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エネルギー

ペトロブラス石油公社は2008年に買収した南西石油を完全子会社化して、アジアに足がかりを築く(2010年4月4日付けインターネット記事参考)

ブラジル国営石油会社ペトロブラスは2010年4月2日までに2008年に買収した南西石油(沖縄県西原町)を完全子会社化すると発表、ペトロブラスは立地条件が優れている南西石油をアジア向けの精製・輸出拠点に位置づけ、ブラジル産原油のアジア向けの精製拠点としてアジア市場に進出する。

ブラジルは世界有数のバイオエタノールの生産国であり、アジア市場でバイオエタノールの市場開拓につなげる狙いももっており、2008年に南西石油の株式87.5%をエクソンモービル系の石油会社から取得して子会社化、更に南西石油を完全子会社化することで設備投資拡大などを図る。

南西石油は日量10万バレルの精製能力を持ち、ペトロブラス傘下に入る以前には2万5000バレルであったが、現在は日本国内でバイオエタノール3%をガソリンに混合する「E3」向け需要開拓が進展して5万5000バレルに増産、今後も国内外の需要開拓やアジア市場向けの輸出市場を積極的に開拓する。

 Pdf 2007年のブラジルのエネルギー統計(2008年7月7日)

 

電力発電

ブラジルは世界最大の推定2億5,500万KWの発電能力を有するぐらい水力資源に恵まれているが、石炭資源に乏しいことから、ブラジルは急成長する産業への電力需要を満たすために、大規模なダム建設に力を入れてきた。最初の水力発電所は1889年に稼動して250KWを発電しましたが、これは火力発電の半分に過ぎなかった。それから1世紀後、水力発電の4,587万KWに対して、火力発電は730万KWと、比率は6.28対1に逆転した。
1962年におけるブラジルの発電能力は580万KWであったが、1964年には680万KW、1974年には1,760万KW、更には1985年には3,730万KW(イタイプー発電所の8つのタービンがフル稼働状態)まで増加している。
世界最大の水力発電所のイタイプー発電所は、イグアスの滝からさほど遠くない、パラグアイとブラジルの国境のバラナー州に建設されており、パラグアイ政府とブラジル政府の共同プロジェクトで、イタイプー条約は1966年に調印され、1970年代半ばから建設が始まった。そして、1985年には、18基あるタービンのうちの3基(70万KW/1基)が稼動した。今では18基全てが稼動しており、同発電所が供給する。
同発電所の他に、アマゾン川流域の南西部にあり、1984年に落成したツクルイ水力発電所により、ブラジルの発電能力は390万KW増えた。同水力発電所第二期工事は2006年に終了予定であるが、これが稼動すれば発電能力は830万KWとなる。
ブラジルで生産される電力のうち、13.5%が火力発電所、86.5%が水力発電所から供給される。2001年には近年最悪の干ばつに直面、水力発電所の貯水池の水位は過去70年間の平均を50%も下回った。そのため、政府は節電措置を実施、「エネルギー危機管理委員会」という機関を新設した。

 

代替エネルギー

国家電力監督庁(ANEEL)は、代替エネルギー多様化プログラム(PROINFA)を2003年11月の法令で制定、風力発電、小型水力発電、バイマス発電による電力を3,300MW まで政府が買い上げる仕組みを作り、電力供給の多様化を図るプロジェクトで、プロジェクトが採択されたと似、電力買上げを行なう電力公社エレトロブラスと契約を結ぶ。
同プログラムは2008年末までに計144件の発電プラント〔バイオマス‐27件、風力発電‐54件、小型水力発電‐63件〕から3,300MWの電力供給を目標にしているが、2006年5月時点で着工している案件は37件で、乾燥予定の2008年末での見込み総発電量は917.6MWに留まっている。
中でも最も進捗が遅れているのが風力発電で、着工しているのは僅かに5件で発電量は208.3MW に留まっているが、進捗状況が好調なバイオマス分野は16件でプロジェクトが直行しており、2006年内には329.6MWの発電かイ市が見込まれている。また小型水力発電は63案件中16件が着工している。

ブラジルのエネルギー源別の発電能力と見通し(MW)

熱源 2003年 2007年 増減(%)
水力発電 65,832 80,660 22.3
天然ガス 5,248 8,661 65.0
石油派生品 5,288 2,706  ▲48.8
木炭 1,461 2,161 47.9
原子力 2,007 2,007       -
バイオマス 1,942 3,032 56.1
風力発電 22 1,242 5,545.50
輸入エネルギー 8,000 8,788 9.9
合計 89,900 109,257 21.5

 

出所-鉱山動力省 2006年9月

 

石油政策の経緯

ブラジルの石油法は1941年に制定され、連邦政府は石油産業への外国資本の進出を禁止、1953年に国営石油公社ペトロブラス社が設立され、ブラジルに於ける石油採鉱、開発、生産、精製、販売、輸出入を独占する体制となった。
当初は内陸部での石油深鉱が活発に行なわれていたが、1968年以降は主にカンポス沖で海洋油田開発が着手されて、深海域での海底仕上げ方式を中心に大きな成果を上げた。しかし1995年に連邦政府は海洋石油開発の活性化を目的に、ペトロブラスの独占廃止するために憲法修正を実施、1997年には新石油法を制定して石油産業の対外開放を進めるために、1998年に鉱山エネルギー省の下に国家石油庁(ANP)を設立した。
これは石油産業全般の監督機関を持ち、ペトロブラス社の保有鉱区の92%を同庁に移管して、公開入札を1999年から実施、2005年までに7回の入札が行なわれている。

 

石油生産

2006年のブラジル国内の石油生産量は日産190万バレルを予定しており,ブラジルの消費量185万バレルを上回り、完全自給が達成されル予定であり、2010年には230万バレルで輸出国の地位を確立する。国内の石油生産の99%をペトロブラスが占め、ペトロブラスが生産する石油は17%が陸上,19%が水深400m以下,64%が深海から生産されており,海域,特に深海の占める割合が非常に大きい。州別に見るとカンポス,サントス盆地を有するリオ州が82%を生産しており,石油生産の中心となっていることがわかる。

 

天然ガス

ブラジルは1日当たりの天然ガスの消費量は4,800万立方メートルで、工業用,火力発電及び110万台の車用の燃料に使用され石油換算で30万バレルに相当するが、これまで半分の2400万立方メートルをボリビアからパイプラインを通して輸入していた。
しかし2006年1月に誕生したエヴォ・モラーレス大統領は石油・天然ガス上業の国営化を宣言したために、今後の同国からの供給不足を恐れて、ペトロブラスは同国以外からの輸入を模索しているが、2009年にボリビアの天然ガスの生産量に匹敵するサントス沖の天然ガス採掘が開始されれば解決されると見られている。

 

国家原油庁(ANEEL)、エスタード紙などから抜粋 2006年9月 

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2017年までに58電力エネルギーコンセッション契約終了

大停電は消費電力の大きい製鉄、石油化学や紙・パルプ業界を直撃

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今年の火力発電による電力エネルギー供給は僅か5.24%

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小型水力発電所建設プロジェクトが目白押し

岩塩下原油開発向け新石油法規定は先送り

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ペトロブラスの純益は330億レアル

鉱工業向け電力エネルギー消費が減少

ペトロブラスはアジアに注目

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1月の電力消費量が15.73%減少

エネルギー10ヵ年計画では7,670億レアルを投資

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