカとも好調であった輸入が激減してきまして、キ ャリアによっては貨物便のキャンセルですね、こういったものが目立つようになって きております。また輸出に関しては、まあ激減して、去年よりもさらに25%から30%ほ ど取り扱いが落ちてきておりまして、これも今後非常に危機的な状況ではないかとい うような形ですね。じゃあ次お願いいたします。

    海運業界ですけれども、まずコンテナ船。コンテナ船につきましては、アジアか らの輸入を中心に大幅な伸びを示してきた輸入数量ですけども、まあ国内景気の停滞 感、あとレアル安もあり、減少傾向が見られるようになってきています。一方輸出の 方では、前年比同期で約7%の増加ということになっております。で、ここまで見られ た輸入の伸びですけれども、輸出の伸びが上回るという傾向、これまでと逆転傾向で すね、というものが見られております。

    次に不定期船ですけども、これは鉄鉱石等ばら物貨物ですけども、輸出を中心と するばら積み、不定期船は、積み地の豪雨被害とか、天候の問題とか、中国の買い付 けが低下しているというようなことがありまして、非常に低下して、運賃に影響をも たらして、バルク運賃が非常に低迷している状況が続いているというところ。まあ船 腹が大きくなりすぎたという状況ですね。次お願いします。

    次ですけども、旅行・ホテル業界。これは先程ご説明しましたように、前年同期 で客室の稼働率は3.4%ほどダウンしているけども、平均ルームレート、これが237レア ルと約17%アップしているということで、まあ実質利益は13%アップしたと、まあ非常 にちょっとよろしい状況みたいです。皆様この辺はちょっとね、非常にブラジルはホ テル代等も高いので皆さん苦労されていると思うんですけども、まあ実態はこういう ことがあったということですね。次お願いします。

    次、通信・ITなんですけども、これは非常にちょっと難しい、説明がしがたいと ころがあるんですけども、まず携帯電話の加入者数。これが2億561万台ということで 、加入者の伸びが2012年6月時点で前年に比較して約17.7%、18%ですね、の伸びを示し ていると。あと、2011年末までに約19%ほど伸びたということなんですけども、まあこ れと比較すると若干伸びが鈍化している傾向にはあると。あと、プリペイドに関しま しては81%と、昨年82.34%という数字から若干落ち込んでいるということですね。

    それとあと3Gの加入者、これが約5875万台ですね、ということで、これもシェア が約22%増加しているということです。あとは、ブロードバンドのユーザー数、これも 1726万台という形で推移していると。

    それとあと、新たに第4世代の、4Gですね、これもよく理解できない部分なんで すけども、これのOi、Claro、VIVO、TIMがそれぞれ対応エリアを落札したということ らしいです。あとTelefonicaが提供する固定電話サービスおよび携帯電話サービス、 インターネットサービス、ケーブルテレビサービスをVIVOブランドで統一して販売と 。および公衆電話もVIVOブランドで販売を行うということです。

    続いてIT業界に関しまして、IT投資の継続が続いていると。特にサーバーの仮想 化、それと業務アプリケーション、およびITインフラ、それとセキュリティ分野の伸 びが目立っているということですね。じゃあ次お願いいたします。

    次は下期の展望ということで、全体のサマリーとしまして、物流業界全般といた しましては、空港・港のインフラの整備が始まると。これはワールドカップ、オリン ピック等に備えての対応だと思います。

    その次、構内物流、機工、整備作業。これは政府の国内産業優遇施策ですね、こ ういったものでマーケットが伸びることを期待していると、それにつれて作業増を期 待するということですね。

    航空業界に関しては、まあ旅客は横ばい、貨物は景気に左右されると。

    海運業界。これに関しましては、コンテナ船。上期比較で輸出は若干増、輸入は 上期並みであろうと。

    ばら積み船は相変わらず運賃が低迷し、扱い量は昨年並みであろうということで すね。旅行・ホテル業界。来伯客の増加を予想していると。

    通信・IT業界は通信、IT業界の伸びを期待ということになっております。次お願 いいたします。

    まず個別のところからご説明しますけれども、物流の全般としまして、空港・港 のインフラ整備ということで、これはまあ皆さんご存知と思いますけれども、グアル ーリョス空港の第三滑走路ですね、これの建設が開始されたということ。それとあと サントス港でコンテナターミナル、これが右岸と左岸、それぞれ一カ所ずつに建設中 で、稼働が大体2013年の後半からまあ14年にかけてということで、これが本格稼働す ると今のサントスのコンテナ扱い量が約倍増するというレベルになります。

    まあここで我々が期待するのは、それに伴って、今コンテナターミナル4カ所あ りますので、これが6カ所に増えるということで、高い港湾料金が下がればいいなとい う淡い期待を持っていますけども、非常に難しそうであるというところですね。それ とあと、人材不足ですね、こういったものもまだ継続していくということ。

    それとあと税関のスト、これは残念ながらまだ、本日も継続しております。今は 、例えばサントス港に限っては月曜日と金曜日は通常通りに稼働して、火水木、これ はストになるということで、検査等は行いますけれども許可は出さないということで 貨物が非常に停滞しております。

    で、サントス港にあるCYCAペース、Container Freight Stationですね、こうい ったところではもう一部、貨物がはけないものですから、貨物のコンテナの受け入れ を拒否したりしているところもございます。

    あとこの税関だけではなくてですね、先程ANVISAのスローワーク、それと農林省 ですね、これは一応ストは終わりましたけども、政府からの指示でストはやっていま せんけども、やはりスローワークを行っていて、まあアジアから来る貨物については 全量梱包検査をしないと貨物を搬出できませんので、これが行われると非常に貨物も 搬出に時間がかかるという状況ですね。

    それと、あと空港に関しましてもスローワークがずっと続いているということで 、例えば空港から内陸保税倉庫に転送する作業等も1週間以上かかってしまうというこ とで、まあ非常に今かなりクリチカルな部分になってきております。で、今予測とし ていつまでこれが続くというのはちょっと今のところ何とも言えない状況です。

    その次ですけども、Guerra dos Portosが終止符とありますけども、これは皆さ んご存知のように、ブラジルは輸入する際に流通サービス税、ICMS、これを支払いま すけども、これが今州ごとにそれぞれインセンティブを出したりしていまして、特に Vitoria等でFUNDAPと言われるような、ICMSの支払いをやる場合のファイナンスをつけ るようなものですね、これがあったんですけども、これが一応今の予定としては来年 、13年の1月1日から輸入に関するICMS、これが4%に一律統一されるということになり ますので、これまで各州で与えていたインセンティブがなくなってくるということで 、この辺がどういうふうに物流に変わってくるかですね。

