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インフラ

 


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ブラジルでビジネスを行なう企業にとって、物流は依然大きな障害であるがここ数年は少し改善されてきたために、貿易に関する平均物流コストは目覚しく低下 している。国家水上輸送庁(ANTAQ)によれは、97年から2003年のブラジル主要港におけるコンテナ取扱コストは53%減少した。
こうした改善の大半は民間投資によるもので、特に鉱業、アグロビジネスなどの分野で輸出を活発に行なう企業によって実施された。鉄鋼大手リオドーセやナショナル製鉄(CSN)はブラジルで最大手の総合物流業者になっている。
物流システム改善の大きな障害は国が管理する部門であり、港湾、幹線道路、鉄道、水路などのインフラには大きな投資が必要とされている。またこれらのインフラを統合するメカニズムを構築する必要がある。
輸出の大半は海上輸送であり、2005年度の輸出の81.1%を占め、ブラジルの輸出品の大半は低付加価値商品であり、航空貨物輸送の閉める割合は 6.47%を占めているに過ぎない。またブラジルから輸出される工業製品の大半は南米地域であり、トラック輸送の割合は6.92%となっている。
輸入では高付加価値製品の割合が高く、航空輸送が24.73%で、海上輸送は67.59%、国内出荷ではトラック輸送が61.1%を占め、鉄道輸送20.7%、水上輸送13.6%、パイプライン4.2%であった。

 

港湾

民 営化された公共埠頭の貨物取扱業務は、港湾事業者資格を有する民間企業がコンセッション(営業権)を取得して行い、設備、施設の修復・維持を行う。 1993年の港湾法では企業が政府機関を経ずに自社及び他社の積荷を取り扱える専用ターミナル事業を行なうことが認められている。
港湾事業の民営化後、ブラジルの主要港の設備やシステムは目覚しく改善されたが、政府の投資や規制に左右される分野では多くの問題を抱えており、港湾の競争力を下げている。

 

ブラジルの道路

ブラジルの道路は米国、インドに次いで世界3位であり、舗装道路と未舗装道路を合わせた総距離は190万キロメートルに達するが、全道路の91%は未舗装 道路であり、幹線道路の72%は貧弱な状態にあり、2005年度では道路状況の改善には100億レアルから120億レアルの投資が必要とされている。
90年代中頃に幹線道路の一部が民間セクターにリースされ、現在、ブラジルの幹線道路のうち1万キロメートルは民間企業36社が管理しており、これらの企 業は年間10億レアルをインフラの維持・改善に費やしている。通行料金は低価格にもかかわらず、ブラジルの道路輸送企業の生産性は米国の三分の一であり、 道路整備なくしては輸送企業の生産性は低くとどまり、ビジネスコスト増加に繋がり、経済成長の足枷になる。

 

ブラジルの鉄道

ブ ラジルの鉄道の総距離は2万9,789キロメートルで世界10位、そのうち民間企業が96%についてセコンセッションを取得している。鉄道網の総距離では 米国が22万8,464キロで1位、ロシアが8万8,464キロで2位、中国は7万58キロで3位、インドが6万3,140キロ、オーストラリア4万 3,802キロ、アルゼンチンが3万4,091キロで8位となっている。
この10年間で鉄道網整備が活発化し、2004年には新規道路建 設、ターミナルの拡張、機関車の購入など対して、コンセッション取得企業から20億レアル以上の投資が行なわれた。リオドーセ社だけで自社の鉄道インフラ の拡大・改善に5億8,200万ドルを投資している。
鉄道輸送貨物の内訳は、鉄鉱石輸出が62.9%で大半を占め、金属製品8.4%、大豆 及び大豆かす7.7%、石炭・コークス3.5%、農産物2.7%、バルク鉱物2.7%、燃料、石油派生品及びエタノール2.1%、肥料1.7%、セメント 1.3%など3億7,800万トンであった。

 

ブラジルの主要空港

ブ ラジルの空港の大半はブラジル空港インフラ業務公社(Infraero)が管理、ここ数年間で主要旅客、貨物ターミナルの大規模改善を行なっており、 2004年だけで航空システム改善に1億6,000万ドルを投資している。特に旅客数が国内最多のサンパウロ市のコンゴ二アス空港、空港貨物取扱量2位の サンパウロ州カンピーナスのビラコッポス空港への投資が大きい。
国内貨物輸送に関する重要な問題は、ブラジル主要都市間の貨物専用便を提供する航空会社の不足であり、ブラジル国内の航空貨物の大半は、きわめて高コウストの旅客便の貨物室に運ばれている。

グアルーリョス国際空港〔クンビッカーグアルーリョス市〕
空港貨物取扱量:43万5,933トン、旅客数:1,294万193

ビラコッポス国際空港〔カンピーナス市〕
空港貨物取扱量:16万9,634トン、旅客数:71万7,362

エドァルド・ゴメス国際空港〔マナウス市〕
空港貨物取扱量:13万5,377トン、旅客数:352万

アントニオ・カルロス・ジョビン〔ガレオン‐リオ市〕
空港貨物取扱量:9万3,776トン、旅客数:602万4,930

サンパウロ国際空港〔コンゴ二アスーサンパウロ市〕
空港貨物取扱量:3万7,890トン、旅客数:1,361万1,227

 

物流にみられる主な問題

 

マナウスフリーゾーン(ZFM)と主要消費地間の国内輸送

マナウスはサンパウロから4000キロメートルの遠隔地であり、他の主要消費地も同様に遠く、ZFMからの道路網は整備されていないために、製造品をブラジル南東部や中西部へ運ぶためには、航空貨物、沿岸航路または河川水路と道路輸送の併用が必要となる。
南東部への製品輸送は河川輸送と道路輸送の併用で、65%から70%ぐらいがこの方法を用いており、ドラックに詰まれた製品はフェリーで5日間かけて 1700キロメートル下流のべレン港まで運ばれ,べレンからサンパウロまでの4~5日かけて、3000キロメートルをトラック輸送されるが道路事情が悪い 上に盗難リスクも高く、河川・道路輸送の保険料が高額になっている。
その他の輸送方法としてマナウス港から南東部の港まで沿岸航路を25~30%のメーカーが利用しているが、便が少ない上に寄港が多いために時間がかかる。
またマナウスにはサンパウロのグアルーリョス国際空港、カンピーナスのビラコッポスに次ぐブラジル3位の空港があり、10%の製品は空路で運ばれているが、主に付加価値製品の運送に利用されている。

 

南米最大のサントス港へのアクセス

サ ントス港への陸路のアクセスはサンパウロ州奥地やマットグロッソ州を結ぶ鉄道はあるが、整備も不十分で需要を満たすには不十分であり、早急の改善が必要で ある。また道路、河川、鉄道、港の統合は殆ど行なわれていなく、大半の輸送貨物はトラック輸送で港に運ばれるが、港ではトラックが列をつくっており、コス トアップに繋がっている。

 

ブラジル基幹産業協会(ABDIB)などから抜粋 2006年9月

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