【犯罪のターゲットにならないための予防措置】
▽「自らの安全は自ら守る」意識をしっかり持つ
日本人は概して防犯意識が希薄で「安全は警察が守ってくれる」と考える傾向があります。当地では警察も相当の対策をとっていますが、現実にはそれに追いつかない数の犯罪が多発しています。安全に「絶対」はありません。しかし、日頃の小さな心がけの積み重ねで、被害に遭遇する可能性をかなりの部分少なくすることもできます。そのためには、「自らの安全は自分自身で守る」ということをまずしっかり認識してください。
▽情報を入手し、国情・治安状況を理解する
海外生活を安全に過ごすためにはその国を理解することから始める必要があります。先輩駐在員諸氏や地元の方々の意見に耳を傾け、できるだけ早く国情を理解し、当地での生活に慣れるよう心がけてください。また、日頃から積極的に当地の治安安全関連情報を入手し、関心を持つことも大切です。
▽自身が設定した危険意識レベルで行動する
「安全対策」のすべてを実行することは難しく、「べからず集」をすべて守るのでは何もできなくなってしまいます。収集した情報・経験をもとに「自分は、これはするが、あれはやらない」など、各人で「危険認識レベル」を設定し、その基準に基づいた行動を継続することをお勧めします。危険認識レベルは「時間の経過」「慣れ」と共に薄れがちです。「自分だけは大丈夫・まさか自分は」という過信も要注意です。誰もが被害者となりうる(=人ごとではない)という意識を常に持ち、「自分自身の危険認識レベル」を忘れずに行動してください。
▽犯罪者を自らつくらない
ブラジルは魅力に溢れる国である一方で、階級格差や失業率が大きく貧困が隣り合わせの社会であり、普段は善良な人々も何かをきっかけに犯罪者に変身してしまうことがあります。贅沢品を誇示したり夜の一人歩きをするなど、犯罪を誘発するような「目立つ」行動は避けてください。これは善良な人を犯罪者にしないためにも、泥棒を生業としている人から身を守るためにも非常に重要なことです。
▽「犯罪者のターゲットにならない競争」を意識する
当地の犯罪者はそれ自体が「職業」である場合が多く、盗んだ金品が生活の糧となっています。常に獲物を探している「猛獣」のようなものです。しかし、彼らも捕まりたくありませんし、楽にお金が稼げるに越したことはありません。したがいまして彼らは、大勢の人の中から襲いやすい人、多額の金品を持っていそうな人を常に探しているのです。これら犯罪者のターゲットにならないためには、自分が周囲の人より少しでも狙われにくい行動をとることが必要です。警戒心の高さを外部から分るように振舞うなど、常に『周囲の人と狙われにくい競争をしている』という意識を心掛けましょう。
【襲われた場合の対処】
▽過度に恐れない
在留邦人が遭遇する犯罪被害の大部分は金品を狙った「財産犯罪」であり、「無抵抗」であれば身体への危害までに及ばないのがほとんどです。犯人はむやみに人を傷つけたり殺したりしないものであることを理解しましょう。
▽「無抵抗主義」を貫く
不幸にして強盗などの犯罪に遭遇した場合は、言われるままに金品を渡し「無抵抗主義」を通してください。強盗側も早く逃げようとあせっており興奮しているので、モタモタしたり、大声で助けを呼んだりすると、単なる物取りが殺人などの凶悪事件に発展しかねません。命が助かれば充分と考え、持っている物をすべて渡すことです。奪うものが無いと腹いせに相手を殺すこともあり得ますので、常に命金となる現金(奪われた人が仕方が無いと感じ仕返しを考えないだろう金額、金額が多すぎると犯人は仕返しを恐れて殺人に至る場合もあります。)を所持しておくことです。