    一つ心配はまた、サントスに貨物がまとまって流れてくる、またボリュームが増 えてきてまたパンパンになってくるというちょっと悪循環も出てくるかもしれません 。

    その次に構内物流、機工、整備業界ですけども、これは一応14年のワールドカッ プ、16年のオリンピックに向けてのインフラ整備の需要ですね、これでやはり鉄鋼製 品、これが伸びてくるのであろうということで、まあ作業拡大を見込んでおります。 ただし、コスト低減の要求については一層強まってきている状況であるということで すね。次お願いします。

    航空業界ですけども、航空業界は旅客の予約状況、これは現在のところ横ばいで あるということです。あと貨物につきましては、まあこれからクリスマス商戦等が活 発化します。それとこの税関のスト等も含めて、まあ緊急貨物ですね、そういったも のが今後需要としてまだ増えてくる可能性、駆け込み等が出て来るのではないかと。

    あと、クリスマスがどれくらいの商戦になるかですね、この辺によってもボリュ ームの増加がどのように動いていくかがかかってくるかと思います。あと輸出につい ては、まあレアル安になってきているということで、今後輸出貨物がどこまで伸びる かというところですね。伸びることを期待していきたいということです。

    次に海運ですけども、まずコンテナ船。これは国内の需要は好調に動いているん ですけども、まあ輸入の大幅な増加は望めないだろうということで、上期並みの推移 を予想しています。

    輸出はやはりレアル安ということで、これにおける恩恵で若干増加を予想してい ると。あと不定期船関係の鉱石物ですけども、これを中心としたばら積みの不定期船 については、まあ中国等の買い付けがどのように推移するかですね、この辺で今後動 きが決まってくるだろうと。まあ予想としてはほぼ昨年並みであろうということです ね。

    あと港湾に関しましては、今ご説明しましたように、港湾のインフラの改善、そ れと税関のストライキの影響で今後は混雑状態が継続する見込みであるということで 、まあ船側としては、例えばターミナルがパンパンになって荷役、全部貨物を下せな いというふうな状況も出てくる可能性もあるということで、非常にちょっと危惧して いる状況です。次をお願いいたします。

    旅行・ホテル業界ですけども、一応ワールドカップ、オリンピック等を控えてホ テル業界はこの政府のガイドラインに基づいてホスピタリティー研修ですね、こうい ったプログラムの取り組みを開始しているということです。こういった一連の関連の 関係者の動きがまあこれから、徐々に目立って来ておりますので、下期は客先の増加 を期待しているということです。お願いします。

    次、最後に通信・IT関係ですけども、企業通信は専用線から、これが非常に難し いんでちょっとなかなかご説明できないんですけども、FR、MPLSへの進化を遂げてき たと。最近はIASサービスが次の主流になる方向感がブラジルも見えてきたということ です。今後、10メガIASサービスが急激に普及していくことが想定されるということら しいです。

    あと4Gに関する動きですけども、ブラジル政府は固定ケーブルブロードバンドの 代わりにLTEで全国のブロードバンド化を継続しているということで、落札したキャリ アは2013年12月末までに人口50万人以上の都市は全てLTEでカバーし、16年末までに人 口1万人以上の都市を全てカバーしなければならないと。各社下期からこれに対する投 資が予想されているということです。

    次にIT業界ですけども、2012年の下期に関しては、Cloud Computing関係ですね 、サーバーのバーチャル化、SNS、これはソーシャルネットワークサービスツールの利 用、例えばFacebookとかTwitter、こういったものの活用が企業内で進むということを 期待していると。また一部の企業はプライベートのCloud Computingの導入が進むと業 界は期待しているということです。

    最近、社員が私物のスマートフォンとかタブレットを業務に活用することを意味 するBYODという、Bring Your Own Deveiceという、今年、何というかITのトレンドと いう形で皆さんそういった媒体を使って情報の交換をしているということで、各企業 はそういったものを使われて、情報漏洩ですね、これに対する、何というか、投資と いうものが今後必要になってくるということで、その辺が活発化するのではないだろ うかということですね。

    で、あとIT業界には、やはり、これはどこでも言えることですけども、人件費、 これが非常に高騰して、それと人材ですね、要するに技術者、こういったものが不足 してくるということです。ちょっとこのIT部門については丸読みしましたけれども、 ちょっとよく中身が、非常に難しい内容で分かりませんけども、一応こういうことで 我々の運輸サービス業界の発表を終わらせていただきます。ありがとうございました 。

    司会
    森田部会長ありがとうございました。それでは続きまして、繊維部会でございます が、金屋部会長様よろしくお願いいたします。

     

     

     

  • 繊維部会 金屋悦二 部会長

    繊維部会

    繊維部会の金屋でございます。繊維部会の2012年上期の回顧と、それから下期の展 望ということで発表させていただきます。繊維部会、綿紡績6社、それから衣料用の服 地販売の1社、それから衣料用付属の販売1社、計8社で構成をされておりますが、いず れもブラジルに設営してからまあ40年50年という古い歴史を持つ老舗の企業ではござ います。

    昨年なんですけども、これが異常な原料の高騰がございました。まあニューヨー ク定期で言いますと、まあ南北戦争以来の高値と言いますから、非常に異常な高値だ ったわけですけども、こういう原料の高値とですね、相場の高騰と、それからレアル 高による製品の輸入の急増ということで、まあこういったダブルパンチを受けてです ね、特に紡績6社なんですけれども、創業以来最悪のですね、非常に厳しい決算を強い られたという年でございました。

    そういった昨年度の市況、マーケットの低迷ということの反動もございまして、 今年の年初からようやくに紡績の糸の市場に動きが出てきまして、販売量の回復とと もにですね、何とか販売価格の改善も進めまして、この上期の末にはようやく出血を 止めることができるようなところまで来たというのが現状でございます。しかしなが ら、川下の小売りの段階はですね、依然非常に厳しい状況が続いておりまして、昨年 比でいいますとまあ2割から3割くらいのですね、売上減という状況が続いてございま す。

    まあ今年に入って、先程申し上げた原綿相場がまあ比較的低位で安定していると いうこと。それから政府がレアル安の誘導をしておりまして、これが輸入品の抑制効 果を上げていると。そういう追い風はあるもののですね、一方その国内の個人消費が 非常に落ち込んだままの状態になっていると。それから、暖冬ですね、今年は暖かい 冬で、冬物の衣料があまり売れなかったということがございます。

    それからこういったレアルの為替の水準でもまだまだ縫製加工品の輸入が増えて いるという逆風も吹いておってですね、下半期の需要はまだ弱含みに推移するんじゃ ないかというふうに予想されまして、しばらくはですね、我慢と忍耐の時期が続くと いうふうに思われます。

