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ブラジル特集

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【200億ドル規模の投資の波が中国からブラジルに押し寄せる】 2017/03/19

2015年以来210億ドル規模でブラジル企業を買収した中国資本が、次第に、とりわけインフラ分野でその貪欲な野望を露にしている。

中国企業は、不況に直面しているブラジルに大きな商機があると受け止め、国内の事業の拡大に乗り出している。リスクに対して支出を恐れず貪欲な、中国企業によるブラジル国内の資産の買収は2017年に前年比68%増の200億ドル以上に達すると、ブラジル中国商工会議所(CCIBC)は推算する。こうした動きは激烈で、ブラジルは中国のインフラ向け対外投資でアメリカに次ぐ第2位に浮上している。

これらブラジルへの進出を計画している多数の企業が狙いを定めている業種は、電力と送電、農業が中心になっており、その企業リストには、中国南方電力網、華能、華電、上海電気、国家電力投資集団公司(SPIC)、国電といったブラジルではまだ知られていない企業がひしめく。「数十社という規模で中国企業がブラジルを有望な投資先と受け止めており、数か月前から、ブラジル市場で機会をうかがっている」とCCIBCのチャールズ・タン会頭は言う。これらの企業がブラジルに進出するまでの間、進出済みの中国企業は事業を拡大できるだけ拡大しておくという方針だ。例えば、国家電網公司は、CPFLの買収で2016年に投資額でトップに立った。中国長江三峡集団公司は、サンパウロ電力会社(Cesp)の水力発電所を買収下だけでなく、デューク・エナジーの資産も買収した。更に、中国交通建設集団公司(CCCC)は建設会社のコンクレマットを買収したし、鵬欣集団公司も農事会社フィアグリルとベラグリコラの株式の一部を買収した。コンサルタント業A.T.カーニーとデアロジックの調査によると、2015年以降、中国企業はブラジル企業21社を買収しており、その金額は総額210億ドルに達する。「ブラジルは現在、政治的要因と経済的要因から、割安になっている。そしてこれを、中国の投資家は、大きな商機と受け止めている」と、A.T.カーニーのクラウジオ・ゴンサルベス・インフラ担当取締役は言う。

ブラジルにおける中国の現在のムーブメントは、中国による対ブラジル投資の第三波と受け止められている。第1波では、上海宝鋼集団公司のように、巨大な多国籍企業が資源業界と鉄鋼業界に参入した。同社はバーレと提携して国内に鉄鋼会社2社を設立までしたものの、その事業は発展しなかった。2011年にはニオブ輸出に目を付け、ブラジル鉄鋼資源会社(CBMM)の少数株を買収した。中国による投資の第2波は、デマレスト弁護士事務所のマリオ・ノゲイラ弁護士によると、国外事業の展開がわずか、あるいはほとんど未経験の企業が中心だった。同弁護士によると、この第2波では、自動車業界を含めた多くの企業が、ブラジル国内市場の仕組みに対する適切なアドバイスを受けらなかったことで、事業に失敗した。「これらのグループは、一部は破産し、生き残った企業も今に至るまで資産の処分に追われている」。現在の投資の波には、国際市場で経験の蓄積がない企業も含まれるが、潤沢な資金を持つ中国国内市場の巨人が中心だ。そして今回は、財務面と法務面で、これらの企業が守られている。

ノゲイラ弁護士は、「駐在員事務所を立ち上げた顧客がいるが、彼らは3年前からブラジル市場を調査してきた。ビジネスチャンスを十分に研究し、私以上にブラジルに詳しいよ」と話す。現状では、中国人投資家は、ラヴァ・ジャット作戦に関係したブラジルの大手ゼネコンを経済的な懸念要素と見做しておらず、政治的不安定さについても同様に懸念していない。それどころか、資産価値を押し下げて進出の後押しをしていると受け止めている。

未来
 今後数か月以内に、現在進行中の様々な交渉がまとまってくる見込みだ。例えば上海電気の場合、総額33億レアルの投資が求められるエレトロスルの送電事業計画を引き受ける方向で検討中だ。SPICも、サント・アントニオ水力発電所の買収に名乗りを上げる見込み。更にCCCCは鉄道建設事業など様々な資産に注目している。この外にも、2016年に複数の企業を買収した鵬欣集団公司が、その手綱を緩めることはないと見られている。エスタード紙が入手した情報によると同社は、インドゥスヴァル銀行株式の一部を買収する方向で交渉を進めている。関係者によると鵬欣集団公司は更に、アグリビジネスへの投資を目的とした10億ドルのファンドを立ち上げる計画だ。取材に対してインドゥスヴァル銀行及び鵬欣集団公司は、コメントを避けた。

(2017年3月19日エスタード紙に掲載)

 

 



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