    まあこれがざっとこの2012年の上期と下期の流れなんですけども、もう少し我々 の業界のことを細かくご報告をさせていただきたいというふうに思います。大きく分 けるとですね、原料、一番の元になる原料、それからそれを加工する紡績の綿糸、そ れから製品の販売というふうに三つに分かれるわけですけども、それぞれについてで すね、各メンバー会社が担当してまとめましたので、それについて報告をしたいと思 います。次お願いします。

    まず原料。これは国内原綿と国際原綿というふうに二つに分かれるわけですけれ ども。国内原綿なんですけれども、この表は2011年、それから2012年の綿花の生産状 況、それから原綿の相場ですね、ブラジルではESALQというんですけども、その相場の 推移を示したものです。上期なんですけども、これはまあ今申し上げたような、綿糸 のマーケットがちょっと悪かったものですから、綿花の動きも悪いということで、輸 出主導ということで動いております。

    下期に入って、まあ今年の新綿ですね、これが出始めたんですけども、生育期の 干ばつ、それから収穫前の長雨ということがございまして、昨年比で言いますと15か ら20%ぐらいの減収が予想されております。また、品質的にも若干問題があるんじゃな いかというふうな懸念がございます。

    まあそういった状況にはあるんですけども、綿花の需給の逼迫感はそんなに強く はなくて、原綿相場のESALQ、これも当面低水準で推移するんじゃないかというふうに は予想されます。現在のESALQ相場がですね、1ポンドあたり大体1.6レアルというふう な水準で行ったり来たりしているんですけども、まあこのぐらいの原綿相場ですと綿 作農家の利益が薄いというふうに言われております。

    で、最近ですね、やはり干ばつの影響もあって、穀類の値段が急騰しているとい う状況もありまして、来年の綿の作付はですね、今年に比べて2割から3割くらい他の 穀物類にシフトするんじゃないかというふうに言われています。まあ来年度の綿花価 格についてこういった不安材料を残しているという状況にございます。次お願いしま す。

    これがもう一つの括りの国際原綿ということで、世界の綿花需給を表した数字で ございます。上期は中国の買いポジションの動向によって相場は大きく変動いたしま した。ただし十分期末在庫がですね、前期で約340万トンくらいの増加が見込まれると いうことがありまして、この潤沢な在庫を抱えて相場は低水準で推移したということ でございます。

    今年度につきましても、世界の綿花の生産量は消費を約100万トン上回るという 水準を予想されておりまして、また欧州の経済危機の影響もございまして、需要が急 激に回復するというのは期待薄の状態にあるということから、下期以降の綿花の相場 も弱含みに推移するのではないかというふうに言われております。まあ国内綿花の状 況と同じようにですね、皆さんご存知のように米国の干ばつによって穀物の価格が急 騰しております。

    まあ来年の作付はですね、やはり綿花から穀物類へのシフトが進むということで 、大幅に綿花の生産高が減るんじゃないかというふうに言われております。これもひ とつ綿花の相場を押し上げる大きな懸念材料になっています。次お願いします。

    続きまして紡績の綿糸についてなんですけども、これは国内綿糸とそれから綿糸 の貿易というふうな二つの括りで示していきたいと思います。国内綿糸なんですけど も、上期は、今申し上げましたように、年初、紡績の各社は非常に大きな過剰の在庫 を抱えながら、採算割れの綿糸相場の中厳しいスタートを余儀なくされたという状況 がございます。

    月が進むにつれて、まあ綿糸需要は回復を見せて、それからそれにつれてですね 、販売価格の方も改善が進んで、まあ上期の末にはリングの糸についてはようやくま あ出血を出さずに済むような価格相場になってきたということです。しかしながら、 もう一方の空紡糸という糸があるんですけども、これについては相場は低い水準のま まに推移して、残念ながら未だにまだ採算割れの状態から脱しきれていないという状 況にございます。

    この図は綿糸価格の推移を表したものです。代表的なリングの30、空紡の24番と いうふうな代表番糸の推移を示したものです。2012年の1月からですね、リングの糸に ついては価格改定が進み、まあ大体年初比ですね、26%ぐらいのアップまで持ってこれ たという状況がございますが、その緑色の空紡糸についてはですね、横ばいから若干 下がるぐらいの非常に悪い状況にございます。ただ空紡糸についてはですね、下期以 降冬物の衣料の糸手当ての時期に入ります。空紡の糸というのはメインが冬物の衣料 用途が主ですので、これからの糸の需要の増にですね、期待をしたいというふうに考 えてございます。次お願いします。

    続いてもう一つの括りの綿糸の貿易なんですけども、これは綿糸の輸出、それか ら輸入の実績を示したものです。綿糸の輸出についてはですね、ブラジルコスト、そ れからレアル高によってですね、完全にもう国際競争力を喪失した状態になっていま す。定番綿糸ではですね、現状ほぼゼロという状況にありまして、まあ当面この綿糸 の輸出というのは考えられないというふうな状況にございます。

    衣料の小売販売の伸びはですね、昨年を下回っておって、縫製衣料品の輸入増加 もあって国内綿糸の需要の逼迫感は強く、綿糸の輸入は上期と同様の低水準で推移す るんじゃないかというふうに見られております。ただその為替の水準によっては、輸 入復活の懸念は払拭できないというふうな状況にございます。次お願いします。

    続いて薄地織物、それから合繊関係です。これは薄地織物および合繊糸の輸入実 績の推移を表したものです。レアル安の影響で薄地織物、それから合繊ともに減少は しております。ただし一方、国内景気の低迷で織物生産・販売ともにこれも減少して いるという状況がございます。

    現在のレアル安相場ですね、それから輸入抑制策等の対策で輸入はある程度今度 とも抑制され、年度後半からは生産回復するんじゃないかというふうに期待をしたい ところなんですが、消費の低迷はしばらく続くというふうに考えられますので、まあ 回復は年度後半にずれ込むんじゃないかというふうな見方をしております。次お願い します。

    続いて紳士・婦人服地の販売ということです。図は織物、それから縫製品の輸入 の実績を示したものです。上期は個人消費が冷え込んだままの状態が続いて、そこに まあ先程も申し上げましたように暖冬で冬物の衣料の販売が不振に終わったというこ とで、小売り段階ではですね、10から25%落としたところが非常に多いということで、 まあ小売の段階ではですね、コストダウンを目指すということで、縫製の完成品の輸 入というふうに向かいまして、輸入が増加しております。2年間で約倍の数量まで伸び ているという状況にございます。まあ上期の生地の輸入はですね、5.4%減少しました けども、既製服の輸入量、約30%増えているというふうな状況にございます。

    で、下期の動向なんですけども、消費の回復にはまあ今しばらく時間がかかるん じゃないかというふうに思われております。暑いクリスマスになってですね、消費が 伸びて、回復するというその期待をしたいんですけども、まあ回復するのは早くても 来年からというふうになるんじゃないかというふうに考えられております。次お願い します。

    これは輸入の同じく、衣料品の輸入実績を示したグラフです。まあこれも見ても 分かるようにですね、輸入がこの近年急激に増加をしているということが見て取れま す。アパレルの工業生産指数はですね、15カ月連続で前年割れとなって、まあ厳しい 状況が引き続き続いております。中国をメインとした衣料品の輸入が急増して、付属 であるファスナーの輸入は約6割ほど大幅減となっているという状況にございます。ジ ーンズの販売も低調に推移しており、まあ大手では在庫調整が進んできているものの 、中小ではまだまだその慎重な姿勢を維持しておって、生産回復はまあ下期以降、来 年にずれ込むんじゃないかというふうに考えられております。

    下期はですね、人件費の高騰を始め、高いブラジルコストがあり、まあ縫製完成 品の輸入を増加させておりですね、お客さんは、国内の生産への影響は年々大きくな ってきているというのが実態でございます。

    以上が繊維業界の各分野の報告なんですけども、共通して言えることは、その、 縫製完成品の輸入圧力で国内の繊維加工工業は今後とも大きな影響を受けると、厳し い状況が続くという認識でございます。まあ、毎年高騰する人件費、それから高い電 力費、それから高い税金とそれから複雑な税制というものに起因した、いわゆるブラ ジルコスト、高いブラジルコストに早急にメスを入れてですね、国際競争力を取り戻 さない限りはですね、ブラジルで加工工業そのものが成り立たなくなっているんじゃ ないかと。そういうふうな状況になりつつあるんじゃないかというふうな認識をして います。

    まあこれは繊維工業だけの問題ではなくてですね、加工工業そのもの、全てに共 通して言えることだと私は思っているので、まあ業界の皆さんと一致してですね、も っともっと声を上げてそういったブラジルコストに早いとこメスを入れていかなけれ ばならないなというふうに思っております。以上で発表を終わります。ありがとうご ざいました。

    司会
    金屋部会長様ありがとうございました。それでは建設不動産部会、三上部会長様お 願いいたします。

     

     

     

  • 建設不動産部会 三上悟 部会長

    建設不動産部会

    建設不動産部会、三上でございます。私を含めて部会の発表はあと二つです。もう 少しだけご辛抱をお願いしたいと思います。

    まず建設分野では、上半期、昨年同様、日本企業や日系企業の皆様のおかげで好 調を維持しております。おそらく年内は大丈夫だろうというふうに思っています。そ の中で、欧米企業は昨年の後半から建設投資、延期、凍結が相次いでいます。非常に 低調に推移しています。一方、不動産、あるいは住宅関連産業というのは、やや好調 から横ばいという状況で推移しています。年内同じような状況が続くだろうというふ うに思っています。

    これはですね、さっきも言いましたように、ヨーロッパの影響、それから集合住 宅の着工件数が中々回復を見せてこないということが大きいと思います。それから大 きな話題のワールドカップ、それからオリンピック用のインフラ整備、これについて は私どもはそれほど大きな影響を感じるまでには至っておりません。インフラ整備に ついては、色んな計画がありますが、中々実施されていないということですけども、8 月の大統領の投資計画の発表でどんな影響があるか、これは相当注意する必要がある と思っています。

    建設業界、特に建設業界においては、皆様の建設投資に頼っているところです。 従いまして、これまでの発表で上半期が低調だということは、おそらく我々は来年大 きな影響があるのではないかと心配しております。よろしくお願いしたいと思います 。ここから数字で現在の動向を示していきたいと思います。はい、お願いします。

    これはブラジル全体、ブラジル全国ですね、主要都市の住宅販売の状況。2009年 から2012年、1月から4月の集計になります。ご覧の通りですね、2010年がピークだっ たんだなというのがお分かりかと思います。2010年を1にして、2009年は全体で53%、 去年が77%。今年が大体去年と同じような傾向ですから、大体ピークであろう2010年の 75%程度の集合住宅の契約、売上だろうというふうに思います。施工。さっきも言いま したけれども、施工は契約してから建物を作りますから、大体1年遅れでピークが来る ということですから、おそらく去年がピークで、今年から停滞に入って来るんだろう というのがこれで分かるかと思います。

    次に表の2です。これは今度はサンパウロ圏内だけに絞りました。これもですね 、2010年を基準としますと、今年2012年、成約件数が62%に減っています。それから完 工の数字も68%に減っています。それに比べて、売り出し件数というのが184%なので、 完工が減りつつなお売れ残りが増えたと、こういうことが言えると思います。全国的 な傾向とほぼ一致しているんだろうというふうに思います。

    今、ごく一部ですけど集合住宅の様子を見ました。次に建設全体の活況度を示す だろう数字をお見せします。まず上の欄がですね、全国のセメントの消費量。セメン トですから土木・建築、あるいは色んなものに使われますけど、土木・建築含めその 全体の活況度示すんだろうというふうに思います。

    各地区の1月から4月、2010年から2012年、1月から4月ですね、を見ますと、まん べんなく消費が増えている。大体120%増、2年間で20%増えていますということですか ら、ブラジル全体の建設不動産というのは堅調に伸びているんだろうと。ということ ですから、今のインフラ整備の状況でこれだけ伸びていると、ということはこれから インフラが本気で始まったらどういうことになるのかなと、逆に心配になっていると いうのが本音のところです。

    それから表の3-2、これは今度は建設に携わる労働者の数の推移。ちょっと比較 のしかたを変えましたけども、増加率の方で表現しています。2010年が1月から4月ま でで16万6000人増えました。2011年は9万7000人。2012年、今年ですね、14万6000人。 ですからこれも2010年あたりをピークにちょっと減っているかもしれないというふう に思います。ですから、建設に携わる人はそれほど伸びていないと。セメントは確実 に伸びているということがここの表で分かると思います。ですから我々の商売として は、省力化、工業化がやはりやっていかないと大変なことになるというのが分かると 思います。

    ちなみにですね、表にはありませんけども、ブラジルの建設労働者数というのが 先日300万人を超えました。この数字は、おそらく統計に入っていない人もいるので、 4、500万になったんじゃないかと思います。日本はですね、先月かな、500万人を切り ました。ですから、労働者の業界で見ると市場はほぼ日本と同じぐらいの市場になっ たんだろうというふうに思います。

    次に建設物価の方に移ります。この表をご覧ください。表の4の方は公式のデー タです。これは公式に発表されています。表の5の方は、こういう中々うまい表がない ので、当社の集計している数字を使っています。ちょっと間違いがあるかもしれませ ん。ご了承ください。

    ここ4年でですね、上の表ですね、労務費が40%上昇しました。材料費は11%。他 というのは、事務職だとか機材だとかその辺をひっくるめていますけども、33%の上昇 。合計で27%の上昇です。4年で27%、建設の物価は上昇していますので、年平均そうす ると大体6%。物価が大体5%ぐらいずつ伸びていますので、ちょっと上回って値上がり をしているということです。

    表5の方はですね、資材の値上がりを示しています。ある時期ドンと上がったの もあるんですけども、今年になりましてコンクリートが上がりました。それから鉄筋 材料、それから屋根鋼板、非常に安値で推移していましたが、今年になってやや強含 みになっています。というのがこれで分かると思います。ここの右端に物価指数は書 いておきました。賃金の方はトータルをするとこれぐらいの上昇率になっているとい うことが分かると思います。

    建設全般のお話はこういう状況ですよということで、次は前回からお出ししまし たサンパウロの賃貸状況、スターツさんの森口さんから提供をいただきました。これ が先月の状況、サンパウロの50平米、15万1500円という数字がありますね、これが現 状。安い所で15万1500円。単位は円です。次お願いします。

    これは実は2月にお見せしました。同じく左上で見ますと14万7000円。というこ とで、あまり上がっていないのかなと思いますが、実は為替が42円でしたね、2011年 の末。戻していただけますか。これが、今39円で計算しています。39円で計算しても 上がっていますので、実は10%ほどサンパウロは値上がりをしております。半年で10% 。ですから年を通すと2割近くやっぱり上がるんじゃないかなというふうに思っていま す。ちなみに去年はですね、27%ぐらい上がったんですかね。ですから去年よりはだい ぶ落ち着いてはいるだろうというふうに思います。

    それから、表には中々できない土地の価格についてちょっとだけお話をさせてい ただきます。よく土地のご紹介もしているんですけども、サンパウロ100キロ圏内で3 年で2倍になっています。何%ではなくて3年でほぼ2倍。サンパウロ、100キロ離れると やや落ち着いて、150キロ離れるともっと落ち着いているということですから、大体 150キロ圏内あたりまでは相当な値上がりを覚悟してくださいというふうに言えると思 います。

    最後に、今後の課題ですけども、今ブラジル全体でですね、実は離職率が上がっ ているということが言われています。それはブラジル人であれ日系人であれ、離職率 が上がっていると。どうしても高い給与に流れるというのが必然というふうに考えざ るを得ません。

    ですから我々の課題、一番の課題はですね、どうしても日本企業の皆さんとお付 き合いするのに日系の方々の力が必要です。ですから、日系人の待遇の見直し、ある いは企業としてできること、人材育成ですね、をすること、それから資格の問題があ ります。日本とブラジルの建築に関係する資格、これを検討していって提案できれば なというふうに思っています。これから部会で検討を進めて、形にしていきたいとい うふうに思っています。以上でございます。ご清聴ありがとうございました。

    司会
    三上部会長様ありがとうございました。それでは最後の部会になります。食品部会 、天野部会長様よろしくお願いいたします。

     

     

     

  • 食品部会 天野一郎 部会長

    食品部会

    皆さんこんにちは。いよいよ最後ですので、食品ですから軽く流していこうと思い ます。我々の部会は15社ありましてですね、これが一般消費者の方に販売する形態、 それからそういう形態に原料を供給する形態、それからブラジルで生産したものを輸 出する形態、それからまあ例えば日本で作ったものを輸入して販売する形態というこ とで、色々ありまして、またこれがそれぞれ分かれていればいいんですけども、1社で 全部やっていたりですね、色々しますので、一応ここでは各社さんの一番のメインの 製品をですね、中心にしてお話して、最後にまとめさせていただくというようなこと にしたいと思います。次お願いします。

    まずそういうことで、各社さんの代表的な製品ということで、調味料の製造の会 社さんはですね、2012年の上期が数量で5%増。ただし他社との競争が激化しています と。それから、乳酸飲料ですね。これが数量で6.8%増。まあ地道に活動してきて、ま あ何とか増やしていると。それからコーヒーの販売がですね、数量で4.5%減。これは ですね、まあコーヒーの生産国なんですけども、国内の価格が国外の価格より高いと いうことでですね、まあ経済的に恵まれてきたということでコーヒーもよく飲まれる と。しかも質のいいものに向かっているということもあるんでしょうけども、まあ国 内価格が高いので減少したと。

    それからお菓子用の油ですね、これはチョコレート用の油なんですけども、原料 が安い方に移ってきているので減っていると。それから、お酒ですね、これは新規の 販売網を開拓してですね、目標は達成できたと。それから、お醤油ですけども、これ は特に、特需といいますか、日本から入りにくいと、通関を切りにくいというような ことで売上伸張しているということです。

    それから果実のピューレですけども、これは輸出されているんですが、為替が 1.5ぐらいから2になったということで停滞に歯止めがかかったと。それから、即席め んですね。これは北東部とかですね、レシフェとかその北の方の新興市場を開拓した ことによって数量は7%増であると。それから香料の業界では、今まで北米で作ってい たものをブラジルで製造するようにしたということで売上増になったと。

    それから種子ですね。種ですけども、堅調な市場の成長に支えられて売上8.8% 増ということです。それから外食はですね、これはサントスで中々、先程出てきまし たけども、ストライキとか、それから福島の第一原発の放射能の関係の検査とかです ね、そういうようなことで中々通関が切れなくて、入ってこないので、60%減というこ とです。

    それで、各社の代表的な製品の2012年下期の展望は、調味料に関しては前年比二 桁以上を目指すと。なおかつ現在の製品以外にですね、新しい色々な製品を投入して 売上増を目指しているということです。乳酸飲料に関しましては、先程と同じですけ ども、北東とか新しい市場を拡販して、前年比5%増を目指すと。コーヒーの販売に関 しては、一応できたものは全て売れるということなんですが、収益的には非常に厳し いと。

    それからお菓子用の、チョコレート用の油は、需要増がありますけども、相場が どうなるかということで収益に影響されると。それから清酒ですけども、ICMの代行の 支払いとかそういうシステムになっていった場合にどのようにマーケットに影響する かその辺が分からないので、しかしその目標達成に全力を挙げたいと。醤油関係はマ ーケティングの強化、特に地方の強化で目標を達成したいということです。

    果物ピューレの業界では、新市場、まあ特に中国ですね、今日本に向けて出して おられたようなんですけども、中国の市場を拡大したいと。それから即席めんに関し ては、成長地域による顧客ターゲットの絞り込みで4%前後の成長を目指したいと。香 料は、特にないんですが、ブラジルの市場に非常に興味を持っておられると。

    種子に関しては、商権の問題が何かおありになって減少するような話でした。そ れから外食に関しては、同じようにまだ続けて通関が切れないということで厳しい状 況であるということです。

    次にですね、品目別に対前年度を見ますと、まあ色々クレジットの問題、我々食 品は非常に安いものですから、クレジットをつけてですね、買う方がおられないので 、全体的にその国内総生産よりは上向いていると。国内の小売の合計からいくとです ね、まあ一部上回っているものもあるし、目標まで行っていないものもあると。まあ 全体的に見ると、その、非常に軽いものであるから、あまりクレジットの問題の影響 は受けていないようだということです。次お願いします。

    それから輸出関係では、結局ドルレートがですね、2.0に安定、最近しています ので、コーヒーに関係してはですね、国内の相場が先程ご紹介しましたように高いも のですから、通貨が2.0でもあまり活かせないと。それから調味料、飼料、果実ピュー レ、それからジュース関係、これはですね、全て為替の恩恵を被って、一服、あるい は少し良くなったというようなことになっているようです。次お願いします。

    先程、コーヒーが国際相場に比べて高いということなんですけども、食品は原料 に砂糖を使っているところが多いんですけれども、砂糖もですね、国際相場に比べて 高く推移していると。08年ぐらいはまあ何かかなり国際相場あたりでいっていたみた いですけれども、その後乖離しているということで、原料高で最終的に利益の圧迫要 因になっているということです。

    それから、牛乳をですね、原料にしているところでは、やはりこれも国際相場に 比べて国内価格が高いんですけども、ここに書いてある全粉というのはスーパーで売 っているパッケージになっているものですから、下の数字とは直接は比較できないん ですけども、実際問題その、メルコスールの中では無税で輸入できるんですけども、 ヨーロッパとかオセアニアから入れるとですね、税金とそれから、昔ヨーロッパでダ ンピングというか、安く出していましたので、ダンピングに対する課税と、全部入れ ると30%ぐらい輸入にかかることになって、結局国内の牛乳の値段というのが国際相場 から見て30%高止まりしてしまうというような形です。次お願いします。

    コーヒーの相場です。コーヒーはここで見ていただくように、2010年までは赤の 方が、国際相場の方が高かったんですけども、その辺りから逆転して国内相場の方が 高くなっているということで、輸出とかそういう問題に非常に難しい面があるという ことです。最後に全部まとめて、次お願いします。

    世界的に、まあ先程から出ていましたけども、大豆とかトウモロコシとかみんな 去年に比べてずいぶん、5割近く高くなっているんですけども、それが食品業界の収益 性を圧迫するようになっているわけですけれども、まあそれについて、経済新興国の 食品消費、まあ特に中国なんかの、拡大している。それからエタノール需要によって 、トウモロコシなんかは最近エタノールにするなという話もありますけども、そうい うことの需給感。それからアメリカの干ばつですか、そういう異常気象。それから、 まあはっきりわかりませんけど、鉄鉱石とか安くなってきている。そうすると穀物な んかのコモディティの方に流れてくるんじゃないかというようなことで、原料が非常 に高い形になっています。次お願いします。

    それから、ブラジル国内で製造するにあたってですね、やっぱり、インフレは収 まってきているということですけれども、インフレマインドはしっかり根付いていま して、1年経ったら賃金は必ず上昇すると。それから先程の家賃もですね、1年経った ら必ず上がると。こういうインフレマインドが抜けきっていませんので、その賃金上 昇ですね、それから、まあ食品関係は内需はおかげさまでちゃんといっていますもの ですから、内需の増加とそれからレアル安による輸出で国内需給が逼迫すると。それ から、差別的関税によりメルコスール域外からの輸入を制限しており国際相場の影響 は限定的、というのは、これは主に牛乳です。次お願いします。

    まとめとしまして、上期、全ての商品をまとめますと、全般的に国内市場は良好 であると。一部に頭打ち傾向が見られるものの、各企業の努力でこれをカバー。原料 相場は反転するも、市場の特殊性により十分な恩恵を受けていない。為替相場は追い 風となるも、国際的競争の激化で安心できない。

    それから下期の展望で、国内需要の大きな落ち込みはないと思われるが、昨年と 比較して厳しい状況になるであろう。輸出については為替相場の反転が追い風となる も、新興輸出国との競争は激化し、ブラジルコストの克服が課題と。それからブラン ド力の強化、販売戦略の再策定、コストダウンの継続的取組が必要とされる。それか ら、企業の対応出来ることには限界があり、上位レベルでの対応が求められる場面も 。これは特にその、日本からの食品輸入に関して何とかしてほしいというご意見があ りました。以上です。どうもご清聴ありがとうございました。

    司会
    天野部会長ありがとうございました。それではこれで全11部会の発表が全て終わり ました。ご参加の皆様の中でご質問あるいはご意見等ございましたら承りたいと思い ますけれども、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。それでは若干時間も来てお りますので、では発表のセッションはここで終わりとさせていただきます。それでは 講評につきまして、在サンパウロ日本国総領事館の小林総領事代理よりいただきたい と思います。よろしくお願いいたします。

     

     

     

  • 講評      小林雅彦 総領事代理 在サンパウロ日本 国総領事館

    皆さんこんばんは。こんにちはですけど、まだ。とてもお疲れだと思うんですけど も、もうちょっとだけお付き合いいただきたいと思います。せっかく商工会議所の方 から頼まれましたので、ちょっと私なりの、まあ講評というか、普段考えているよう なことも踏まえてお話ししてみたいと思います。

    この部会長シンポジウムにつきましては、大変貴重な情報をいただける、まあ経 済の血が流れているサンパウロならではの情報がいただけるということで、各部会の 方ですね、この直前に開かれております部会の方をはじめ、部会長シンポジウムにも 大使館ならびに総領事館でも参加をさせていただいていまして、これはまあ、かなり 詳しくですね、本省の方にも報告をいたしまして、まあ各関係先の方にも伝えていた だくというようなことをやっています。

    それから本日は木下書記官が政治の話をしましたけれども、まあそういうことも ですね、部会長シンポジウムの場だけではなくて、昼食会の場でも何回かやったこと もありますし、ぜひお声をかけていただければ大使館、総領事館の方ではいつでも出 席してお話をする用意があるので、ぜひお声をかけていただきたいというふうに思い ます。

    私の今日のお話は、ブラジルで皆さん企業活動をされるわけですけど、まあ色々 先程、あまり振るわないという経済のお話もありましたけど、基本的にポジティブな ことをまず二つほど申し上げて、それから現状、今後どうなっていくのかという、私 なりにちょっと申し上げてみたいと思います。

    一つは、あまりですね、こういう話をされる機会がないというか、あまり聞いた ことがないと思うんですけど、一つはブラジルは非常に安定した民主的な勢力である ということでございまして、まあ木下書記官の話とも若干ダブりますけど。64年に軍 事クーデターがあって21年間軍政が続いたんですけど、まあ85年に民政移管というこ とで、ポルトガル語ではRedemocratizaçãoと言って、再民主化という、民主制にまた 戻ったという表現をしますけど、そこで再民主化が始まってですね、そこから現在に 至ってほぼ30年ぐらい経っているわけですけども、まあ民主主義が非常に安定してい ると私どもは分析しています。

    さっき木下も申しましたけど、85年に、これは間接選挙だったんですけども、タ ンクレード・ネーヴェスさんという、ミナスのアエシオのお祖父ちゃんですけども、 彼だったんですけども就任前に亡くなっちゃったんですね。そこでまあサルネイさん という今の上院議長が出てきて5年間やったわけですけども、その後コーロルさんとい うのが直接選挙で出てきて、この人が出てきた時は本当に救世主が現れたみたいな、 42歳ぐらいだったと思いますけども、でこの方がブラジル憲政史上初めての impeachmentというのがあって、impeachmentで、5月ごろきっかけがあったんですけど 、そこから年末には辞任してしまうというようなことがあって、まあかなり混乱しま したけど、まあ民主主義は非常に、現在に至るまで色んな乱気流ありましたけども、 根付いている。

    ということで、特に民主主義を考える時にやはり、日本は民主主義国ですからあ まり感じないと思いますけど、例えば比較をしてみたらいいと思うんですね。まあ中 国しかり、色んな国がありますけど、まあ投資先として安定しているというのは非常 に大事なことだったと思います。

    それと、まあ木下も申しましたけど、国内に宗教的な対立とか民族的な対立がな いですね。それともう一個大事なことは、周りにも全然脅威がないですよね。まあ日 本だと、どこからミサイルが飛んでくるか分からないとかですね、色々あって、大変 気を遣っていますけど、ブラジルにおいては周りからそういうことはほとんどないと 思います。まあアルゼンチンとの軍拡競争というのは一時あると言われたこともあり ますけど、それも今では全く、メルコスールというまあ同盟を通じて解消しておりま すし。

    あとはまあブラジルは市場経済とかですね、平和主義ということで、まあ日本と 同じ価値を共有する民主主義国ということで、そこのところは我々も十分評価した方 がいいのではないかというふうに思います。それからまあBRICS、BRICSと言いますけ ど、核兵器を持っていないのはブラジルだけだと思いますね。

    そういう意味でも、ブラジルはもう1998年にNPT条約、核拡散防止条約、これと CTBTという、包括的核実験禁止条約というんですかね、これにも批准しておりまして 、その意味でもアルゼンチンとの競争はもうなくなっているということで、非常に民 主主義が安定していると。

    それから2点目はやはり、これはどこでも皆さん共通の認識ですけども、やはり マクロ経済が非常に安定しているということで、まあ94年のカルドーゾ大統領のレア ルプランということで導入されて、大体もう20年近いですけど、まあ非常に安定した ということで。あとは資源の問題とか、まあ非常に親日国であるというような問題が あって、これもブラジルの大きなポジティブな要素だと思いますけど、まあこれはこ の場では言いませんけども、そういうことを考えるとやはり大きな成長のスタートに 立っているというか、そういう土台がもうできているというふうに認識していいので はないかと思います。

    そういうことを前提にですね、色々、先程からのご報告を見ていますと、まあ必 ずしも経済が大きく飛躍するような兆候を見せていないということで、まあ我々も色 々情報を集めていまして、色んな経済学者とか政治学者に話を聞きに行っているわけ ですけど、その中でちょっと、一番しっくり行くなと思った説明があったのでちょっ とご報告します。

    これはある政治学者の方のコメントですけど、まあ近年のブラジルを考える時に 、やっぱりカルドーゾ政権の8年、それからルーラ政権の8年、これは非常にうまくい ったということで、カルドーゾさんがマクロ経済を安定させたということがあって、 その後ルーラさんは所得の再配分ということでされて、まあ色んな議論はありますけ れど、この16年というのはまあ一つのパッケージとして考えるべきであって、今その パッケージの時代が終わっていて、一つのまあ行き詰まりが生じているというのがま あその方の意見で。

    色んな、確かに、対症療法的な施策が採られていますけど、まあ金利を下げたり してそれがレアル安になっても中々輸出が伸びていかないとか、経済成長も低下傾向 にあるとか、そういうことに現れていると思いますけど、やはり、さっきからも色々 お話がありましたけども、まあブラジルコストと言われる問題を解決しないといけな いということで。

    一つは公共部門ですよね、これの大きな支出があって、まあこれは人件費でほと んど半分以上を占めているのではないかと言われてますけど、まあこの問題を解決し ないといけないし、あとまあ汚職の問題もあるし、色んなまあ構造的な問題があるの で、これをまずきちっとしないといけないということだと思います。で、そのことに 関して先週報道がありまして、非常に面白いなと思って見ていたんですけども。

    一つはVejaがですね、報道したんですけど、インフラを整備するのに民間の活力 を入れるという話で、まあ港湾とか空港とか、あるいは鉄道、それから道路ですか、 これは民間でやるんだということでまあ打ち上げたわけですけど、それを先週土曜日 に、前の週の土曜日にVeja誌は発売されるんですけど、来週政府がこんなインフラの 整備計画を発表するよということで。

    私はちょっとびっくりしたんですけど、まあVeja誌はかなり政府を批判する傾向 があるというか、まあジャーナリズムとしてね、それは当然のことだと思うんですけ ど、この記事に関してはですね、べた褒めなんですね。まさに、ジルマ政権は正しい 方向へのまあ偉大な一歩を踏み出したというようなことが書いてあって、まあそうだ ったら本当に、このまま順調にいけば本当に万々歳だと思いますけど、ちょっとVeja としてはほめすぎかなみたいな感想を私は持ったんですけど、まあそういう報道が一 つありました。

    それから、それを追っかける形でイギリスのエコノミストがやっぱりブラジルの 現況について記事を出したんですけど、これはエスタード・デ・サンパウロが引用し てまして、それを私読んだんですけど、まあこっちの方はですね、タイトルが「The moment of truth for Mrs. Gilma」と、これはまあジルマさんにとっての真実の時と いうことで、今あなた決断しないとあなたの真価が問われますよという意味だと思う んですけど。

    まあここで、例えばさっき人件費の話をしましたけど、これはまあ、政府支出と いうのは50%、でエコノミスト誌によれば50%が社会保障、年金、15%が給与ということ で、まあ大変大きな割合を占めているわけですけど、これを何とかしないといけませ んよと。

    かたや、連邦の労働者の今50%がストライキをやっていまして、ニュースでやっ ていますけど、まあ大学の先生なんか全部ストライキに入っちゃっているわけで、こ れをジルマさん本気でやる気があるんですかというのがエコノミスト誌のまあ問いか けだったわけですけど、今後どうなっていくのかというのは色んな政治の状況によっ ても変わってきます。

    木下書記官が言いましたけど、まあPT等の与党の内部でまあ中道派が増えて来る というような可能性も増えて来るんじゃないかという指摘がありましたけど、まあ逆 にですね、現在メンサロンという、PT、かつての大統領候補も含めて被告になってい るわけですけど、この方々がまあ最高裁でどのような判決を得るかによっても色々変 わってくると思います。

    まあ私の立場なのであまり内政、干渉するようなことは言えないと思うんですけ ど、まあそういう意味でメンサロンの裁判というのは今後のジルマ政権とも深く関わ ってくると思いますので、まあ皆さん是非注目されたらいかがかと思います。ちょっ と長くなりましたけど、以上で私のお話を終わらせていただきます。ありがとうござ いました。

    司会
    小林様ありがとうございました。それでは在ブラジル日本国大使館の山下一等書記 官から一言コメントをいただければと思います。

     

     

     

  • コメント         山下智也 一等書 記官 在ブラジル日本国大使館

    ブラジル日本大使館の経済班におります山下と申します。私はまだブラジルに着任 しましてから1カ月半程度で、サンパウロに来るのも今回が初めてということでござい まして、文字通りまだ右も左も分からない状態でございますので、今小林首席が総括 された後に改めて申し上げられるような付加価値的なことは特にないんですが、ブラ ジル大使館としても、私自身は財務省からの出向でございまして、大使館の方も経済 班は特に今年、来年とまあどんどん陣容を増やしておりまして、拡大する傾向にあり まして、まあ政府としてもブラジル経済をしっかり見るということに力を入れようと いう意向の表れかと思います。

    ただ、ブラジル経済をしっかり見ろと言いましても、ご承知の通り我々普段ブラ ジリアという極めて特殊な環境の中に生活しておりまして、経済といいますか企業の 生の活動の状況の息吹というものは全く感じられない環境の中に生活しておりますの で、こういった機会に参加させていただきまして、ブラジルで活躍されておられます 日本企業の皆様の生の声といいますか、貴重な情報をお聞かせいただく機会を早い段 階で与えられましたことに、非常に感謝申し上げます。

    と同時に、こういった場で色々貴重な情報をお聞かせいただきますとともに、今 回色々な方のプレゼン等でも出ました各種の規制とか、あるいは税制等といったよう な、日本の企業がブラジルで円滑な活動を行っていく上で障害となるようなことは多 々あろうかと思われます。今後もそういうことは多々起こり得るであろうと考えます し、そういった側面で、政府として政府間、大使館を含めた外交の交渉において解決 できること、あるいはしなければならないこと等も多々あろうかと思いますので、今 後とも忌憚のないご要望と現場の声をお聞かせいただいて、政府ないしは大使館と日 本企業の皆様とのインタラクティブな関係を構築できればというふうに考えておりま す。

    最後に、私の担当とは直接関係ない事柄でございますけれども、冒頭の木下書記 官のプレゼンでも少し出ました「国境なき科学」ですか、Ciencia sem Fronteiraとい うブラジル政府のプロジェクトですけども、ご承知の通りこのプロジェクトは5年間で 10万人の留学生を送り出すというブラジル政府の奨励金事業ということでございます が、これに関しまして日本政府とブラジル政府との間で、2013年の4月から留学生を派 遣するということで協力文書が署名されたということで、奇しくも今日から文部科学 省の幹部とあと日本の大学の関係者等がブラジルに来ておりまして、日本の大学のPR のために訪れているというように聞いております。

    ただこれはブラジル側としましては、ブラジル人にアカデミックな知識なり、あ るいは学位なりを得てもらいたいということを単に考えているわけでなくして、その 先のですね、特定分野の技術でありますとか、あるいはもっと実務的な能力をもった 人材を育成したいということをまあ考えていまして、そういう意味では、派遣先のそ の企業でのインターンシップ等をまあ受け入れてほしいというようなことも考えてお りまして、日本側としてはそういったプログラムを利用した留学生が帰国した後に、 ブラジルで活躍される日本の企業において優秀な現地スタッフをリクルートする際の 一助となるようなものにしたいというふうに考えておりますので、こういったプログ ラムが今後ブラジルにおいて現地スタッフを採用する際の、何と言いますか、活用に 関して前向きに検討いただければ幸いかなというふうに考えております。

    本件に関しましては、当館の大使の三輪の方から本日、本件に関するレセプショ ンを開催するということになっていまして、本日お越しいただいた方々の中にもレセ プションに参加いただける方もいらっしゃるというふうに伺っておりますので、そう いった場でも本件に関して詳細が説明されるかと思いますし、また本件に関して直接 大使館の方にお問い合わせいただければ担当者の方から詳細の方はご説明させていた だきますので、今後とも前向きにこういったことも視野に入れていただければ幸いか なというふうに申し上げまして、私の方のあいさつとさせていただきたいと思います 。どうもありがとうございました。

    司会
    山下様ありがとうございました。それでは閉会にあたりまして、実業を抱える中で 非常に興味深いプレゼンを、多分かなりご苦労されてご準備いただいたと思います各 部会長の皆様に、よろしければもう一度拍手をいただければと思います。ありがとう ございました。それではこれを持ちまして、2012年下期の業種別部会長シンポジウム を終了させていただきます。なおこの後カクテルパーティーがございまして、お申込 みいただいている皆様、この後ご参加いただけますので、よろしくお願いいたします 。今日は5時間9分にわたりまして大変お疲れ様でございました。それでは閉会といた します。

     

     

     

  • 閉会挨拶 澤田吉啓 企画戦略委員長

    ありがとうございました。本日は170名近い参 加をいただきまして、また最後までご出席いただきまして、総務委員会および企画戦 略委員会を代表いたしまして改めて御礼を申し上げます。ありがとうございました。

    また各部会長の皆様におかれましては、実業を 抱える中でですね、短期間でご準備をしていただき、発表していただきまして誠にあ りがとうございました。たいへんお疲れ様でございました。

    また、商工会議所の方ではこのシンポジウムの みならずですね、今年も各部会や委員会の方で様々なイベントやセミナー、あるいは 研究会等を開催してまいりますので、本日のようにですね、ぜひ皆様こちらの方にも 積極的にご参加いただければたいへんありがたく思います。

    最後になりますが、本日たいへん興味深いお話 をいただきました田中先生の方からお話がありましたけれども、今後そういうアンケ ートということでですね、またぜひ皆様方にご協力をいただきたいと思っております ので、その点お願いいたしまして本日の業種別部会長シンポジウムを終了させていた だきます。どうもありがとうございました。

     

 

全プレゼンテーション

 

 

 

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